山が教えてくれたこと【風景・登山 / 旧ブログ更新5】

【ブログ新規追加1128回】

 小学5年生の時、両親と弟、父の同僚の自称登山家と一緒に富士山に登った。

その後、一歩一歩登る登山の魅力にハマって、毎週、近くの山や長野県、山梨県の数々の山に両親や弟、友だちと登って山の楽しさを満喫してきた。

そして、50代の半ばになって、久しぶりに登山をしようと思い立ち、当時、自称登山家から学んだ「登山の技術」を思い出しながら、再び山へ向かうようになった。


 
 この5年くらいの間、「思い出し登山」で学んだことの一つに事前準備の重要性がある。
 
 自分が登る山はどんな山なのか。
 どのコースで登るのか。
 標準コースタイムはどれくらいか。
 
 これらを知ることによって、どんな物を準備したらよいか、飲料や行動食はどれくらい持っていけばよいか、目的の山が自分の体力で登れるかなどがわかるのだ。
 
 比較的体力のある私は、山の標準コースタイムを知り、実際に自分が歩いた時間と比較することによって、自分の歩くスピードがどれくらいなのかを客観的に知ることもできるようになった。

ただし、同行している夫との歩くスピードの違いにややもすれば、合わせにくい場合もあり。毎回その場で調整してきたが、これも大きな課題のひとつ。

人と楽しく登るためのテクニックだから、歩くスピードにもテコ入れしていきたい。

それでも、いつでも気心の知れた夫との登山が一番安心なのは言うまでもない。
 
 そして、これらの準備は全部自分で行う。

私たちはそれぞれが登山装備を準備している。

夫は、登る山情報、山の周辺情報など、わたしが知りたい情報を徹底的に調べてくれるのでいつもとっても助かる存在だ。


 行き当たりばったりではなく、登山の度に行っていた「入念な事前準備の繰り返し」は、私が「自分の軸で生きる土台」となっている。

 かの、女性登山家・田部井淳子さん(故人)は登山について、こう言われている。

「自分の山をやれ」と。

それは、他でもない、自分らしい登山スタイルを築くことなのだ。

自分らしさを見つけるためは、それ相応の登山歴が必要かもしれない。

ただ、わたしのように中年での登山再燃組には、若さという時間がない。それゆえ、ぎゅっと凝縮した登山をするために、この言葉はもっとも必要な指針であるととらえている。

「自分らしさ」とは、決して他と戦わず、自分のペース配分でしっかりと、決めた場所までの一歩一歩を楽しむことだろう。

わたしは、田部井淳子さんの言われた、「自分の山をやれ」という言葉をずっと、胸に秘めながらここまでやってきた。

「自分の軸で生きられるようになった人生」を手放したくはない。

そして、来年の山はまだ、決めてはいないけれど、「昔、家族で登った思い出の山」へ行きたいと願っている。

それには、安全登山の基本(⛰選び・計画・情報収集・装備)をしっかり押さえておきたいものだ。

この冬は、例年にはない、クマ被害や滑落事故が多発している。

雪山もやらない(できない・笑)から、冬はもっぱら、春のグリーンシーズンに登りたい山を「机上登山」で勉強中だ。

山から教わったことは「常に謙虚な心で」だ。

来年は、ブログにも「入念な登山準備の過程」をとりまとめて書く予定。

それでは、また!

TOP写真はわたしの撮影。駒ヶ根の街並みと、遠くに富士山を望む千畳敷カールでの一枚。

中写真2枚は、夫撮影の10月の宝剣岳・千畳敷カール(2931m)。

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(旧記事更新/ 全文)

「Life Tour 21st 100回を迎えて」2015年12月16日記事

「寒菊や 粉糠のかかる 臼の端」  芭蕉庵にて 松尾芭蕉

DSC00002
  伊賀上野市駅前にて、夜明け前の芭蕉像ブログ第1回開設時の挿入写真に同じ)

 今日で、このブログも100回目となった。はじめから100回をめどにエッセイを書き続けてきた。

どれだけ自分の企画案に基づいて書き進められるか?がこの約8ヶ月間の挑戦であり目標だった。

皆様には読んでもらい、コメントも頂いて本当に有り難く感謝に耐えない。ブログ総訪問者数1811名!は当初の私の目標1600名をゆうに超えた。

ブログ管理者のページで記事を読みに来て下さった人数のカウントを毎日楽しみに見ていたし、それを励みにしていた。

また、タイトルのキーワードが何度もグーグルやヤフーの検索ランクに上がりビジネス「断・捨・離」!という記事は検索トップになっていた日もあり、本当にSNS関連ブログならではのエキサイティングな日々であった。

