『会社のためではなく、自分のために働く、ということ』チェ・イナ/著 中川里沙/訳(日経BPマーケティング)【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加1576回】

『会社のためではなく、自分のために働く、ということ』チェ・イナ/著 中川里沙/訳(日経BPマーケティング)

簡単レビュー

★韓国で「こんな先輩がほしかった」と大反響のベストセラー。
★泣けるビジネス書として話題だ。
「本当の仕事の価値を教えてくれる本。少なく働いてたくさん稼ごう、それなりに暮らそうというのがトレンドになっている現在、一度は読むべき本」
「本を読んでいる間、優しくて素敵な先輩が隣に座って自分の経験を率直に話してくれて、心のこもったアドバイスをしてくれているような気分になりました」
「ある程度仕事をしてきて慣れてきたところではありますが、疲れたとき、燃え尽き症候群になったら、また読みます」
韓国の読者の感想抜粋。

「がんばりすぎず力を抜こう」という時代、それでも、仕事をがんばるあなたへ。本質を問う仕事論。
韓国の大手広告代理店を40代で辞め大学院で学び直した著者は、ある日もう一度働くことを通して社会に貢献すると決め、人々の悩みに寄り添った〈チェ・イナ本屋〉を始める。会社員、起業家、学生と多様なキャリアを歩む著者の言葉や選書が、仕事で悩む人々の評判を呼ぶようになる。

「プロローグ」より一部抜粋
「仕事を一生懸命がんばりたいけれど、まわりの雰囲気がそうではないので戸惑い、不安を感じている人。そんな人を思い浮かべながらこの本を書いた。あなたの考えは間違っていない。何かに熱心に取り組むのは無駄ではなく、幸せなことだと伝えたかったからだ。

                 ★★★

「涙を流しながら読めるビジネス本に出会ってデトックスした話」

◎ 毎年10月27日から11月9日までの2週間は、読書の推進を図るための読書週間

——

この10月、プロジェクト3つ目が本日スタートした。10月の仕事が熾烈化?と言えばそうなるが、わたしの場合、立場が末席のため責任がほぼない(笑)

だからか、やりたい放題、言いたい放題で、ヘロヘロに疲れてしまっても、好みの本屋に行って、素敵な本を見つけて、パラパラめくり次の旅や次の仕事への思いを馳せていれば、だいたい疲れも癒えてしまう。

そして、素敵な本を手に入れて帰ったら、家事や事務処理を急いで終えて、細やかなわたしの書斎にこもって、読みまくるの。

疲れて寝落ちするもよし、一気に深夜まで読んでいて朝・・・とかいいよねえ(笑)

今回、紹介したビジネス本には泣けた。

自分のちっぽけな戦いをどこかで見ていてくれたような感覚。

現在は広告代理店は退職され、個人書店を運営する「マダム」である。

歳をとって、「人の役にたつこと」をしたいと、書店をオープンさせたそうだ。

いつかこの「マダム」が経営している書店を訪れるのもいい。(これまで韓国には3回行ったが、目的があまりなかったような気がしているから、書店を巡るとかいいかも)

心優しい「マダム」に癒されるなんて、素敵だわ。
いつかの旅を妄想しながら働こう。

どこで働こうと、結局は自分のために働いているのだから。
それでは、また!

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さよなら、村上龍さん【選書/文化・思い出の作家をエッセイに書く】

【ブログ新規追加1574回】

雑誌「GOETHE」2025年版(幻冬舎)の巻頭エッセイのコピー。

作家、村上龍氏が10月17日に亡くなった。(享年74歳)

晩年はテレビ番組『カンブリア宮殿』の長期MCを勇退し、体調面での変化や過去の腰部脊柱管狭窄症にまつわる報道などから様々な憶測や噂も飛びかったが、公式には「自宅で穏やかに亡くなられた」という事実と、遺族の意向を尊重して静かに見送られたことのみが伝えられている。


『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞および芥川賞をダブル受賞し、経済、エンタメ、社会の歪みまでを描ききった巨匠のあまりに早い退場に、惜しむ声が後を絶たない。


