登山装備のライト&ファスト~軽量化のすすめ【風景・軽いは楽しい/旧記事更新98】

【ブログ新規追加1222回】

毎回のささやかな登山に必要な装備を考えてきた。

で、今回も軽い山歩きばかりになりそうだ。

高原トレッキングなので、5月の三筋山登山と同じくらいの装備でもOKかも。

でもあの時は、ほぼなにも持っていなかったのね。ウルトラライトだった(カメラ・スマホ・首タオルのみ・笑)

なぜなら、山頂まで約30分!それなら水分だって置いて行ける!という算段で手ぶら登山となったのだ。

それが、もう、病みつきになるぐらい楽だったのね。

ザックの重さで体が反り返ることもない。何しろ背中に羽が生えたみたいな爽快感があった。

しかし、これだけは!と思っていたサングラスやトレッキングポールは忘れた(笑)

やっぱり、いくら軽くしたとしても、きちんとした事前準備が必要よ。

今回も旅の旅程を出かける前日まで練り続けている。それは、お天気と相談の旅だからだ。

一泊だけはホテルを取ってある。

もしも、もう一泊となった場合に備えて、車中泊もでき、場合によっては、草原ディキャンプも視野に入れて簡単な装備(小さめテント、折り畳み椅子2客、簡易テーブル、軽い寝袋2つ)などは車に積んでおこうと思う。

それでは、絶対に必要な登山装備の点検内容を並べてみよう。

登山を安全に楽しむためには、自分を守るための装備を用意することが大切。登山の主な装備とは。

◎トレッキングシューズ

トレッキングシューズは、ソールが硬く作られているものが多く、山道でも足の疲れを軽減してくれる。靴底には凹凸があり、滑りにくいのも特徴だ。足首まで覆ってくれるタイプのトレッキングシューズは、捻挫や打撲を防いで、足を守ってくれるので必須。

三筋山登山では、完全に近い舗装道路だったのであえて、登山靴ではなくハイカットのスポーツシューズを履いて登った。

ハイカットで良かった点は足のふらつきを軽減してくれた部分だ。

山頂までの100mがかなりの急登で、しかも舗装道路ではない木道だったため、足のふらつきを軽減できるハイカットが足首の負担を減らしてくれていた。

今回は高原トレッキングだ。いざ、もよりの登山を取り入れたとしても、多様なシーンで履けるハイカットの皮登山靴を積んでおく。

◎リュックサック

登山用のリュックサックは縦長のデザインが多く、重心が安定している特徴がある。

長時間背負っていても疲労しにくい構造をしており、ショルダーとウエストに付いているベルトが肩の負担をより軽減してくれる。

山でのテント泊をするわけではないので、いつもの20ℓのザックで充分。

中身も簡易バーナ、風よけ折り畳み板(小)、コーヒーセット、ゴム手袋、コンパス、ヘッドライト、雨合羽、行動食(フェアトレードチョコレート2枚)ペット飲料1~3本、ファーストエイド(薬類)、財布、タオル、日焼け止め、サングラスぐらいだろうか?

やはり、軽くしたいのが本音。

ザックを新しく買う場合は、熟練の登山者が背負う、ナイロン製軽量バックパック(40ℓ)など憧れてしまうが、絶対に欲しい装備はザックの大きさではなく、ショルダーとウエストに付いているベルトがあるかないか?だ。

このベルトがあるおかげで、長時間背負っても、疲れにくく揺れにくいものだから。

ちゃんと、体を守るベルトがついているものであれば、材質にはそれほどこだわらなくてOKよ。

ネットショップでは、登山リュックの名称で販売されているものは1000円台からあるが、初めての登山や初心者の方は、装備が充実しているアウトドア用品を販売しているメーカーの登山用リュックを購入するとよい。

◎ レインウエア

山の天候は急激に変わりやすいため、レインウエアは欠かせないアイテムの一つだ。

防水性素材で身体を雨や冷えから守ってくれるとともに、ウエア内の湿気を外に排出しやすい機能を備えており、登山中の身体の体温を快適な状態に維持してくれる。

レインウエアも、ネットショップでは1000円前後から販売されていますが、機能性を重視するなら、アウトドア用品を取り扱うメーカーの製品がおすすめ。

わたしも今回用に、モンベルの雨合羽(マント)を購入した。

◎ トレッキングポール

トレッキングポールは、険しい山道を歩く際に、足腰への負担を軽減するために使用する杖のこと。登山用トレッキングポールは、ネットショップでは1000円前後から販売されている。

少し、邪魔な存在になっちゃうことが多い、トレッキングポール。それでもないよりある方が断然いい装備品。

◎ 地図やコンパス

山登りでは、電波が届かずスマートフォンやタブレットなどの電子機器が使えない場所も多い。

進路を確認し、遭難を防ぐためにも地図やコンパスは必須だ。コンパスは、ネットショップでは数百円から購入できる。(登山アプリは必ずインストールしておいた上での話)

さいごに。山の事故に遭わないためのポイント

警察庁が公表している「令和5年における山岳遭難の概況等(統計データ)」によると、令和5年では3126件・3568人の山岳遭難者が発生していたと分かっている。そのうち、死者や行方不明者は335人。

令和5年の発生件数と遭難者数は、どちらも過去最多だった。山の事故に遭わないためにも、登山に関する知識を身に付けて念入りに準備をしておくことが大切だと言われる。

• 事前に山や登山の情報を収集する(近々の目的地までの土砂崩れや山火事、事故者などの有無)

登山や山遊びを安全に楽しむためには、事前の情報収集が欠かせない。

山の地形や登山道、過去の事故情報などを事前にチェックしておくと安心だ。

そして、登山する場所にあわせた装備や服装、ルート選びを行い、登山計画を作成するのがGood。

• 慎重に行動する

登山での事故は、天候の急変や準備の不足、自分の体力にあわせた登山計画ではないなどが原因で発生しやすくなる。

天候は登山直前まで確認するとともに、当日の自分の体調も必ずチェックしよう!

