『子どもをおいて旅にでた』杉山 亮・著(ちくま文庫)~GW直前、放浪旅を堪能できる一冊見つけた!【選書・自己啓発/旧記事更新61】

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子どもをおいて旅にでた』杉山 亮・著(ちくま文庫)

超簡単レビュー

「名探偵ミルキー」シリーズで人気の児童書作家・杉山亮が妻と二人の幼児を残し出かけた若き日の旅の記録。

徒歩・野宿・行き先未定・1ヶ月間。そんな風変わりな旅で何を見つけるのか。

「子どもをおいて」出る旅は一見、無責任のようだが、家族の結びつきを確認する行為でもある。

家族といることが好きなのに、一人にもなりたくなってしまう矛盾を抱えた全ての人に。

★★★

今年のGW。行先をやっと絞り込み、先週ホテルを予約したばかり。

しかも、当初の予定よりもだいぶ、ずれ込んでGW最終日から出かけることになった。

しかも、お天気の問題は常にまとわりついてくるから、もしかすると×かもしれないし(泣)

ま、その時はその時よ。

で、先週末に偶然見つけた「子どもをおいて旅にでた」は、手に取ってパラパラを読んでみたら、「何これ?超面白い!絶好の旅本じゃん!」となり、あっさりと手に入れてきた。

大学山岳部出身の著者、小春日和のある日、急に甘い罠のような「旅立ちへの囁き」を自分の中に感じてしまう。

旅に出たい!

しかも長期で!と思い詰める。

4才と2才の子どもを持つため、妻の了承を見事に得て、虎視眈々と2ヶ月間の準備期間を取り、めでたく1ヶ月間の放浪に旅立つのだ。

読むうちにこの人の旅スタイルは「徒歩と野宿」が基本だと知って軽く驚く(笑)

なんと酔狂な?!(よ~するにモノズキってこと)

(かくいうわたしなども、旅に関しては「ど・ローカル」を目指している。有料道路はなるべく避け、一般道で行く車旅が基本。本州を離れる時だけはあっさりと飛行機に乗り換える。まさしく酔狂さがにじむ旅をしてきた。遠い目・笑)

また、この本の巻末に解説を寄せてくださっている、作家であり写真家・エッセイスト・冒険家である椎名誠氏が「背筋がぞくぞくするくらい、文章に引き込まれる・・・」と、大絶賛されていた。

わたしも文章の上手さ・面白さに、あっという間に読了してしまった。

近年、目が悪くなっているにも関わらず、大変に読みやすい紙質のちくま文庫。名書を探す楽しみができた。

さて、物語に戻って、著者が徒歩だけで向かった先は、住まいのある長瀞~奥秩父~清里~南アルプス~伊那~奈良井~高山~白山~白川郷~金沢~高岡~富山~北アルプス~上高地~松本~美ヶ原~八ヶ岳~佐久~長瀞で着地。

1ヶ月間歩き通しながら、山道だけでなくその土地や街界隈でもパチンコや映画、梅沢富美男の公演やサーカスの巡業まで楽しんでいる。

パチンコで勝ったら、奥さんと子どもたちにお土産を送ったり、上高地ではスタンプラリーに参加して美しいポストカードを手に入れる。

節約家の所持金は5万円(もしもの時に使うカードに2万円)の合計7万円。

この旅では所持金はすべて使い果たし、もしもの2万円も利用して7万円の放浪旅だったそうだ。

徒歩と野宿だから、さぞかし危険がいっぱいだっただろう。徒歩で使う道もほぼ峠を越える山道ばかり。

しかし、これには理由がある。舗装道路ではすぐに足に豆ができ、腰にも負担がかかるんだそうだ。なるほど。

野宿に最適なテントはモンベルのものを用意して、ロングトレイル用の靴も買った。少しでも荷物を軽くするために、着替えのTシャツは1週間着続けたら捨て、新しく購入するサイクル。

旅のはじめには体がなまってついてこれなく、10分歩いては5分休むようなヨチヨチ歩きだったのが、最後には体のぜい肉もすっきりと落ちて疲れを見せない強靭さが備わっていった著者。

感動的だったシーンは、美ヶ原で「もう、放浪旅はここまで!」と思い切り、帰路へのトレイルに行動が変わっていく場面だった。

ロングトレイルをやってみたい!世界の巡礼旅に行きたい!という人にはうってつけの名書だろう。

というわけで、GW直前に旅気分満載の一冊を紹介した。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年4月24日記事

『SunTAMA Style』2022年4月24日記事

『SunTAMA Style』2023年4月24日記事

『施主支給から賃貸DIY、古民家リノベまで セルフリノベーションの教科書Premium』坂田 夏水・著(株式会社誠文堂新光社)【選書・ワークスタイル/旧記事更新55】

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施主支給から賃貸DIY、古民家リノベまで セルフリノベーションの教科書Premium』坂田 夏水・著(株式会社誠文堂新光社)

簡単レビュー

素人リノベにこんな方法があったなんて!?

