『こんな感じで書いてます』群 ようこ・株式会社新潮社~どんな風に物書きになったのか?をひも解く【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加1339回】

『こんな感じで書いてます』群 ようこ・株式会社新潮社

群ようこさんといえば、「かもめ食堂」(幻冬舎)で一躍有名になった作家。

簡単レビュー

いまだに優雅には書けません――と語る。

25歳で初めて原稿料をもらって以来40余年、140作以上もの作品を生み出してきた著者による「書く暮らし」。


新卒で入った広告代理店を半年で辞め、転職すること4回。拾ってもらった本の雑誌社で経理事務として働いていたときに書評を依頼され、初めて原稿料をもらったのが25歳。

それ以来、40年にわたり書き続けてきた著者が綴る、書きはじめの苦しみ、的外れな誹謗中傷のやり過ごし方、前期高齢者になってからの変化、そしてお金より大切なこと。

ひとつのことを長く続ける心構えと自立に徹した生き方に勇気をもらえる名エッセイ。

                ★★★

「群 ようこ」さん。なんともいい名前だと、ずうっと思っていた。

もちろん、ペンネームだ。

この名前の話もばっちり経緯が書かれている。(このくだりはかなり面白い!)

物書きが、なぜ、物書きになれたのか?それは、とても偶然だった。

何か受賞した?そうではなく、あれよ、あれよと、人の道で物書きのレールが人生に組み込まれていっちゃうんだ(笑)

「本の雑誌」社という出版社で経理事務をしていた彼女に「書評」の仕事が舞い込むのだ。

文学部出身だというだけで。ここが物書きのスタートだった。

             ★

ここで、書評を仕事にしていたわたしの話をすこし。

本の書評を書く仕事・・・わたしも2年と半年、書評を書く仕事を小学館のWEB制作会社で請け負っていたが、その時は「好きじゃないジャンルの本はレビューできない?」と思い込んでいた。

実は、群ようこさんもそうだったようだ。

しかし、書評は「好きな人にだけでなく、好きではない・無関心な人」に向けて書いていくのが筋だと、わたしは、書評を書く仕事をやってみて知ったのだった。

書評=レビュアーは、「ただのおすすめ」だけじゃない、本を通して「読む相手に刺さる文章を書く」ことに徹する。

それが、報酬を生むプロの仕事だともいえよう。

好き嫌いで書くのではない、まさに身を削りながら書くともいえる経験の連続だった。

そうでもしなければ、絶対読まないだろうな・・・って思う本もたくさん、会社から送って頂いたことは夢だったのだろか?

幸せなレビュアー時代だったわたしの話。

              ★

さて話を戻そう。

書評を書くようになった群ようこさん、当時、事務職のお給料3万円で、それ以外には「書評」は原稿用紙4枚で1万円だったと語る。

嬉しくて、涙が出たそうだ。(それは生活費が増えたことの喜び・笑)

そして、その書評連載が終わったら、かの大エッセイスト「椎名誠」氏から、続けて本の雑誌に作品を書くように!と勧められたのだそうだ。

こんな、当時の様子も克明に書いているから、物書き人生の「はじめ」を知りたい人はぜひ!本書をひも解いてみて!

いつも、飾らず、ありのままを文章にできる稀有な存在だと感じる、「群 ようこ」さん。

できるようで、とても難しい、「作品を書き続ける」人の名エッセイを紹介した。

それでは、また!

---------------------------------------------旧記事更新

『週刊ポストGOLD・ひとりで生きる準備』ムックを紹介【選書・自己啓発】

【ブログ新規追加1337回】

週刊ポストGOLD・ひとりで生きる準備

簡単レビュー

「ひとり」で生きる準備

どんなに仲睦まじい夫婦でも、いつか死別する日が来る。その事実から目を背けていると、いざ配偶者に先立たれた時、押し寄せる数多の難題に対処できない。金銭面から病気、親族との付き合い、死後の手続きまで、ひとりになったらどう生きるか―――いまのうちに夫婦で話し合い、決めておくべき準備をすべて網羅した必携の一冊。