少しでも体調不良を感じる場合は、無理に決行せず延期や中止の決断をする。体調に違和感がある状態で無理に登山し、途中で体調が悪化してしまうと重大な事故につながるおそれがある。

• 下山時も油断しない

登りで体力を使っているうえに、下りは足腰に疲労がたまるため、転倒や滑落などのリスクが高まるものだ。

下山時も慌てず、足元に注意を払いながらゆっくり慎重に下るのが大切。

また、下山時は足元に注意がいきがちで、ルートが合っているかこまめにチェックするのも重要。

道を外れてしまったことに気づいたら、そのまま下山せず一度来た道を引き返して、正規ルートに戻るのも忘れずに。

安全に登山をするなら事前準備がとにかく大切だと思い、忘備録としてまとめてみた。

知識や準備が不足していると、山の事故に遭うおそれが高くなる。

登山を楽しい思い出にするためにも、事前準備にはぬかりなく!

※ 次回のブログアップは7月27日(土)の予定。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月24日記事

『SunTAMA Style』2022年7月24日記事

『SunTAMA Style』2023年7月24日記事

夏期合宿の思い出と演奏会の話【風景・音楽エッセイ/旧記事更新97】

【ブログ新規追加1221回】

わたしの高校生時代。夏の音楽修行の場は、長野・新潟のスキー場だった。

毎年、合唱部の夏合宿では志賀高原か越後湯沢が定番。

合宿所は音楽専用のホールや練習室のあるお得なホテルでだいたい2泊3日で行われた。

最終日だけは、スイスの山小屋を模したホテル「シャレー志賀」の大型窓から、夏のスキー場の青々とした山並みを眺めながらの朝食が頂けて、ことのほか素晴らしいものだった。

早朝のホテル周辺のトレッキングも体力づくりを兼ね、それなりの高度を上げた歩きをしつつ、発声練習にもなる呼吸法などを学んだ。

清涼な空気、心地良い香りに包まれる森、そして美しく可憐な植物にかこまれた国立公園、志賀高原。


一の瀬の豊かな森に面するスキー場では、新緑や白銀、季節ごとの自然が目の前に広がる。


自然の中で過ごす時間は、自分と向き合い、心が穏やかに整う時間となっていた。

そんな昔々の記憶を彷彿させてくれたのは、ヨガで知り合った同世代の女性とのやりとりから。

彼女は、毎年8月には「岳都・楽都・学都」のキーワードを掲げる都市の長野県松本市に滞在しているのだそう。

かの、長野県松本市の夏の風物詩「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」の総監督であり、松本市名誉市民である小澤征爾氏。訃報に接し、奈良県への本拠地移転との話もあり、信州の経済関係者から悼む声があがった。

生前、小澤氏は『ずっと松本が本拠地だ』とも言われていたしね。

その後、紆余曲折がありながら、今年も演奏会が開かれる。

発売からわずか数分で完売する大人気演奏会で、今年も運よくゲットできた!と。

そんなマエストロを偲ぶ演奏会に参加するのだそう。

なんて素敵な夏の予定。

と、彼女と話をしているうちに、懐かしいスキー場合宿のことを思い出したんだ。

また、夏合宿だけでなく、冬季のスキー本番になった時のことも。

わたしの家族は、両親と弟の3人はスキー愛好家だったが、わたしはなぜだかスキーをやらずに生きてきた(笑)

たぶん、ピアノや歌曲のレッスン、予備校の勉強など音大進学のために高校時代があったようなものだったから、時間がなかったというのが本音だ。

今思えば、あの時、時間を惜しまず予備校も休んで家族のスキー旅行に行っておけばよかったな・・・と、思う。

スキーは何しろ初期投資がかかるので、親まかせで揃えてもらえばよかったとも思うわけ。

今となっては、もう歳もとり、スキーを登山にかえて山を楽しんではいるけれど。

経験という、逃した魚は大きかったかも(泣)

というわけで、夏の予定に合宿があった時代の話を書いてみた。

わたし達の夏スキー場巡りももうすぐ。

昨日は、都内で開催された某管弦楽団、夏の定期演奏会にも行ってきた。

曲目は、「エグモント序曲」ベートーヴェン・「交響詩 中央アジアの草原にて」ボロディン・交響曲第3番「ライン」シューマンなど。

夏らしいさわやかな風が吹き抜ける演奏会だった。

演奏会と夏山に行く、わたしの夏が来た。
それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月22日記事

『SunTAMA Style』2022年7月22日記事

『Life Tour21st』2016年7月22日記事

季節の花とくらし

もうすぐオリンピック!パリに行った気分になれるお料理で応援しよう♪【暮らし・簡単フランス料理/旧記事更新96】

【ブログ新規追加1220回】

まったく忘れていたのだけど、来週オリンピックがフランスはパリで開催されるんだよね。

まったく忘れていたので、今日から少しづつ観てみたい競技の情報や日程を調べ始めた。

そして、家にいながらパリに行った気分になれる「おうちフレンチ」なるメニューを紹介する。(とっても簡単)

ま、私の場合は、濃厚カマンベールチーズとバゲットにやんわりとしたボルドーワインを用意すれば完了なんだけど(笑)

簡単メニューの詳細とレシピを紹介する。

フランス風夏野菜たっぷりラタトゥイユ

Ratatouille, famous French dish from Provence.