自分らしい家をあきらめないで!
実はプロに頼まなくても自分できる待望の内装アイデア集だ。

空前のリノベーションブームの中、画一的なリノベではなく、自分らしさ、我が家らしさを求めるニーズは高まっていると著者の坂田氏はいう。


しかし、プロに注文すればそれなりにお金がかかってしまうもの。
結局は妥協する人も多いのではないか?


しかし、本当は自分でできることっていっぱいある!

プロに半分依頼する、などの選択肢も増えているそうだ。


予算で諦めないで自分らしい家作りを追求してみたい方にはうってつけの名書だ。
賃貸住まいだってできることはいろいろあるとも知った。

本書は、建築デザイン事務所「夏水組」の坂田夏水氏が、内装DIYのノウハウをたっぷり紹介する一冊。
前著ではマンションタイプだけでしたが、今回は一戸建てでもマンションでも店舗でもできるアイデアが満載。
SNS活用術から、憧れのパーツを施主支給する時のヒントまで、お金をかけずに空間を劇的に変えるノウハウを公開している。
自分の住まいはもちろん、お仕事で内装を考えなければならない人も必見。


■目次
PART1 セルフリノベのルール
PART2 夏水組Presents 一戸建てリノベーション
PART3 SNSも活用して情報収集! 施主支給を取り入れた家づくり
PART4 お客様に喜ばれる 店舗のセルフリノベーション
PART5 パーツ別 リノベ資材の種類と選び方
PART6 賃貸のための セルフリノベーション

Column
・快適なリモートワークのためのワークスペースの作り方
・SNSにのせる写真をグレードアップする お部屋写真の撮り方
・パーツ探しに役立つサイト
・「貼る」だけだから気軽に使える 初心者向け簡単DIYグッズ

フローチャートでわかる 賃貸DIYガイドライン

                 ★★★

夫が先週、手に入れてきたDIYの名書。

さっそく仕事終わりにぱらぱら。

「な~んて、素敵な教科書なの?!」と、驚嘆した。

こりゃあ、ブログにかかなくっちゃ!と勢い読み込んで書いている。

セルフリノベーションって、確かに流行っているよね。

地方に安い古民家を購入して、そこをワーケーション拠点にしたり、県の後押しを受けて地方移住を叶えたご夫婦が開いたカフェなど。

今では、ありとあらゆる方法を使って、思い通りの「住まい」や「仕事」はたまた「ライフスタイル」まで作れるセルフ・リノベーションの世界。

この書籍のなにが素晴らしかったのか?それは、床タイルや壁紙にこだわった内装とシャンデリア・こだわりのフロアライトの数々。

それらの素材を縦横無尽に組み合わせて、「モード」「アーバン」「和モダン」「北欧」「ガーリー」など目指すスタイルを実例で示している。

なにを隠そう、わたしは大の壁紙ファン(笑)

以前は壁紙を収集して、本カバーやデスク周りの装飾に使っていた。

特にお気に入りは「ウィリアム・モリス」の鳥や果物や花柄。渋い色調が好み。

草花や木々・鳥などが描かれている「ウイリアム・モリス」のテキスタイルに惹かれるように。

壁全体でなくとも、手帳やコースターやテーブルマットなど、小さな面積でも、好きな絵柄が日々の中に散りばめられていると、気持ちが上がって心地がいいと感じる。

今では、少しそういったDIY熱も冷め、大好きな「ウィリアム・モリス」の壁紙コレクションがマスターピースとなって、スケジュール帳になったことを知り、一昨年から集め始めている。(スケジュール帳は使い終わっても残せて眺められるし場所もとらない。良い収集だと思っている・笑)

この書籍には、「ウイリアム・モリス」デザインの壁紙も登場して、クラシカルデザインを実現する大切な役割を担っていた。

~たかが壁紙。されど壁紙。恐るべし~

というわけで、今回は暮らしを彩るセルフリノベーションの名書を紹介した。

春はDIYで模様替えもすてきよね。

息子が昨年結婚して家を出て、寂しい気持ちがちょっとだけあったけれど、家の中から一定数の「もの」が減るという一面も。

家の中に新たな自分用のスペースをつくったり、好きなものに囲まれて過ごす機会がやってきた・・・と、考えてみるの悪くない。

それでは、また!

