文章論10本勝負~第三回「だ・である」と「です・ます」に今でも悩む理由/まぜちゃってもいいとは言われないから【紙上講座③・文末論】

【ブログ新規追加224回】

今年、ある大手出版社の書籍原稿を書く機会を得た。

猛然と、一本書き上げて、意気揚々と編集に提出したところ、

編集者から、こんなメッセージを頂いた。

編集者「熱のこもった原稿を早くに入れて下さり感謝です。ただ、ひとつ、気になるのが、文体が混在しているところがあります」と。

「そこを修正頂ければOKです」

文体の混在・・・要するに「です・ます」と「だ・である」が混じっちゃっているということだ。

なんだか、こんなことを言われるようじゃ、書籍を出す著者としては「う~ん???どうなの?わたし」となった。

でも、素直に言われた通り、手入れをしたという経緯がある。

                 

一方、動画配信のセミナーなどでは、この文末混在に関しては、「どんどん、混在しちゃってください!」と言われる。

口語体が主体だから、なお混在しやすいのだろう。

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ブックレビューライターを約3年間請け負った。その仕事では、最初から、すべて「です・ます」調でお願いします!と求められていた。

ブックレビューは、自分の考える主張を「一切」書かない。ひたすら、書籍の内容をありとあらゆる言葉を使っで文章で伝えるのが仕事なのだ。

やはり、書く場所によって、書き換えなければいけないね。

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● です・ます・・・敬体。丁寧語で表現する場合に利用する文体。社会的な場面ではほぼ、こちらが優先される。

● だ・である・・・常体。強く印象付けたい場面や自己主張や創作をメインに表現する場合に適応する。

わたしのブログに関しては、最初から口語体に準ずる常体で書こうと決めていたから、あまり悩まずにどんどん書き続けてきた。

そのせいか、書籍の原稿などでは、勢いづいて書いていると、無意識にこの文末混在が発生してしまっていたのでは?と、自己反省した。

だって、「ですます」調だけで書いていると語尾が重複してリズムが悪くなってしまうから。


「である」調で言い切ってテンポ良く文章を書きたい!と、常に考えているのよ。

わたしの思考の先に文末混在などは、すっかり忘れてしまうから冒頭の書籍執筆では、そこをやんわり指摘されたのだ。

ブログは、勢いと熱の高さが必要だから、である調でいいのだろう。

社会的文章は、完全にですます調。

創作やそれに準ずる書籍の執筆には、混在もありなのかもしれないね。

実際に著名作家の作品には混在がとても多いし。でも、考えなしに真似てはいけない。

さて、大作家の名タイトルからひとつ。

「吾輩は猫です」じゃあ、タイトルにならないよ。(笑)

吾輩は猫である」(上・下巻)

さすがのキレ!


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“文章論10本勝負~第三回「だ・である」と「です・ます」に今でも悩む理由/まぜちゃってもいいとは言われないから【紙上講座③・文末論】” への2件の返信

  1. 「受け応え であるかと 冬ざるる」 清流
     家の周りはすっかり寒くなり、寂しい様子になりました。受け答えも凍えて億劫になり、つい、信長のように「である調」で応えてしまいます。(笑)

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