『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』芳子・ピューイル・著(キラジュンヌ株式会社)【選書・文化】

『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』芳子・ピューイル・著(キラジュンヌ株式会社)

簡単レビュー

仕事も家庭も、素敵な「休息」があなたの人生を変える!
毎日が慌ただしいと感じる人たちにおくる
“北欧流のゆったり過ごすライフスタイル”を提唱する一冊。

その著作『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』において
いち早く“ヒュッゲ“を日本に紹介した、北欧流ワークライフデザイナーとしても活躍する芳子ビューエルさんの最新刊。


北欧・スウェーデンにある「fika(フィーカ)」という習慣を通して、
毎日が忙しく過ぎていく全日本人に捧げる「休み方改革」を提唱する一冊だ。


これからの時代の働き方や仕事について見つめ直すために、改めて休み方について考えてみよう!

            ★★★

5月GWが終わったばかりで何なんだが、すでに「仕事のし過ぎ」というか走り過ぎている毎日。

そして心の中は、次の旅(楽しみ)に向けて、優先順位をつけて次々と予定をこなしているのだけれど、わたしのこうした「詰め込み体質を見直す時期」が来ていることを、このところ猛烈に感じている。

やっぱり、体力が持たないな・・・と、思う。

それでも、「旅」という楽しみを目の前にぶら下げてひたすら走ってしまう。

しかし、今のわたしに必要なことは、たぶん実質の休みを取ることよりも、頭の中の思考=貧乏体質をリセットするのが一番重要だと感じる。

例えば、「半日、ぼ~っとする」ことになっても、無駄だとか・罪悪感を抱かないとか(笑)

わたしは外営業のくせに、あまりカフェなどに入って、仕事をしたり客先のアポまで時間を潰したりという無駄をすることはほぼない。

その一方で、同僚がよく言っているのは「アポって本当にイヤ!だって飲みたくもないコーヒー頼んで時間をつぶさなきゃならないでしょ?」って(笑)

そんな無駄な時間と費用はわたしの場合、まったくない。

事前にアポ先の周辺に行きたいカフェや図書館、公園などを探しておいて、ミニトリップしているから。

もちろん、カフェも飲みたくないコーヒーなどではなく、あえて飲みたくなる珈琲を見つけておくので、それを頂いた時の満足感はかなりのものよ。

さ、ここまで己の事前準備、いわゆる「情報強者のうぬぼれ」的な話を書いているが、それも「もう、いいんじゃない?」と、最近は溜飲が下がってきているのも確か。

同僚のぼやきも容易に聞き流して行けばいいよ~~ってね。1つ1つ真面目に捉え過ぎないのも大事だと思える。

でも、これって加齢のせいかも!?

で、少々、生き方・働き方の新提案を求めていたら出会った、「fika」という言葉。

少し「fika」について、調べてみたので記載する。

• フィーカ (fika) とは、スウェーデン語で「甘いものを食べながらコーヒーを飲む」という意味です。スウェーデンでは、1日の間に数回、家族、友人、同僚などとフィーカの時間を取ることが一般的で、短い休憩時間の中でリフレッシュし、コミュニケーションを深めるための大切な習慣です。

• フィーカの時間は、15分から30分程度で、特に午前10時頃と午後3時頃が一般的です。フィーカでは、コーヒーとクッキーやケーキなどを一緒に楽しむのが一般的ですが、甘いものが苦手な人は、サンドイッチやレモネードなど、他の飲み物や軽食で代用することもあります。

◎ フィーカは、単なる休憩ではなく、気分転換やコミュニケーションを深めるための大切な時間であり、スウェーデン社会の重要な文化の一つとして根付いています。例えば、フィーカを通して、同僚と雑談をしたり、親しい友人との間で、個人的な話題をしたりする中で、円滑な人間関係を築くきっかけにもなります。(資料元→https://ideasforgood.jp/glossary/fika/

なるほど、いうなれば、「おやつ」と「人間関係」を上手に生活の中に組み入れて、緩急にメリハリをつけて暮らそう!という習慣。

たった15分の他愛無いおしゃべりとお茶時間でも人を誘い、人生の軌道修正をちょこっとする「小さな幸せ」をつかむ習慣ってわけ!

わたしは、よほどの理由がない限り、外仕事で忙しいので(そう思い込んでいる)人を簡単のお茶に誘うことはない。

でも、先週急に思いついて、ある方に連絡を取り、ランチに誘ったら一発快諾!こうしてフィーカの扉を開いてみた(笑)

他愛ない話を、滅多に会えない友だちとする、なんて贅沢な休息時間だろう。

               ★★★

今回、紹介した書籍『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』では、上手に暮らしの中に休息を取り入れることで、それまでの「働き方」や「生き方」ひいては「考え方」までもが一筋の繋がりを持つようになっていくのだという。

それが、自分らしい生き方であり、自分ファーストなんだと。

仕事だけがやりがいじゃなくて、身近な暮らしの中でやりがいを見つけて生きる・・・って感じかしら。

この本の中で醍醐味を感じた部分は、著者自身が、仕事(会社経営)や子育てに行き詰った時、必ず誰かに相談を持ち掛けて解決の糸口を探る場面だ。

そして、「旅」に出て、大いに発散して元気を取り戻して帰ってくる様など。

そして、失敗談も成功談もどれも読みごたえのある内容だった。

わたしも、こうした書籍をお手本に少しづつ、「仕事を減らし生活を真から楽しむ術」を身につけている最中。

それでも本音は、働ける限り「仕事というガソリン」は切らしたくはない。

ま、仕事もお金も時間も限られた中で、「本当の幸せを掴む努力」だけは怠らないで行く(笑)

北欧の人たちだって、国が人生のアレコレを「保障」してくれるから、さぞかし楽で優雅な暮らしが実現できる!とか思っていたのだけれど、消費税24%の「国」だってことを忘れていた!

だから、普段は慎ましく暮らしている。そして白夜の国でもあって、いつでも出かけられるわけでもない。

み~んな、制約のあるなかで、知恵と工夫で「世界一の幸せ」を実現しているのだ。

わたしもまだまだ、頑張ろう。

だって、変えられるのは「自分」と「未来」だけだから。

それでは、また!

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旧記事更新

『SunTAMA Style』2023年5月23日記事

『Life Tour21st』2017年5月23日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1066102252.html 「10年後何してる?を考えた1日」

“『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』芳子・ピューイル・著(キラジュンヌ株式会社)【選書・文化】” への2件の返信

  1. 「今地域 情報格差も 袋掛け」 清流子
    現代は地域の時代と言われて久しいが、まだまだ身近で大事な情報が乏しいと感じる。いざ何か行動を起こそうとしても動きが取れず、イライラしている人は少なくないだろう。自治体は広報してるようで効果的な手段が少ないのが現状。袋掛けしないオープン技術が必要条件だ。的確に情報が取れてこそフィーカも活きようというもの。

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