【ブログ新規追加1300回】

「山眠る」とは、歌句で使われるポピュラーな冬の季語だ。
擬人化表現だけに語義には幅があるようだ。
およそ、落葉樹はすっかり葉を落とし、山が「しん」と静まりかえって見えることをさす。
「冬山惨淡(とうざんさんたん)として眠るがごとし」という中国北栄(ほくそう)の山水画家・郭煕(かくき)の言葉に由来する。
惨淡(さんたん)とは「ぼんやりと薄暗いさま」を指す。
★★★
わたしは、冬の枯れ野山もけっこう風情があって好き。近所の里山の枯れ野山を今年はまだ、歩いていなかった。
今日の枯れ野山散歩はひとり。
週末で、明日からの仕事に向けて体力を温存しようかな?とか、ついつい考えがちだけれど、大好きなカメラ撮影しながらの散歩だったら、「時間の無駄」ではないし「軽い運動」にもなって一石二鳥。
そして、一番いいのが、「無心で歩くこと」や「無心で撮影する」と、意外なほど思考の整理が進むものだ。
歩きや撮影をしていると、自分の考えていることが鮮明に整理できているような感覚を覚え、時には独り言を言いながら、将来について考えを巡らせたりもしている。
そして、帰宅後、散歩の程よい疲労感を感じながら、撮ってきた写真を見るのが一番の楽しみ。
里山の山頂では、そろそろ終わりを迎える「蝋梅」の林でまず一枚。

まだきれいに咲いている素心蝋梅を撮る。(花の真ん中が黄色いのが特徴)
そして、枯れ野山の入口で、山アジサイのいい感じの枯れ具合を一枚撮り、満足したのでTOP写真になった。
あとは、お正月に欠かせない赤い実の「千両」を一枚撮った。枯れ野山に赤い色があるだけでホッとする。

そして、公園内の暖かいホールでトイレを借りて、出てきたところで、可愛い子に出会った。
山鳩!
ちょっと、カメラを向けたら飛び立ちそうだった。それでも何とか一枚撮れた。

と、こんな感じで、樹木や小動物など、すべて一枚づつしか撮影しなかった。
「歩くことが中心」の散歩では、たった一枚の写真も丁寧に撮ることでさらに充実度が高まってきた。
冬の里山歩きでは、幾人ものカメラ撮影を楽しむ人に出会った。
みなさん、すごいカメラをお持ち!
その中でも洗練された撮影ファッションをされている方も見つけ、目の保養にもなった。
「しん」と静まりかえった里山で、おしゃべりをするでもなく、ただ撮影に夢中の人たちばかり。
聞こえてくる森の音は、小動物?鳥がガサガサと枯れ木をついばむ音と、ザッザッと、人が踏みしめる枯れ葉の音だけ。
なんて、贅沢な時間の使い方なんだろう!
というわけで、冬の枯れ野山で撮影散歩を楽しんできた話。
それでは、また!
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『SunTAMA Style』2021年1月20日記事
『SunTAMA Style』2022年1月20日記事
『SunTAMA Style』2023年1月20日記事
『Life Tor21st』2017年1月20日記事
https://lifetour.blog.jp/archives/1063772164.html 「一歩先を知る必要はない?!」
「早春を 呼ぶ黄色かな 香り立つ」清流子
まだ続く寒さだが、立春に向かい春らしさが漂い始めた。春に黄色い花が多いのはなぜか。それは植物の種の保存戦略が理由。花言葉も豊かさや明るさ等、生命力強い印象。きっと幸せを呼ぶハンカチもそこから来ているのだろう。立春とは、香りが立ち上る事かもね。