【ブログ新規追加1389回】

長野に通い続けて4年目。
「ガッツリとした山登りをしない」旅の目的は、安曇野ちひろ美術館への訪問。
広大なビオトープのある庭園をゆっくりと歩きながら「トットちゃん」に会いに行く。




安曇野ちひろ美術館のある長野県北安曇郡松川村は、ちひろの両親の出身地。
ちひろも幼いころから慣れ親しんだ「こころのふるさと」だ。
1997年に、世界初の絵本美術館 「東京ちひろ美術館」20周年を記念して建てられた。
美術館館内の5つの展示室では、ちひろや世界の絵本画家の作品や絵本に関する歴史資料が展示されている。
自然公園と美術館は、自然に溶け込むような設計が施されている。
中に入った瞬間、まさに「日常生活から解放される空間」を実感。
身も心もゆっくりとほどける、またとない美術館だ。


第1展示室では企画展示「ちひろのいろ せん かたち」6月6日~8月31日 開催中。
~やわらかな色彩で子どもをテーマに描き続けたいわさきちひろ。
その絵はなにげなく描かれているように見えて、実は、さまざまな技法や工夫が隠されている~

ちひろの使っていた画材道具の展示では、オブジェとなっていて、オブジェに触れると光とともにちひろの絵が浮かぶ仕組みだ。

どんな画材でかいていたのか?アトリエの内部も再現されていて興味津々。
で、第1展示室を出たところにあの「トットちゃん」が!
一緒に記念撮影をさせて頂いた(笑)

『トットちゃんとわたし』
しばし、黒柳徹子氏のお話をボードで拝読し、また様々な絵本作家さんの作品にも触れてきた。


わたしの日常に絵本は欠かせない。
現在、児童出版社に勤めている。
在職中に一度は訪れたかった美術館だ。
特に、企画展示『戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」』も観られて良かった。
第5展示室まで一通り観て、途中にあるカフェで一休み。

ここから、植物園や森、色とりどりの花畑を擁する広大な「ちひろパーク」へと、暑い中だがワクワクしながら周回した。




トットちゃん広場にたどりついた。


電車の教室では、一般の方々が読み聞かせをしていた。(電車の中は冷房でめっちゃ涼しい・笑)

おとなのための「こどもを考える」美術館。
やっと訪れることができた。
生涯、幼いこどもをテーマに描き続けてきたちひろ。
ずっと思っていたことがある。
「なぜ、あんなに子どもの表情を描けるのか?」
わたしは年間かなりの数のお子さんたちに会社のイベントで出会うのだが、本当にちひろが描く「ちょっとした子どもの目線」や「不安げな表情」などと同じ光景を目にするたびに、ちひろの絵を思い出してしまう。見事としか言えない。
ちひろの絵だけを観にいくのもいい。ちひろの愛したお庭を散策するでもいい。ちひろのアトリエに触発されに行くなんていうのも素敵だ。
東京と長野にあるちひろワールド。
一度ぜひ、訪れてみて。
最後に北アルプス蓮華山を写すわたしを一枚。
それでは、また!
(次回の長野旅2は北八ヶ岳編)

※ 安曇野ちひろ美術館 〒399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358−24
※ 東京ちひろ美術館 〒177-0042 東京都練馬区下石神井4丁目7−2
---------------------------------------------旧記事更新
。
「ギブバース 開帳せむとて 残暑出む」 清流子
最近若い女性はあえて没個性なスタイルにするらしいが、プロジェクトを始める際のキックオフワード:ご開帳 から、仕上がった時のリリースワード:ギブバース へとスムーズに進めるためには障害を乗り越えなければならない。量産型でも仕上げるには苦労するが、観賞側は作品を深読みする楽しみが倍加する。
ギブバース?( ´艸`)