血糖値を下げる闘いを続けてきた~やっと数値が正常になった話【健康・糖尿病の投薬について】

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夫が心筋梗塞の発作を起こしてから今年で10年が経過した。

心臓発作の主原因は「糖尿病」だった。

大量の心臓を正常に保つ薬を投与され、カテーテル手術も6回行った。

この10年、わたしが頑張ったことは、ひたすら血糖を上げない食事を作ることと、家計を守る仕事をしっかりと続けること。この2点に集約された。

時には、食事制限を取り払い、好きなモノを食べたり、少しハードな旅にも出てお互いのストレスを解消してきた。

ただ、いつまでこの大量の薬の摂取とちょっと大変な食事療法を続けるのだろう?先の見えない毎日に、いつしか惰性に陥ることもあった。

その結果、血糖値が大幅に上がってしまった。

血糖値は上限値(110)下限値 (70)である。

今年3月末に160まで数値が跳ね上がってしまった。主治医は「当分の間、さらに間食は絶対せず、運動を続けて3ヶ月間頑張って」と送り出された。

そして3ヵ月後、数値は133とだいぶ下がってきたが、主治医はまだまだ「甘い!」と。

一切の食事を担当するわたしが責められているようなもので、「甘い!」と𠮟られて落ち込みもした。

それでも10月まで、夫もさらに頑張って、頑張って検査に臨んだが結果は138。

また上昇してしまった。一進一退の攻防戦だわ。

主治医も「少しキツイ薬を増やす」と言われ、薬局で処方された薬は副作用が強く(便秘、吐き気、眠気、)が起こると書いてあった。

わたしは、不安になったが、とにかく飲んでみなくっちゃ・・・と、1週間は飲み続けたがひどい副作用で、どんどん体調が悪くなってしまったのをみて、すぐに薬局の薬剤師に相談して、薬の服用をストップした。

そのキツイ薬を止めたら、いつも通りの身体に戻った。本当にほっとした。

そして11月初旬の検査で、「食事の前に服用する血糖値を上げにくくする薬」を処方された。

その薬を1ヶ月続けてみたら、12月の検査で、なんと血糖値100にまで下がり、主治医が大喜び!わたし達の闘病との闘いに光が見えた瞬間だった。

主治医からは、「これで気を緩めずにこれまでの食事療法をしっかりと続けて!次は3月中旬に来て!」と送り出された。

主治医はなんども、なんども「良かった、良かった」と言い続けていらした。

やっと、身体に合う薬が見つかったのは幸運だろう。

しかし、基本の血糖値を上げにくくする食事療法は、ずっと続けていかなければいけない。

それでも、今回やっと正常値に血糖が戻ったことで、とっても元気な夫を見ていて「ああ、健康って簡単に手に入るもんじゃないのね」と、今さらながらこの10年間を振り返っている最中だ。

というわけで、「闘病10年の節目に、やっと身体に合う薬が見つかり、数値を正常に戻せた」という話。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月17日記事

『SunTAMA Style』2021年12月17日記事

『SunTAMA Style』2022年12月17日記事

『Life Tour 21 st』2017年12月17日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1069109384.html 「旅をするということ」

『100本のボルドーワインのための100皿の料理』玉村 豊男・著 / 監修・小澤 忠恭(角川SBコミュニケーションズ)【選書・文化】

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『100本のボルドーワインのための100皿の料理』玉村」豊男・著/監修・小澤 忠恭(角川SBコミュニケーションズ)

簡単レビュー

きれいな写真◎
盛り付け◎
(読者評から・・・詳しいレシピや分量が掲載されていないので、トライするのに
ためらいがありましたが、作ってみたら美味!
この本のレシピから3品、ホームパーティで出したところ大好評だった)
嬉しい読者レビューもあった。


分量が載っていないと不安と言う方でも
眺めているだけで盛り付けなど参考になる本。
「案ずるより生むが易し」とは言い当て妙な一冊だろう。
クリスマス真近、「これまでとは一味ちがうパーティーレシピ」を探している方や、そもそも、おもてなし料理に困っている方にはおすすめな一冊!