•こぼれ話

TOPの写真に撮った手作りケーキ。今年は自分の誕生日に20㎝のホールケーキを作ったんだ。イチゴとブルーベリーのケーキにはマスカルポーネチーズを挟んで。

で、写真のは、材料がまだあるので追加で作ったバナナケーキ。何を隠そうこれが一番おいしかった。

完熟バナナとマスカルポーネチーズの絶妙なハーモニー。

そして、3回目にして生クリームが上手に塗れたのと切った断面がきれいだったので、

でめでたく写真に納まった。

ああ、やれやれ(笑)

使っているお皿&マグカップは「NORITAKE Stone Ware」

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『SunTAMA Style』2021年4月10日記事

『SunTAMA Style』2022年4月10日記事

『SunTAMA Style』2023年4月10日記事

『ライフストラテジー』2020年4月10日記事

『おとなのごはん日記』岸本葉子・著(成美堂出版)~ベジタリアン&マクロビオティックの12ヶ月ごはん日記~【選書・文化/旧記事更新50】

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おとなのごはん日記』岸本葉子・著 / はやしゆうこ・画

簡単レビュー

卵、肉、乳製品なしでも無理なく続けられる、豆、野菜、ちょっと魚の私流バランスごはん。

忙しくても、お料理が苦手でも、楽しく作れるヒントがいっぱい。


エッセイスト岸本葉子さんの元気のもと、ヘルシーで何より美味しい、毎日ごはんをのぞいてみよう!

              ★

先週、図書館で何気にかわいいごはんのイラスト表紙の本を見つけた。

新しいわけではないけれど、毎日のごはんが書いてある本。

毎日のメニューを決めるってストレスじゃない?

楽しく・美味しく一生食べて生きたいのに、とりあえずお腹を満たすことだけに注力して作り続けてきちゃったわたしの料理人生(泣)

見た目も映えるわけじゃない、ごく普通のごはんで味もだいたいだから100点満点中、75点ぐらいだろうな・・・って自己採点してみた。

まっ、家ごはんはそんなに美味しくなくても「安心と安全」が手に入る重要なものだもの。

とかいいつつ、今日も我が家では定番の「ほれんそうと厚揚げのカレー」「手作りポテトコロッケ」2品の夕食。

『おとなのごはん日記』著者の岸本葉子氏は40代でがんを患い、医師のすすめでベジタリアン風の食事に目覚めた方。そんな制限下での1年間のごはん日記はさぞかし、大変だっただろう。

しかし、この本を読むかぎりは、ベジタリアンやマクロビオティックなる食生活を取り入れてながらも充分に美味しそうな楽しい・おしゃれなメニューが並ぶ。

確かに手がかかるし、無農薬野菜を毎週届けて頂くサービスを受けるなど面倒なことが多い。

仕事中心の岸本葉子氏。料理の手際の良さが文章から滲み出ていて面白く読めた。

そこまでしてもこの食生活(ベジタリアンやマクロビオティック)を維持するとか、ほんとすごい。

やっぱり大病経験者の食生活には学ぶことばかり!

ベジタリアンの定義はこちら→https://www.jpvs.org/menu-info/

マクロビオティックの定義はこちら→https://chayam.co.jp/macrobiotic/

というわけで、制限つきでも美味しく食べる生活のこつが書かれた本の紹介をしてみた。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年3月29日記事

 『SunTAMA Style』2022年3月29日記事

 『SunTAMA Style』2023年3月29日記事 

 

『人生はどこでもドア リヨンの14日間』稲垣えみ子・著(東洋経済新報社)【選書・文化/旧記事更新44】

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『人生はどこでもドア: リヨンの14日間』稲垣えみ子・著(東洋経済新報社)

簡単レビュー

「魂の退社」「寂しい生活」に続く書き下ろし。

退職し、夫なし(子どもなし)の53歳。

今回の内容は、あえてなんの準備もせずに、もちろんフランス語なんてできない状態で、フランスのリヨンに行って14日間滞在したという旅行記である。


旅の目的は、「現地でしっかりした、日本と変わらぬ生活をすること」。それはすなわち「周りの人としっかりコミュニケーションをとってつながること」

日本語が通じない異国の地だと、その人の「在り方」というのがむき出しになり、より本質的な人との関わり方の姿勢が問われることになる。

稲垣氏は、その試行錯誤の中で「人とつながることの幸せの形」を見出している。

その様子が、稲垣氏独自の軽快な文章で表現されていて、笑わせてくれたり、ホロっとさせてくれたり……と、とどんどん引き込まれていくうちに、最後は感動させてくれるものとなっている。

