『成熟スイッチ』林 真理子・著(講談社現代新書)【選書・ワークスタイル/文化/自己啓発】

【ブログ新規追加1428回】

『成熟スイッチ』林 真理子・著(講談社現代新書)

簡単レビュー

昨日とは少し違う自分になる「成熟スイッチ」はすぐそこにある――。
ベストセラー『野心のすすめ』から9年、人気作家が成熟世代におくる待望の人生論新書。

日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟の現在地を明かしながら、
「人間関係の心得」「世間を渡る作法」ほか四つの成熟のテーマについて綴っていく。

先輩・後輩世代とのつき合い方、自分の株が上がる「お礼」の方法、
会話を面白くする「毒」の入れ方など、著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊!

もくじ
序 章 四つの成熟

第一章 人間関係の心得
愛は惜しみなく/人づき合いは変化していく/成熟を教えてくれた人/広がる人脈と後輩世代/女と男の距離

章間 私の成熟スイッチ・1
未熟者が「長」になるまで

第二章 世間を渡る作法
感謝の流儀/品性が試される時/社交のタブー/話術のスパイス/時間を制する者、世を制す

章間 私の成熟スイッチ・2
王道を行くか、センスで生きるか

第三章 面白がって生きる
お金を味方につける/仕事をどう面白がるか/読書の快楽/遊びの本気、出好きの好奇心

章間 私の成熟スイッチ・3
生き残るのは変化するもの

第四章 人生を俯瞰する
「俯瞰力」と「自己愛」の効用/老いとの近づき方/家族が教えてくれる成熟/レールに乗ってーーあとがきにかえて

               ★★★ 

昨日、本当に久しぶりに雑誌を図書館で物色した。

あれ?この本持ってる・・・ある雑誌の表紙に書かれた一冊の書籍への著者自身のアンサー。

へえ、もう、発刊から3年が経過していたのね。

日本大学理事長までに昇りつめた、希代の女性作家・林 真理子女史の人生論新書である。

『成熟スイッチ』(講談社現代新書)の、アンサー版が、こうして最新雑誌に掲載されていたのを見つけたのでさっそく、新書と雑誌をレビューしたってわけ。

Ku:nel (クウネル) 2025年 11月号 [素敵な大人になるためにしたいこと、やめること]

簡単レビュー

素敵な大人になるためにしたいこと、やめること

やめること、したいこと。かっこいい人の流儀。
板谷由夏/浅野順子

ジェーン・スー 伊藤亜和対談
私たちが思う素敵な大人について。

愛したり、反発したり。
母が娘に伝えた素敵な大人への道。
平野レミ/甘糟りり子
神津はづき/小川 糸

林 真理子が解く、成熟できる女性とは?

ファッションも暮らしもお手本にしたい、
向田邦子の美しい生き方。

川邉サチコ
私を成長させてくれた、かっこいい大人たち。

おしゃれの履歴書。
島田順子/結城アンナ

自分らしく、自由に。
ぶれないおしゃれが素敵な人たち。
長谷川弘美/杉山育子/久保まゆみ/小川夢乃

地曳いく子が斬る!
おしゃれな人のヘアスタイルは何が違うのか?

映画が教えてくれるチャーミングな大人の魅力。
美木ちがや/西山栄子/金原由佳/渡辺真起子

「捨てる、やめる、手放す」がキーワード、
生き方のヒントをくれる本が売れています。

昼田祥子が気づいた、
服を1000枚捨てたら、心に幸せが入ってきた。

住まいを小さく、持ち物は最小限にしたら
暮らしがうまく回り出しました。

佐藤可士和が心掛ける、
シンプルにすれば暮らしが心地いい。

辛酸なめ子がアップデート
これまでの常識が通じない新・大人のマナー。

一田憲子が続けている
前向きマインドの作り方7

齋藤 薫が提案
大人になったらインナーケアが大切。

                 ★★★

2冊の書籍を紹介したが、なんとも「攻めに攻めている」感じがかっこいい!

特に雑誌に登場する面々のキラキラした成熟度はハンパない!

中身も一流なんだろう、皆さん「昨日とは少し違う自分」をある意味、必死になって体現しているのが凄いし、好感度抜群だ。

そして、皆「歳だから・・・」とか「もう若くないから・・・」なんて言い訳できない仕事の充実ぶりが誌面満載の一冊。

わたしは、林 真理子女史の書籍は小説からエッセイそして雑誌の対談や新書の論議まで、ほぼ全部読破している。別に凄くもないし、ましてや「推し」でもないの(笑)

ただ、彼女の持つメンタリティーや仕事感が大好きなの。

「自分で唯一無二の仕事を作り上げて、自分でしっかりと稼いで、誰にも気兼ねなく遊ぶ・・・」という価値観の在り方というか、「世間や人に負けない」ところが好きで、読むのを辞められずにずっと愛読してきた。

そういえば、こうも言っていた「文章なんて、日本語を知りしゃべれたら、だ~れだって書ける」と。


そして、成熟=老いとの戦いであるのだが、「いくつになっても変化を厭わず」「全力で人を喜ばせる生き方」と「達観してちょっとしたことに動じない、内側にはアグレッシブな熱いものを持つ」という成熟の理想を教えてくれた。

偉ぶらず、愚直に書き続ける林 真理子女史。

彼女が書き続けている間は、わたしも「一緒になって頑張ろう」と心にしている。

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新