ブログ365日投稿を迎えて~まるでピアノの調律をするように書いてきた日々【紙上講座・ブログエッセイ】

【ブログ新規投稿365回】

この写真のピアノは、わたしの持つコンサートグランドと同じモデルのカタログからの一枚。

父と、新幹線に乗り、楽器店のご招待で受けた、浜松のヤマハ本社で4種類のコンサートグランドから選んだ珠玉の一台だ。

コンサートグランドを手に入れた日。

父は親の役目を果たした喜びで帰りの新幹線でビールで祝った。

しかし選んだモデルはかなり、打鍵が重い。少し無理したのかな・・・。

「わたしの細腕で弾きこなせるかしら」と、ちょっとだけ不安だった。でもね。「弾きこなしてみせる」と、闘争意欲満々だった(笑)

本格的音楽家への入口に、ドキドキしたのを思い出す。

コンサートグランドと一緒に「調律の名手」と呼ばれ、全国に顧客2000名を抱えるビッグネームの調律師がある日、納品されたばかりのピアノの調整に現れた。

この日から、わたしはその名手が紡ぎ出す音(調律)の虜になった。

彼は、私の演奏を聴きまくり、目指す音作りに欠かせない名チューングを的確にして下さる。

そこから、筋トレをし過ぎたような熱気を彷彿させる、深い音作りの毎日が始まった。

その後、念願だった個人事務所でのコンサート事業では、年10回のコンサートホールでの調律を10年の間、勤めて下さった、 まさしく戦友となった。

スタインウェイを調律できる職人を身近に持てる幸せも付帯できた奇跡の戦友との日々。

わたしが、ピアノから離れてしまっても年一回は会ってきた。会えば、「●●先生!」と呼ばれて照れるんだけど(笑)

このように、コンサートグランドを手に入れた時に、一緒に音作りを担ってくれる戦友が持てた幸せは計り知れない。

                ★

ここでは、ピアノの専門的な話を。

ピアノを持ったら、調律は必須だ。

ピアノが弦を張ってできているというのは誰でも知っているだろう。その弦はチューニングピンによって巻き付けられているのだが、弾いても弾かなくても弦は緩むものなのだ。その緩みが音の歪みを引き起こし、何とも言えない音のピアノになってしまう。

そこを、チューニングハンマーという道具を使って、一音一音正確に調整して弦を締めていくのが調律師の仕事の心臓部なのだ。

わたしも、これまで何度も経験してきたが、調律されていないピアノの音に、その場のレッスンが続けられなかった場面に出くわした時。

歪んだ音にならない音を必死で奏でる生徒さん。可哀想ですぐに調律をされるように納得が行くまでお話しをさせて頂いていた。

要するに、音感のズレは気持ち悪いものなのだ。耳も悪くなる。だから、毎年一回は調律することをお勧めする。

例えば、1月に調律したら、次の年は2月という具合に12年をかけて、すべての季節を一周する調律がいい。

               ★

さて、ピアノの話をいきなりはじめてしまったが、このブログも今日で毎日投稿365日達成だ。

毎日書けるか・できるか・どうか?そんなことはまったく考えなかったこの一年。

ただ、ピアノを毎日弾き続けてきた経験値から、不安はなかったな。

毎日、このWordpressに執筆するのが楽しみで、楽しみで。未だ、書くという表現に夢中になれる幸せは続いている。

音大を卒業して先生になっても、ピアノの練習って、毎日するものなの。

そう、一生ね。

ピアノの弦が緩むように、練習を怠るとすぐにピアノ筋力が落ちてしまう。ピアノの調律は、その緩んだ弦を引き締めて正しい音に戻すのが仕事だ。

だから、弾き手は毎日弾くことでその緩み具合を肌で知っていくのだ。

翻って、ブログを毎日書くのは、明らかに執筆筋力を鍛えるのが目的だ。

習慣にまさる技術はないと思う。これは、長年、ピアノを弾き続けた演奏家や、音作りの職人から教わった道理だ。

たかがピアノ。されどピアノ。

今も昔も、ちっぽけなわたしを支えてくれた、続ける習慣が持たせてくれた上等な技術。

そして、たかがブログ、されどブログ。

遊びだと思われているかもしれないけど、わたしにとっては大事な表現の現場。

本物は習慣から生れるものだ。そこに辿り着いたら幸せが待っている。

だから、毎日書く幸せは簡単に手放さない。

あとは、文章表現の名手となる戦友が欲しい。

わたしの緩んだ文章をバッサリと推敲下さるような(笑)

というわけで、1000日まであと645日。

より、一層楽しんで書いて行こうっと。

 

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“ブログ365日投稿を迎えて~まるでピアノの調律をするように書いてきた日々【紙上講座・ブログエッセイ】” への1件の返信

  1. 「旅遥か 糸取るように 歩むなり」 清流
     何でも一生修行は、繭から糸を取るように淡々と継続して習慣化していく必要がある。寝ても覚めてもその事で頭を回し捻っていってこそ、物事は成るのである。

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