               ★★★


タイトルが素晴らしいだけでなく、その一品、一品がとっても美しい。

目が覚めるようだとも言えるかな。

ただ、レビューにも書いたけれど、いっさい、レシピや食材の分量や調理法のあれこれが見当たらない。

わたしはこの本は、完全に眺めるために作成された書籍で、いわばカタログのようなものだと思った。

だから、この本の構成やその他の編集に口を出しても仕方がない。

まず、「世界各地の料理を取り上げて、玉村豊男氏自身がボルドーワインに合うように料理をする」という一大テーマを、ある意味「完璧に著者はこなしている」ということには間違いはない。

とにかく、クリスマスから新年にかけてのおめでたいムード満点の季節に、とってもよく合う美しい本。普通のレシピ本ではなかっただけ。

わたしは図書館で見つけた。
それでは、また!

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すべて更新済み。

         

『読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方』つのだ 由美こ・著(秀和システム)【選書・文化】

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『読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方』つのだ 由美こ・著(秀和システム)

簡単レビュー

本書は、幾多の大学教授の論文執筆をサポートしてきた司書の著者が自身の経験を活かし、読みたい本や探している情報をすぐ見つける技術や実際に使っている検索術など、”世界一かんたんな図書館活用法”をご紹介する1冊。

ざっくりとポイントをまとめてみた。

  • 著者→ 読書が苦手だった経験を持つ司書だそう。
  • 内容→論文執筆支援で培った、図書館利用術としては、読みたい本や探したい情報をすぐ見つける技術、実践的な検索術を披露している。
  • テーマ→図書館を最大限に活用するための「世界一かんたんな方法」 

この本は、読書や情報収集が苦手な人でも、図書館を味方につけて効率的に知識を得られるようになるための実践的なガイドブックといえよう。

                  ★★★

2024年2月に発刊された新しい書籍だ。

本のカバー袖の部分に記されている文言が「ピンチをチャンスに。チャレンジを成功に。図書館は人生を変えるパワースポット!」と。

そして、はじめにを読み始めると、なぜ図書館がパワースポットなのか?理由が2つ挙げられていた。

ひとつ目は、「図書という言葉は縁起がいい」そうだ。(なにやらわからない説明が・・・笑)

縁起の語源は図書という言葉にあると。

(古代中国の伝説の書「河図洛書」からきている。伝説によると、河図は龍神の背中に描かれた絵図で、洛書は神亀の甲羅に書かれた文字のことらしい。時の皇帝が良い政治をすると、龍神と神亀が現れて、「図と書」を皇帝に授けられた・・・というありがたい伝説からきている)

そして2つ目には、「図書館を使うと人生が良い方向に変わる」と書かれている。

なぜなら、図書館を利用するのは、第一に情報収集のためが最も多く、ついで勉強のビルドアップのためなど、必ず目的という動機があって訪れる場所だから、それぞれの願いが叶いやすいということだ。

例えば、資格試験に合格した!とか、夢だった職業に就職できた!とか、前よりずっと本が読めるように成長したなど、人生好転の見本のような出来事を「図書館をヘビーに利用して得た」と、実感している人がとても多いのだそうだ。

だから利用しない手はないよね(笑)

SNSの情報だけで満足せず、「好きなことや興味のあるものごとを、書籍を使って深堀りする、自分流の図書館使い」になってはどうだろうか?

有益な情報満載の図書館をもっともっと使って欲しい!という語彙力たっぷりの著者の熱量溢れる一書を紹介した。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年12月12日記事

『SunTAMA Style』2022年12月12日記事

『毎日が最後の晩餐 玉村流レシピ&エッセイ』玉村豊男・著(山と渓谷社)【選書・文化 / ワークスタイル】

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『毎日が最後の晩餐 玉村流レシピ&エッセイ』玉村豊男・著(山と渓谷社)

簡単レビュー

エッセイスト・画家・農園主・ワイナリーオーナーとして、いくつもの顔を持つ玉村豊男氏は、美食家としても知られている。

玉村氏は、ひとりでフルコースの料理をつくり、サービスができるほど料理に通じている。
そんな玉村氏も今年で75歳、妻のリクエストに応えて毎日のレシピを書き遺した。

玉村氏が50年間つくり続けてきた数多くの料理の中から最後に残ったのが、この本に記録したレシピ。簡単で間違いがなく、確実においしい料理だ。

毎日の夕食を食べるとき、これが「最後の晩餐」かもしれない……と思えば、余計なことは忘れて、目の前の食卓だけを楽しむ気分になるにちがいない。



もくじ
◆第1章 きょうの夕飯
玉村邸の「毎日の晩餐」は、どのようにしてつくられているのか?。
そんな日常の食事シーンにまつわるエッセイ。
至福の時間/メシは決まった時間に食え/ウルチマチェーナ/食べるものは決まっている/バールの時間/危険信号/先ベジ白ワイン/夕食は洋食を大皿で/ダイエットはいつも明日から


