石垣山・一夜城~小田原合戦と一夜城伝説の地~今年の登り納め【風景・おだわら紀行】

【ブログ新規追加1446回】

◎三等三角点のある山頂から、小田原市街を見下ろす見事な景色。

年末最後の山は、箱根ジオパークの延長上に坐する「石垣山・一夜城」となった。

標高は250mに満たない低山だが、誰でも知ってる「豊臣秀吉の世間をあっ!と言わせる一夜城」に一度は登ってみたかった。

12月23日は大晴天で小田原では風も吹かず、穏やかな登山日和となった。

石垣山城は「笠懸山」あるいは「石垣山」と呼ばれる箱根から派生する山上にある。

◎ 登山道にはいたるところに石垣跡が残っていて圧倒された。(南曲輪の石垣)

◎ 歴史好きの夫は、先をスイスイと登って行く。

◎ 曲輪を抜けて二の丸に到着。(駐車場から5分程度)

◎ 二の丸庭園ではまだ、紅葉が見られた。

◎ 本城曲輪の石垣

◎ 三等三角点。山頂に到着。(駐車場から10分程度)

「石垣山城」は、関白豊臣秀吉が天正18年(1590年)の小田原合戦の際に築いた陣城で、徳川家康の家臣 松平家忠の記した家忠日記(6月22日付)には「石かけの御城」とあることから「石垣山城」と呼ばれている。

◎ 下山中のわたし。(見た目より急な木道なので、慎重に降りている)

せっかくなので「小田原合戦と一夜城伝説」をザっとまとめてみた。

小田原合戦(1590年)で豊臣秀吉が築いた「石垣山一夜城」は、一夜で城が完成したかのように見せた伝説が有名

実際には約80日間(のべ4万人動員)かけて造られた本格的な総石垣の城だった。

秀吉は、林に白紙の壁と骨組みを見せかけ、周囲の木を一斉伐採することで、まるで一夜で城が出現したかのように演出し、北条氏の士気を低下させたことで、降伏を早める心理的効果を狙った。 

一夜城伝説の真意はともかく、人員を大量動員した築城を可能とする秀吉の権力と財力が、小田原・北条氏が降伏する決定打となったことは間違いない。

しかし、一晩で築城だなんて、奇想天外な発想!さぞかし、世間をあっと言わせたんだろうなあ・・・凄すぎよね(笑)

今回は歴史のある山だったから、夫はスイスイと登っていったのね。

普段は、「もういいよ・・・」とか「山頂までどのくらいかかる?」のオンパレードなのに。

なるほど、今後も「歴史的な」山を選んで行けば、一緒に登山を楽しめる!と、新境地開拓できた今回の山行。

                ★★★

そうそう、一夜城といえば、もうひとつ名所があって、「ヨロイヅカ・一夜城ファーム」も訪ねた。

「石垣山・一夜城」駐車場のたもとにある、グランパティシエの鎧塚俊彦氏の店舗がある。美しいケーキ(アントルメ)や焼きたてのパン、アイスなどが頂ける。(ランチは予約で)

◎ 朝8時だったので開いてはいない。

◎ 店内の様子(画像拝借)

◎ 花畑を散策。

◎ 相模湾が光ってる!

◎ わたしも1枚撮ってもらう。

というわけで、箱根旅の前に小田原を攻めてきた!という旅のはじまり。

くしくも、2026年のNHK大河ドラマは「豊臣兄弟」!

豊臣秀長(小一郎)と、豊臣秀吉(藤吉郎)の兄弟が、天下統一を目指す“下剋上サクセスストーリー”を、秀長の視点から描く。

面白そう!楽しみにしている。

二の丸で撮ったもみじの紅葉を〆の一枚に。

それでは、皆さま良いお年をお迎えください。

※ 新年は1月3日よりブログアップの予定。

                    ★★★

【番外編】今回の箱根・小田原旅ではまだ行けていなかったスポットや新規の道路ができていたので、ザっと書き込んでおく。

★「南足柄」と「箱根」を45分で結ぶ約10.9kmの県道~ はこね金太郎ライン(2021年4月開通)

金時山への登山もギリギリまで迷ったが、やっぱりというか、箱根の寒さで登山道がバリバリに凍っていて装備なしだったので断念。冬山登山装備がいるかも?!