ラタトゥイユとは、野菜を使った煮込み料理のこと。
玉ねぎやピーマンなどの野菜をオリーブオイルとにんにくで炒め、そこにトマトを加えてじっくりと煮込む作り方が一般的。

真夏は朝、作って冷蔵庫でキンキンに冷やして頂くのが我が家の定番。

タトゥイユは冷めた状態でも温かい状態でもおいしく食べられる。

基本的な食べ方としては、「副菜」が挙げられる。たっぷりの野菜を煮込んだラタトゥイユは副菜にぴったり。肉料理や魚料理にあわせて、ソース代わりとして食べることもできるから重宝している。

それ以外にも、通常よりも水分量を多めにして「スープ」として食べるケースもあり。ラタトゥイユ風スープは野菜のうまみが凝縮されており、クセになる味わいが好き。また、ラタトゥイユをアレンジして違った食べ方もできる。

たとえば、ラタトゥイユにカレー粉やルウを加え、「カレー」にアレンジして食べてもおいしいし、普段とはひと味違ったボリューム感のあるカレーを楽しめる。

さらに、茹でた麺にラタトゥイユをかければ、おいしいパスタソースとして活用できる(これは、多めに作って毎回やってる・笑)

それでは、材料とレシピを紹介しよう。

材料(4人分)

ズッキーニ 1本 なす 2個 セロリ 10cm(30g) 「味の素KKコンソメ」顆粒タイプ 小さじ1 玉ねぎ 1個 パプリカ(黄) 1個分 ホールトマト缶 1缶(400g) にんにくの薄切り 1かけ分 白ワイン 1/4カップ ローリエ 1枚 「瀬戸のほんじお」 少々 こしょう 少々 「AJINOMOTO オリーブオイル」 大さじ2

作り方

ズッキーニ、なすは3cm幅の半月切りにし、セロリは8mm幅に切る。
ボウルにズッキーニ、なす、セロリを入れ、「コンソメ」をまぶしておく。
玉ねぎは2cm角に切り、パプリカは乱切りにする。

フライパンにオリーブオイルを弱火で熱し、(1)の玉ねぎ、にんにくを入れ、全体に油がまわるまで炒める。

(1)のズッキーニ・なす・セロリを加え、中火でしんなりするまで丁寧に炒める。
(1)のパプリカを加えて全体に油がまわるまでさらに炒める。

トマトは粗くつぶして缶汁ごと加え、Aを加えて、サッと混ぜ合わせフタをして
弱火で20分ほど煮る。汁気が足りないようであれば、途中水適量(分量外)を加える。

フタを取り、1~2分軽く混ぜて、つやが出たら、塩・こしょうで味を調えて出来上がり。

我が家の栄養成分も一緒に載せておく。

栄養情報 (1人分)

  • エネルギー138 kcal
  • 塩分0.5 g
  • たんぱく質2.9 g
  • 野菜摂取量※274

というわけで、超簡単フレンチの紹介をした。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月19日記事

『SunTAMA Style』2022年7月19日記事

『SunTAMA Style』2023年7月19日記事

『現代病「集中できない」を知力に変える 「読む力」最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!』佐々木俊尚・著(東洋経済新聞社)【選書・自己啓発/旧記事更新95】

【ブログ新規追加1219回】

現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す! 佐々木俊尚・著(東洋経済)

ロングレビュー(後半で著者の生い立ちを読後感とともに書いた)

遂に出た感のある一書だ。 書籍・ネット・SNS・ニュース・有料メディアなど「読み方の最新全スキル」が1冊になった


「5分の集中」を重ねるだけで読む力を積み上げる。スマホで「気が散る」時代の「全く新しい読み方」を初公開する。


読めば、断片的な知識・情報を知肉に変えて、さらに思考力につなげる秘訣がわかる。

無意識を武器にして、新しいアイデアが思いつきやすいコツまで教えてくれていたのには軽い驚きを覚えた。
「本物の思考力」と「新しい発想力」が同時に身につく! こんな本が欲しかったと、瞬く間にベストセラー入りした。

巻頭カラーの20ページが圧巻。
著者の本棚の画像が面白い。「2000冊の仕事場の書棚」から「アイフォンのアプリ全一覧」まで、写真で公開
ここだけ見ても面白い。

「読む力」「考える力」「書く力」「アイデアの技術」
究極のメソッドが全部わかる最強の名書だ。

この本で、スマホ時代に必要な新しい読み方を身につけ、頭脳と人生を、一気に変えよう!

本書で身につく「読む力」「考える力」「アウトプット」のスキル例を紹介しよう。

もくじ
【ネット記事】毎日「400のサイト」「1000の見出し」に目を通す方法
【ニュース】自分の頭で「深く読み解く」3つのステップ
【SNS】これぞプロ! 「ツイッター」のスゴい使い方、「LINE」の注意点
【書籍】「知を立体化」する! 難しい本も読める「メモアプリ」読書術
【リアル書店】「書店員の目利き力+本棚の文脈」で、「いい本」に出会う
【情報整理】「2つの保存」を使い分け、集めた知識を「知肉」を変える★【アウトプット】アイデアを思いつく秘訣、文章の書き方、メモの作り方
【ツール】「雑務を徹底的に効率化する」最強アプリはこれだ

はじめに・・・3つの質問

本書を書こうと思った3つの質問と動機がある。まずはそこから説明したい。

Q1 佐々木さんは、あの信じられないぐらい幅広い分野の情報を、どうやって集めているんですか?