◆第2章 台所の5つの火
玉村邸のキッチンには、ガス台、IHヒーター、オーブン、電子レンジ、上火グリルの5つの火源がある。
ここでは電子レンジ以外の4つの火源を使ったレシピを紹介する。
トマトのロースト/豚肩ロース肉の直火焼きロースト/野菜のグリル/キノコのカリカリ焼き


◆第3章 料理は思い出
海外の食事事情にも精通している玉村さんは、若いころから頻繁に海外を訪れている。
海外での旅と食の想い出から、素敵なレシピが完成した。
ポルトガル風タコの直火焼き/トルファンの鉄串で焼く焼き鳥(和風とタンドリ)/タイ風ホワイトカレー/玉さん式麻婆豆腐/豚ヒレ肉のオリーブ煮


◆第4章 失敗しない鉄板レシピ
誰でも簡単にできる、そんな気軽でおいしい定番レシピを厳選して紹介。
ヤギ子のエサを拝借してつくるメニューは、思わず笑みがこぼれることだろう。
ギリシャ風ムサカ/紅白のセヴィーチェ/ボリート/ミティティ/ゴーヤーチャンプルー/クーブイリチー/ナスとシイタケの旨煮/玄米チャーハン/白菜のロースト/グリーンサラダ

              ★★★

山と渓谷社でも、登山の本じゃなくてよ(笑)

それはそれは、おしゃれな「男の料理」の一書だ。料理を彩る「世界中への食の旅」のエピソードが楽しい。
写真もとっても素敵な一書。

この本、発刊が2020年だから、著者の玉村豊男氏は今年で80歳!

現在のご活躍は存じてはいないが、きっと今でも素敵な「最後の晩餐」を作られているんじゃないかしら?

たったひとりの奥様をもてなす最高の「料理人」なのだ。

                ー--

今月は、年齢も様々な著名人の方々の書籍を3冊紹介している。

どの書籍も、「生き様」だったり、「レシピ」だったり、「元気を司る言葉」だったりの知恵と工夫が満載の書籍ばかりだった。

改めて読んで、「はあ~~~!!」っと、ため息が漏れる内容の濃さに驚いた。

これぞ、「事実は小説より奇なり」の心境だ。

だから、なにかあっても、エッセイを読むことはやめられない(笑)

さて、12月2週目の金曜日は「図書館の利用法について」を紐解く。

簡単だけれど、これまで考えたことがなかった視点が得られる書籍の紹介を予定している。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月5日記事

『SunTAMA Style』2021年12月5日記事

八王子芸術祭2025~音楽プロジェクト~Kinonオーケストラのステージを観に行く【暮らし・地元を支える風土づくり】

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2年毎に開催される「八王子芸術祭」も最終日となった12月7日。

家から徒歩15分の地域の八王子市立第八小学校(体育館)で開催されたラスト公演を申し込んでいた。

パーカッションとストリングス&歌 3名からなる演奏家のステージだ。

パーカッショニストとストリンググラフィの生演奏ははじめての体験で興味深々。

そのステージづくりが圧巻。

楽器の多さに驚き、体育館の真ん中に14種類の手作り楽器をオーケストレーションに則った配置(音響家の方が作られたと)で作られていて、お客様(約100人)はその半周を椅子や桟敷、ひな壇などに座るというステージング。

音響彫刻」についてはこちらの記事を参照頂くとだいたいの背景がわかる。https://hachioji-arts-journey.com/works/music_theater/383/

90分の演奏は大きくわけて2曲。リズムがなく、歌はどこか「祈祷」にも通じるような幻想的な雰囲気。

ジャワ島のジャワガムランや火祭りの「祈祷」を思わせる。

当日、使った手作り楽器のラインなっぷはこちら↓

• 多摩産ヒノキのチャイム(大・小)

• 多摩産ヒノキのスリットドラム

• 多摩織の絹製太鼓(大・中・小)