完全に凍っていた登山道。

金時山(標高1231m)を眺めて終わる。

金時山への登山道がある無料P(トイレ無)

★ 駅前に古い町屋が出現!ミナカ小田原(2020年開業)

小田原駅

歩く「二宮金次郎像」

番外編はここまで。

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『SunTAMA Style』2023年12月29日記事

箱根駅伝~2026年102回大会への前哨~芦ノ湖畔探訪 ②【風景・神奈川県箱根町】

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明年、102回目を迎える箱根駅伝。もうすぐ関東各大学(20校)と関東大学連盟(1)のカモシカ達の競演が見られる。

小学5年生から中学3年間を陸上部で鍛えたわたし。

箱根駅伝の存在を知ってから、毎年欠かさずに観続けてきた、大好きな大会であるとともに、我が家でも外側から応援し続けてきた歴史がある。

息子の出身大学が、箱根駅伝常連校だった当時、わたしが突然、脳出血を起こして大学病院に入院した際に、息子が自分の大学の駅伝グッズ(タオルマフラーやうちわ)などを持ち込んで激励お見舞いをしてくれた。

それを見た主治医が「駅伝グッズでお見舞いだなんて、凄い!元気が出ますね!」と、息子ともども励ましてもらった。

主治医の話を聞きつけたある入院患者さん(お若い女性)は、駅伝の大ファンだそうで、わたしの病室を訪ねてこられて、しばし、闘病を忘れて駅伝談話に花が咲いたこともあった。

本当に、心の底から楽しみにしているし、応援しがいのある、元気が出る駅伝というスポーツに浸れる正月の2日間。

2016年には、友人の箱根宮城野の別荘に泊まり込んで2日間観戦した。
その時のブログがこちら→https://lifetour.blog.jp/archives/1049054870.html 「ザ・箱根駅伝2016!」

箱根駅伝2日目、芦野湯村沿道で日体大の方に頼まれて応援参加した。思い出のグッズ。

我が家では、2日の午後に息子夫婦を迎えて新年を祝うのだが、その時もスポーツ大好き夫婦と駅伝の話や往路の振り返りTVを見ながら楽しむ。

今回の箱根旅では、駅伝ミュージアムにも行った。

「駅伝会館」は一般的に箱根駅伝ミュージアムを指し、2005年3月に開設された。箱根駅伝の歴史や名場面を展示しており、芦ノ湖畔のゴール地点近くにある。

箱根駅伝ミュージアム概要→https://www.hakoneekidenmuseum.jp/

それでは、ミュージアム周辺を散策したので写真で案内しよう。

2026年102回の出場校ののぼりが出迎えてくれる。ミュージアムは有料だが、駅伝オリジナルグッズを販売するショップだけは無料で入れる。

ご贔屓大学のタオルマフラーやキーホルダーを手に入れている観光客も多し。付近のセブンイレブンなども大量にグッズは販売していたが、お客さんは、駅伝ミュージアムでオリジナルグッズを、手に入れることを楽しみに来ている様子だった。

遠くに富士山を見つつ、芦ノ湖を捉える「往路ゴール」そして、翌朝には「復路スタート地点」となる。

わたし達は、付近の郵便局でお年賀状にスタンプして出した。(ただし、スタンプは駅伝仕様ではなく「箱根町」だった・笑)

そして、やっぱり芦ノ湖といえば、バイキング(海賊船)でしょ!多くの観光客が乗船待ちをしていた。

富士山と箱根神社を眺めながらの乗船は楽しそう!

さて、せっかく箱根に来たのだから、20代の頃に泊まった「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」にも足を延ばした。

写真でご案内。

森の中、低層造りのエントランスが素敵。

館内。美術作品の展示が観られる。

お決まりのクリスマスツリー装飾にお若いカップルが「かわいい!」「きれい!」とか言いながら、写真撮影に夢中になっていた。

外の庭園と白亜のゲストホール。

庭園から見える富士山。

30年以上前に泊まった記憶が蘇ってきた回廊。

こうして、昔をなぞる旅も面白い。箱根は今でもリゾート感たっぷりの素敵な場所だった。

さて、来週12月29日は今年最後のアップ。小田原攻めを書いて行く。

それでは、また!