A わたしはツイッターとフェイスブックで、毎朝8時に10本ぐらいのさまざまな記事を紹介している。
毎日、およそ1000本くらいの記事の見出しに目を通し、それをありとあらゆるスキマ時間を使ってチェックしている。当然、玉石混淆なわけだが、そこから「玉の記事」を見つけ出し、みなさんに無料でシェアしている。
2010年の終わりぐらいから始めた毎朝の恒例行事で、ほとんど一日も休まずに10年以上も続けている。
その「ノウハウ」を人に教えてあげると、「そんな読み方があるんですね! 」「記事の読み方が革命的に変わりました」と感謝されることも、じつに多い。
そこでわたしが実践している「読む力」の最新ノウハウを、すべて1冊にまとめて多くの読者に体得してもらえれば、と考えたのが、本書を書こうと思った最初の動機である。

Q2「最近、本を読んでいても、どうも集中できません…」「ついついスマホばかり見てしまいます…」「すぐに気が散ってしまい、用もないのに、スマホを触ってしまいます…。


そういう質問を受けたびに、「集中力なんて別に必要ないですよ」「そんなのがなくても、大量のインプットとアウトプットは可能ですよ」とはっきり答えているのだが、それにも驚かれることがほとんどだ。


なぜそう断言できるかといえば、わたし自身が「集中力のいらない読み方とアウトプット」を実践しているからである。
いまのスマホ時代には、「集中力が続かない」という前提に立った「新しい読み方」「新しいアウトプットのやり方」が必要なのだが、どうもそれにまだ気づいていない人が思いのほか多い。


集中力なんてなくても、「5分の短い集中」をうまく積み重れば、いくらだって書籍も記事も読めるし、それを「知力」に変えることはできる。
もちろん、「スマホを手放して、読書に打ち込む」という離れ技ができるなら、それを否定するわけではないが、いまの時代、もはやスマホを手放すのは、ほとんどの人にとって不可能である。

だったら、「気が散る」「集中できない」のがスマホ時代の宿痾、現代病だと受け入れ、それを逆活用すればいいだけの話である。
「気が散るスマホの時代にふさわしい読み方」ができれば、じつに多くのものを効率的に読めるし、アウトプットも十分に成し遂げられる。
その「集中力のいらない」インプット・アウトプット術も、本書で完全公開した。

Q3「どうやって、あんなにいろいろなアイデアを思いつくんですか?」「佐々木さんはよく『ハッとさせられる』発想やアイデアを書かれていますよね」

3つめは、わたしが書いてきた『キュレーションの時代』『レイヤー化する世界』『時間とテクノロジー』などの本を読んだ人たちから、「どうやって、あんなにいろいろなアイデアを思いつくんですか?」と聞かれることが多いからだ。
書いてきた本だけでなく、2008年から毎週必ず書いていて700号近くに達する「佐々木俊尚の未来地図レポート」という有料記事や、毎日のツイッターでのコメントなどを読んで、「佐々木さんはよく『ハッとさせられる』発想やアイデアを書かれていますよね」と褒めていただくことも多い。さまざまなメディアからインタビューを受けるときも、必ずその手の質問を受ける。
これらの質問に、思いきって全部答えてみようと思ったのが、3つめの動機である。


もちろん、「どんなときでも、必ずすごいアイデアが思いつくマニュアル」などというものは、残念ながら、この世に存在しない。
しかし、「斬新な発想」や「素晴らしいアイデア」を思いつくための「土台」をつくり、その確率を高めることは、誰にでも可能である。
大量の記事や書籍をどんどん読み、それを効率的に自分の「知力」に変えていくというのは、ある意味、「脳を超スピード化させていく」ということでもある。
それと同時に、「斬新な発想」や「素晴らしいアイデア」がふと思いつくような、脳を「クリエイティブな状態」にしておくコツも、じつはきちんと存在する。

・さまざまなものを効率的に読み、「知」を自分の中にストックしていくこと
・ストックした「知」を脳にうまく留めることで、「ふと新しいアイデアや発想を思いつきやすい状態」にしておくこと、その確率を高めること

本編で解説するように、この2つは、同時に達成できるどころか、本来は相乗効果があるものである。
わたしは試行錯誤しながらそのコツを見つけ、それを長く実践してきた。
その独自の方法も、本書の後半でたっぷり紹介した。

                ★★★

めちゃくちゃに仕事で忙しい中、時間をこじ開けるようにして、すべての情報や文章への接し方なる大全を読み込んだので早速レビューした。

まず、本書の情報量の多さに驚きとともにちょっとだけ「まとめられるかな?」と不安な気持ちにもなった。

しかし、著者の生い立ちとその壮絶な生きざまをサラッと書かれていたので、経緯がわかりレビューの柱をつかむこともできた。

彼の生い立ちとは、幼い頃には母親が離婚。新しい義父は、彼の本好きをことごとく嫌ったんだ。その理由は「早くから知識を詰め込んだ人間はろくな者にならない」と。本を買えないように、おこづかいも一切与えず。彼は小学校の図書館に居場所を求めて入りびたる。