主な収録内容
●食費、医療費から家賃まで「ひとり」で生きるのに必要なお金
●夫婦で備える、ひとりで済ませる「死後の手続き」
●どちらが先に亡くなってもいい「たすき掛け遺言書」の作成法
●田原総一朗、円広志、ダンカンほか妻に先立たれた著名人は「ひとり」をどう乗り越えたか
●家財道具、洋服、写真ほか捨てる物or残す物の線引き
●自治体の見守りサービス、緊急ペンダントほか「SOS発信」できる環境づくり――ほか

                 ★★★

ずっと、気になっていた「ムック」という書籍。

で、調べてみたので載せておく。

~雑誌?ムックとは?~

ムックは、雑誌の増刊・別冊ものから発展・独立した出版物である。雑誌と異なり、返品期限(出版社と販売店での取り決め)がない。そのため、長期的に書店などに置くことができるという特徴がある。

ムックは、広告業界でもターゲットを絞った広告媒体として活用されている。雑誌と同じように多くの写真やイラストを用いる一方で、書籍と同様に保存性が高く、特定分野に関する深い内容を提供するためだ。

なるほど。雑誌のようで、雑誌ではない?単行本であるそうだ。

「MOOK]という造語がなんとも正体不明だったの(笑)

今回、夫が「夫婦で読むべき単行本」として手に入れてくれていたムック書籍。

内容は、さすが「週刊ポスト」!

センセーショナルな見出しで興味を惹きつけながらも、「生前からひとりで生きる覚悟」をしっかりと持たせる狙いが込められていた(と、思うよ)

わたしも仕事で疲れていたが、昨晩、一気に読んでしまったわ(笑)

というわけで、今回は「MOOK」の紹介をしてみた。尚、この「週刊ポストGOLD」シリーズでは「税金対策」も好評だそうだ。

表紙を載せておく。

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新

『60歳の迎え方定年後の仕事と暮らし』著・河野純子/KADOKAWA【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加1336回】

『60歳の迎え方定年後の仕事と暮らし』著・河野純子/KADOKAWA

簡単レビュー

60歳は人生の転換点。これからの40年は、楽しく働く、自由に生きる。

「とらばーゆ」元編集長にしてライフシフト・ジャパン取締役CMO、
人生100年時代のライフシフトを研究する著者がひもとく、60歳からの仕事と暮らしのリアル。

健康寿命が延びる時代、お金の不安を解決する唯一の方法は、働き続けること。
65歳までを「待ち時間」とせず、「雇われる働き方」から「雇われない働き方」へとシフトする準備を始めよう。
目標は好きな分野で小さな仕事を立ち上げて、90歳まで続けていくこと。
そして住まいや家族、人とのつながりを見直して、幸福度をアップさせること。

60歳からの人生は自由で楽しい。
会社や家族のためではなく、自分の人生へ。ライフシフトの旅を始めよう。

                ★★★

素敵な本を見つけたので紹介しよう。

まず、驚いたのが「90歳」という文字。

90歳までを目標にしたワークスタイルの確定をしよう!という骨子だ。

わたしも10年前に「一生働き続ける」という要旨の書籍を出版済みだが、数字を使わず「一生」という表現に落ち着いた。

当時の編集者との協議でそうなったのだ。

しかし、ある意味、きちんと数字にすることで、目標にしやすいと思うし、「まだまだ行けるじゃん!」と、己を鼓舞するのには数字が一番効き目がある。

実際、わたしも「一生」と書いてきたくせに(笑)「90歳まで」と、新たな方向性を更新できたのだ!

というわけで、今日はお仕事万歳!系の書籍を紹介した。

それでは、また!

※ 手前みそだが、著作も載せておく。

『20代~50代の働く女性へ。一生、働き続けよう。意識変革と夢の実現。お金はかかりません!20分で読めるシリーズ』著・古暮由実 

簡単レビュー


結婚も仕事も大事ならば、まず一生、仕事を続けると決めてしまえばいい。
常に外では「社会と自分」家では「家族と自分」というスタンスで一生働く事を基本に自己表現するのである。
外では貢献してお金を稼ぐ。
そうすることで社会の一員である自分のやりがいにもつながり、外見も整えなければいけないので、
見た目もきれいに保てるという副産物が手に入る。
社会性や人脈など利点も多い。いつまで働くのか?ということ自体はそれこそ自分の都合で決めていけばよいのだと思う。
私も若い頃は、小説や映画のヒロインの生き方に憧れていた。
今では様々な人生経験から自分で気持を奮い立たせ、日々進化している。
いうなれば、自分のやりがいや歴史は自分でつくるものだから。
しんどい思いをして試行錯誤を繰り返す、そんな自分の姿がありのままでいいと思っている。
自分の行きたい方向、自分が活きる仕事、女性ならではの生き方を選択し、実現してゆく醍醐味を味わうことこそが、本当にワクワクできること!
就活・結婚・育児・介護や更年期もすべて受け入れて駆け抜けてきたノウハウを紹介したい。

