やった!1076ページの超大作「エヴェレスト・神々の山嶺」を読み終えて/読後レビュー【文化・山岳小説】

【ブログ新規追加522回】

10月12日、図書館でリクエストしておいた山岳小説の大ベストセラー「エヴェレスト・神々の山嶺」を借りたんだ。

その時、1000ページを超えた文庫の分厚さにノックアウト。それだけで1本ブログを書いちゃった。その記事も再度載せておこう。↓

まだ2週間とちょっとしか経過していないのに、エヴェレストの山々に抱かれたかのような本格山岳小説を読破するという「濃い時間」を得られた。まさに戦う読書だった。

1924年、マロリーとアーヴィンがエヴェレスト頂上付近で行方不明となり、登頂を果たしたのかどうか?が謎のままだった、この登山事件を題材に著者 夢枕獏氏は「真っ向勝負」を挑んだ。

徹底した現地取材と構想になんと20年。執筆に3年を費やした超大作だ。

☆彡

• 読後レビュー

迫力満点の描写、読むことがすでに主人公と一緒にエヴェレストを登攀するかのような錯覚を起こさせる名書である。

名クライマーのカメラを偶然ネパールで手に入れたことから始まるサスペンス。そして2人の主人公を支える女性との恋愛劇。

圧巻は、8000m越えからの「登山描写」だ。ただ、本作品を読んでいるだけなのにまるで自分が「氷点下低酸素」の過酷な状況下に置かれてるような錯覚を起こし、感情移入も甚だしいほどだった。

読み終えて、まだ、興奮の残骸が身体にくすぶっている。

この作品のテーマは「人はなぜ山に登るのか?」だ。

なぜ山に登るのか?は、なぜ人は生きるのか?という問いと同意だ。

圧倒的な頂きに立ったからと言って、このテーマの答えは出ない。

山登りも人生も本質は死に際にしかわかり得ないものだろう。

人が亡くなる時、それまでどうしていたのか?ではなく、何かの道半ばだったのかどうか?そういった生き様、道程が大事なんじゃないか?と、著者から突き付けられたと感じた結末だった。

主人公、羽生丈二は天涯孤独の子ども時代を送り、常に人から蔑まれて生きてきた。卑屈極まりない青春のある日、「山を登る」というアクションと出会う。

そこから、彼の持つ強い孤独感が天才と言われるほど独創的なクライミング技術を生み出す。物語のそこかしこに彼のクライミングの描写があるが、どこを取っても鳥肌ものだった。

常に、二人の男(天才クライマー羽生とカメラマン深町)の「ヒリヒリするような」感情の描写に読者は一発でやられてしまうだろう。

そして、山が好きだったら、荘厳で美しい山嶺、ネパールに飛んで行きたい焦燥にかられる。

熱い思いを抱いた男たちの気持ちを胸に、共に挑みたくなるのだ。

羽生が残した手記の最後に書かれていたのは

~強く、こころから思え~という言葉だった。

本当に「追い続けたい何か」があるのなら、心から思い込んで生きろ!という激励の言葉だろう。

圧倒的な熱量が1076ページに詰め込まれている。

著者は「書き残したことはない」と、ペンを置いた。

10月27日は「文字・活字文化の日」~雑誌や新聞、書籍が不調でも「文字」はなくなりはしない~【文化・文字・活字と読書週間】

【ブログ新規追加521回】

• 文字・活字文化の日とは

出版文化の推進を目的として2005年に「文字・活字文化振興法」が制定されたことから、読書週間(10月27日から11月9日までの2週間)の初日を「文字・活字文化の日」とした。

               ☆彡

• 活字と本の話

わたしのまわりには読書好きの人がとても多い。

一方、世間ではこの20年あまり「本離れ」が加速してきた。それは言い換えれば「文字・活字離れ」ともいえるのかもしれない。

特に雑誌全般と新聞業界が厳しい。

インターネットの普及により電子出版やスマホなどのデバイスを介して文章を読む等、昨今では紙を介さない媒体がいくらでもある。

この10年ぐらいで時代が求める本の価値や役割が大きく変わってきているのだ。

しかし、活字=文字という観点から眺めたらどうなんだろう?