 (月)(水)(金)週3回朝5時の投稿というタイミングで、休むことなく書き続けられて、一応ライターの条件である「納期に間に合い、中・長期書き続けること」、このことが叶えられ自分的には十分満足している。

一定のルールに則って試験的にやってみたら、案外楽しく苦痛にならずに書き続けることができた。でもきちんとやることはとても大変なことだとも感じている。

また写真の挿入などは、宝石を選ぶように大切に選んで入れてきた。本当に楽しいブログ掲載の日々であったし、書いた分だけ素敵な思い出が増えたな〜というのが実感である。

 ここで一旦立ち止まって、次なる企画の立ち上げをするべく時間を摂りたい。100本すべてではないが、記事をセレクトして、出典を整えて加筆修正をし、書き散らかしたままにせずしばし落ち着いて文章作成をしようと思う。

のんびりと本を読んだりもしたい。別段、投稿のために行動してきたわけではないが、じっくりと文章を読んだりすることはとても重要なので最優先にしたいと考えている。


 2015シーズン1が終わり、次回の更新2016シーズン2は年明けの予定。皆様が新しい年に期待をするように、私も自分の新しい年に期待したい。
〜これからもどうぞ!よろしくお願いいたします。〜
                    みーこ                
                         メリークリスマス!

ツリー

「みいこStyle」2019年 12月16日記事

『心は急げない』http://miikostyle.blog.jp/archives/22600609.html

「SunTAMA Style」2020年12月16日記事

「八王子名山」~2024年山の日に決定~わたしの応募した山は果たして名山認定を受けるのか?(応募締切2024年1月31日)【風景・八王子名山認定】

【ブログ新規追加1123回】

11月1日より東京都主催の「あなたが選ぶ八王子の名山」というプロジェクトがスタートしている。

関連資料はこちら→https://hachiojimeizan.jp/(⛰TOKYO八王子名山選定プロジェクト)

わたしの住む町八王子は東京都の中でも西の端に位置し、緑豊かな(というか自然だらけ)山々が多く点在する魅力溢れる場所だ。

明年、2024年「山の日」は東京都主催となる。

山好きとしては、何か1つでも「山の日」に関わりたいと願っていたのだが、11月1日から「八王子名山認定プロジェクト」という東京都の催しが始まった。

で、さっそく、わたしも「我が町の名山にふさわしい山」を一座応募したのだ。

応募した山は「今熊山」標高505,7m

今熊山は、東京都八王子市上川町にある標高505.7mの山である。戸倉三山に隣接する。 東京都立秋川丘陵自然公園に含まれている。失踪者や遺失物などを戻して欲しいときに、この頂上で「を出してくりょーやーい!」と大声で呼ばわれば元に戻るとの信仰があり、「呼ばわり山」のひとつに数えられている。 ウィキペディア

所在地: 〒192-0151 東京都八王子市上川町19

以前も春のミヤマッツジと神社、今熊山の記事をブログにしたためてきた。

特に4月上旬~中旬のミヤマツツジの咲き乱れる中での登山は絶景だ。

八王子には名山と呼ばれる山も数々点在する。その代表的な山を上げてみよう。

• 高尾山 ミシュラン三ツ星。年間登山者300万人!名実ともに世界一の山。

 都心から1時間ほどで行くことができる山として人気。ミシュランガイドの三ツ星観光地にも選出され、紅葉、行楽シーズンを中心に年間約300万人が訪れる。登山道の整備が行き届いているほか、ケーブルカーを利用することもできるため、子どもや初心者でも登りやすい。名物はとろろ蕎麦で、天狗伝説にちなんだ土産物も販売されている。サル園や野草園、展望台があり、夏季限定のビアガーデンも人気。「高尾山口」駅前には高尾山温泉もある。

•景信山

東京都と神奈川県の県境に位置する。高尾山駅からバスで小仏バス停下車、徒歩15分ほどで登山口にたどり着く。山頂は八王子が一望できる景観が楽しめ、軽食を販売するお茶屋も2軒ある。春には桜を目当てに来る登山客も多い。

• 陣馬山

東京都八王子市と神奈川県相模原市緑区の境界にある、標高855mの山。周囲の山々や東京都心、遠くは富士山や房総半島までを望む山頂からの景色のほか、春には桜、秋には紅葉を楽しむことができ、人気のハイキングスポットとしても親しまれている。また、その景観の良さから「関東の富士見百景」や「かながわの景勝50選」などにも選ばれている。山頂にある「白馬の像」が有名。

第3位までを簡単な紹介でつづってみた。(他にも上恩方町「堂所山」、同じく上恩方町の要倉山など、名山にふさわしい山がある)