---------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年4月16日記事

『SunTAMA Style』2022年4月16日記事

同じ料理研究家の本を集める趣味~料理本は連続して読む・見るを繰り返すことで身に着く~定期的に楽しみ料理センスを磨く~書籍紹介もあり🎶【暮らし/選書・文化】

【ブログ新規追加1335回】

わたしの数少ない書籍コレクション(笑)

有元葉子さんはかなり長い間、料理研究家と名乗らずに、現在も不定期に主催を続ける料理教室の主宰とご本人を紹介されていた記憶がある。

有元葉子さんは、大好きな料理研究家。

料理のセンスも器のセンスも、なにより著書の紙面の作り方、表現方法がわたしの肝にズバッと入り込んできた、ここ数十年。

だいたい、料理本にはその著者の持つ背景(撮影場所が自宅だったり、器や家具が私物だったりなど)がまるっと記載されていて、ライフスタイル好きにはたまらない内容となっている。

で、有元葉子さんの料理本を図書館で「見つけては欲しくなり購入」を繰り返してきた。

また、「イタリアと東京」またそれ以降の「長野県と東京」の2拠点に暮らす背景あたりを描いた書籍では、おおいにその生き方に触発された。

今ではYou Tubeチャンネルで長野での暮らしぶりを季節の料理とともに発信している。

滅多にチャンネル登録しないわたしも、チャンネル登録をし、動画を観ている。

実際に地元の食材を農家さんから手に入れる、地産地消に取り組む、雪国での暮らしぶりなど、一人暮らしだからこその、「大人の豊かな時間」をYou Tube越しに眺めるのが楽しみになっている。

※最新版の番組。

ここで数少ないコレクションの中から1冊、紹介しよう。

有元葉子の料理教室 春夏秋冬レシピ』有元葉子・著(KADOKAWA)

簡単レビュー

告知と同時に満席になる憧れ料理教室!レッスンの真髄をまとめた決定版

全国から申し込みが殺到し、告知と同時に満席になる有元葉子の料理教室。玉川田園調布で開催される少人数のその教室のとっておきレシピをまとめた決定版が登場。

春夏秋冬の季節ごとに厳選したレシピに加え、台所や道具の工夫、献立の立て方、準備と段取り、器のコーディネートもアドバイス。

                ★★★

~素材の持ち味を生かしながら、余分なものを入れない「引き算」の料理が美しい~

大好きな著者さんの本&動画を紹介してみた。

心と身体に納得がいくお料理を求めている方は、ぜひ、手に取ってみて!

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年4月14日記事

『SunTAMA Style』2022年4月14日記事

『SunTAMA Style』2023年4月14日記事

『彼女たちの山』~平成の時代、女性はどう山を登ったか~柏 澄子・著(山と渓谷社)【選書・自己啓発】

【ブログ新規追加1331回】

『彼女たちの山』~平成の時代、女性はどう山を登ったか~柏 澄子・著(山と渓谷社)

簡単レビュー

山を駆けた女性たちの軌跡をたどり、平成の30年間を振り返る貴重な記録。

平成の30年間(1989-2019)、登山の世界で女性がどのように活躍してきたか。
代表的な人物へのインタビューを中心に、平成の登山史を振り返る。
それぞれの人生に山がもたらしたものとは何か。