また、エアビー(民泊サイト)の利用法を始め、ホストとのつきあい方や、フランスのネット事情、マルシェ(市場)の様子、買い物の仕方、カフェの様子など、海外の民泊を利用しようとする人や、フランス旅行をする人に参考になる情報も満載となっている。

               ★★★

まさに、捧腹絶倒な一冊だ。あまりにも面白過ぎる。

他人の海外滞在記。

これほど興味を掻き立てられて読んでしまう本には滅多に、お目にかかれないだろうな。

しかも、人生の夢(海外で暮らす)を果たすために奔走する著者の必死さ(どこか可笑しさも)にも共感の嵐だったわ。

初の海外2週間暮らしでやったミッションがまたいい。

東京での暮らしをそのまま、リヨンへ移しただけだというんだから、鼻っから観光だ!グルメだ!などまったくもって考えてもいない。

わたしは、発想の勝利!あっぱれ!だと感動した。

その地味な一日とはこんな。

日の出とともに起きる

ヨガ

掃除、洗濯、昼食の下ごしらえ

近所のカフェでモーニングを食べながら午前の仕事(原稿書き)

家に帰って昼食

別のカフェで午後の仕事(原稿書き)

買い物

家に帰って夕食

縫物・読書

風呂(銭湯)

寝る・・・。

とまあ、超シンプルな生活。ちょっと地味すぎやしないだろうか?

はるばるリヨンまで来て連日自炊とか。グルメ大国おフランスでねえ(笑)

でもね、死ぬほど美味しい美食も3日も続けていたら、グェッっとなるはず。

稲垣氏が片言のフランス語でやっとこさ、手に入れたポロ葱やら、青野菜を使った味噌スープやサラダ(おしゃれな写真あり)、焼きたてパンとバター(ブールという)はさぞかし、美味なご馳走だったのはいわずもがなだ。

また、旅のアレコレ(空港でのトラブルや現地の宿泊事情、マルシェの云々、持ち込んだ日本の食材等)本当の話のオンパレードだから、コロナで海外旅が遠のいていた人にはいい刺激にもなるだろう。

というわけで、久々に「面白い旅の本」を紹介した。

(せっかく読むんだったら、文章の面白さを味わえる本をお勧めしたいと常々考えている)

それでは、また!

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『Life Tour 21st』2016年3月15日記事

http://lifetour.blog.jp/archives/1053889932.html『自分らしさとは?

『みいこStyle』2020年3月15日記事

http://miikostyle.blog.jp/archives/16823228.html『情報を「捨てる&選ぶ」センス持ってる?』


『SunTAMA Style』2021年3月15日記事

『SunTAMA Style』2022年3月15日記事

『読書からはじまる』長田 弘・著(ちくま文庫)~素敵な言葉溢れる本を見つけた🎶【選書・文化/旧記事更新38】

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読書からはじまる』長田 弘・著(ちくま文庫)


「活字離れ」と言われるようになって数十年。

「本」を価値のないものだと言う人は、まずいないだろう。

しかし、活字離れ=本離れが当たり前のように叫ばれてきた。

わたしが思うに、基本的には本好きな人からすれば本とは、すべてのはじまりのような意義を持ち、崇高な品なんだろう。

読みたかったあの本、ずっと探し求めていた本が見つかった!、偶然書店で見つけた素敵そうな本などなど・・・本をめぐるストーリーさえもちょっとした小説のようなシチュエーションが思い浮かぶ。

一方で、基本的に本が好きではない場合の理由は様々で、本は苦手、本を読むよりスマホでの情報収集やSNSの繋がりが大事!とか、電子書籍(読書とは言えないかも)を読んでいるから・・・など。

まったく、二者両極端よね。

要するに、昨今の「活字離れ=読書離れ」という問題は、本というものについての考え方だろうと、「読書のはじまり」の著者・長田 弘氏は語る。

つまり、本というのは「本という考え方」そのものだと。

それはひとえに「考えの容器」や「自己表現の道具」にすぎないものではない。本そのものに価値があるのだ。

大切なのは、本は「著者の考え方を表すもの」で、その考え方を作り集めたものが本だと解説されている。

だから、「本を読む」ということは、その内容や考えを検索し、要約するということとは一線を画すものだと。

「本を読む」というのは、その本によって、本という一つの世界の作り方を学んでいることになるそうだ。

「本という考え方」を人々の間に育てて、言葉を残すことが「本」の持つ使命だ。

「本の文化」を支えてきたのは「ここにある言葉を、ここにいない人に手渡せる」という先々を見据えて行く行動にほかならない。

『読書からはじまる』では、「読まない本に豊かさがある」や「たくさん読む」が正解ではないことや、「一生忘れない」とかは嘘?!とか、本という極めて個人的な友達との関係をどうやって紡ぐのか?など、あらゆる視点から本との暮らし方を唱える素敵な一書だ。

