【ブログ新規追加1438回】

2年毎に開催される「八王子芸術祭」も最終日となった12月7日。
家から徒歩15分の地域の八王子市立第八小学校(体育館)で開催されたラスト公演を申し込んでいた。
パーカッションとストリングス&歌 3名のプロ演奏家のステージだ。



パーカッショニストとストリンググラフィの生演奏ははじめての体験で興味深々。
そのステージづくりが圧巻。体育館の真ん中に14種類の手作り楽器をオーケストレーションに則った配置(音響彫刻家の方の作品)で作られていて、お客様(約100人)はその半周を椅子や桟敷、ひな壇などに座るというステージング。
「音響彫刻」についてはこちらの記事を参照頂くとだいたいの背景がわかる。https://hachioji-arts-journey.com/works/music_theater/383/
90分の演奏は大きくわけて2曲。リズムがなく、歌はどこか「祈祷」にも通じるような幻想的な雰囲気。
ジャワ島のジャワガムランや火祭りの「祈祷」を思わせる。
当日、使った手作り楽器のラインなっぷはこちら↓
• 多摩産ヒノキのチャイム(大・小)
• 多摩産ヒノキのスリットドラム
• 多摩織の絹製太鼓(大・中・小)
• 小津倶楽部 栗の木琴(大・中・小)
• 小津倶楽部 桑の枝4mチャイム
• 夕焼け小焼けふれあいの里 つばきのチャイム(大)
• 高尾山 ケヤキの木琴
• 小津倶楽部 竹の巨大カリンバ
• 八王子小津町 栗のウッドブロック
• 八王子医療刑務所 壁の鉄筋鉄琴
• 八王子医療刑務所 石の楽器
• 八王子市内の使われなくなった学校の鍵 チャイム
• 陶芸家/上島かな子さん レリーフ(陶板)
• 森崎工業 鉄の楽器
これら八王子の素材を集めて、4年の歳月をかけてこのステージを作り上げたのだと聞いて、これが風土だ!と改めて感じた。
無くなって行くものへの慈しみと。それを大胆に生かす音楽性に驚嘆した。
とにかく、ステージがあまりにも静かで、手づくり楽器の音に小さな子供たちも圧倒されていた様子。
最後の囁きのような歌 中村雨紅作「夕焼け小焼け」が聴こえてきた時は、涙が出そうだった。
「音響彫刻」この先も注目して行こう。
それでは、また!

※ 演奏風景は撮影NG。始まる前だったらOKと伺う。
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