『山と溪谷』2020年4月号から12月号まで連載した内容に、再取材のうえ、大幅に加筆・修正して単行本化。

■内容
1章 平成を登った5人の女性たち
山野井妙子、田部井淳子、谷口けい、野口啓代、遠藤由加

2章 テーマで見る女性登山者
山ガール、山小屋の女性たち、山岳ガイド、大学山岳部、スポーツクライミング、アルパインクライミングなど。

              ★★★

「今の時代に女性を切り取る意味はあるのだろうか?」との自問自答を繰り返しながら執筆をされた著者の柏 澄子氏。

世界の名だたる名峰を5人の登山家と登りながら取材を重ねた壮絶な一書だ。

以前、月刊誌「山と渓谷」山と渓谷社の特集記事を読んで、いつか総まとめされたこの名書を読破したいと思っていた。

2023年3月に初版発行されてから、すでに2年が経ってしまった。

今、やっと手に入れて毎晩、じっくりと読み続けているが、女性登山家の「粘り強さ」や「穏やかさ」体力はもとより、その「忍耐力」に目を見張る日々だ。

そして、やはり基礎的な登山技術をきちんと勉強し、専門の方々の指導を受けるという姿が随所にみられた。

基本は大事よね。

著者自身が書き表わしてくれた、「山に登る者たちの心のうち」や、「命を守る行動の数々」を身近に感じ、文章から垣間見える達成感に感動した。

いい意味で生き方指南されていたのかもしれない。

「登る人も登らない人も読める登山本」だと思い紹介した。

             ★★★

さて、本ブログも1331回を数え、5月には10年目を迎える。

今日、思い立ってTOPページのテーマ文を刷新した。

テーマは、~「好きなこと」を文章で言語化するライフスタイルブログ~だ。

現在、サムネイルも修正中。カテゴリーなどもこれから手入れしていく予定。(ああ、大変だ!)

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年4月4日記事

『SunTAMA Style』2022年4月4日記事

『Life Tour21st』2017年4月4日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1065318165.html 「東京近代建築散歩・赤坂離宮」

『言葉にできるは武器になる。』株式会社 電通 コピーライター 梅田慎司・著(日本経済新聞出版社)【選書・文化】

【ブログ新規追加1325回】

『言葉にできるは武器になる。』株式会社 電通 コピーライター 梅田慎司・著(日本経済新聞出版社)

簡単レビュー


★読み継がれて35万部突破★
★新編<現代の国語>高校教科書にも採用される圧倒的名著★
★中学入試から高校入試、大学入試まで続々採用★
★言葉にできる=生き抜く力を手に入れよう★

第一線で活躍するコピーライターが公開する「もやもやした気持ち」を言葉にする技術!新人からベテランまで、プレゼン・面接から日常生活まで、どんな時も役に立つ一生モノの伝える力を手に入れよう!

【できる人は「内なる言葉」を磨いている】
〇なぜ、伝わる言葉と、伝わらない言葉があるのか?
〇心を動かす言葉に、テクニックはいらない
〇伝えたい思いを自ら認識することからはじまる
〇T字型思考法で、自分の意志を、言葉に込める

「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか? そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。

 人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらない。自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。


【目次】

第1章 「内なる言葉」と向き合う
・言葉で評価される時代
・言葉には2つの種類がある「外に向かう言葉」と「内なる言葉」
・「内なる言葉」と向き合う
・「人を動かす」から「人が動く」へ
・最後は「言葉にできる」が武器になる

第2章 正しく考えを深める「思考サイクル」
・内なる言葉の解像度を上げる
・「思考サイクル」で正しく考えを深める
・「T字型思考法」で考えを進める
・自分との会議時間を確保する

第3章 プロが行う「言葉にするプロセス」
・思いをさらけ出す2つの戦略
・戦略1:日本語の「型」を知る
・戦略2:言葉を生み出す「心構え」を持つ

               ★★★

今月読みたくて取り寄せていた本3冊を今一度紹介する。

1冊目は世界で活躍中である装飾デザイナーが取り組む「SDGsの仕事本」

2冊目は、大人になってからの友だちづくりのコツを謳った「ゆる友活本」

3冊目が「言葉を武器にする思考本」だ。

今回の3冊は、よりよい「人生を生き抜くために必要な道案内」だと思い、連続でレビューをした。

よろしければ、ブログを読んで頂きたいし、本書たちを書店で見つけるか取り寄せて頂きたい。

後悔のない読書案内を目指している。

前回、前々回のブログもここに貼っておく。

弥生3月、読書をお供に春爛漫しよう!

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年3月19日記事

『大人のゆる友活 ちょうどいいつながりが人生を豊かにする』潮凪 洋介・著(集英社クリエイティブ)【選書・自己啓発】

【ブログ新規追加1324回】

『大人のゆる友活 ちょうどいいつながりが人生を豊かにする』潮凪 洋介・著(集英社クリエイティブ)

簡単レビュー

なぜ年をとると友だちがいなくなるのか?