~本はあなたを孤独にしない。読書が苦手、活字に疲れた・・・そんな本音にあたたかに寄りそう「人間」を楽しむ至高の読書エッセイである~

もくじ

• 本はもうひとりの友人

• 読書のための椅子

• 言葉を結ぶもの

• 子どもの本のちから

• 共通の大切な記憶

• 今、求められること

• 読書する生き物

• 失いたくない言葉

                 ★★★

今回、『読書からはじまる』を勧めてくれたのは夫だ。「これ、いいよ」と。

夫は、この詩人の読書エッセイから、読書のための椅子を購入した。(読書のための椅子)

わたしは普段、出版社で書店営業を担っている。ジャンルは児童書・学参・知育玩具など。

『読書からはじまる』を読んで、子どものための「本」の考え方や在り方を学ぶことができた。(子どもの本のちから)

そこに書かれていたのは「子どもの本というのは、子どものための本ではなく、大人になってゆくために必要な本のこと」

この言葉を本の仕事を続けて行く間は、抱きしめて行こうと決めた。

いつものブックレビューとは違う視点で書いてみた。

それでは、また!

こぼれ話

長田 弘氏の著作はすべてタイトルが素敵。

『私の好きな孤独』新潮文庫

『なつかしい時間』岩波新書

『言葉の果実』潮文庫

『世界はうつくしいひと』みすず書房

これ以外にも、読書エッセイはた~くさん!

少しだけ、文章がくどいところもあるけど、言葉の素敵さには適わない。

よろしかったら、お手に取ってみてくだされ。

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『Life Tour 21st』2016年3月1日記事

http://lifetour.blog.jp/archives/1052718462.html「時の人に会いに行く

『みいこStyle』2020年3月1日記事

http://miikostyle.blog.jp/archives/23749415.html「弥生・三月は生まれ変わる月

『SunTAMA style』2021年3月1日記事

『SunTAMA Style』2022年3月1日記事

『サクっとわかるビジネス教養 行動経済学』阿部 誠・著(新星出版社)【選書・自己啓発/旧記事更新31】

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ビジネス教養 行動経済学 (サクッとわかるビジネス教養)

簡単レビュー

2万部突破の大ヒット!
ビジネスに効く「心理学」+「経済学」=「行動経済学」!
行動経済学は個人の心理を扱う経済学で、知識ゼロの人でも理解しやすく、かつ実際のビジネスに役立つテーマである。

行動経済学の研究対象である、人間の非合理的な意思決定方法を学べば、営業職にも企画職にも生かすことができるのだ。

例えば、宿泊予約サイトにリアルタイムの閲覧者数を表示することで、「これだけ注目されているならいいホテルに違いない」「急がないと埋まってしまうかもしれない」と思わせて予約を促す仕組みは行動経済学の活用と言える。


本書は行動経済学の基本となる考え方をイラスト図解で簡単に示し、それをビジネスや生活に生かすための方法を豊富な実例とともに紹介している。

「見るだけで会話・説明ができる」というシリーズコンセプトの通り、この本を読めば行動経済学的な視点で戦略や企画を提案することができるようになるという優れもの。


監修は『東大教授が教えるヤバいマーケティング』(KADOKAWA)など著書多数の東大教授、阿部誠氏。

個人の心理に着目したマーケティング研究の第一人者がおくる、ビジネスパーソンのための行動経済学の一書だ。

(今回紹介の新星出版社は、本年100周年を迎えて、書店等でフェア開催中。多くの面白い世間の常識を深堀りする本があるよ!)

                 ★

さて、お笑い芸人のバナナマンのCMで観たことがあるかしら。

「行動経済学」という文字が画面にバ~ン!と出てくるあれ。

生命保険会社のCMで、人間の「行動非行動の法則」というのを映像化したもの。

あのCMを観ただけでは、「行動経済学」のなんたるか?はわかりいくいだろう。

で、今回紹介した書籍は、一昨日、夫が入手したばかりのほやほや本。一気に読破させて頂いた・笑

まんがありのとってもわかりやすい、人間の行動心理学。あるあるばっかりよ。

ところで、わたしの近況をちょっとお話しよう。

6年ぶりに直属の上司が異動、マーケティング部からインスタライブで(社内では・笑)有名な男性に代わったの。なんと、営業はお初!だそう。

しかし、マーケ部で集客を徹底的にやってきたから、営業の現場でも何も困らない(と思う)

そもそも、マーケティングといえば、行動経済学の旗手だわ。

今月後半には集中的に同行営業に出る予定を組んであるから、マーケティングがなんたるか?など、いろいろ逆取材してみたい!と虎視眈々よ。

だから、この書籍もベストなタイミングで読ませてもらってラッキーだった。

誰でも知っていて損はない「行動経済学」の名書の紹介。

それでは、また!

