『基本は誰も教えてくれない日本人のための世界のビジネスルール』青木恵子・著ディスカバー・トエンティワン【書評・ワークスタイル】

【ブログ新規追加342回】

 GWだが、ちょっと視点を変える仕事の話をしよう。

 これから先、日本は人口がどんどん減り、市場が縮小していきます。 ・・(中略)・・ もし日本で雇用を得られなかったり、キャリアアップが叶わなかったとしたらどうするか?そんな時は簡単です。テリトリーを外に広げればいいだけです。青木恵子(著者)

と、こんな見出しの書籍を紹介する。2015年の発刊だが、今でも充分、考え方を変えるのには役立つ良書だ。

基本は誰も教えてくれない日本人のための世界のビジネスルール

書籍概要

海外でビジネスをするなら知っておきたいルールがある!
日本を飛び出し、世界展開戦略で成長し続けるベニハナ・オブ・トーキョーのCEOが、誰も教えてくれない世界のビジネスルールを教えてくれる。


「差別があることを理解する」

「パーティーに参加する」

「会議では必ず発言する」

「タブーを心得る」


「ワイシャツの下に下着は着けない」

「日本人であることをウリにする」

「謙虚は悪と考える」など、
著者が知らなかったばかりに余計な遠回りをしてしまった体験の数々が本書のもとになっていいる貴重なビジネスエッセイだ。

私たちが日本で培った仕事のノウハウは世界でも十分に通用するとも書かれている。


あとは世界基準のルールを理解すれば、世界でも十分戦える。

                 ★

徹底レビューを

ルールとは?
文中から~これからのビジネスパーソンに求められるのは、「郷に入ったら郷に従え」を実践できるフレキシビリティ(柔軟性」だ。

そしていったんこれがわかってしまえば、行く先々で違うルールに従うことも、案外難しくはないものだ。~


ここで感じたことは、相手のルールを覚える大切さは、日本国内でも日本人同志であっても同じだということ。

どんな時にも自分を優先するのではなく、相手のルールを理解しそれに乗ってしまったほうがビジネスでもコミニュティでもうまく行くということだ。

会議では必ず発言する
私も、ミーティングで黙っていると参加価値が低い!と思われがちな場面を経験している。

あまり自分に関係ない地方の事例だったりランチ後で眠かったり(笑)と、外に出ている時にはない緊張感が走ることがあってつくづく内勤は合わないなあ〜と思う。

やっぱり、しっかりとした意思表示をしなければそこにいないも同然なので、私自身、日頃から次のことに気を付けながら会議に出るようにしている。(1~4の項目にまとめた)

1.とにかく発言する。
   どんな課題でもいいたいことの1つや2つはあるはず。
   「意見というほどのものじゃないけれど・・・」といいながら
   早めの時間帯で提案型の発言をしてしまう。そうすれば、
   その提案で議論し、そこからの展開があるかもしれない。
   感謝されること請け合い。
 2.賛成・反対・同意でもすべて声に出す。
   アイコンタクトでなく、声に出して意思表示するとはっきりする。
   黙っているより遥かにマシだと思う。
 3.どっちつかずの意見は言わない。

   グレーゾーンや問題先送りの意見は言わない。
   回りに迷いを生ませて、無駄な時間を使わせてしまうから。
 4.出し惜しみをしない。

   温めていたアイデアなどはどんどん出しすことにしている。
   出し惜しむことを日常的にしていると、中途半端な考え方
   しかできなくなってしまい、全力で問題解決に取り組めない。

様々な地域の集まりなどでも、合意形成で悩んでいる人が多いと聞いた。どんな場面でも世界基準の振る舞いを心掛け、オープンマインドでフレンドリーに問題解決に取組んでいきたいものだ。

                  ★


世界と闘うためにはどんなスキルが必要だろうか。

思うに、世界のどこでもよほどのことがない限り、暗黙の了解の元に仕事もコミニュティの現場も成り立っている。慣れ合いではなく、しっかりと意思表示できて現場に活かせることが、「世界基準の人」の一番の条件だろう。


 ● 最後に

世界基準ともいえる「孫子の兵法」の一節、かの武田信玄が旗印とした名文~「風・林・火・山」の内容を記して筆を納める。

 「疾(はや)きことはのごとく」〜決断はすばやく〜
 「徐(しず)かなることはのごとく」〜無駄に騒がず〜
 「侵掠(しんりゃく)することはのごとく」〜燃えるような情熱で〜
 「動かざることはのごとく」〜ゆらぐことがない信念をもつ〜

“『基本は誰も教えてくれない日本人のための世界のビジネスルール』青木恵子・著ディスカバー・トエンティワン【書評・ワークスタイル】” への2件の返信

  1. 「何やかや 忙しきかな 四月尽」 清流
     何だかんだ言いながら自然の春は過ぎ去ります。ことにコロナ禍の今日、ことさら感慨深く惜しむ気持ちが大ですね。新年度の別れと出会いが交差する月は尽きます。

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