 大人の友だち関係は「ゆるい」ほうがうまくいく。

ゆる友活とは、ゆるいつながり=ゆる友を増やし、ゆるくつながり続ける活動だとまず定義されている。

一緒にいて心地いい時間を過ごすためには、相手と無理せずつながるスタンスや方法が必要である。

本書は、ゆる友と出会うための趣味コミュニティの活用や、良好な関係を築くためのコミュニケーションなどを豊富な実例とともに紹介。

ソロ活に飽きてきた人、つながりを求める人へおくる一冊!

              ★★★

夫が先週、約10年ぶりだろうか?八王子支援センターのコミュニティが開催するIT講座へ出かけた。

そこには、以前、別のコミュニティでご一緒されていた方々も参加されていた様子。

しかし、同窓会ではない、現在進行形のIT講座のためか、さほど話は弾まなかったが無駄な時間もなかったそう。

わたしは、その話を聞いて「なるほど!」と、ひとり膝を打ったのだ。

それは、みんな困りごとなら、渋々でもこういった、今のスキルを得ようとするのだということ。

しかし、どーでもいいことに時間を使いたくはないもの。

それでも人との関わりを求めて積極的に行動している。

ここに「ゆる友探し」のポイントがある!と思ったのだ。

まさに、こうした自由参加型のセミナーや講座も「ゆる友活」かもしれない。

「なるほど!」と思うのは、人間関係って、ほとほと面倒くさくて、大変でしょ?

それでも、仙人になって人里離れた場所に暮らして生きたい人は少ないだろう。

やっぱり、気心知れた数少ない人達や家族と和気あいあいと過ごして行きたいわ。

それには、ちょっとしたコツがあるようで、相手との距離を急に縮めず、ゆるく繋がるクセをつけよう!っていう本書の提案だ。

コツは相手への尊敬の気持ちを持ち、居心地のよい言葉選びが大事だと。

そして、この本の「もくじ」が素晴らしく秀逸なので、全部の章を書き出してみた。

特にカッコでくくったところはザっとでも見てほしい!大事なセンテンスばかり。

★なぜ年をとると友だちがいなくなるのか?お互いに心地いい関係を築くための41のヒント。

「もくじ」

第1章 大人のゆる友活とは何か?

~友だち関係は「ゆるい」ほうがうまくいく~

(大人になると友だちとの関係性が変わる!?・そもそも大人に友だちは必要か?・友だちがいるとどんないいことがあるか?・なぜ年をとると友だちがいなくなるのか?・大人にこそすすめたい「ゆる友活」・ゆる友に向いている人、向いていない人・大人のゆる友活のはじめ方 )


第2章 いつもの行動を変える

~人見知りのあなたのための「はじめの一歩」~

(自分はどうしたいかを知る・変わらない日常から抜け出す・趣味に没頭する・身近な人と雑談を交わす・自分の中の意外性を見つける・昔の友だちに連絡を取ってみる・職場の人を誘ってみる)


第3章 自分の言葉を振り返る

~人が離れていくあなたのための「会話術」~

(無意識の癖を甘く見ない・相手を否定しない・意見の対立を避ける・マウントをとらない・感情を暴走させない・受け上手になる・誰も傷つかない話のネタを持つ・相手を楽しませて自分も楽しむ・相手と深い話をするにはコツがある)


第4章 新しい環境に飛び込む

~出会いがあなたのための「つながり術」~

(待っているだけでは出会えない!・オンラインコミュニティでつながる・オンラインイベントで知り合う・オフ会で交流する・学びの場は大人に大人気・ビジネス交流会に参加する・行きつけの店を持つ・自分のコミュニティを自分でつくる・誰とでも仲良くなれるわけではない)


第5章 お互いにちょうどよくつながる

~距離感がつかめないあなたのための「つき合い術」~

(どこまで友だちとつき合えばいいか?・友だちからの誘いをうまく断るには?・誤解されずに異性の友だちとつき合うには?・友だちが困っていたらどこまで助けるか?・友だちと自分を比べても楽しくない・ケンカはしないに限る・「ま、いっか!」でほどほどに許す・距離を置くのに罪悪感はいらない・友情には寿命がある)

              ★★★

各章の大見出し~中見出し~小見出しまで、すべての「もくじ」を書き出した。

著者の潮凪氏の「もくじ」は本当に秀逸!

