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『読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方』つのだ 由美こ・著(秀和システム)

簡単レビュー
本書は、幾多の大学教授の論文執筆をサポートしてきた司書の著者が自身の経験を活かし、読みたい本や探している情報をすぐ見つける技術や実際に使っている検索術など、”世界一かんたんな図書館活用法”をご紹介する1冊。
ざっくりとポイントをまとめてみた。
- 著者→ 読書が苦手だった経験を持つ司書だそう。
- 内容→論文執筆支援で培った、図書館利用術としては、読みたい本や探したい情報をすぐ見つける技術、実践的な検索術を披露している。
- テーマ→図書館を最大限に活用するための「世界一かんたんな方法」
この本は、読書や情報収集が苦手な人でも、図書館を味方につけて効率的に知識を得られるようになるための実践的なガイドブックといえよう。
★★★
2024年2月に発刊された新しい書籍だ。
本のカバー袖の部分に記されている文言が「ピンチをチャンスに。チャレンジを成功に。図書館は人生を変えるパワースポット!」と。
そして、はじめにを読み始めると、なぜ図書館がパワースポットなのか?理由が2つ挙げられていた。
ひとつ目は、「図書という言葉は縁起がいい」そうだ。(なにやらわからない説明が・・・笑)
縁起の語源は図書という言葉にあると。
(古代中国の伝説の書「河図洛書」からきている。伝説によると、河図は龍神の背中に描かれた絵図で、洛書は神亀の甲羅に書かれた文字のことらしい。時の皇帝が良い政治をすると、龍神と神亀が現れて、「図と書」を皇帝に授けられた・・・というありがたい伝説からきている)
そして2つ目には、「図書館を使うと人生が良い方向に変わる」と書かれている。
なぜなら、図書館を利用するのは、第一に情報収集のためが最も多く、ついで勉強のビルドアップのためなど、必ず目的という動機があって訪れる場所だから、それぞれの願いが叶いやすいということだ。
例えば、資格試験に合格した!とか、夢だった職業に就職できた!とか、前よりずっと本が読めるように成長したなど、人生好転の見本のような出来事を「図書館をヘビーに利用して得た」と、実感している人がとても多いのだそうだ。
だから利用しない手はないよね(笑)
SNSの情報だけで満足せず、「好きなことや興味のあるものごとを、書籍を使って深堀りする、自分流の図書館使い」になってはどうだろうか?
有益な情報満載の図書館をもっともっと使って欲しい!という語彙力たっぷりの著者の熱量溢れる一書を紹介した。
それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年12月12日記事
『SunTAMA Style』2022年12月12日記事

「狐火や 準備戦略 実証し」 清流子
12月に入ると空気が乾燥し火事が起きやすくなる。異常気象のせいか、このところの水不足で拍車が係っている。昔は狐火で済んだところ現代の山火事は半端ない。自然も人間も乱世には準備怠りなく対応策を用意し、実際のリスク管理を徹底しなければならない。図書館は防災にも一役買うだろう。