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最新スポット「箱根・大涌谷 ちきゅうの谷」に行き、箱根高原ホテルに泊まる年末癒し旅 ①【風景・神奈川県箱根町探訪】

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2025年4月25日にオープンした、大涌谷「ちきゅうの谷」に12月23日に行ってきた。

素晴らしいお天気に恵まれ、富士山もご機嫌で顔を出してくれていた。大涌谷有料駐車場に車を停めて、振り返ったら、ど~んと!美しい富士山にご対面。

箱根大涌谷の新しい展望エリア「ちきゅうの谷」は、

箱根ロープウェイ大涌谷駅1階と駅前広場がリニューアルされ、大涌谷の自然を間近で感じられる展望デッキやショップなどが設けられている。

早速、「ちきゅうの谷」へ向かう。晴天だが、めちゃくちゃ寒い(泣)平日の午前中なのに凄い人出で。そして大きな声でべちゃくちゃ話す外国人の多さにも辟易した。

とにかく、スケルトンのデッキまで速足で坂を登る。順番待ちになっていたが、スケルトンのデッキは下を見てはめっちゃ怖いので、壁伝いにそろりそろりと歩き、なんとか夫を撮影できた(笑)

火山に落っこちるハズはないとはわかっていても、絶対とか信用できないわたし(笑)そういうところに年齢を感じたりもしたわ。

「ちきゅうの谷」ではさまざまな楽しみ方ができる。

車なら「箱根ロープウェイ 姥子駅」に無料駐車場があるので、そこに車を停めてまず大涌谷で下車して「ちきゅうの谷」を楽しみ、その後、大涌谷駅からロープウェイに乗って終点の早雲山まで行くのがおすすめ!早雲山駅まで行く間に火山活動を真下に眺めるのも最高だし、早雲山駅2階には絶景を眺めながらの足湯もあるそうだ。

箱根登山鉄道でもアクセス可能だ。その場合は「強羅駅」からロープウェイに乗り換えればOK。

年末年始も激込みの箱根だろう。しかし、「ちきゅうの谷」は、一度は行く価値があると感じた。

わたしも大涌谷は2回目だったのだけれど、以前とはまったく変わっていたのが驚きだったし、前回売り切れだった「黒玉子」も買えたし(笑)

さて、今回の箱根旅が実現したわけは、激安旅行サイト「トク―」で見つけた「箱根高原ホテル」のセールをゲットできたから。

手に入れたのは(89%オフ 素泊まり/大人ひとり2500円×2 入湯税150円×2)和室10畳のお部屋。

電気ポット、アメニティや浴衣、丹前もすべて揃っていた。安いから省くなんてことはまったくなかった。

駐車場はエントランス前に停められてもちろん無料。屋根付きの回廊・車留めが素敵でいくつかのベンチが用意されていて、タクシーや自家用車を待てる。

ただこれまでは、箱根は首都圏からも短時間で行きやすく、しかもリゾート感たっぷりの高級施設の多いことから、積極的にホテルを予約しよう!とはなかなかならなかったの。

それでは、運よく手に入れた「箱根高原ホテル」を写真で紹介して行こう。

お迎えのドアボーイならぬ(笑)ホテルマンが出迎えてくれた。ちなみに翌日は女性がお見送りしてくれた。

ロビーのクリスマスツリーの美しいこと!