メールや仕事上の文書、SNSなど文字を使わない事は日常的にまずないはずだ。

わたしは「本離れ」が起っていると聞いた時点でも、「文字・活字離れ」はないんじゃないか?と考え続けている。それは「文字を読む・書く」という観点では広がりは尽きないからだ。

そして「文章を書く」ことについては無限に書き手を輩出できるのだろうと考える。

一生涯、なくならないであろう文字を紡ぐ事で、文字を容易に文章化できるスキルが身に付いてさえいれば、職にあぶれることがあったとしても、ネットという武器を利用してまず道は開けるだろう。

そのぐらい、文章を「書く」ことは「生きる」ことに直接的に繋がっているものなのだ。

また、読書好きの友人は本を読んで、感銘を受けた部分を小さなメモに書き留めていると聞いた。

数々の本が彼女の心に寄り添い、時に支えになってくれたと語る。

同じようにわたしも本に影響を受け、本によって目を開らかれ助けられ、人生さえ変わった。

もしも、本がなかったら・・・わたしの毎日はどれほど味気ないものだっただろう。

想像もし難い。

• 読むことから書くことを「本気で楽しむ」ようになったきっかけは

2015年6月、友人の兄である小説家の男性を紹介された。

小説家としてというよりは、投資家として成功し、投資塾を運営されていた。小説の精進として、かの森村誠一氏を師匠と仰ぎ、直接作品を見てもらっていたようだった。

小説家と2時間ほど歓談させて頂き、意外なほど巷の文学賞などにはまったく興味はないとおっしゃる姿に俄然興味が湧いた。

「へえ~、じゃあ、何で小説を書いているんですか?」と、わたしはとっさに聞き返してしまった。

小説家は「君ね、文章をこれでもか!っと書いてごらんよ。信じられない世界が広がるんだ。いうなればこころの空間みたいなものが手に入るんだよ!」と言った。

「毎日、仕事ばっかりしてちゃあ、こころの空間は手に入らないよ」「文学賞とはまったく無縁でいいんだ」と。

わたしは、この宝のような言葉を聞き出せて本当に良かったと、今でもしみじみ思い出す。

実はその時、小説家は末期がんの闘病中だった。

奇跡的に回復を遂げて、あくる年には2冊目の小説を出版され、紀伊国屋書店新宿店でフェアも開催された。

もちろん、帯のネームは森村誠一氏が書いてくれたのだ。

この小説家との出会いから、「本気で取り組むことがある人にはちゃんと時間や体という資産を神が与えるもの」だと、強く確信したのだ。

そして、小説家がひとこと「あんた、いい目をしてるね。大病をしたそうだが、病気なんか関係ないよ。ガンガン書いて!」と、言って下さった。

その後、小説家は75歳で天寿を全うしたと友人から伺った。

小説家にひとこと。

「ええ、貴方に教えて頂いたように毎日毎日、ガンガン書いてますよ。作家でもなく、ただの文章好きな物書きですが。でも書けば書くほどこころの空間はどんどん広がりました。驚きですね!「本気で書くこと」の楽しいことったら、ないじゃないですか!!」と、熱く伝えたい。

                 ☆彡

さて、今日から2週間の読書週間には何を読もうかな。

大事な時間を読書に費やすなんて、やっぱり素敵過ぎるわ。

今日は、あと2冊の山岳小説を読破して、明日は全く違う分野の本を探そう。

たったこれだけで「ワクワク」できるんだ。

美味しいスイーツもお酒も本には敵わないよ(笑)


山岳小説の金字塔『エヴェレスト 神々の山嶺』夢枕獏・著(角川文庫)1076ページもの文庫を読み始めた【選書・文化】

【ブログ新規追加506回】

山岳小説を読みたい。

さっそく、夢枕獏氏の超大作ベストセラー『エヴェレスト 神々の山嶺』を図書館で借りた。

みたことのない、その分厚さ! それでも読者の感想では、圧倒的に読みやすく、まるで「こってりとんこつラーメンをペロって食べちゃう」ぐらい読了しやすいのだそうだ(笑)

図書館のカウンターでその分厚い文庫を差し出された時に、あぜん・・・としたよ。

まるで星乃珈琲店の名物ホットケーキか!って。

(画像;星乃珈琲より)

この本を手に入れて、ものすごく読書欲が沸き上がったのは言うまでもない。

しかも読み始めたらするすると物語に入り込んでしまった。素晴らしい読みやすさ!文章の天才!だと感じてしまった。

やばい・・・。

こんな小説に執りつかれてしまったら、それでなくとも仕事が増えて多忙なのに、仕事に行けなくなっちゃうじゃん。

焦る。焦る。

でも読み始めてしまったのだ。1076ページのロングトレイルが始まった。10日間で読了する予定よ。

山をやる人も、山なんて嫌いな人でも(笑)誰にでも読める本格山岳小説だ。

わたしがいくらトレッキング好きでも、8848mのエヴェレストに登りたい!とか、ネパール(カトマンドゥ) エヴェレストの現地まで行きたいとかはまったく考えていない。