• 小津倶楽部 栗の木琴(大・中・小)

• 小津倶楽部 桑の枝4mチャイム

• 夕焼け小焼けふれあいの里 つばきのチャイム(大)

• 高尾山 ケヤキの木琴

• 小津倶楽部 竹の巨大カリンバ

• 八王子小津町 栗のウッドブロック

• 八王子医療刑務所 壁の鉄筋鉄琴

• 八王子医療刑務所 石の楽器

• 八王子市内の使われなくなった学校の鍵 チャイム

• 陶芸家/上島かな子さん レリーフ(陶板)

• 森崎工業 鉄の楽器

これら八王子の素材を集めて、4年の歳月をかけてこのステージを作り上げたのだと聞いて、これが「風土だ!」と改めて感じた。

無くなって行くものへの慈しみと、廃材に当たるそれに「音」を見出し、大胆に生かす音楽性に驚嘆した。

とにかく、ステージがあまりにも静かで、手づくり楽器の音に小さな子供たちも圧倒されていた様子。

最後の囁きのような歌 我が町八王子名歌・中村雨紅作「夕焼け小焼けが聴こえてきた時は、涙が出そうだった。

「音響彫刻」この先も注目して行こう。

それでは、また!

※ 演奏風景は撮影NG。始まる前だったら舞台を撮るのはOKと伺う。

最後には、数多くの手作り楽器を見て回って終了。(触るのもNG)

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『SunTAMA Style』2020年12月8日記事

『SunTAMA Style』2022年12月8日記事


『SunTAMA Style』2023年12月8日記事


「NEWoMan TAKANAWA・BUNKITSU TOKYO」~仕事の前のちょっとした空き時間で最新書店を訪ねる【風景・都心のクリスマス】

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JR「高輪ゲートウェイ駅」すぐのBUNKITSU TOKYOに行ってきた。

JR五反田から大崎~品川を通り越して高輪GW駅に久しぶりに降り立った。

ニュウマン高輪のSouth 5Fにある「BUNKITSU TOKYO」は、総面積1,000坪超え、約10万冊の本が揃う大型書店だ。

基本的には誰でも利用できて(有料フロアがある)、South 5Fフロア全体が書店になっている。
到着して想像以上の広さにワクワクするより「欲しい本を探せるかな?」と、思っちゃった。
ただ、何時間も過ごせる書店であることは間違いなし(笑)

この写真の先にある、児童コーナー「ときどきやま」

児童書ばかりかと思えば、壁の本棚には大人向けの本もある。
ほかにも、近くに子どもが靴を脱いで入ることができるエリア「ノマドマド」もあったり、親子で一緒に読書が楽しめるように工夫されていた。

もうひとつの目玉は有料ラウンジ(3つある)

BUNKITSU TOKYO」では、本を買うだけではなく、有料のカフェラウンジでドリンクや軽食を楽しむことができる。


もちろんここでゆっくりお茶をしながら、本を読むのもオススメだが、見ていただきたいのはそれぞれのエリアに合わせて選書されている本棚で好きに本を選んで読むことができる点。


ブックディレクターたちが熱量を持って選書した本が並んでいる。

本の世界はとめどもなく広いので、知らない本の海に旅をする感じで漁れるのが面白いかも。

そして、今回は、時間が30分ほどしかなく、何がどこにあるのか手探り状態。しかもスマホで撮影していると、人がどうしても写り込んでしまう。

また、書店だけでなく、お店の店内の装飾を写すことはできないから、あまり写真には意味のないものが多くなってしまった。

それでもいくつか載せておこう。

• エントランスにあるカフェ「ブルーボトルコーヒー

JWマリオット・ホテル東京

• 何か芸術的な展覧会かな?

東京・高輪ゲートウェイ駅前の再開発エリア「高輪ゲートウェイシティ」において、「iino」という自動走行モビリティの運用が始まった。

これは、高輪ゲートウェイ駅の駅前広場を南北にゆっくりと移動する乗り物である。短距離・低速の設計の中に都市モビリティの新しい可能性を感じる。

ああ~~~~!クリスマスツリーに人が入っちゃった(残念)

ま、本来は純粋に「お買い物を楽しむ空間」なんだから、次回は登山用品メーカー「アークテリクス」と総合食品店「明治屋」には絶対行きたい。

というわけで、師走の忙しさの中、ちょっとだけ都心で最新スポットに寄ってきた…という話。

それでは、また!