---------------------------------------------旧記事更新31

『SunTAMA Style』2021年2月16日記事

『SunTAMA Style』2022年2月16日記事

『SunTAMA Style』2023年2月16日記事

『ミドルシニアのためのライフシフト戦略~いくつになっても必要とされる人」になる!』徳岡晃一郎・木村勝・著(WAVE出版)【選書・自己啓発/旧記事更新26】

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ミドルシニアのためのライフシフト戦略~いくつになっても必要とされる人」になる!』徳岡晃一郎・木村勝・著(WAVE出版)

簡単レビュー

本書・推薦の言葉
「人生百年時代、生涯現役を目ざす人、必読の書! 」田坂広志・多摩大学大学院名誉教授
「人生の知的コンバットこそ、ライフシフトの本質だ」野中郁次郎・一橋大学名誉教授7

中高年ビジネスマンが未来を生き抜くために、知識と経験を武器にする方法を徹底解説する本。

ミドルシニアは未来の世界でどう働き、どう生きればよいのか? 人事のスペシャリストがズバリ伝授。ライフシフト大学が教える「5つのM」(目次参照)の戦略を大公開する。

人生百年時代を迎え、80歳でも現役で働くことが当たり前になりつつあり、それに対して不安を感じている40代以上の会社員は多い。しかし、現在、彼らのニーズに答えるノウハウ、ロールモデルなどの情報は圧倒的に不足している。

本書はそうしたミドルシニアが、自分の「強み」を武器にして戦っていくための戦略を具体的に語る。将来に不安を感じているミドルシニア層が、これからの働き方を考えるうえでの必須の知識を提供する。


■目次


第1章 このままだと「ミドルシニア」は生き残れない

第2章 ミドルシニアに武器を提供する/今こそ「日本版ライフシフト」が必要だ

第3章 【5つのM1】 マインドセット — 行動を変容する

第4章 【5つのM2】 ミッション創造 — 自分の軸を定める

第5章 【5つのM3】 学び(リカレント) — キャリアを高く売る

第6章 【5つのM4】 見える化 — 経験・知識・スキルを商品化する

第7章 【5つのM5】 マルチ化 — 変化への順応力を高める

第8章 ミドルシニアの皆さまと企業人事部へのメッセージ

                  ★

さて、ミドルシニアとはいったい何歳から何歳を指すのか?

ミドル世代とは35歳~54歳までをいい、55歳以上をシニア世代と呼ぶ。 しかし、実際の転職市場では35歳~50代半ばまでがミドル世代と扱われ、40代~60代をミドルシニアととらえているケースが多くある。 55歳~60歳以上をシニア世代とも呼び、一般的な認識と少々ずれがあることを理解しておくとよいだろう。

というわけで、わたしにドンピシャ!の「ミドルシニア世代近々の問題」なのだ。

わたしも、最近では「何歳まで働く?」とか「退職したら次にやるべき仕事は?」とか、それこそ毎日毎日、頻繁に考えている。

だからか、あまり「遊び」には気持ちが向かなくなっている。

わたしの務め先でも、2月1日の人事異動で上司が変わり、前任の異動に伴う形で取引先の要望もあり、わたし自身もこれまで16年と長きに渡り育ててきた大型店舗を離れることとなった。

やはり、降って湧いた人事に見えるが、企業それぞれの繁栄を願う足元のビルドアップに、自分の小さなエゴは捨てて臨んだ。現場では「サッと」次への引継ぎを行う予定。

そこで、本書の帯にでかでかと書かれていた「いくつになっても必要とされる人になる!」これが仕事の世界で生き残るために一番大事なキーワードとなる。

昨日から本書をじっくり読み込んでいる。

今、大いに悩んでおけば必ず未来に生きるハズ。

さ、本書の「5つのM」(目次参照)をしっかりと身に着けてわたしも次のステージへ飛び出そう!

それでは、また!