夜は窓の外も高原ならではの幻想的な雰囲気。

で、和室なのですでにお布団の用意がされていた。荷物を置いてすぐに温泉直行したわ。

こんなかわいい籐のかごにタオルと鍵を入れて、いざ温泉へ!

https://hakonekogenhotel.jp→箱根高原ホテルの動画。

とにかく、なんとなく「懐かしい」おもてなしの溢れる高原のお宿だった。施設は2022年に全面リニューアルされていて、とってもきれい。

そして、口コミで知ったのがリピーターの多さだった。その証拠に昨日もお客様が満室ではないにせよ、とても多い印象を受けた。

セールで箱根に宿泊できたという話。

今年はあと2回のブログアップ。内容は箱根その2,小田原番外編へと続く。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月24日記事

『SunTAMA Style』2021年12月24日記事

https://www.aylife.site/post-13234 「トーベ・ヤンソン あけぼの杉の森~クリスマスだから誰もがくつろげる空間に行ってきた🎶」

『SunTAMA Style』2022年12月24日記事

『Life Tour21st』2017年12月24日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1069125135.html 「ポインセチアの花言葉」

『みいこStyle』2019年12月24日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/22743463.html  「メリークリスマス!」

『みいこStyle』2018年12月24日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/14747069.html 「いつも、おしゃれで」

家の周りの枯れ葉を取り除き~今年のアレコレ願いを取りまとめる休日【暮らし・ささやかな日常にも〆をする】

【ブログ新規追加1443回】

先週、天気の良い日に、家の周りの落ち葉をかき集めてごみ収集に出した。わたしの小さな、小さなボランティア活動。

今年は、3回ほど落葉の季節の早朝に活動した。

さて、個人的なこともそろそろとりまとめて行こうと、昨日の日曜日には、2024年末に書き出した(家族、仕事、お金、健康など様々な願望)をひとつ、ひとつ検証しつつ、達成感を味わう楽しみを満喫した。

3個の大願望と300個の小目標を掲げた2025年。毎月書き綴ってきた相棒のノートを開いて計算するする(笑)

300個の小さな小さな小さな願いの達成は、なんと333個!大きく300個を超えていた。

これまでも、願望を引き寄せたり、願いを叶えるためには願いを因数分解して小さく、小さく行動に落とし込むことをずっとやってきた。

ただ、数値にまで落とし込むことは初めての取り組みだった。

昨日はひとり、「ニンマリ」とほくそ笑んでいたわ(笑)

内容は誰にも公表せず、自分だけの大いなる楽しみなのが年末のとりまとめと明年への願望=目標を立てることなのだ。

目標を立てるのは、31日の夜「第9」を聴きながら毎年決めている。そして元旦からスタートさせるのよ。

年末年始、楽しみな2週間がはじまる。

とりあえず、今日仕事が終わったら、明日から3日間のクリスマス休暇を取って、小さな旅に出る予定。

それでは、また!

※ 大好きなセザンヌの絵画を見てきた(撮影可)

ポール・セザンヌ作「オーヴェールの曲がり道」(東京富士美術館所蔵)

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『SunTAMA Style』2023年12月22日記事

『温泉博士が教える最高の温泉~本物の源泉かけ流し厳選300』小林 裕彦・著(集英社)【選書・文化/風景】

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『温泉博士が教える最高の温泉~本物の源泉かけ流し厳選300』小林 裕彦・著(集英社)

簡単レビュー

成分表示偽装や誇大広告は、もってのほか!
弁護士でもある温泉博士がうそ偽りのない「真の名湯」選びを伝授。
20年超にわたって全国の温泉を巡っている著者が「七大ドバドバ温泉」「十大絵になる温泉」「五大強烈臭温泉」「七大足元湧出温泉」など、
独自のジャンル別におすすめ温泉を紹介!

~本書の重要ポイント~
温泉旅館の公式サイトなどでは、かけ流しといっても塩素殺菌の有無は必ずしも明らかにされていない場合があります。いくら建物が立派で料理の美味しい温泉旅館に泊まったとしても、それが循環風呂だったりすると、本当の温泉に入ったことにはなりませんし、効能も家庭の風呂とさほど変わりません。
いい温泉とは?と聞かれたら、私は「足元湧出の温泉ですよ」と答えることにしています。というのは、足元湧出温泉は、人口掘削をしておらず、大事から自然に湧いていて、純度も鮮度も100%の温泉だからです。 成分の濃さと良さのため、本当に癒されますし、疲れます。源泉の成分が体に浸み込んで、本当に効いているなと実感できる温泉です。
最近は、泉質が優しくて、ツルツル感が高くて、ぬるめで長時間入れて、湯量の多い、本物の良質かつ新鮮なかけ流しの旅館によく宿泊します。(本文抜粋)