村上龍という作家の真骨頂は、甘えを完全に排した「超実利主義・快楽主義・サバイバル美学」にある。

             ★★★

「わたしが出版社で働くきっかけとなった作家の話」

18年前、わたしは東京丸の内ビルで開催された、村上龍「半島を出よ」出版記念講演に当たり参加した。

わたしはまだ、現在の出版社に席を置いていたわけではなく、ピアノ講師をメーカーで続けていたころのことだ。

真夏の日差しが強い、丸ビルの1階フロアに早めに着いた。その時、フロアで村上龍氏の既刊小説やエッセイなどを平積みしつつ、そこで開催元の幻冬舎の社員さん?が大手の書店様の招待客に商談を持ちかける場面を何気で見ていた。

わたしは「本の営業、そんな仕事があるのね?!」「いいなあ、好きな著者の本を売る仕事なんて!」とかお気楽に考えていた。

幻冬舎の営業マンの中には、ちょっとだけおしゃれで、かっこいい女性もちらほら。

わたしはその女性の商談をまじかで見て、「わたしもやりたい!」「わたしも本の営業マンになる!!」と決めちゃったの(笑)

音楽大学を出てから、まっすぐにピアノ教師を続けていたが、大好きな本を仕事にしたいと、改めて考えた一日だった。

その時、わたしは46歳になっていた。

村上龍さんの講演は一番前で聴いた。

もうね、超かっこいい方で、眼光鋭い中に時折見せる「はにかんだ表情」がなんとも言えず素敵で、今でも忘れられない一コマとなっている。

そして、「半島を出よ」を担当した編集者との絆さえも感じる「編集者と心中する気持ちで、日本中で講演をして、売って、売って、売りまくるよ!」という爽やかなエールを送る姿など、眩しい場面がいくつもあった。

凄い作家魂を見せてもらった。

講演が終わって、まっしぐらに地元駅の図書館に向かった。それは、「朝日新聞・就職情報」をまとめて閲覧しようと思ったのだ。

まず、出版社の就職応募があるか?を調べてみた。

すぐに一社見つかった。(今、勤めている会社だ)

そして、その会社の応募条件にピッタリ合っていたのも奇跡だった。

その新聞応募記事をコピーに取り、履歴書を買って、帰る途中で履歴書に貼る写真を撮り、急いで帰った。

その日のうちに、履歴書だけでなく職務経歴書も作成して完成させ速達で出版社に送った。

三日後、出版社から☎連絡を頂き、翌日、当時JR四谷駅前にあった本社ビルで面接とペーパー試験を受けて、その日の夕方5時だったかしら、「採用」の連絡を受けた。

要するに、大好きな作家「村上龍さん」の講演が当たり、聞きに行かなければ、わたしの人生はまったく変わっていたのだろうな・・・と、村上龍さんに感謝の気持ちしかないのだ。

すべては、タイミング。

しかも、長年、苦労して手にいれた音楽教師という立場を捨ててもいい!と思える仕事を見つけられた喜び。

ひらめきやヒントが一斉に発動した、たった5日間の就活劇だった。

実は、今の会社の応募と合わせて募集のあった「幻冬舎」はすでに予定人数に達してタイムアウト。


的に見事に当たった「たった一社だけの就活」だったのも、己の運の良さに驚きだった。

わたしは、村上龍さんの代名詞でもあるドライブする=疾走する文章が大好きだ。

というわけで、まったく「人生はスピード感とストーリー(物語)で成り立っている」と、痛感した話。

そして、疾走した人生を終えた村上龍さん、どうぞ、ゆっくりとお眠りください。

それでは、また!

                ★★★

一冊のエッセイを紹介しよう。

『おしゃれと無縁に生きる』村上 龍・著(幻冬舎)

簡単レビュー(本文引用)

「おしゃれ」より「普通」のほうがむずかしい。

成功しようと焦ることもない。

「死なないこと」それがすべてだ。

『お金で幸福は買えるのか?』そんな問いに意味はない。

別に幸福でなくても生きていける。

だが、信頼がなければ、人生はひどく辛いものになる。

そして信頼は、絶対にお金では買えない。

村上龍氏は、「この日本の中で真の豊かさを得られるためには?」の問いを自問自答した44の金言を中心に書かれたエッセイ。

10月15日の花「秋名菊・シュウメイギク」

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