———————————————————————————————————————————-旧記事更新26

『Life Tour 21st』2017年2月5日記事

http://lifetour.blog.jp/archives/1051204400.html「終の棲家を探す旅


『SunTAMA Style』2021年2月5日記事 

『SunTAMA Style』2022年2月5日記事

『SunTAMA Style』2023年2月5日記事

『「勝負強さ」を鍛える本』ジョン・C・マクスウェル 著 / 斎藤孝 訳・解説~新年から勝ちぐせをつけよう!【選書・自己啓発 / 旧記事更新13】

【ブログ新規追加1136回】

『「勝負強さ」を鍛える本』ジョン・C・マクスウェル 著 / 斎藤孝 訳・解説

簡単レビュー

本書には、自分に“自信を植え付ける”強烈なメッセージとともに、その具体的方法が実例をあげてわかりやすく書かれている。

人生で大切なのは、まず「小さな成功体験」を積み重ねること。これで勝ちぐせがつくと、毎日のチャレンジも苦でなくなり、格段に面白くなってくる。

『その他大勢から抜け出す成功法則』『夢を実現する戦略ノート』に続く第3弾! 「挑戦力」「決断力」「複眼力」…成功者と凡人を分ける10の力が勝ちぐせ人生を約束する。

「本書には“読者の成長剤”が調合されている」(齋藤孝)

著者・訳者略歴

マクスウェル,ジョン・C.
アメリカで最も信頼されている「リーダーシップ論」の権威として、毎年25000人以上の企業の管理職を指導し、「リーダーのリーダー」「世界一のメンター」と讃えられる。企業や組織のリーダー育成、ビジネスマンの能力開発を手がける企業「インジョイ・グループ」の創設者。ビジネスマンや働く女性を対象に「その他大勢から抜け出す思考法」「夢を実現する成功法」を指導するセミナーや講演会を全米各地で開催、好評を博する。また、影響力のある牧師としての顔も持ち、多彩に活躍中。

齋藤/孝
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。ベストセラーとなった『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞受賞)などで提唱した独自の方法論は、教育界のみならず広く日本人に感銘を与えた。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修も行なっている。

                   ★

年末年始、いつもなら大量の読書を慣行してきたが、今回はこれ一冊のみ。

勝ちぐせのつく思考法などを、じっくりと味わいながら読んでみた。

さあ、今日から仕事はじめ!

いつものわたしが、虎視眈々と勝負する。

その一挙手一投足に全集中しよう!

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新13

『Life Tour 21st』2016年1月5日記事

http://lifetour.blog.jp/search?q=新年ことはじめ

72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく Kindle版

久瑠 あさ美 (著) 形式: Kindle版

『SunTAMA Style』2021年1月5日記事

『SunTAMA Style』2022年1月5日 記事

『SunTAMA Style』2023年1月5日 記事

『自宅でかんたん! [決定版]体が硬い人のためのヨガ大全』水野健二・著(発行元 PHP研究所)【健康/選書・ヨガと自己啓発 / 旧ブログ更新4】

【ブログ新規追加1127回】

『自宅でかんたん! [決定版]体が硬い人のためのヨガ大全』水野健二・発行元 PHP研究所

簡単レビュー

自身も体が硬いという著者は「硬い体はヨガ的に恵まれた体」だという。
ポーズを作って終わりではなく、
「今この瞬間、呼吸はどうなっているかな」「骨や筋肉は無理していないか」と、いろいろな視点から考えて試してきたことが、本書の解説に活かされているのだ。

第I部のベーシックレッスンでは、基本の12ポーズを紹介。
ポーズの意味→ポーズを作りやすくする動き→ポーズを作る動き→ポーズができないとき、の段階を経たやさしい解説で、これまで「どうせ無理」と諦めてきた人でも、気持ちよく取り組める。

第II部のエクストラレッスンでは、動画が見られるQRコード付きで本格的なヨガ・プログラムを紹介します。著者独自の「コアヨガ」をはじめ、水野ヨガ学院で人気のプログラムを体験できる。

運動不足な働く世代から、最近体が硬くなってきたというシニア世代まで、全世代におすすめの一冊。

                 ★★

10月の終わりに行ったきり、多忙にまかせてヨガ教室をお休みしていた。

12月14日やっと、時間を融通してこころもウキウキ、1ヵ月ぶりのヨガレッスンにはせ参じた。

もうね。体がカッチカチだったの。痛いし。それほど凝り固まっていたわたしの体よ。

環境音楽やガムランが流れるホールで、ヨガマットに寝ころび1時間あまり、20パターンのポーズを呼吸とともにゆっくりと動作した。

やっていくうちに、いつしか無心になって、汗がにじんできた!