そんな登山初心者も、この本を読めばまるで自分も一緒にエヴェレストに登っているかのような錯覚を受けることは間違いない。

なぜ、小説でそこまでの臨場感が出せたのかは、夢枕獏氏のエヴェレスト現地での取材や、数々の著名な登山家への取材力と圧倒的筆力の賜物であろう。

この小説に出会えれば、誰でも世界最高峰の登山疑似体験ができるのだ。

それならやりたい!やらない手はないよね(笑)

で、昨日からまず100ページづつ読み始めたってわけ。

では、文庫の奥付からのあらすじを簡単に紹介しよう。

                ☆

エヴェレスト 神々の山嶺』夢枕獏・著

• あらすじ

ネパール(カトマンドゥ)で、カメラマンの深町は、伝説の登山家である羽生丈二と出会う。

羽生の登山目的とは「エヴェレスト南西壁の冬季単独無酸素登頂」なのだと聞く。

羽生の目的に興味を惹きつけられた深町は、羽生の足跡を追うため、その壮大な挑戦をカメラにおさめようとする。

一方で、「そこにエヴェレストがあるからだ」と語った世界初のエヴェレスト登頂者である登山家ジョージ・マロリー。

しかし、マロリーは登頂後、エヴェレストで姿を消してしまう。その後エヴェレストでマロリーの物と思われる、古いコダックが見つかった。

長い年月を経て、マロリーのコダックを日本のカメラマン 深町が手に入れるのだ。

しかし、そのカメラも現地で何者かに盗まれてしまう。

マロリー自身もコダックも深い闇に葬られてしまうのか。

ただ、ひたすら最高峰に挑む「男たち」のドラマがこれでもか!というほど展開される。

羽生と深町「男の友情」にも目が離せない。

キーワードを上げれば「誰も登っていない山」「誰も登っていないルート」「誰も登っていない時期」「登りづらい山に単独で登る」だと。

なんと、天邪鬼なんだろう。

しかしだ。きっと「男のロマン」を無性に掻き立てるのが神の山「エヴェレストの正体だ。

そして、そこに挑戦を続ける男たちのドラマなのだ。

なぜ、山に登るのか?

そこに山があるから。

(ジョージ・マロリーの言葉)

村上春樹ライブラリーへ行く~早稲田大学・国際文学館にて【文化・最新図書館】

【ブログ新規追加505回】

わたしの仕事は「書籍」を法人に売り込む営業職だ。都内の出版社に勤めて13年となる。

自社の書籍だけでなく、常に本に関する最新の情報を集め、ごく一部となってしまうが最新刊にはほぼ目を通す毎日だ。

で、書籍だけでなく、書店や図書館も新しく開設される!と聞けば、仕事を休んでも馳せ参じている。

新しい文化の発信地となる図書館などは絶好の情報収集場所なのだ。

今月10月1日にオープンした「村上春樹ライブラリー」も本日、さっそく拝見してきた。

(事前予約を取らなくてはならない。資料先→https://www.waseda.jp/culture/wihl/other/357 入館には事前予約が必要です)

ざっとだが写真で紹介しよう。

• 建築家 隈研吾氏がフルリノベーションを手掛けた(国際文学館)の入口。

• 村上春樹ライブラリーエントランス

「階段本棚」

エントランスを抜けると村上春樹氏所蔵の書籍(多数!)とご自身の書籍がばあ~~~と天上までデザインされた書棚に並ぶ。

まず、そのきれいさに圧倒される。

ここでは、自由に本棚から読みたい本を手に取って読める。階段に座って読んでもOK。

また、写真も一部を除いてほぼ、どこでも撮れる。

• 階段のところどころにオブジェの人形が座っている。わたしは「騎士団長」かと思っちゃた(笑)

• 村上春樹ライブラリーのコンセプト。

• 「ギャラリーラウンジ」

村上春樹氏の著作だけの展示ルームにて。担当の女性が「お二人の写真撮りますよ!」と言ってもらったんで、せっかくだから村上氏自らが書いたイラスト「羊をめぐる冒険」の「羊男」を挟んでというか、3人?で(笑)撮ってもらう。

「はい!チーズ」じゃなくて、「はい!は・る・き」で行きま~す!と、笑かせてくれた。

「オーディオルーム」にて。

村上春樹氏は大のJBLマニアだ。2本の大型JBLスピーカーで氏の所蔵品のモダンジャス(LP)を聴かせてもらえる。

• 文学と建築の関係とは?