もくじ
第1章 温泉との邂逅
第2章 温泉業界の深くて暗い闇
第3章 良い温泉とは
第4章 ジャンル別おすすめ温泉
第5章 心を鬼にして選んだ地域別おすすめ温泉

<著者プロフィール>
小林裕彦(こばやし・やすひこ)
小林裕彦法律事務所 代表弁護士
1960年大阪市生まれ。84年一橋大学法学部卒業後、労働省(現厚生労働省)入省。89年司法試験合格、92年弁護士登録。2005年岡山弁護士会副会長。19年(平成31年度)岡山弁護士会会長。
11年から14年まで政府地方制度調査会委員(第30次、31次)。14年から岡山県自然環境保全審議会委員(温泉部会)。現在は岡山市北区弓之町に小林裕彦法律事務所(現在勤務弁護士は9人)を構える。
企業法務、訴訟関係業務、行政関係業務、事業承継、事業再生、M&A、経営法務リスクマネジメント、地方自治体包括外部監査業務などを主に取り扱う。
著書に『これで安心!! 中小企業のための経営法務リスクマネジメント』等。

                  ★★★

温泉に行きたい!!!という心境になったら「疲れを癒す旅」を考えるのが普通よね。

ところが、本書の著者である小林裕彦氏によると、「本物の源泉かけ流し」に入浴すると、心も身体も癒されるどころじゃなくて、「身体の奥底から力が漲る!」のだそうだ。

わたしも、今年はじめて、草津温泉の「源泉かけ流し」に2度入浴したが、小林裕彦氏が言う「身体の奥底から力が漲る!体験」をした。

忘れられない温泉になった。

そして、今後は「源泉かけ流し」に入れる温泉宿を見つけて行きたい!と、願っているところなのだ。

そのぐらいの衝撃を草津温泉では受けたのだ。

湯治なのかな・・・。本当に身体の具合を良くするために温泉に入る。もう、そういうお年頃になったのかしら?(笑)

さ、年末進行も粛々と進めながら、「源泉かけ流しに入る」というご褒美をぶら下げて、仕事や家事を頑張ろうっと。

それでは、また!

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血糖値を下げる闘いを続けてきた~やっと数値が正常になった話【健康・糖尿病の投薬について】

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夫が心筋梗塞の発作を起こしてから今年で10年が経過した。

心臓発作の主原因は「糖尿病」だった。

大量の心臓を正常に保つ薬を投与され、カテーテル手術も6回行った。

この10年、わたしが頑張ったことは、ひたすら血糖を上げない食事を作ることと、家計を守る仕事をしっかりと続けること。この2点に集約された。

時には、食事制限を取り払い、好きなモノを食べたり、少しハードな旅にも出てお互いのストレスを解消してきた。

ただ、いつまでこの大量の薬の摂取とちょっと大変な食事療法を続けるのだろう?先の見えない毎日に、いつしか惰性に陥ることもあった。

その結果、血糖値が大幅に上がってしまった。

血糖値は上限値(110)下限値 (70)である。

今年3月末に160まで数値が跳ね上がってしまった。主治医は「当分の間、さらに間食は絶対せず、運動を続けて3ヶ月間頑張って」と送り出された。

そして3ヵ月後、数値は133とだいぶ下がってきたが、主治医はまだまだ「甘い!」と。

一切の食事を担当するわたしが責められているようなもので、「甘い!」と𠮟られて落ち込みもした。

それでも10月まで、夫もさらに頑張って、頑張って検査に臨んだが結果は138。

また上昇してしまった。一進一退の攻防戦だわ。

主治医も「少しキツイ薬を増やす」と言われ、薬局で処方された薬は副作用が強く(便秘、吐き気、眠気、)が起こると書いてあった。

わたしは、不安になったが、とにかく飲んでみなくっちゃ・・・と、1週間は飲み続けたがひどい副作用で、どんどん体調が悪くなってしまったのをみて、すぐに薬局の薬剤師に相談して、薬の服用をストップした。