東京都全体でみると、2000m越えの「雲取山」や山頂に美しい神社や緑が滴るロックガーデンを要する「御岳山」など人気の山々がある。

関連資料はこちら→http://t-yoko.sakura.ne.jp/tokyo_best100_tochou.html(東京都標高ベスト100登頂リスト)

今回の「八王子名山認定」の大願である目的は、「ミシュラン高尾山のオーバーツーリズム」の緩和が狙いなのだそうだ。

オーバーツーリズムとは→人気観光地で混雑、渋滞、ごみのポイ捨て、地域住民が公共交通機関に乗れないなどの問題が起き、地域住民の生活や自然環境、景観などが我慢しきれないほどのマイナスの影響を受け、あまりの混雑に観光客もうんざりして満足度を低下させることを指す。

分散型へのシフトに繋がる「八王子名山認定」の話をざっとまとめてみた。

さあ、2024年の山決定戦は東京で!八王子も名山多し。

では、また!

JALの即席カップ麺「ですかい」シリーズを食べる♪【風景・機内食】

【ブログ新規追加1114回】

懐かしいカップ麺をディスカウントショップで見つけた。(1個希望小売価格158円のところ89円で即買い!)

ど~して懐かしいのか?っていうと、新婚旅行でLAに向かった時乗ったのがJALだった。(後にも先にもJALはこの旅行1回のみで、あとはANAやユナイテッド、様々な海外航空会社の旅客機を利用してきた。理由はJALより安価だから)

今日、この手の平に入る小さなカップ麺を偶然見つけたんだ。

飛行機の旅で提供される機内食を楽しみにしている人は多い。

実際に「機内食ドットコム」などの口コミサイトはとても人気がある。

メインディッシュのビーフとポーク&チキンが選べるのはあたり前だし、ベジタリアン、ビーガンなどの肉食禁の場合や宗教上の理由から食さないなどの多様性を受け入れる機内食の現場だ。

しかし、わたし達が遭遇したのは、NYからの帰り便でビーフがあっという間になくなってしまい、しぶしぶポークを頂くことになった事件。(事前にメインディッシュの申し込みを済ませるシステムだった)

事前にわたしの選択を聞いてくれていたCAさん(外国人)は、わたしがポークに対して不服そうな顔をしていたのを見逃さず、頼んだ赤ワインと一緒にチョコレートの詰め合わせを笑顔で、そっとサーブしてくれた。(ユナイテッド航空)

機内食とは、珍しい外国の料理を味わえるだけでなく、こうしたちょっとしたアクシデントでも、後々まで記憶に残る空の旅が叶う食事なのだ。

で、カップ麺の話だが、空の上という非日常的な空間で食べることもあいまって、JALに乗るならと、カップ麺を楽しみにしている人も多いと聞く。

JALでは、機内でカップ麺を提供している。 しかし、普通のものではなく、上空で食べることを前提として作られたオリジナル商品なのだ。

JALの機内用 カップ麺「ですかい」シリーズとは

「ですかい」シリーズは、カップヌードルシリーズで知られる日清食品とJALが共同で開発した即席カップ麺。

ラインナップは「うどんですかい」「そばですかい」「ちゃんぽんですかい」「らーめんですかい・しょうゆ」の4種類がある。

わたしは、LA便で夜食に出して頂いた。そして、当時CAさんたちの間で流行っていた食べ方を注文したの。

「うどんですかい」に数滴のレモン汁とタバスコを振りかけてもらうのよ。

これは、めっちゃ旨いよ。(わたしは大のタバスコファンだから・笑)

で、カップ麺の歴史だが、お客さま の「機内で日本の味を楽しみたい」という要望から開発がスタートし、1992年にまず「うどんですかい」が登場したのだ。

上空を飛ぶ飛行機の中は地上よりも気圧が低く、お湯の沸点が下がる。そのため、85度という温度の低いお湯でも戻りやすく、のびにくい特別製の麺が使われているのが特徴だそう。

片手で持てるサイズの容器の中には具として飛行機がデザインされたカマボコが入っており、見た目も楽しめる一品。

「ですかい」シリーズを機内で堪能できるのは、国際線ではプレミアムエコノミー以上、国内線ではファーストクラスのみとなっている。(2019年3月時点)

というわけで、じわじわ海外旅行熱も高まってきたこのごろ。

夜食が頂ける長時間の空旅に行きたくなってきた。

ま、今のところは家で機内食を頂いて、ウォーミングアップとしたい。

それでは、また!