そして、中学、高校と成長するのだが、高校時代に図書館通いがばれて、それも阻止された。家に監禁されてしまい登校もできなくなった。

が、驚くような事件が彼にふりかかる!それは、高校3年時に突然、義父と母が妹を連れて、失踪する。

そう、彼は捨てられたのだ。

しかし、彼はそこから、残された家と学校で思う存分に好きだった読書に没頭し、新聞配達で生計を立てて大学へも入学する。

そして、念願だった新聞社に入社する。

この壮絶な生い立ちの中で、たった1つの救いは母親の存在だった。影ではパートで得たお金で、そっと彼の生活費の工面をし、一人で苦学する息子を励まし続けた。とあった。

こんな、生い立ちを本当にサラっと書かれてて、こりゃあ、読むしかないでしょ?!と、腕まくりして読み切った(笑)

面白かったのは、「ドフトエフスキー 罪と罰」などの超・超大作を読む方法が書かれていた。そのノウハウは本書で読んでみて!

大作を読めるようになるって、かっこいいでしょ?!

「読む・書く・考える」のすべてが詰まった名著をぜひ、手に取ってみて。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月17日記事

『SunTAMA Style』2022年7月17日記事

『SunTAMA Style』2023年7月17日記事

関東「道の駅」STAMP BOOK 2024~2025年版を購入~そろそろ旅の準備を🎶【風景・旅の1冊/旧記事更新94】

【ブログ新規追加1218回】

東京都に唯一ある「道の駅・八王子 滝山」で今年版の「道の駅スタンプブック」を購入した。

大判地図つきで1冊450円(道の駅のみの販売)

「道の駅」公式HPに掲載されている関東(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野 1都・8県全185駅)が紹介されている観光ハンドブックでもある。

関連資料→https://www.kanto-michinoeki.jp/(道の駅公式HP)

185の「道の駅」詳細や、周辺の見どころ・グルメなどが写真で紹介されている。そこに駅のスタンプを押していくように構成されている。

雑誌のようなアナログ感がなんとも懐かしく、読むだけでも充分楽しい1冊だ。車のダッシュボードに入れるようにブックカバーも手持ちのものをつけた。

しかも、これだけの最新情報を網羅させていて、別冊で地図つきの450円は安い!

               

いつもはトイレ休憩や昼寝休憩という場所でしかなかった「道の駅」なんだけれど、この1冊があることで、事前に最新の情報が得られて、スタンプ押せて旅のお土産替わりになっちゃう!のが嬉しい。

自分にお土産買わない派だもんで。

最近気づいたのは、山バッジすら忘れて買わなくなっていた!そんなんだから、無料で手に入る旅先の「道の駅スタンプ」を1冊にまとめて行くのなら、必ず寄る場所だし、良い思い出になるのは間違いない。

               

わたし達夫婦は大の一般道好きで、あまり高速道路を使わずに「旅」を楽しんできた。

それこそ、若い頃は遠方の旅ばかりしていた。もちろん時間最優先の高速道路が基本の旅。

でもさ、場合によってはお金払っても渋滞だって避けられないし、SAばかり寄っていてもTVやメディアで有名な食べ物とかって、なんだかつまらないよね・・・と夫と話し合ってきた。

で、ここ10年ぐらいは、一般道で行けるギリギリを目指して「旅」を計画している。

どうしても通らなければならない有料道路はあっさりと利用するけど(笑)

それでだろうか、各段に地方の穴場や隠れた名所に足を延ばせる機会にも恵まれてきた。

その土地にある地産地消の新鮮野菜や特産品・お土産と休憩ができる「たまり空間」を演出してくれている「道の駅」は、一般道ラバーには必要不可欠な場所なのよ。

                

スタンプブックを買ってきてすぐに全ページを読んでみたが、驚いたのは、わたし達がこれまで寄ってきた「道の駅」は、ほぼ神奈川・山梨と長野だった。

わずかに、手を出していた県が群馬と栃木。

で、まったく触れてこなかったのは、千葉、埼玉、茨城かしら。

このハンドブックのおかげで、これまで興味が持てず行けなかった場所にも行けるかも!

と、こんな風に「道の駅」を基軸にした「旅」をして行こうと思案している。

もうね。考えるだけで超楽しい「道の駅」をスタンプラリー旅するとか。

スタンプラリーにはゲーム的な要素があって、集めたスタンプ数によって、「道の駅」特産品をゲットできるプレゼントがあるし、完全制覇したらゴールド認定ステッカーが贈られるそうだ。

ちなみに、「道の駅・八王子 滝山」で東京は本日コンプリートした(笑)1件だものねえ。神奈川もたった4件!これは制覇したいなあ。

買ってすぐに、東京のページを開いてスタンプ押していたら、通りかかった人たちが、「へえ~~~、そんなスタンプ帳があるんだね!」とか言いながら、わたしがスタンプを押しているのを熱心に見物(笑)

丁度、日本100名城に城山・滝山城が選定されたそうで、そのスタンプも押してきた。

スタンプブックを手に入れるには、それぞれの場所から行きやすい「道の駅」を選んで行ってみてね。

たまたま、わたしは家から10分で行ける場所だったのですぐに手に入れられた。

朝、9時開店なのに、9時には満車よ(泣笑)

というわけで、夏旅のお供に、気分をアゲてくれる地味に楽しい1冊を紹介してみた。

これもブックレビューになるのかな?

それでは、また!

