【ブログ新規追加1341回】

富弘(とみひろ)美術館。
ずうっと、行きたかった美術館。
今回、群馬県桐生市に用事があり、その途中で立ち寄ることが叶った。
詩人であり画家の星野富弘氏は、1981年から画家として活動し、2000年以降は日本だけでなく海外でも数々の展覧会を開催し、多くの賞を受賞する。2024年4月28日に78歳で永眠。
簡単に美術館のとりまとめをする。
「富弘美術館」とは。
不慮の事故による長い入院生活から、ふるさとに帰った星野富弘を迎えてくれた自然。四季折々に咲く野の草花は、絶望の淵に立ち尽くした彼を生きる道へと導いてくれた。
その美しき花々と生きる希望を言葉にした「詩画」を作成。
絵を描き始めた発端は、事故で損傷し不随になった手足の代わりに「口に筆をくわえて文や絵を書き始めた」ところからだった。
これまで、書き続けてきた無数の美しい自然を描いた詩画作品は、「生きることのすばらしさ」「生きる勇気」を与えてくれる。
その一切が、詰まった美しき美術館だ。

~私にできることは小さなこと でもそれを感謝してできたら きっと大きなことだ~(上の写真は作品の一例)
丁度、「足元の春展」が開催されていたので、ゆっくりと詩画を鑑賞した。

新学期、新社会人、新生活、新年度・・・春は新たな幕開けを迎える季節。私たちの時間は何かと慌ただしく、あっという間に過ぎ去ります。そんな私たちに富弘さんは、「ちょっと、足元を見てごらんなさい」と語りかけてきます。そこには、つくしが頭をのばし、たんぽぽやスミレ、名前も知らない草花たちが、新しい季節の訪れを喜ぶように広がっています。普段は目にとめないような場所にも、時には背中を押し、時には安らぎを与えてくれる、あたたかな春を見つけることができるのです。
本展では、春の代表作品や近作を含む約80点を展示しています。主催者メッセージより
★★★
そして、鑑賞後は草木湖を眺めながらカフェで一服。

とにかく、建物が美しく素晴らしい。屋根の30個のシャボン玉を模したデザインは、見られないので空撮を載せた。


(画像2枚は空撮を拝借)

昔、こんなことがあった。
当時、音大生だった頃、長い夏休みに友達から一冊の詩画集が送られてきた。
その美しい草花となんだか、生きることに真面目に取り組む画家の画集に、感謝と感想を手紙に書いて送った。
ただ、正直、そこまで感動もしなかったのだけれど。
まだ、わたし自身が20代前半で若く、人生への「夢や希望」が溢れていた時期で、本当の失意やどん底を知らなかったから、感動しなかったのだろう。
今回、あれから40年あまり経ってからの、星野富弘作品との再会は、驚くほど、「豊かに、優しく、強く」わたしの心に響いたのだ。
友だちが、どうしてわたしに星野富弘氏の詩画集を送ってきてくれたのか?
40年以上が経過したが、未だに謎だ。
わたしは、なにに導かれたのか?わからないまま、美しい山々と湖、豊かな緑につつまれた、小さな美術館に行ってきた。
訪ねた先で出会ったのは、透明感あふれる水彩で描かれた草花と、宝石のような言葉たち。
それは、素朴かつ静かな空間で、自らを振り返る時間をもらえた旅だった。

美術館の方に撮って頂いた1枚。(夫はクリーム色の帽子のおかげでスキンヘッドに見える・笑)
★★★
さて、前回、行き逃した栃木県の絶景「明智平」がこの美術館から車で25分!で、行ってきた。栃木県へのちょこっと旅。
明智平(あけちだいら)とは、栃木県日光市にある絶景スポット。
特に、日光いろは坂の途中にある展望台で、中禅寺湖、華厳の滝、男体山などの雄大な景色を一望できる場所として知られている。
また、明智光秀がこの場所に名前を冠したという説もあり、その名残とも言われているそうだ。
では、時系列で写真を連ねてみる。


男体山とロープウエイにワクワク。「明智平ロープウエイ乗り場」にて。

スペーシア号に乗って6分の空中散歩。(往復1000円)

山頂展望台から眺める華厳の滝&中禅寺湖。もう1枚は華厳の滝の虹。


最後に明智平から見る男体山の桜&標高。


それでは、また!
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