この建物のフルリノベーションを手掛けた「隈研吾氏」が雑誌BRUTUSへ寄稿されていた記事の一説を書いてみよう。

「まったく何にもないところから「村上春樹」を建物で表現するなんて絶対に無理だと思った。国際文学館という丁度いい少し小さめな建物を再生すると聞いた時、ホッと胸をなでおろしたんだ」と。

• このスペースでは、隈研吾氏が作った建築模型、ラフ画、プレゼン資料、普段読んでいる本などが展示されている。

• 貴重な建築模型

• これまた貴重なラフ画

• 最後は「村上さんの書斎」

ある日の机の上(村上氏撮影のフォト)

仕事部屋の再現

使っているカップ(これ、欲しいんだけど)

と、村上春樹ワールドにどっぷり浸かれる村上春樹ライブラリーの紹介。

ぜひ、時候のよい時に予約を取ってお越しください。

早稲田の杜が待ってるから。





いいな!っと思ったら、率直に相手に伝えると人生変わる(かも)~書籍の紹介も♪【essei / 書評・文化】

【ブログ新規追加501回】

昨日まで、怒涛の仕事ウイークだった。コロナでの訪問不可が一斉に解除されて、もうどこでも訪問OKになった。

あれほど仕事が減ってしまい辛くて悩んでばかりたのが、一気にパッカーンとスッキリして気づけば超多忙な日常に戻った。

9月に掃除や家事を目いっぱいやっておいて心底良かった。当分気にせずに暮せそうなぐらい徹底的に掃除と片づけをやったからね。

今週は外仕事が多かった。

で、事務処理はすべて帰ってからで、夕方、特急でブログを書いてアップ~急いで食事の支度~夜のオンラインでの会議や集まりに参加~もう一台の仕事PCで当日の日報を書く~と、ここまで終わったらやっと夕食。だいたい21時前後。

もうね。目がショボショボ~痛みまで出て(泣)

食事や風呂を終えて寝る前にスキャナからPC経由で注文出しと、まだまだ仕事は終わっていない。

でも、充実していると感じる。

充実の根源は、意外だけれど「誰かが良いことを持ってきてくれるのを待つ」のではなく「自分から良いことを見つけたら、そこの現場に率直に伝える」これで充実しているのだ。

そして、現場を盛り上げる売り場づくりを見つけては、「すごい!」「前とはずいぶん変わっていい感じ」とか、担当者に直接伝えていたら、あることに気がついた。

それは、誰でも「変化」に気がついて、そこをいじってくれることには嬉しいし喜びを隠さない!ってことなのだ。(「髪型変えた?」と似てるね。反対にNGワードは「太った?」だから、声かけには気をつけるべし・笑)

ほぼ、「ああ~気づきました?」「結構頑張ってやったんですよお~!」とか。話も弾むってものだ。

そして、たいがいは、普段よりたくさんの注文や追加での発注をかけて下さる。フェアの相談が舞い込んで来たり!(驚)

長引く緊急事態宣言の渦中で、客先がどんどん訪問不可となったが、10月、心機一転と自らがリフレッシュした営業スタイルが打ち出せたのが最大のコロナ禍の恩恵だったのかもしれない。

前のめりで問いかけたこちらも、何だか「幸せな気分」になれるし、なにしろみんな、話したがっているんだ!と改めて「対話」の素晴らしさを痛感する一週間だった。

自分がいいと思ったことを素通りせず、一旦持ち出してみると、明らかに双方向のコミュニケーションになる。

ああ、いい一週間だった。

「いいもんはいい」って伝えただけで幸せになったという話。

                ★

今日、紹介する書籍は「登り続ける、ということ。山を登る・学校を建てる・災害とたたかう」アルピニスト / 野口 健・著(Gakken)

• 簡単レビュー

世界7大陸の最高峰(エベレスト/8848m・アコンカグア/6959m・デナリ(マッキンリー/6190m・キリマンジャロ/5895m・エルブルース/5642m・ヴィンソンマッシーフ/4892m・モンブラン/4810m)

当時最年少記録で登頂した野口健氏。

過酷な登山を続けてながら、ネパール地震からの孤児育英を始め、小学校設立、ワンガリ・マータイ女史との交流から植林を始め、国内でも富士山大清掃や東日本大震災、熊本地震の被災地支援などに取り組んで行く。

なぜ、困難に挑み続けるのか?