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すべて更新済み。




『料理家 村上祥子式 78歳のひとり暮らし ちゃんと食べる!すきなことをする!』村上祥子・著(集英社)【選書・自己啓発】

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『料理家 村上祥子式 78歳のひとり暮らし ちゃんと食べる!すいなことをする!』村上祥子・著(集英社)』

簡単レビュー

ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」。

村上さんの実践する「食べ力 」は、生き方の栄養学そのもの。ー野崎洋光さん(分とく山 総調理長)

これまでに出版した著書は500冊以上!
生き方、家族、仕事、暮らしの知恵から
80代の夢と計画、おすすめレシピまで。
78歳の料理家・村上祥子の元気の秘密がまるごとこの1冊に!


社宅に住む主婦だったときに、料理コンテストで優勝。その後、料理研究家として活躍を続け、地元・福岡と東京を頻繁に往復してきた村上祥子。管理栄養士として、糖尿病、生活習慣予防改善のためのカロリー控えめで栄養バランスの優れた食事を考案し続け、「たまねぎ氷」「にんたまジャム」など健康に良いアイデアレシピを創ってきた。

ちゃんと食べて、ちゃんと生きる。

現在まで、ぶれない考えが生まれたのは、30代後半で顎骨の骨髄炎を患ったとき。40代に入って病名が判明し、10回の手術で抜歯18本。闘病生活は4年に渡った。「華やかなごちそうよりも、おしゃれなメニューよりも、堅実な食生活が大切」と。憑き物が落ちたように、食べる意味を悟った。

現在、78歳。子どもたちは独立し、夫は6年前に先立ち、後期高齢者のひとり暮らし。

1日3食ちゃんと食べているけれど、手間は省いて簡単に。材料をマグカップに入れ電子レンジでチン! の「マグカップごはん」。肉、魚、野菜をフリーザーバックに入れる「1人分冷凍パック」。料理教室で生徒のニーズを知って編み出したメニューを私生活でも実践。体調は絶好調。子どもたちの食育と、自立するシニアのための料理教室に力を注いでいる。

80代の夢は、美味しいランチを提供する「村上食堂」のオープン。

世界のおばあちゃんを取材して、とっておきのお菓子の作り方を本にまとめること。

好きなことを続けるために、ちゃんと食べ続けている。人生を振り返りながら、気負わない毎日の暮らしぶりを紹介、実際に食べているごはんのレシピをお届け。

●著者について
村上祥子(むらかみさちこ) 料理研究家、管理栄養士、福岡女子大学客員教授。1985年より福岡女子大学で栄養指導講座を15年担当。治療食の開発で、油控えめでも1人分でも短時間でおいしく調理できる電子レンジに着目。以来、研鑽を重ね、電子レンジ調理の第一人者になる。

              ★★★

はあ~~~~凄いバイタリティー溢れる村上祥子さん。

以前、どこかの雑誌で、骨折してしまったのだけれど、2~3日で動き始めてしまった話を読んで、「この方には養生するという観念も習慣も持ちあわせてはいないんだ!」と、その記事から忘れられない人の一人となった。

元気でいるための工夫はどこまでも追及している姿が清々していてちょっとかっこいい。

そして、この本が出版されたのは5年前の2020年。すでに村上祥子さんは83歳になっている。

きっと、夢の村上食堂をオープンし、世界のおばあちゃんを取材して、とっておきのお菓子の作り方を本にまとめているはず。

わたしも、こんな風にちゃんと食べて、好きなことをしっかりとやり続ける女性でありたい。

と、わたしのバイブル的な書籍を紹介した。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月3日記事

『SunTAMA Style』2021年12月3日記事

『SunTAMA Style』2022年12月3日記事

『Life Tour21st』2017年12月3日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1068993347.html 「自然の中に身をおく」

『貧乏ピッツァ』ヤマザキマリ・著(新潮社新書 1018)【選書・文化】

【ブログ新規追加1434回】

『貧乏ピッツァ』ヤマザキマリ」・著 (新潮新書 1018)