※ 長野県について

南信州は中部管轄になるので、この道の駅本スタンプブックには入っていない。(現地で探せば、そちらのスタンプブックがあるかもしれない)

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『SunTAMA Style』2021年7月15日記事

『SunTAMA Style』2022年7月15日記事

一番好きなこと【暮らし・生き方の考案/旧記事更新93】

【ブログ新規追加1217回】

わたしの一番すきなことは「努力」することだ。

子どもの頃から現在に至るまで、他人の評価や地位、お金、有益になることを目指す名誉欲ではなく、自分が少しずつ前進、進歩して、良い方向に変容していくためにする「努力」に心血を注いできた。

たとえば、人に関わること。ピアノを弾くこと。何かを書くこと。本を貪るように読むこと。これらは、わたしの努力成長過程において、絶対外せない軸になってきた。

そして、日常生活の中で、歳を重ねる工夫や美味しく料理を作ること、気持ちよく暮らすための片づけなどすべてにおいて「努力」することで解決してきた。

歳を重ねることは経験値を重ねること。

仕事や家事の面ではすらすらと何の努力もいらない場面が増えていくのも、嬉しい反面、楽しみが減ってしまっているなあ・・・とか、思うのよ。

だから、かつて、大病をして奇跡的に復帰できた時にやっていた、「駅のホームのベンチで書物を貪るように読んでみる」とか、時おり思い出したようにやっている。

営業先に合わせた資料がパンパンに詰まったバッグを抱えて駅のホームや車内で読書に耽る。

カフェなぞに入らないのが、わたし流の「努力」なのだ。雑踏の中の静寂感が読書をより深めてくれる。

そんなたわいのない行動になかに、「ああ~~、まだまだ社会でやっていけるよね!」と、自分を鼓舞しながら、ある意味ほっとしながら、下り電車に乗り込む時の幸せな気持ち。

行動の中に「努力」を置く。これが、わたしらしい人生だとはっきりと認識している。

その行動にはお金などはかからない。

そして、体は疲れるけれど、心は疲れない。そんな行動を思いつきで手に入れている。

特別に新しいことを始めるわけではなくて、平凡な日常でのミルフィーユの層みたいな「努力」を積み重ねるのが、「充実という名の幸せ」だと感じている。

「努力」して楽しい!とは、なんと幸せなことだろう。

「努力」は自分を裏切らない。

そうして積み重ねてきた目に見えない財産は、時おり現れる苦境の中でも、背筋をシャン!と伸ばして、前を向いて生きていける力を与えてくれるのだ。

だからやめられないよね。「努力」はね。

という一番好きなことを書いてみた。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月12日記事

『SunTAMA Style』2022年7月12日記事

『SunTAMA Style』2023年7月12日記事

『人生フルーツサンド 自分のきげんのつくろいかた』大平一枝・著(大和書房)【選書・文化/旧記事更新92】

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人生フルーツサンド 自分のきげんのつくろかた』大平一枝・著(大和書房)

簡単レビュー

お母ちゃんっぽい著者が紡ぎ出す、どこを読んでも心に沁みる最新エッセイ集!

自分をなだめる方法を知っている人は強い。
記念日じゃない日こそ大切だとも。

キラキラフルーツサンドを連想させるエッセイ集だ。

朝日新聞デジタル『東京の台所』が好きで、以前から大平さんの書く文章には一目を置いていた。本書の発刊を楽しみにしていた。


雄弁な著者の語り口にウキウキで読み始め、時折り、ホロリとしながあっという間に読了。

もくじ
おかんの空き瓶菟集の謎
あのときの空もきっと
朝七時のいなり寿司
玄関の涙
自分のきげんのとりかた
琉球ガラス工房にて
だいだい色のあの子
最後のギフト
グースカ。四文字の安らぎ
夏のあと、深呼吸ひとつ

                ★★★

4月に著者である大平一枝さんとスープ作家有賀薫さんのセミナーを聴いてきた。

その時、新刊と紹介されていた「人生はフルーツサンド 自分のきげんのつくろいかた」をやっと手に入れた。

猛暑でひーひー言いながらの今週、一気に読んだので早速レビューした。

『はじめに』の挨拶文にある、なぜタイトルにフルーツサンドを使ったのか?

著者のご近所に、それはそれは美味しいフルーツサンドを提供される喫茶店があるそうだ。

そこで頂く幸せの味と、ご自身のエッセイに書かれた実体験を重ね和せて、タイトルにしたいと連想された。

そして、キラキラした色とりどりのフルーツがぎゅう!っと、詰まっているようなフルーツサンドを思わせるエッセイ集が発刊された。

大平さんご自身もセミナーで言われていたが、いつまでも、キラキラした魅力的な方で居続けたいと思われてのことと想像する。

読み返した時に、その時の状態で好きなものが変わるだろうなと思う。まさに、色とりどりのフルーツサンド!

実は、わたしはフルーツサンドが苦手。それは、食パンと膨大な生クリーム、そこにジューシーな果物を挟む・・・想像しただけでお腹いっぱいになっちゃうから。

でも、今回、このエッセイを読んで、マスクメロンのフルーツサンドを食べたい!と初めて素直に思ったんだ。

さ、この夏、どこかの喫茶店でマスクメロンのフルーツサンドにありつけるか?

一応、検索した結果、立川駅ビル内にある「果実園」でランチメニューとしてあるらしいのでそこを攻めたい!

まず、標的を絞り込んで毎日をフルーツサンドのようにキラキラにさせるべし!