ああ~~、これこれ!いい感じのリラックス状態。で、もうちょっとやりたい!って思ったところで今日はおしまい。

月2回って丁度いい。お仲間さんたちもみんなそう言っている。

家で練習すればなお、いいのだけど、みなさん、レッスンでの癒しが最高で「わざと練習せず」いらっしゃるらしい。

何を隠そう、わたしも今月に入ってから、あまりの多忙さに、家でヨガなんて優雅な時間はどこにもなかったんだ。

あえて、当日のリラックスと癒しを求めてレッスン日を迎えるとか、いいじゃない。

誰とも競わず、自分の体をご自愛するためだけにレッスンを受けている。

12月はあと1回。28日と暮れの押し迫ったところで、もう一回リラックスしに行けるの。

う~ん、楽しみ。

今回、紹介した書籍は、体が元々硬いヨガ講師の方が書かれている、体が硬くても、無理なくヨガを生活に取り入れる方法が網羅された素晴らしい名書よ。

累計5万部のベストセラーシリーズが大全として1冊に!

体が硬い!人のために書かれている、救世主的な一冊。

硬い人はぜひ、お手元にどうぞ。

では、また!

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2019年12月15日記事『ハウスワイフ2,0』ライフストラテジー ・Wordpress.com

記事リンク先→https://aystrategy.wordpress.com/2019/12/15

 

「SunTAMA Style」2020年~2021年 12月15日記事更新

「新NISA]で老後資金を増やす~6つの大原則(雑誌PRESIDENT 2023年12月15日号から)【選書・自己啓発 / 旧ブログ更新3】

【ブログ新規追加1126回】

「新NISA」儲かる人、大損する人《最新版◎お金の増やし方大全》(プレジデント2023年12/15号

雑誌『PRESIDENT』とは?紹介しよう。

雑誌「PRESIDENT」

市販で一番売れているビジネス総合誌である。最新のマネジメント手法、ホットな経済情報、今すぐ仕事の役に立つ情報を満載。できるビジネスパーソンは全員読んでいる。毎月第2、第4金曜日発売

                 ★

11月に入ったところで、「新NISA」が2024年1月からはじまる!って知ったんだ。

その日からWEBの記事をほぼ毎日読み、自分の金融リテラシーのなさに涙しながらも、せっせと情報を仕入れてきた。

まず、「新NISA」とは?簡単に説明しよう。

ものすごく簡単に言うと、NISA口座で買った株や投資信託については、将来に渡り、どれだけ儲かっても税金0円!と言う制度だ。

NISA以外の口座で買った株や投資信託については利益に対して20,315%の税金がかかる。


例えば、1000万円儲かったら、203万1500円が税金として引かれて、手元には796万円になってしまう。

しかし、「新NISA」口座であれば、儲かっても税金はなし。すごいよね!

これを知って、投資デビューしなくっちゃ!!と、鼻息荒く毎日ちょっとづつ勉強中なのだ。

現在のインフレが続けば、老後資金として用意した「現金2000万円」が20年後には「1346万円」まで目減りしてしまうそうだ。

こうなったら、持っている人は必須でやらなきゃだし、わたしのように持っていない人も、金融の勉強を今すぐ始めるべき!

で、タイトルに乗せた「老後資金を増やす6つの大原則」を見出しで書き出してみるね。

1、新NISAをやらないのは大損!今日から始めよう

2、口座はネット証券一択。親切な相談窓口は罠!

3、インデックスの「全世界型」か「全米型」を選ぶ

4、「つみたて投資枠」の商品を「成長投資枠」でも買う

5、1800万円の生涯投資枠をフル活用する。売却もOK

6、チャレンジするならETFだけ。ほかはギャンブルだ

この「6つの大原則」という記事は雑誌『PRESIDENT 2023年12月15日号』からの引用だ。

やはり、プレジデント社監修発刊の『PRESIDENT』を勉強の柱に据えているの。だって、リスクの伴う投資などの情報は、WEBだけでは心配だから。

様々、書籍でもたくさん出ているから、興味がある方は「雑誌と専門書籍」「WEB情報」の三つ巴で、がっちり勉強するといい。

ちなみに、わたしは情報を知った時にすぐ、楽天証券の口座を用意した。

そして、2024年の1月から新NISAをはじめる予定。

国からのインセンティブ(成果型の報酬制度)をしっかりと受け取って行きたい。

とは言っても、わずかな種銭からスタートしてみようと考えている。投資デビューといってもかわいいもの。

年末年始は、新しいことを始めるのに絶好の機会。

というわけで、「新NISA」関連の雑誌紹介と投資デビューする(予定)話。

2023年を表す漢字一文字は『』だって。

税金から上手に逃れるやり方のひとつを書いてみた。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月13日記事の更新

『SunTAMA Style』2021年12月13日記事更新

『みいこStyle』2019年12月13日 アップデートに旅が必要な理由 ~南国土佐・高知旅~http://miikostyle.blog.jp/archives/22556241.html