この「もくじ」を読むだけでも、「大人のゆる友活」の極意に触れられる!

わたしが真っ先に読んだのは、第3章「相手と深い話をするにはコツがある」のところ。

「なるほど・・・!」と、思わず唸ってしまったわ(笑)

というわけで、ごく最近のヒット書籍を紹介した。ぜひ、手に取ってみて!

それでは、また!

---------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年3月17日記事

『SunTAMA Style』2022年3月17日記事

『SunTAMA Style』2023年3月17日記事

『SDGsな仕事「THE INOUE BROTHERS…」の軌跡』「ザ  イノウエブラザーズ」 創立者 /井上聡・著(第三文明社)【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加1323回】

『SDGsな仕事: 「THE INOUE BROTHERS…」の軌跡』「ザ  イノウエブラザーズ」 創立者 /井上聡・著(第三文明社)

簡単レビュー

日本人の両親のもとデンマークに生まれ育った兄弟が立ち上げたファッションブランド「THE INOUE BROTHERS…」

サステイナブルなモノ作りの軌跡を一冊にまとめた。

南米先住民が飼育する最高品質のアルパカ繊維を用いたニットアイテムほか、生産過程で地球環境に大きな負荷をかけずに一から作成するアイテムはどれも本当に素敵なのだ。

また、生産者に不当な扱いをしない”エシカル(倫理的な)ファッション”で、世界に貢献する”ソーシャルデザイン・ビジネス”を追求してきた原体験と未来を惜しみなく語る。

たくさんの失敗と、かけがえのない出会いの数々をつづりながら。

               ★★★

昨年秋に、ある新聞記事で、イノウエブラザーズのことを知った。

単なるSDGsの仕事術なるものだろう…と、思い込んでいた。

実際に取り寄せてみた本書を読み始めて夢中になった。

ある意味久しぶりに読書に没頭した。

なぜなら、井上氏がおっしゃる「不当に搾取されてきた人々がいることで成り立つ「安さ」を僕自身は決して受けいれたくない」と言われていたから。

本書の中に繰り広げられていた井上氏の本意はこのようにまとめられていた。

「今の社会に根づいた構造をおかしいと感じること」

「人と自然が調和して生きられるような世界こそが、真にサスティナブルであると信じること」だと。

「一人でやっても何も変わらない」という無力感をきっぱりと否定し、独自の方法でソーシャルビジネスに打って出た井上兄弟の軌跡の物語。

読後感は清々しかった。

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年3月14日記事

『SunTAMA Style』2022年3月14日記事

『Life Tour21st』2017年3月14日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1064914824.html 「甘え上手って、色々あるよね」

『75歳、心が弾めば人生は楽しい』江面 旨美・著(KADOKAWA)【選書・自己啓発】

【ブログ新規追加1319回】

『75歳、心が弾めば人生は楽しい』江面 旨美・著(KADOKAWA)

簡単レビュー

~若く見えるより、元気に見えるほうが得だなって思う~

デザインし、縫製し、個展で販売する――を39年間ひとりで続けてきたumamibags(ウマミバッグ)クリエーターの「心が弾む」ことを大事にしたライフスタイルエッセイ。

さりげなくオシャレなファッション、紆余曲折の仕事さがし、心の静穏をもたらすインテリアに惹かれる。

1日2食(うち1食は残り物)の楽しみ、75歳の健康、家族、付き合い、そして、これからどう生きていこうか?

やりたいことはまだあるか?

やりたい気持ちをキープすれば、結構やれるもんだそう。

好きなことがあれば、それを温めていこう!

ファッション同様のさりげない著者の言葉に、いつしか私たちの心も弾むことまちがいなし!

