『9月1日 母からのバトン』内田也哉子/樹木希林・著(ポプラ新書)【選書・文化/自死を考える】

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母からのバトン

ポプラ社レビュー

「死なないで、死なないで……。
今日は、大勢の子どもたちが自殺してしまう日なの」

母が遺し、娘が受け継ぐ、
生きづらさを抱える子どもたちへのメッセージ。

学校では学べないことを、
この本に登場する人たちは教えてくれる、
これを読んで不登校は差別語だと思った。
――谷川俊太郎氏、推薦

「どうか、生きて」 2018年9月1日、病室で繰り返しつぶやいた樹木さん。夏休み明けのこの日、学校に行きたくないと思い悩む子どもたちが、自ら命を絶ってしまう。樹木さんは生前、不登校の子どもたちと語り合い、その事実を知っていた。樹木さんが遺した言葉と、それを受け内田也哉子さんが4名と対話し、紡ぎ出した言葉をまとめた一冊。

~2019年にポプラ社から刊行した単行本『9月1日 母からのバトン』を新書化したもの~

                  ★

ポプラ社さんは同業会社。そう、たしか2019年9月1日に大々的な平積みをどこの書店でも見かけた。

本の露出が減り、世間から忘れ去られて行くが、買っておきさえすれば、大切なメッセージをバトンとして繋ぐことができる。

改めて本の持つ重要な価値を見出した一冊。

昨日、偶然に内田也哉子さんのお話を運転中のラジオで聴いた。

ああ~、大切な本の話だ!と、思い出して急いで書店へ。

でも見当たらない。さっそく予約をしてきたの。

読まずにここに載せた本。

それぐらい、樹木希林さんからの「生きるためのメッセージ」は強烈だ。

今、すべての子どもに読んでもらいたい本のひとつ。(児童書ではないけど)

“『9月1日 母からのバトン』内田也哉子/樹木希林・著(ポプラ新書)【選書・文化/自死を考える】” への2件の返信

  1. 「秋口や 朗報如何に 捉えなむ」 清流子
    この秋の気配が漂ってきたタイミングで、朗報が舞い込んで来た。予想はしていたものの、いざ話しが現実化してくると戸惑いも隠せない。色々課題はあるが、世代を超え人として真摯に向き合いたい。

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