そのキツイ薬を止めたら、いつも通りの身体に戻った。本当にほっとした。

そして11月初旬の検査で、「食事の前に服用する血糖値を上げにくくする薬」を処方された。

その薬を1ヶ月続けてみたら、12月の検査で、なんと血糖値100にまで下がり、主治医が大喜び!わたし達の闘病との闘いに光が見えた瞬間だった。

主治医からは、「これで気を緩めずにこれまでの食事療法をしっかりと続けて!次は3月中旬に来て!」と送り出された。

主治医はなんども、なんども「良かった、良かった」と言い続けていらした。

やっと、身体に合う薬が見つかったのは幸運だろう。

しかし、基本の血糖値を上げにくくする食事療法は、ずっと続けていかなければいけない。

それでも、今回やっと正常値に血糖が戻ったことで、とっても元気な夫を見ていて「ああ、健康って簡単に手に入るもんじゃないのね」と、今さらながらこの10年間を振り返っている最中だ。

というわけで、「闘病10年の節目に、やっと身体に合う薬が見つかり、数値を正常に戻せた」という話。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月17日記事

『SunTAMA Style』2021年12月17日記事

『SunTAMA Style』2022年12月17日記事

『Life Tour 21 st』2017年12月17日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1069109384.html 「旅をするということ」

『100本のボルドーワインのための100皿の料理』玉村 豊男・著 / 監修・小澤 忠恭(角川SBコミュニケーションズ)【選書・文化】

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『100本のボルドーワインのための100皿の料理』玉村」豊男・著/監修・小澤 忠恭(角川SBコミュニケーションズ)

簡単レビュー

きれいな写真◎
盛り付け◎
(読者評から・・・詳しいレシピや分量が掲載されていないので、トライするのに
ためらいがありましたが、作ってみたら美味!
この本のレシピから3品、ホームパーティで出したところ大好評だった)
嬉しい読者レビューもあった。


分量が載っていないと不安と言う方でも
眺めているだけで盛り付けなど参考になる本。
「案ずるより生むが易し」とは言い当て妙な一冊だろう。
クリスマス真近、「これまでとは一味ちがうパーティーレシピ」を探している方や、そもそも、おもてなし料理に困っている方にはおすすめな一冊!

               ★★★


タイトルが素晴らしいだけでなく、その一品、一品がとっても美しい。

目が覚めるようだとも言えるかな。

ただ、レビューにも書いたけれど、いっさい、レシピや食材の分量や調理法のあれこれが見当たらない。

わたしはこの本は、完全に眺めるために作成された書籍で、いわばカタログのようなものだと思った。

だから、この本の構成やその他の編集に口を出しても仕方がない。

まず、「世界各地の料理を取り上げて、玉村豊男氏自身がボルドーワインに合うように料理をする」という一大テーマを、ある意味「完璧に著者はこなしている」ということには間違いはない。

とにかく、クリスマスから新年にかけてのおめでたいムード満点の季節に、とってもよく合う美しい本。普通のレシピ本ではなかっただけ。

わたしは図書館で見つけた。
それでは、また!

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すべて更新済み。

         

『読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方』つのだ 由美こ・著(秀和システム)【選書・文化】

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『読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方』つのだ 由美こ・著(秀和システム)

簡単レビュー

本書は、幾多の大学教授の論文執筆をサポートしてきた司書の著者が自身の経験を活かし、読みたい本や探している情報をすぐ見つける技術や実際に使っている検索術など、”世界一かんたんな図書館活用法”をご紹介する1冊。

ざっくりとポイントをまとめてみた。

  • 著者→ 読書が苦手だった経験を持つ司書だそう。
  • 内容→論文執筆支援で培った、図書館利用術としては、読みたい本や探したい情報をすぐ見つける技術、実践的な検索術を披露している。
  • テーマ→図書館を最大限に活用するための「世界一かんたんな方法」 

この本は、読書や情報収集が苦手な人でも、図書館を味方につけて効率的に知識を得られるようになるための実践的なガイドブックといえよう。

                  ★★★

2024年2月に発刊された新しい書籍だ。

本のカバー袖の部分に記されている文言が「ピンチをチャンスに。チャレンジを成功に。図書館は人生を変えるパワースポット!」と。

そして、はじめにを読み始めると、なぜ図書館がパワースポットなのか?理由が2つ挙げられていた。

ひとつ目は、「図書という言葉は縁起がいい」そうだ。(なにやらわからない説明が・・・笑)