というわけで、書籍の紹介から、キラキラのフルーツサンドを食べに行く算段の話になっちゃった(笑)

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月10日記事

『SunTAMA Style』2022年7月10日記事

『SunTAMA Style』2023年7月10日記事

わたし達夫婦を支える幸せの素とは【健康・野菜植物エッセイ/旧記事更新91】

【ブログ新規追加1215回】

5月の大型連休時に「ゴーヤを育ててグリーンカーテンを作ろう!」というSDGs関連のセミナーを夫と受講し、その日からせっせとベランダ栽培のゴーヤ(3種類)、ミニトマト、つるインゲンを植えて毎日の成長を促し楽しんでいる。

ゴーヤのグリーンカーテンはあっという間にできてしまった。

最近では、いよいよゴーヤの赤ちゃんができはじめ、ミニトマトもつるインゲンも順調に実をつけはじめた。

今月中には食卓へ上るであろう、家庭菜園の宝石たち。(すでにつるインゲンは今朝、初収穫した。写真は今朝のピザトーストにのせたつるインゲン)

その一方で、部屋の中でもよそのお宅から株分けしてもらった、シンビジュームが葉だけだが、つやつやとして元気に育っている。

こちらは枝が折れてしまったのを夫がみつけて、書斎の水耕栽培の仲間に入れて育てているが、つい最近、花らしきものが咲いていた!

こうやって折れてしまった枝でも救済してあげれば、ちゃんとこたえてくれるシンビジュームの生命力に心底すごい!と、思わす叫んだのだ。

さて、野菜の話に戻る。

夫が毎朝、「ちゃんと、野菜を見てあげてよ!水もやってよ!」と、いちいちうるさい。

「のどが渇いた!水をくれ~~~!!!もっと声をかけて!!!と、絶対言っているからさ!」と、まるで小さな子どもを育てているみたいに扱うんだもの(笑)

朝、仕事に出るまで、家事に支度に忙しい中で、なかなか野菜たちにあいさつできずにいたのは確かだ。

それでも、野菜たちは与えられた環境に不平や不満も言わずに、生き生きと枝を伸ばし実をつけている。

ゴーヤの赤ちゃんを見つけた時は、不思議なくらいわたし自身が元気いっぱいになった。

もちろん水やりや摘心・雑草取りなどのメンテまで一手に引き受けてくれている夫も、なんだかんだ言いながらもとても元気だ。

小さな身体の不調はあれど、心に張りがある=元気が漲っている感じかしら。

いくら、新しい生命が宿ったと言っても、野菜栽培なんて別に目新しくはないだろう。

しかし、わたし達夫婦にとっては、元気の源になっているのは間違いないようだ。

今まで、花を育てるのは母の影響で好きだったが、野菜を育ててみようと、思ったことはあまりなかったな。

きっと、心が別の方向に向いていたんだろうね。そういうことに気づかなかった。

そこにあるのに気づかない。それが、「幸せの素」かも。

わたし達のまわりにたくさん転がっている「幸せの素」に気づこうとするだけで、心がふっと、軽くなるわ。

今日も仕事終わりに会った方には、「ありがとう」を投げかけてみよう!

きっと、お互いに仕事であっても「また、会いたい!」というテンションに変わるかもしれないでしょ。

言葉という「幸せの素」を使いこなす達人になりたいとも思う。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月8日記事

『SunTAMA Style』2022年7月8日記事

『LifeTour21st』2017年7月8日記事

小旅行でアクティブレスト(積極的休養)しよう!

「感謝と謙虚」人間を磨く~上半期中盤に松下政経塾の教えを学ぶ【仕事・本当のご褒美とは/旧記事更新90】

【ブログ新規追加1214回】

(TOP画像は、2016年7月21日営業達成を祝いご褒美ランチに行った時の一枚。ラ・マレード・日影茶屋

今年1月、仕事上でちょっとした戦いが起こった。

月2回訪問させて頂いている某大型店で、「わたし以外にもうひとり社員を入れて欲しい」との依頼があった。

「なに?わたしのやり方に不満でも?!」と、少々怪訝な面持ちで話しを聞いた。

で、上司が選んだ社員と、それぞれが月1回づつ訪問し、終わりにはメールで商談内容の共有をすることとなった。

その時わたしは、「さあ、きたきた!やらんかな!」の勢いだったが、日を追おうごとに「ど~してそういう風にしか、考えられなかったのだろう?」と、社員増の依頼をしてきた客先への不信感が募っていた。

ま、人間どうし、合う合わないがあるのだから、きっとわたしは、「嫌われてしまったのだ」と思い込んで、苦手なアポを取り毎月伺っていた。

しかし、ど~もそうでもない!感じがここ数回の訪問で感じている。

嫌われている前提では話にも出ないだろう、売り場の問題相談をしてきたり、ノベルティの請求やら、これまでと何ら変わらない対応の数々。

そこで、気づいたのが、先方本部は、まったく別の要件での社員増を依頼してきたのかもな・・・と。(例えば、取引に有利に働く上の人間が欲しかったのかもしれない)

目先を変えることができたことで、自分自身が大いに救われたし、してやられたような気分であっても腐らずに、先方にもより一層謙虚な姿勢で臨めるようになった。

それにしてもわたしは、小さな胸(笑)にモヤモヤを半年も抱えていた。

そして、こんなちっぽけなことで汲々としていた矢先に、願ってもなかなか叶わなかった大型案件が2つも立て続けに成就した。

ああ~~、だから「苦労は買ってでもせよ!」と言われるのだわ。

モヤモヤ、汲々と、独り相撲をしてきた辛い日々を乗り越えてきたからこその嬉しさだ。

祝杯を挙げたり、ご褒美の何かを用意したくなるのだが、いいや・・・待て!待って!と。

ここで油断してしまえば、元の木阿弥よね。

だから淡々と、家で大根をごしごしと洗ったり、鍋の焦げ付きをピカピカに磨いたりと、家事に夢中で勤しみながら、目的達成の喜びを嚙みしめている。


地味だけれど、極上の家時間が本当の「頑張ったご褒美」だと思えるようになった。

外向けのご褒美などいらない、良い大人になれたね(笑)