簡単レビュー

貧乏だった。けれど今より贅沢だった。


17歳でフィレンツェに留学。極貧の画学生時代に食べたピッツァの味が、今でも忘れられない。

トマト大好きイタリア人、ピッツァにおける経済格差、世界一美味しい意外な日本の飲料など、「創造の原点」という食への渇望を、シャンパンから素麺まで貴賤なく綴る。

さらに世界の朝食や鍋料理、料理が苦手だった亡き母のアップルパイなど、食の記憶とともに溢れる人生のシーンを描き、「味覚の自由」を追求する至極のエッセイ。


もくじ
第1章 「貧乏」が私のかくし味
Ⅰ 私の貧乏メシ
Ⅱ 貧乏ピッツァ
Ⅲ パンに挟んで食べれば世界は平和
Ⅳ 温厚で寛容な「悪魔」

第2章 やっぱりイタリアは美味しい
Ⅰ イタリア式長生きの秘訣
Ⅱ 最高の創造物──プリニウスも夢中だったもの
Ⅲ 真夏の菜園──イタリア人の血はトマトで出来ている
Ⅳ 夏はメロンで乗り切るイタリア
Ⅴ 栗──文明を支えるスーパー・フード
Ⅵ 豆のエゴイズム
Ⅶ ファースト・フードとスロー・フード

第3章 素晴らしき日本の食文化
Ⅰ 地下の天国
Ⅱ 世界一美味しい日本の牛乳
Ⅲ 素麺、シンプルななりをした手強いやつ

第4章 世界を食べる
Ⅰ 世界の朝メシ
Ⅱ 啜り喰ってこそ、醍醐味
Ⅲ 鍋は食べる温泉である
Ⅳ たかが飴玉、されど飴玉
Ⅴ 世界では酒を飲んだあとに何を食べるのか
Ⅵ スパークル飲料は人生賛歌
Ⅶ 世界の「おふくろの味」

第5章 忘れがたき思い出メシ
Ⅰ お節料理か、豚足か
Ⅱ 思い出のアップルパイ
Ⅲ 「出前」のありがたさについて考える
Ⅳ 味覚の自由を謳歌する

あとがき

               ★★★

さあ、12月「師走」になった!

それぞれ、周辺のこまごまな「やらなければならない」ことや、新年に向けて希望を持って「やりたい」こと、またクリスマスなどイベントで頭がいっぱい…という幸せな月間だと思う。

当ブログでも、そんな幸せを後押しするような「ちょっと面白い」や「ちょっと素敵」な書籍を集めてブックレビューしていく予定。

1冊目は、「テルマエ・ロマエ」を著作に持つ、ヤマザキマリさんの抱腹エッセイ。

イタリア在住20年のすべてを洗いざらい書き示した笑いと涙のエッセイ。

まず、「イタリアで暮らす」ことは決して素敵なんかじゃない!ということ。

日本人の大好きなペペロンチーノこそ、イタリア屈指の貧乏パスタ(1食100円を切る!)イタリア人の慎ましい食生活の部分は必読!

フォアグラにペトリュスの美味しさに堪能できる舌の持ち主であり、一方では庶民の愛するおつまみ、例えば日本でいうところの炙ったスルメイカに焼酎などにも充分対応できる幅があるのがイタリア人なのだそう。

そういった、食を通しての文化大国っぷりを忌憚なく披露してくれるエッセイとなっている。

著者自身の貧乏っぷりもさることながら、そういった負の遺産までもをすべてネタに変えるヤマザキマリ氏の凄さが疑似体験できる一書である。

サイゼリアに行き、ペペロンチーノとマルゲリータを赤ワインで流し込むのが大好きなわたし(笑)

今週は、食に関するプロフェッショナルな方々の書籍をチョイスする予定。

そうそう、決めたことがあるから、ここに書き残しておこう。
~人生最後の日まで、本の紹介を仕事として続けよう~

セミプロで生涯現役で行きたい。迷いはない。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年12月1日記事

『SunTAMA Style』2020年12月1日記事

『SunTAMA Style』2022年12月1日記事

『SunTAMA Style』2023年12月1日記事

『みいこStyle』2019年12月1日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/22353853.html 「芥川賞作家の話を聞く」