縁起の語源は図書という言葉にあると。

(古代中国の伝説の書「河図洛書」からきている。伝説によると、河図は龍神の背中に描かれた絵図で、洛書は神亀の甲羅に書かれた文字のことらしい。時の皇帝が良い政治をすると、龍神と神亀が現れて、「図と書」を皇帝に授けられた・・・というありがたい伝説からきている)

そして2つ目には、「図書館を使うと人生が良い方向に変わる」と書かれている。

なぜなら、図書館を利用するのは、第一に情報収集のためが最も多く、ついで勉強のビルドアップのためなど、必ず目的という動機があって訪れる場所だから、それぞれの願いが叶いやすいということだ。

例えば、資格試験に合格した!とか、夢だった職業に就職できた!とか、前よりずっと本が読めるように成長したなど、人生好転の見本のような出来事を「図書館をヘビーに利用して得た」と、実感している人がとても多いのだそうだ。

だから利用しない手はないよね(笑)

SNSの情報だけで満足せず、「好きなことや興味のあるものごとを、書籍を使って深堀りする、自分流の図書館使い」になってはどうだろうか?

有益な情報満載の図書館をもっともっと使って欲しい!という語彙力たっぷりの著者の熱量溢れる一書を紹介した。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年12月12日記事

『SunTAMA Style』2022年12月12日記事

『毎日が最後の晩餐 玉村流レシピ&エッセイ』玉村豊男・著(山と渓谷社)【選書・文化 / ワークスタイル】

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『毎日が最後の晩餐 玉村流レシピ&エッセイ』玉村豊男・著(山と渓谷社)

簡単レビュー

エッセイスト・画家・農園主・ワイナリーオーナーとして、いくつもの顔を持つ玉村豊男氏は、美食家としても知られている。

玉村氏は、ひとりでフルコースの料理をつくり、サービスができるほど料理に通じている。
そんな玉村氏も今年で75歳、妻のリクエストに応えて毎日のレシピを書き遺した。

玉村氏が50年間つくり続けてきた数多くの料理の中から最後に残ったのが、この本に記録したレシピ。簡単で間違いがなく、確実においしい料理だ。

毎日の夕食を食べるとき、これが「最後の晩餐」かもしれない……と思えば、余計なことは忘れて、目の前の食卓だけを楽しむ気分になるにちがいない。



もくじ
◆第1章 きょうの夕飯
玉村邸の「毎日の晩餐」は、どのようにしてつくられているのか?。
そんな日常の食事シーンにまつわるエッセイ。
至福の時間/メシは決まった時間に食え/ウルチマチェーナ/食べるものは決まっている/バールの時間/危険信号/先ベジ白ワイン/夕食は洋食を大皿で/ダイエットはいつも明日から


◆第2章 台所の5つの火
玉村邸のキッチンには、ガス台、IHヒーター、オーブン、電子レンジ、上火グリルの5つの火源がある。
ここでは電子レンジ以外の4つの火源を使ったレシピを紹介する。
トマトのロースト/豚肩ロース肉の直火焼きロースト/野菜のグリル/キノコのカリカリ焼き


◆第3章 料理は思い出
海外の食事事情にも精通している玉村さんは、若いころから頻繁に海外を訪れている。
海外での旅と食の想い出から、素敵なレシピが完成した。
ポルトガル風タコの直火焼き/トルファンの鉄串で焼く焼き鳥(和風とタンドリ)/タイ風ホワイトカレー/玉さん式麻婆豆腐/豚ヒレ肉のオリーブ煮


◆第4章 失敗しない鉄板レシピ
誰でも簡単にできる、そんな気軽でおいしい定番レシピを厳選して紹介。
ヤギ子のエサを拝借してつくるメニューは、思わず笑みがこぼれることだろう。
ギリシャ風ムサカ/紅白のセヴィーチェ/ボリート/ミティティ/ゴーヤーチャンプルー/クーブイリチー/ナスとシイタケの旨煮/玄米チャーハン/白菜のロースト/グリーンサラダ

              ★★★

山と渓谷社でも、登山の本じゃなくてよ(笑)

それはそれは、おしゃれな「男の料理」の一書だ。料理を彩る「世界中への食の旅」のエピソードが楽しい。
写真もとっても素敵な一書。

この本、発刊が2020年だから、著者の玉村豊男氏は今年で80歳!

