文章論10本勝負~第四回 / ショートエッセイ「クリスマスは奇跡を尊ぶ日」【紙上講座④・エッセイを書く】

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ショートエッセイ 

クリスマスは奇跡を尊ぶ日

先週末、出勤する息子を駅まで車で送っていた時、こんな話をした。

息子「ねえ、覚えてる?」

わたし「何?」

息子「ほら、小学校の時、交通事故にあったじゃん?」

わたし「えっ?誰が」

息子「なんだ忘れちゃった?俺がだよ!」

わたし「うん?、なんだかそんなこともあったような?」

息子「自転車で爆走中に突然、路地から出てきた車に当てられて自転車ごとボンネットに乗り上げて、飛ばされたあれだよ!」

わたし「あああ~~~、あった!あった!法外な修理費を要求されたけれど、あんたは無傷だったのよね」

息子「本来、9対1ぐらいで相手の過失だけれど、お母さんが相手に向かって、息子は無傷でした。だから示談に応じます・・・とか言って、ことを納めてくれたんだよ。あんなのは、いくらでも粘ってしぶとく請求を続けて絞りとることも可能なのにね」

息子「だから、お母さんは、脳出血発病の時も、寸でのところで助かったんじゃない?きっと、人を追い込まずに逃げ道を用意するようなところがあるからさ」

息子「そういう人は生かしておいた方が世の中のためになると、神様は判断したんだろうねえ・・・」

 その間、2~3分。わたしは息子から、忘れていた奇跡の話を聞けたんだ。これが、ちょっと早いクリスマスプレゼントでなくて何なんだろう。

何でもない日常が最高な日に変わった瞬間。

クリスマスに忘れていた奇跡を思い出す。

それだけで、充分幸せになれるよ。


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“文章論10本勝負~第四回 / ショートエッセイ「クリスマスは奇跡を尊ぶ日」【紙上講座④・エッセイを書く】” への2件の返信

  1. 「残念な 認識不足 イブの朝」 清流
     子供がいくら本当のことを主張しても大人の言い分が通ってしまい、泣き寝入りのまま間違っている事があとあとまで引きずられるんだね。

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