                 ★★★

めっちゃ、素敵な生き方指南書を見つけた。

著者の江面 旨美さんはバッグ作家であり、現在は99歳のお母さんと暮らしている。

雑誌「レタスクラブ」のコラムで見つけた言葉は「ネガティブもポジティブもあるけれど。大切にしたい99歳の母との時間」だ。

お母さんの介護のこともせきららに描かれている。記事を添付しておこう。

記事参照→https://www.lettuceclub.net/news/article/1239505/

先月、3年ぶりにピアノ講師時代の友だちと会った。

お互いに積る話は横に置いて、わたしは、「彼女が毎月2週間の間、長野県で一人暮らしをする母親の介護にひとりで行っていること」の事情を聞きたかったの。

お母さん、93歳だそうで、まだ歩けるから、公的な介護は受けられない?申し込んでもはねられてしまうのだそうだ(驚)

それは、お母さんが極めて元気なんだろうけれど、長野県特有の考え方から来ている様子。

それは、長野県が長寿県だからで、「一人で歩けるうちは自分のことは自分でするように!」と市からも指導されているという。

だから一人暮らしも推奨されていると聞いた。

すごい!と、わたしは彼女の話を聞いて驚き、思わず拍手しちゃった!

彼女は60代後半だが、介護とはいえ、愛車でひとり、高速をビュイーンと飛ばして行くのもなんだか、かっこいい。

せっかくだから、長野県がなぜ長寿なのか?調べたので、それも載せておこう。

                ★

長野県 長寿 理由(参考資料)→https://www.asahi.com/articles/ASR7X7VN2R7WUOOB013.html#:~:text=(全国1位の長寿県)

AI検索では→AI による概要

長野県が長寿県である理由は、高齢者の就業率や野菜摂取量、健康ボランティア、地域の保健医療活動など、さまざまな要因が考えられます。

【要因】

  • 高齢者の高い就業率
  • 野菜摂取量の多さ
  • 健康ボランティアによる自主的な健康づくりの取組
  • 専門職(医師、保健師、管理栄養士等)による活発な地域の保健医療活動
  • 病気を予防する意識の高まり
  • 食生活の改善や運動を促すといった社会保健活動
  • ヒートショック対策の早さ
  • 健康に関する啓もう活動の継続
  • 伝統的な暮らしぶり

長野県では、がんや心疾患による死亡率が低いという特徴があります。また、長野県では、高齢者が生きがいを持って生活しているという特徴もあります。

長野県では、保健補導員等による生活に根付いた予防運動が実施されています。また、長野県では、健康ボランティアによる自主的な健康づくりへの取り組みが活発です。

                ★

というわけで、人生後半を生き生き暮らすコツを語る書籍と著者の紹介と、わたしの交友記をザっと書いてみた。

それでは、また!

---------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年3月5日記事

『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴・著(小学館)~現在大ヒット中の動物観察記(essei )【選書・文化】

【ブログ新規追加1315回】

『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴・著(小学館)

簡単レビュー

ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ

山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛!
類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは
現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ。

NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行!

古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。


その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。


動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。

シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれる。

読後に世界の見え方が変わる一書だ。

また、巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつきなのも嬉しい。

                 ★★★

2025年1月に発刊されたばかり、わずか2週間で4刷5万部を売り上げ脅威の大ヒットとなった作品を取り上げてみた。

本書担当編集者が目からウロコが落ちたともいえる視点が、著者の鈴木氏が「シジュウカラのことが好きだ、もっと知りたい」というまっすぐな気持ちで自然の中に身を置いて、「根気強く鳥たちを観察するフィールドワークの姿勢」を真近で見て大変に驚き・感動したのだそうだ。

文系、理系、アウトドア派、インドア派問わず、何かを「好き」と思う気持ちを大事にすることは、何よりも重要かつ幸せなことではないだろうか?

日常生活の中でも新鮮な驚きや気づきが得られ、ひいては世界的な発見にまで繋がる。

これは本書の読者にとっても、ポジティブなメッセージとなることと思うと述べられていた。

ちなみに、初の単著となる本文内のイラストはすべて鈴木氏ご自身によるもの!

こまかなところまでかわいらしく描かれているのは、愛と興味をもって丁寧に相手を観察する鈴木氏ならではのタッチ。

そんな背景までも楽しめる素晴らしい名書である。

児童書を専門に出版営業を生業とするわたしの、今、最も注目する一書を紹介した♪

ぜひ、書店(児童書コーナー)で探してみて!

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年2月24日記事

『SunTAMA Style』2022年2月24日記事

『SunTAMA Style』2023年2月24日記事

『Life Tour21st』2017年2月24日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1064481786.html 「冬の関西旅 後編 京都」

『みいこStyle』2020年2月24日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/23668026.html 「わたしの春の見つけ方」