現在のご活躍は存じてはいないが、きっと今でも素敵な「最後の晩餐」を作られているんじゃないかしら?

たったひとりの奥様をもてなす最高の「料理人」なのだ。

                ー--

今月は、年齢も様々な著名人の方々の書籍を3冊紹介している。

どの書籍も、「生き様」だったり、「レシピ」だったり、「元気を司る言葉」だったりの知恵と工夫が満載の書籍ばかりだった。

改めて読んで、「はあ~~~!!」っと、ため息が漏れる内容の濃さに驚いた。

これぞ、「事実は小説より奇なり」の心境だ。

だから、なにかあっても、エッセイを読むことはやめられない(笑)

さて、12月2週目の金曜日は「図書館の利用法について」を紐解く。

簡単だけれど、これまで考えたことがなかった視点が得られる書籍の紹介を予定している。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月5日記事

『SunTAMA Style』2021年12月5日記事

八王子芸術祭2025~音楽プロジェクト~Kinonオーケストラのステージを観に行く【暮らし・地元を支える風土づくり】

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2年毎に開催される「八王子芸術祭」も最終日となった12月7日。

家から徒歩15分の地域の八王子市立第八小学校(体育館)で開催されたラスト公演を申し込んでいた。

パーカッションとストリングス&歌 3名からなる演奏家のステージだ。

パーカッショニストとストリンググラフィの生演奏ははじめての体験で興味深々。

そのステージづくりが圧巻。

楽器の多さに驚き、体育館の真ん中に14種類の手作り楽器をオーケストレーションに則った配置(音響家の方が作られたと)で作られていて、お客様(約100人)はその半周を椅子や桟敷、ひな壇などに座るというステージング。

音響彫刻」についてはこちらの記事を参照頂くとだいたいの背景がわかる。https://hachioji-arts-journey.com/works/music_theater/383/

90分の演奏は大きくわけて2曲。リズムがなく、歌はどこか「祈祷」にも通じるような幻想的な雰囲気。

ジャワ島のジャワガムランや火祭りの「祈祷」を思わせる。

当日、使った手作り楽器のラインなっぷはこちら↓

• 多摩産ヒノキのチャイム(大・小)

• 多摩産ヒノキのスリットドラム

• 多摩織の絹製太鼓(大・中・小)

• 小津倶楽部 栗の木琴(大・中・小)

• 小津倶楽部 桑の枝4mチャイム

• 夕焼け小焼けふれあいの里 つばきのチャイム(大)

• 高尾山 ケヤキの木琴

• 小津倶楽部 竹の巨大カリンバ

• 八王子小津町 栗のウッドブロック

• 八王子医療刑務所 壁の鉄筋鉄琴

• 八王子医療刑務所 石の楽器

• 八王子市内の使われなくなった学校の鍵 チャイム

• 陶芸家/上島かな子さん レリーフ(陶板)

• 森崎工業 鉄の楽器

これら八王子の素材を集めて、4年の歳月をかけてこのステージを作り上げたのだと聞いて、これが「風土だ!」と改めて感じた。

無くなって行くものへの慈しみと、廃材に当たるそれに「音」を見出し、大胆に生かす音楽性に驚嘆した。

とにかく、ステージがあまりにも静かで、手づくり楽器の音に小さな子供たちも圧倒されていた様子。

最後の囁きのような歌 我が町八王子名歌・中村雨紅作「夕焼け小焼けが聴こえてきた時は、涙が出そうだった。

「音響彫刻」この先も注目して行こう。

それでは、また!

※ 演奏風景は撮影NG。始まる前だったら舞台を撮るのはOKと伺う。

最後には、数多くの手作り楽器を見て回って終了。(触るのもNG)

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『SunTAMA Style』2020年12月8日記事

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