師走前の詰め込みで、クリスマスまでは頑張れそうだと思った話【暮らし・歳時記】

【ブログ新規追加1433回】

今週は、毎日、毎日電車でちょっと都会へ通っていた。

そんな寒空の中、感じた飲み物の話を。

コーヒーの味が変わったら冬。
先週、あっ!コーヒーおいしいと
思う瞬間が幾度もあった。
のどの奥でコーヒーの味を楽しめる。
そうか、冬になったんだと確信した。
仕事でアポ待ちの間にもコーヒーは飲まない。
大好きなコーヒーをとりあえずで飲みたくないから。
どうでもいいこだわり(笑)

と、こんな歳時記を書いてみた。

わたしは、コーヒーは家で淹れ立てをポットに入れて、持ち歩いている。だいたい午前中は温かなまま。

電車待ちなどで、ほっと一息入れたい時、ポットがあると本当に救われるのね。

たかが、コーヒー、されどコーヒー。

ごくたま~にはカフェで仕事のやりとりやデータを見たり、注文の整理をすることもあるし。

冬は駅のホームが寒くて辛い。

とにかく、一目散に帰るのみ。
帰れば、あったかいご飯も癒しのお風呂も、柔らかな羽布団も揃ってるんだから頑張れるのだ。

そんな冬になったとか感じていたら、もう師走真近!

今日は、仕事を全休して、朝から銀行回って(お給料日だもんで・笑)マックでハッピーセットでランチして、美容院で髪をカット(南田洋子風・笑)、IYでお歳暮を送品して、こまごま買い物(化粧品やインナーなど。それと、クリスマス前なのにもう干支の置物で、ついつい一つ買っちゃった・馬)そして、車のバッテリー交換!これはねえ、超重要案件なのでちゃんとやってもらった。(安定のイエローハットでね)

というわけで、バタバタな11月が終わろうとしている。

ま、12月少しでも余裕が欲しくて、ちょびっと早めに周辺の事柄に着手している…という話。

そして、12月走りぬいて、クリスマス周辺で小さな旅に出る。今はその楽しみを支えに日々頑張っている。

それでは、また!

※某ホテルのステンドグラス。これを見るだけに品川へ行く。

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『SunTAMA Style』2020年11月28日記事

https://www.aylife.site/post-6387

『SunTAMA Style』2022年11月28日記事


「リセットする力」と「休む姿勢」が次への前向きを創り出す【健康・気持ちを高める方法】

【ブログ新規追加1432回】

※ 京都の先斗町で寄った陶磁器のお店。豆皿を購入。普段使いの食器ばかりだが、丹念に作り込まれた技に、心も冴え返る思いがした。店先で1枚(2017年2月撮影)

                 ー--

先月末の仕事での持ち越し(ミスではないけれど)気になる案件を抱えた3連休。

これまでなら、こういったちょっと気になる案件に対して「あああ~~~、楽しみにしていた休日なのに・・・心から楽しめないじゃない!」と、どこかしら、己の怒りの持って行き場が見つからずモヤモヤしていた。

しかし、今回はちょっと違う。

「そうだ!身も心もリセットしよう!」と、思い直したんだ。

うまく行かなかった事柄を長く引きずらず、次に向けて「どう動くか?」を考え続けた。

そんな失敗や損失ではないのだけれど、わたしの商談タイミングというか見計らいが外れてしまったことが原因だとわかった。

「失敗してしまったことをあれこれ悩むより、ここからどうするか?!のほうに意識を強く向けていくこと」=リセット力が重要なんだと感じた。

だから、3連休はたっぷりと寝て、食べて、考え事をたくさんして「英気を養う休日」を実現した。

休む姿勢も訓練だ。休むためのルールも決めてがっつりと休むのが理想。

たっぷり休んでも、考えがまとまらないことだって始終あるし、ただ、闇雲に悩んでいたって、答えが出るわけじゃないことも充分承知。

わたしの心得ていることは「考え過ぎずに整える」という技。

不要な迷いを手放し、自分を追い込まないやり方だと思う。

前向きな気持ちで笑顔で、客先に行ってこよう!

なんとなくモヤモヤしちゃっている人は「リセット!」と決めて、ゆっくり温泉にでも行って心と身体を癒してあげよう(笑)

すべての人に明日という希望があるのだから。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年11月26日記事

『SunTAMA Style』2021年11月26日記事

『SunTAMA Style』2022年11月26日記事

「WOMAN EXPO 2022 Winter」~NIKKEI event &seminar 【仕事・日本経済新聞主催セミナー】