「御射鹿池」(みしゃかいけ)【風景・長野県茅野市】

【ブログ新規追加1107回】

鏡のような水面が四季折々の風景を映す美しい池

標高1,500mの山の中にある風光明媚な池。
静かな水面には背景の山々の風景が逆さに映り込み、幻想的な光景を創り出す。
その姿は多くの人のインスピレーションを呼び覚まし、日本を代表する画家、東山魁夷氏の有名な作品《緑響く》のモチーフにもなったことでも知られている。

周囲のカラマツ林は、季節ごとに大胆に色を変える。春には新緑、夏には深い緑、秋には黄金色に黄葉し、そして冬には真っ白な雪と氷に閉ざされる。
そうしたそれぞれの季節の風景を御射鹿池の水面が静かに映し出し、日々違った顔を見せるのが隠れた魅力と言えよう。
同じ日でも、時間帯によって全く違う顔を見せてくれるので、何度も足を運んでしまいそうな衝動に駆られる。

こんなに美しい池だが、実は、農業用のため池で、冷たすぎる八ヶ岳の水をお日様に当てて稲作に利用するために、昭和の初めにつくられたものだそうだ。
池の水は今でも麓の笹原地区で大切に利用されており、池の周囲も笹原の人たちによって整備されている。

※堤防内は立ち入り禁止で、池に近づくことはできない。
地元で大切に利用されている農業施設で、環境維持にと協力をお願いする看板があった。

INFORMATION

住所 長野県茅野市豊平奥蓼科 駐車場 あり30台 大型バス駐車場 あり5台 お車でのアクセス 諏訪ICから約18km・約30分
公共交通機関でのアクセス JR茅野駅 →(アルピコ交通・奥蓼科渋の湯線約45分) →明治温泉入口バス停下車 備考 近くに、コンビニエンスストアや自動販売機なし。最寄りのコンビニエンスストアまでの距離は10km。

                 ★★★

10月25日、駒ヶ根のホテルで朝食を頂き、8時30分にはチェックアウト。

ここから、40分ほどドライブして、長野県茅野市に入った。

途中、八ヶ岳エコーラインで風光明媚な八ヶ岳の姿を見ながらのドライブ。

蓼科高原があまりにも美しく、「ここなら住んでもいいかも・・・」なんてぼんやり考えながら、次の目的地「御射鹿池(みしゃかいけ)」に向かった。

かの、東山魁夷画伯の『緑響く』の作品モチーフとなった池を訪ねてきた。

≪緑響く≫1982年 / 蓼科高原・御射鹿池

緑響く
≪緑響く≫

一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え 去った―そんな空想が私の心のなかに浮かびました。私はその時、なんとなく第二楽章の旋律が響いているのを感じました。

おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底から立ち昇る嘆 きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答えます。白い馬 はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。~東山魁夷画伯の言葉より~

『東山魁夷館所蔵作品集』1991年

本来なら、新緑の頃が最も美しい。6月の白馬登山の帰りにも行き損ねてしまった。

紅葉の時期はどうなんだろう?行ってみよう!と思い立って調べたのはつい最近。

紅葉の池も素晴らしかった。

確かに季節によって、何度も行きたい場所かもしれない。

というわけで、長野紅葉旅の〆めは、蓼科高原・御射鹿池。

しばらくは、今回の旅の写真を見ながら回想に耽る日々になるだろう。

そのぐらい、旅の濃度が上がった。

旅の基準値(美しい山と周辺の風景をとらえる・地産地消の美味しい物を食べる・歴史を知る)を上げられた今年の長野旅。

とっても満足している。

それでは、また!

※ 東山魁夷コレクションはこちら→https://nagano.art.museum/hkg-collection 長野県立美術館

奈良井宿で人生のつかの間を味わう♪【HOTEL/風景・長野県塩尻市奈良井宿】

【ブログ新規追加1106回】

時が止まったかのような宿場町、奈良井宿。

江戸時代の面影を残すこの町がこの数年で人気を博している。

宿場町とは、徒歩や馬での移動が主だった江戸時代に整備された街道、中山道や東海道沿いに、宿を中心に発達した町のことをさす。

奈良井宿を知ったのは今年のはじめ。

背景には、古民家群再生プロジェクト(竹中工務店)の一環となった、リラクゼーションホテルの取り組みがあった。

プロジェクトヒストリーはこちら→https://www.takenaka.co.jp/story/07/対話を重ね、まちの歴史をつなぐ

そのホテルは、まるで、人生のご褒美に選びたいホテル「BYAKU narai」だ。

BYAKU naraiは、約200年前につくられた伝統的な建造物を改修した宿。もともと酒造と民宿があった敷地内に、レストラン・酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの6つの施設がつくられた。

BYAKU(ビャク)の由来は、宿と言う文字から始まった。

「宿」の中に隠れた”百”で、一体どんな物語が百個もあるのだろう?

