『#100日チャレンジ~毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』大塚あみ・著(日経BPマーケティング)【選書・自己啓発】

【ブログ新規追加1362回】

『#100日チャレンジ~毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』大塚あみ・著(日経BPマーケティング)

簡単レビュー

怠け者の大学4年生がChatGPTに出会い、ノリでプログラミングに取り組んだら、教授に褒められ、海外論文が認められ、ソフトウェアエンジニアとして就職できた。

大学4年の春。授業でChatGPTを知った彼女は、宿題をサボるためにその活用法を編み出した。


プログラミングにも使えることを知り、出来心で「#100日チャレンジ」に取り組み始めた。


毎日1本、新しいアプリ(作品)を作り、X(旧ツイッター)に投稿するというものだ。


暇つぶしで始めたそれは、過酷な挑戦であると同時に、日常的な興味と学び、そして飛躍をもたらした……。


―― Z世代の著者によるAI駆動型プログラミング学習探究記 ――

             ★★★

これほど、「一気に読ませる」IT関連というかAIを使いこなした体験書籍ってないんじゃないだろうか?

紙と電子で発売半年ですでに2025年のベストセラーに選ばれた。

読み終えて、爽快というか、半端のない達成感すら感じる良書だった。

まだ、発売されて約半年の新刊だからより一層、現在のいわゆるZ世代の価値観や仕事観などが手に取るように読み取れた。

毎日、毎日大学のカフェや研究室でプログラミングしながらチャットGPTへ質問を投げかけている合間・合間に大学生らしい心情が綴られていて、おかしいほど読み応えがあった。

とにかく、賢いのだろう。「どうやったら、授業をサボれるか?最適な単位の取り方」を考えて作成したゲームとか、論文も「書くことに意味があるのか?」など、自称怠け者という著者は、常に「本質」を見極めて、1つ1つの問いに答えを見出す姿勢がなんとも潔かった。

これは、事実の体験談だから、彼女のまだ見ぬ未来への決心や覚悟、それを応援する教授や周囲の大人たちの登場は、とても羨ましくもあったし、「出会いを力に変えられた」著者の人的スキルは相当なものだろうとも感じた。

まったく、足元にも及ばないが、わたしの手前みそな#100日体験は、「Googleアドセンス取得までの100日チャレンジ」だ。

コロナが世界的に蔓延する直前、仕事にも出られなくなって、自宅待機(基本給支払い)が約3ヵ月続くという会社からの連絡を受けた2020年4月。

どこにもでられなくなったわたしがすぐに思いついたのは「Wordpressを勉強してブログを構築しGoogleアドセンス・テストに合格し権利を取得する」という100日学習プランだった。

コロナへの恐怖感から、次の仕事を創作せねば!との焦りもあった。

で、すぐにイオンモールで紙書籍である「Googleアドセンスの教科書」を買い、その日のうちに3ヵ月の学習プランを立ててすぐに取り組み始めた。

まとまった休みなんて、会社員のわたしには手にはいらないから、「これは、天から授かったまたとない休暇」だと思い、元SEの夫の手助けをもらいながら、3ヵ月間みっちりブログの構築やら、プログラミングの初歩やら、Googleアドセンス全般の勉強に費やした。

先行きの見えない不安をただ抱えて過ごすより、がっつりと感情エネルギーを勉強に向けられたこと自体が幸運だったわ。

7月に入り、Googleアドセンスの審査が再開された情報を掴み応募。

即日合格を頂いた。(2020年のGoogleアドセンス合格率は4%だった。2025年の現在でも10%未満)

そして、#100日をGoogleアドセンス取得&Wordpress乗り換えに成功したわたしは、「ブログ更新1000日」をすぐに始めた。

これも2023年2月には無事達成。

今では、呼吸する速度で文章が書ける状態にとても満足している。

あれから、すでに5年が経ったが、わずかながら広告収入を得ているし、好きなことを文章にする最高な日々を送っている。

既存のエンタメばかりでは満足できない大人には、「学び」が絶対に必要だと思う。

今回の一冊は、ご飯を忘れるほど「集中できるなにかを探している人」や、「挑戦力を磨きたい人」にはお勧めの一書。

それでは、また!

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