かの経営の神様、松下翁の名言(松下政経塾の中での話)を熟読したので記事の抜粋を載せてみた。

「感謝と謙虚」

故松下幸之助塾主は、政経塾は「人間を磨く道場」将来指導者たるべき人間として、いかに人間を磨くか。そして、自分に与えられた命の時間を何のためにどう使うか、入塾時に塾生にはしっかり考えて研鑽してほしいという話をしています。
 光陰矢の如し、と言いますが、時間はあっという間に経ちます。その研修、実践の上で、先ず人としての心がけとして大切なことは「感謝」と「謙虚」です。
 松下幸之助塾主もその著作『指導者の条件』の中で念を押すように次のように述べています。
 「感謝の心はものの価値を高めることになる。一つのものを貰っても、何だかつまらないと思えば、その価値はきわめて低いことになってしまうが、ありがたいという気持ちでいれば、それだけ高い価値が見出せ、よりよく活用できることにもなろう。感謝の気持ちが薄ければ、何事によらず不平不満が起こり、自らの心も暗くし、他をも傷つけることになる。それに対して、感謝報恩の念の強い人には、すべてが喜びとなり、心も明るく、また他とも調和し、共存共栄といった姿を生み出しやすい。
 今の便利な生活に慣れてしまい、何の心配も無く生活しているけれど、此れは全部、多くの人々が其々のポジションですべき事を果たしてくれているから生活が出来るわけで、空気、水、電気、等の様々な事に有り難さを忘れ当たり前と思っているのでは?
 今一度、私生活を見直し、普段の生活が出来ている事から感謝の気持ちを持てば、自分の周りで起こっている事全てに、何の疑いもなく感謝出来るのではないでしょうか?~四国ネットより引用

さあ、今日も「感謝と謙虚」で行きましょう!

では、また!

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『SunTAMA Style』2022年7月5日記事

『SunTAMA Style』2023年7月5日記事

『独学のススメ 頑張らない「定年後」の学び方10ゕ条』若宮正子(世界最高齢プログラマー)著・中公新書ラクレ【選書・自己啓発/旧記事更新89】

【ブログ新規追加1213回】

『独学のススメ 頑張らない「定年後」の学び方10ゕ条』若宮正子(世界最高齢プログラマー)著・中公新書ラクレ

簡単レビュー

「趣味がない」なんてしょんぼりしなくて大丈夫。「やりたいこと」の見つけ方、お教えします。


何歳からでも〝成長〟できます。定年後はますます楽しくなります。


定年後に「独学」でプログラミングを学び、世界最高齢のアプリ開発者として一躍有名人になった若宮氏。


英語のスピーチはグーグル翻訳で乗り切り、旅先で知り合った牧師さんの家を訪ねてみたり波乱万丈をことごとく好む自由気ままな84歳。


毎日を楽しく生きるコツは、頑張りすぎない「独学」にあったのだ。

もくじ

第1条 バンジージャンプじゃあるまいし、 こわがらずに飛び込んでみよう!
第2条 飽きたらやめちゃえ
第3条 「英語」は大阪人のノリで
第4条 ノルマを課しちゃダメ
第5条 「やりたいこと」の見つけ方、お教えします
第6条 ちょっと待った! 自分史を書くのはまだ早い
第7条 「将来」に備えない。10年経ったら世界は違う
第8条 退職してからのお友達の作り方
第9条 本から学ぼう
第10条 教えることは、学ぶこと

                 ★★★

若宮正子さん(当時82歳)が、アップルの世界大会に最高齢者プログラマーとして招待を受けた!というニュースをTVで観た時、衝撃が走ったのは今でも忘れてはいない。

81歳で、どうしても作りたかったアプリを独学で開発!

赤色が大好きで、赤いセーターを颯爽と着こなし、真っ赤な口紅をひいた正子氏の初々しいことったらない!

確かに見た目は完全におばあちゃんよね。でも頭の中身のフレキシビリティさは、いったいいくつなんだろう?って思うぐらい若々しい。

柔軟な思考、しなやかな感覚とでも言おうか。

とにかく、彼女のいうことには「頑固」なところがまったくないのよね。

おかしな正義感もないし。

だからこそ、前代未聞である80代にして大ブレイクしちゃったのかもしれない。

『独学のススメ』とってもゆるやかな読みやすい名書よ。

知らなかった言葉や方法も数多くあったし。(遺言は秘密証書遺言がいいとか、シニアは理科と現代社会を学び直そう!とか認知症の母をAI駆使して介護したとか・・・)

わたしはまだまだ定年は先だけれど、こういった未来性のある定年関連書籍はいろいろと読んでおいてレビューしていこうと思っている。

若宮正子氏の、ゆるやかにガツガツしなくたって、世界の頂点に立っちゃえた痛快な生き方指南の一書をぜひ、手に取ってみて!

では、また!

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『SunTAMA Style』2021年7月3日記事

『SunTAMA Style』2022年7月3日記事