なぜなら、「宿」という文字を分解すると、家の中に人と百がある。

ひとつの家に、百の人が訪れ、百の物語が生まれる。

そして、「奈良井宿に眠る百の体験を掘り起こしたい」という想いが、この古くて新しいお宿のコンセプトだそうだ。

いつかは泊まりたいお宿のひとつになった。(一泊9万円ぐらい)

公式HPはこちら→https://byaku.site/BYAKU narai

                 ★

ずっと来たかった古の宿場町。

念願叶って、24日、ホテルのチェックインをずらして、夫とそぞろ歩いてきた。

では、写真を追って話そう。

木工製品と郷土料理(おやき・五平餅など)が、約1キロに渡り軒を連ねる。

だいたいが200年前の建物で、今にも崩れてしまいそうな家屋もあった。ところどころで修復作業がなされている。

歴史保護地域なので、車は奈良井宿駅の駐車場に入れて歩く。そのわりに保護地域には住民そのほかの人たちの車がかなり行きかう。

写真を撮ることばかりで疲れてきたんで、おやきを買って食べながら宿場町の風情を楽しんだ。(おやきはすぐたべちゃったんで画像なしで)お蕎麦屋は軒並み、どこも満席で食べられず残念。

途中の重要伝統的建造物群保存地区・観光センターに寄る。

建築好きな夫が、担当員さんからいろいろと奈良井宿の建物の講釈を受け、街並み建物てくてくマップを頂いて、「行ってみるといい」と、教えて頂いた「旧中村家住居」の玄関を撮影。(室内に入る場合は300円かかる)

30分ほどそぞろ歩いてきたが、そろそろ疲れてきたところで、お土産を買おうと、木工製品のお店へ。

丁度、家の木べらがちびてきて、取り換え時期だった。今回は新婚の息子夫婦に二本選び、我が家にも一本選んだ。とてもお安く、簡易包装してもらったのだが、なんとなくいい感じ。

最後に、紅葉真っただ中の「木曽の大橋」を見て、奈良井宿探訪は終わり。

木曽の大橋とは。

道の駅奈良井木曽の大橋の真ん中を奈良井川の清流が流れ、そこにかかる美しい樹齢300年以上の総檜作りの太鼓橋は橋脚を持たない木製の橋としては日本有数の大きさ。橋の下部の木組からは匠の技を垣間見ることができる。

木曽の大橋とは→https://tokimeguri.jp/guide/narai-ohashi/

今回、古の宿場町を訪れてみて、どこの家も町屋風でうなぎの寝床のようだが、日本的な「すべてが見えない奥ゆかしさ」をひしひしと感じたのだ。

郷土料理のおやきも、おもてなしの一品になっている奈良井宿。(写真は画像拝借)

当分、目が離せない地域だろう。

さて、長野紅葉旅として、千畳敷カール、奈良井宿のまとめを書いたが、最後は、これまた大人気スポットとなった「御射鹿池(みしゃかいけ)」のまとめを次回ブログで書く予定。

それでは、また!

宝剣岳・千畳敷カール(2612m)草紅葉真っただ中の周遊トレッキング♪写真多め【風景・千畳敷カール】

【ブログ新規追加1105回】

昨年から今年は草紅葉を見に行くトレッキングを予定していた。

花が乏しくなる秋に、草の紅葉を愛でる場所として選んだのが宝剣岳の千畳敷カールだった。

◎ 千畳敷カールとは

千畳敷カールは、長野県駒ヶ根市と宮田村にまたがる中央アルプス宝剣岳の直下に広がる氷河地形。 麓には、通年営業の駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅があり、登山客の玄関口となっているほか、多くの一般観光客で賑わう。夏は多くの高山植物が咲き乱れるお花畑、冬は雪山の厳しさという両極端の姿を見せる。(ウィキペディアより)

では、写真にキャプションを入れながら、トレッキングの様子を語ろう。

10月23日(火)朝6時。

南アルプスのモルゲンロートを初めてキャッチしたので一枚撮った。

• モルゲンロートとは

「モルゲンロート」とは、早朝に昇り始めた太陽の光に照らされて山肌が赤く染まる現象のこと示す登山用語。 語源はドイツ語で「モルゲン(Morgen)」は「朝」、「ロート(rot)」は「赤い」という意味になる。 朝日に照らされた幻想的な山の頂は、まるで早起きだけが鑑賞できる自然の絵画のようでとても美しい。

千畳敷カールへ登るためにはまず、菅の台バスセンターからバスでしらび平まで30分かけて行き、そこからロープウエイで一気に千畳敷カール(2612m)まで登る。ロープウェイから撮った紅葉の写真。

アクセスはこちら→https://www.chuo-alps.com/access/中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ

千畳敷駅に着いた。7分間の空中散歩で、一気に2612mまで登る。乗っている時はゆったりとしてるような感じだが、途中、戻りのロープウェイとすれ違ったら、大変な速さ!で滑るように降りていった。驚いたのなんのって。

千畳敷駅から徒歩1分もかからないで、この絶景が目に飛び込んでくる。

宝剣岳テラスは、前日の雪で侵入禁止になっていた。

山岳信仰ゆえの神社。たくさんの登山者が安全祈願に訪れていた。

わたし達も、ここから石と岩がごろごろしている遊歩道を歩きはじめた。

トレッキングだし、遊歩道だし・・・と、トレッキングポールを車に置いてきた。即、後悔しはじめた。「ああ~~、こりゃあ、歩くのだって大変だわ!」と。

遊歩道をなめたらあかんぜよ。

花のない時期の高山では、枯れ木に花みたいな実を付ける樹木を見るのも楽しい。それが、絶景の真下に群生していて、思わず写真に収めた。

ここから「本格登山道」の入口。表示板に「登山装備のない方は登れません」と、書いてある。石と岩しかない急登りだ。

八丁坂という。

現場見て、「今回は周遊トレッキングだけにしよう」と即決断。いくら登山装備していてもね。無理は禁物だもの。

それぐらい厳しい坂登りだった。写真の後ろの石・岩の坂に登る?せめて乗越浄土までは行きたかったが止めて正解。

すでに乗越浄土近辺は、中級登山者の山となる。

最近、山の滑落、低体温症などで命を落とす人が急増している。You Tubeでかっこいい登山者の登頂する姿を見て、いきなり挑戦してしまうのが大きな原因だそう。

年配者の場合、コースタイムも2倍程度必要だ。また中級である場合、経験値として、2000m級の高山を30回の登山歴とあった。

わたしなぞ、まだまだ数回だもん。

というわけで、千畳敷カールのすり鉢の底を歩くトレッキングを堪能することとした。

すり鉢の底は、石と岩の連する遊歩道。

わたしは「ここは地球の最果てみたいじゃない?」と、夫に言うと、「最果て?じゃなくて、まるで工事現場みたいだよ」と、ロマンのないことを言う。

「でもさ、草紅葉すごいよね」と。

瓦礫を上手に歩くことに必死で、肝心の草紅葉を全然みていなかった。

気づくとあたり一面が黄金の草紅葉だった。これを見れただけで本望だ。

剣ヶ池は水が干上がっていて、最果て感最高!

で、最後に千畳敷カールの底で記念撮影。

この周遊トレッキングも一周40分とか!アップダウンの多いトレッキング道で、最後はびっくりの急登だったよ。

瓦礫道の両端ロープにつかまりながら、一時間ちょっとかけて、見事に周遊達成!

途中で引き返す人もかなりいた。登山靴などの登山装備がないと歩くだけでも困難だ。

ロープウェイで楽に登れるがその先は、やっぱり登山のきつさが待ってたのよ。

最近、クマの出没情報が東京や神奈川でも当たり前に報道されている。山では熊ベルは欠かせないし、こうして山のカフェでも周知されていた。

というわけで、今年最後の高山は千畳敷カールでした。

明後日のブログでは、長野紅葉旅(奈良井宿、御射鹿池)をまとめる予定。

それでは、また!

ディ・キャンプは都内でしよう!奥多摩で連休最終日を過ごす【風景・山/キャンプ】

【ブログ新規追加1089回】

山のふるさと村

東京都立奥多摩湖畔公園・山のふるさと村

朝、8時30分に出発。途中、給油をしたり、ショッピングセンターに寄ったりしながら、2時間かけて奥多摩湖畔・山のふるさと村に出向いた。

三連休の最終日、朝から山奥へ向かう道が大変な混雑。やれ、サマーランドだ、アメリカキャンプ村だとか、日の出イオンモールだとか、青梅の御岳山だとか。

これは、アクティビティのほんの一部。東京屈指の最果ては、驚くほど楽しめる場所でいっぱい。

道の渋滞も車だけじゃない。ツーリングのバイクや自転車の多いことったら。ほんと、ツーリングを楽しむバイク族と一緒になってドライブを楽しんだ。

で、わたしと夫が目指したのは、奥多摩町にある「山のふるさと村」東京都の施設だ。

先週、思い立って電話で「デイキャンプ予約」を入れた。

宿泊は一人200円、デイキャンプは10時~15時までの5時間で無料!

(駐車場はちょっと離れているが無料で停められるし、荷物はサイト前まで車で運べて便利)

さっそく、ディキャンプ仕様の設営で汗を流す。

とはいえ、林間サイトの涼しいことったら、驚くほど。

軍幕をタープとして使い、インナーもなしで広々、椅子三脚と、ミニテーブル、チェスト、焚火も小さなストーブだけで十分。

荷物が圧倒的に少ないのがディキャンプのよさ。

ちょっと、お昼を食べて、おしゃべりしたり、要するに「何もしない」のが、わたし達流ディキャンプかな(笑)

で、料理は(マイタケのデミグラスソースハンバーグ、とけるチーズのトマトソースハンバークを焚火で焼いて、バンズも炙ってレタス、カットしてきた玉ねぎを挟んだハンバーガー、付け合わせは焼きズッキーニ、ノンアルドイツワインで頂く)

サッと作って食べる。焚火のいい匂いが食欲をそそる。

余ったレタスと玉ねぎ、目玉焼きをバンズに挟んでもう一品。

アウトドアを快適にする「選びぬいた少ない道具」や、簡単でかつ美味しい「焚火料理」など、少しずつ経験を重ねてきて「わたし達の流儀」ができつつあることを、確認できたのが一番の収穫だった。

さ、また次の旅までがんばろうっと♪

それでは、また!

久能山・日本平夢テラス~柿田川湧水公園(伊豆半島ジオパーク)【風景・静岡県】

【ブログ新規追加1076回】

台風7号の影響をまともに受けながらの静岡旅。

8月16日は、土砂降りと暴風雨に当たって、かなりの疲労を積み上げた一日だった。(伊豆ジオパーク・リッジウオーク小室山にも行ってみたが暴風雨で登れず。残念)

行きたい場所、やりたいことのあれこれはすべてお天気次第。

8月17日、しぶとくへばりついていた雨雲がやっと消えて晴れ渡る一日に旅の予定を詰め込んで行った。

朝、ホテルビュッフェを6時30分~7時過ぎで頂き、そのままお部屋で8時半までゆっくりとして、その後チェックアウト。

一路日本平へ。

目当ては、日本平夢テラス(久能山・東照宮山頂)だ。

現在、放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の舞台。日本平から望む駿河湾、富士山、相模湾などが一望できる360度パノラマを期待してのこと。

また、一度見ておきたかった電波塔を含むガラスと木材でできた施設は、建築家「隈研吾」氏のデザイン・監修。

建物や眺望が期待できる。(施設料・駐車場無料)

日本平夢テラス(公式サイト)→https://nihondaira-yume-terrace.jp/

日本平夢テラスの施設内では、徳川家の歴史や伊豆、日本平の地形(現在進行形)の模型があり、音声や画像で学べる。

大人の社会科見学にぴったりよ(笑)

中でも、法華経(薬草喩品第五)に日本平久能山が記されていると知って驚いた。(法華経レプリカもあった)

なるほど、家康と薬の関係はここにもあったと知る。(勉強になるわ)

足早に見学を終え、次の場所へ移動。

三島スカイウオークの予定だったが、如何せん場所的に遠くやむなく途中で行先変更をした)

駿東郡清水町にある、伊豆半島ジオパーク・富士山湧水のメッカ「柿田川公園」の展望台と、旧紡績工場の井戸を見に行った。(施設料無料・駐車場200円)

ここでの見どころは、第二湧水展望台の澄んだ湧き水とそこに生息する水花。(残念なことに水の中に咲く花ミシマバイカモは見つけられず)

ここでの目当ては、湧水を汲むことだ。

ペットボトル1本と、水筒2本に富士の恵みを汲んできた。その場でも水筒に汲んだ湧水は一気飲み(笑)

家でもその日の晩にお米を湧水で炊いたり、翌朝はコーヒーを沸かしたりと、大人の遠足のお土産にもなった、美味しく美しい湧き水。

というわけで、大室山に行く道中に立ち寄った名所の紹介をした。

ああ~~、旅って大変だけれど、最高に楽しい!

では、また!

大室山~昨年のリベンジ観光登山~緑(新緑)黄金(すすき)黒(山焼き)と、季節で山全体の色が変わる休火山帯・国定公園伊豆半島ジオパーク【風景・伊豆半島ジオパーク】

【ブログ新規追加1075回】

8月16~17日と、台風7号の影響で線状降水帯ができつつある静岡県だったが、伊豆半島を中心とした伊豆半島ジオパークをめぐる小旅行に行ってきた。(伊豆ジオパーク公式HP→https://izugeopark.org/南の火山の贈り物)

2022年の記憶から。

1月4日に訪れた「国定公園・大室山」は新年とあって、リフト乗り場はものすごい長蛇の列。そのときすでに午後3時を過ぎて、寒いのもありリフトには乗らなかった。

しかし、この大室山は「徒歩では登れない」のだ。たった580mだから登って新年の駿河湾と富士山が見られたら・・・と儚い願望だったが一瞬でそれも砕かれた。

リフト以外ではいけない山。

大室山は国の天然記念物に指定されており、山体保護のため、登山は禁止されている。

山全体が黄金色に染まる美しい山だった。登れなかったが、夕暮れの大室山を下から見上げて「必ず、また来る!」と、リベンジを決めていた。

2022年1月4日の記事も載せておこう。

                ★★★

2023年8月16日。

今回は台風のさなかではあったが、静岡県内にホテルを取ってあることから、多少の雨風には耐えられると思い、大雨の大室山に10時に到着。

しかし、だんだんと暴風雨になってきて、大室山自体は濃霧に包まれまったく姿が見えない状況。

30分ほど、車内で様子を見ていたが、天候の回復は無理だと判断して翌日17日に再チャレンジすることにした。

ホテルのチェックインを午後3時に繰り上げ早々にホテルイン。ここからはのんびりと、ホテルステイを楽しんだ。

特にホテルサービスである「夜の呑み放題ウェルカム・バー」とか、「フロントで選べる枕・ベッドのシャリシャリのシーツにくるまって寝る楽しさ」とか、「PCで休み明けからの仕事の準備をワークしたり」とか、「翌朝の美味しい朝食ブッフェ」とか諸々、ホテルステイを満喫したんだ。

               ★★★

8月17日朝。

前日とは打って変わって大晴天の静岡!(やった~~~!・笑)

大室山には余裕の午後2時に到着(朝から日本平や三島に寄り道・笑)

やはり、晴天の一日はすごい人混みでリフトもやはり長蛇の列。特に外国人の多さにはちょっと・・・。(大人も子どもも大声で話しまくる・はしゃぐ男性軍、稜線歩きに危ない自撮りに夢中な女性・女子軍、山にそぐわないぴれぴれの薄い着衣で、見えそうで見えないとか迷惑極まりない!ミスマッチが多発!などなど)ちょっとだけ気づきをメモ。

ここからは、大室山の山頂と稜線歩きのフォトを。

山頂のお鉢周りはだいたい20分(火口まで下りると30分)ほどで歩ききれる。

ただ、稜線は舗装されてはいるが、平たんではないのよ。三角点あたりまでは結構な登り。サンダルとかダメでしょ(笑)

というわけで、1年半ぶりの緑が美しい大室山に登れたという話。

明日は寄り道静岡の旅をまとめてみる。

では、また!

「山の日」日付の由来~2024年記念大会は東京で開催決定!~グリーンシーズンは山に親しもう!【風景・山の日】

【ブログ新規追加1073回】

山の日は、毎年「8月11日」



当時、日程を決めるにあたって、海の日の翌日、お盆前、日曜日などを祝日とする案が出る中で、8月に国民の祝日がなかったことやお盆休みと連続させやすい点を踏まえて、もともとはお盆前の8月12日を山の日とする案が検討されていた。

ところが、8月12日は昭和60年(1985年)に日本航空123便墜落事故が発生した日でもあり、かつ123便が墜落した場所も山の中であったことから、現地・群馬県の議員などから日付の見直しを求められ、現在の「8月11日」が山の日として採用されることとなった。

ちなみにこの日は、山に関する特別な出来事があった日というわけではない。

先ほども書いたように、山の日を祝日にしようとするさまざまな動きがあった結果、8月11日に決まったということだ。

              ★

さて、毎年8月11日にはどこかの山に行きたい!と意気巻いているのだけれど、台風や猛暑で「山・・・行けないじゃん!」ってことが、ここ数年続いている。

だから、わたしはこれまでの経験値から8月16~17日あたりで低山に登る計画を立ててきた。

が!来週台風7号が!来るらしい(泣)

それでも今年は、1月、5月、6月、7月と、どこかしらの山に登ったり、眺めたりしてきたから、さほど慌ててはいない。

それに、山はいつでもそこにある。

一番いい時に登りたいもん。山の日じゃなくてもいいし。

でもね、来週16日~17日の山には行きたいので今から祈祷師になって、「お天気」を祈ってるのよ(笑)

やっぱり、涼風が吹き抜ける山の頂上に立ちたい!

そして、本日、山の日もやっぱりどっか登りたいかも(笑)

では、また!

                   ★

山の日イベント

「山の日」全国大会

第8回「山の日」全国大会(2024年開催)の開催地は東京都に決まる。

全国山の日協議会