アルピニストとは「最も高い困難な山を登る人」のことだそうだ。

野口健氏の真骨頂である、「困難を自ら受け入れて、それを糧に生き抜く、生き様」を特に若い人たちに伝えたい!とペンをとったのだそうだ。

ゆるぎない信念のメッセージが語られた良書である。

児童書ではあるが、大人でも充分に読み応えのある編集・構成がされている。なにより、文字が大きくハッキリとしているのがとてもいい。

• もくじ

1、ぼくはアルピニスト

2、ヒマラヤの支援で感じたこと

3、熊本地震の被災地支援で感じたこと

4、ぼくは登り続ける

あとがき

コラム 1 ぼくの登ったおもな山

コラム 2 登山クイズ

コラム 3  ぼくを抱きしめてくれたマータイさん

               ★

野口健氏の出演しているYou Tube 動画(しくじり先生)で、彼のだいたいのこれまでの生き様がわかるよ。(興味のある方は上をクリック↑)

アルピニストは自分で企業を回って独自の登山活動をプレゼンし、協賛や支援を貰い高い山へ登るのがおもな仕事だ。

その地域でお世話になったシェルパ(山岳ガイド)の生活の糧となる仕事を与え、その地域が発展途上であれば、学校を作り支援の幅を広げるのが最も重要な仕事だともいえる。

山が登山が好きなだけじゃとてもできない。

きれいな山に登るためには清掃活動も重要だ。富士山がゴミだらけで世界遺産登録から外されたショッキングな話を聞き、すぐに富士山大清掃プロジェクトを立ち上げるなど。

世間からは、当時、ぬるい慈善事業だと揶揄され、批判されたりするが、どんどんきれいな富士山となり今では、その活動も評価され参加者もうなぎのぼり。

こんな仕事の一環を児童書から学んだ。

 

週末のお楽しみを見つけた~BRUTUS 10月15日号「特集 村上春樹・上」を読む【選書・文化雑誌】

【ブログ新規追加494回】

台風一過の土曜日。

朝から家の周りの掃除や食品の買い出しでてんやわんや!

それがひと段落したら、次は9月の請求起こしと昨日の日報や注文を送る作業と、延々と地味な事務作業が続く。

まるで、登山と同じ。似たような風景の尾根を延々と歩いている時みたいだ。

わたしは、家事や事務作業中、ながらTVはつけないし観ない。理由は単純で「気が散る」からだ(笑)

地味だけど、大切な仕事や家事をゲームのように時間通りにクリアするためには気を散らすモノはなるべく避ける。

そして作業終了という頂きまで一気に駆け上がるんだ。

特に今日は、待ちに待った「特集 村上春樹 上」を手に入れてあるのだから、サクっと仕事は終わらせて、一週間頑張った自分へ、じっくりゆっくりと村上氏の特集を読ませてあげよ。

ああ、至福。

               ★

さて、今月10月は村上春樹マンスリーだ。

かの、早稲田大学構内に「村上春樹ライブラリー」が創設され10月1日オープンを迎えた。

建物は新しくするのではない。大学内の「国際文学館」のフルリノベーションだ。

開館支援者にユニクロの柳井氏を迎え、建物外装、内装のデザイン設計は隈研吾氏に委ねられた。

※ 学生・一般の入館はすべて事前予約。(わたしは10月12日に予約した)

気になる方は「早稲田大学・村上春樹ライブラリー」で検索してくださいね。

               ★

それはさておき、雑誌「BRUTUS 」のもくじを参照しよう。

村上春樹 上「読む。」編

うちの書棚から

村上春樹の私的読書案内 51 BOOK GUIDE

著作で探る村上春樹

村上春樹 × BRUTUS Part1 特集「ドイツの『いま』を誰もしらない!」

エッセイで巡る村上カルチャー地図

翻訳家として何がすごいのか?

ようこそ、村上春樹ライブラリーへ。

                 ★

もくじを見ただけで「読みたい熱」がウズウズ~(笑)

本は「1にタイトル2にもくじ」と言われる。

そこに全力を注ぐものだ・・・と、昔、ある有名作家が言ってた。

タイトルから想像させる、タイトルで惹きつける、タイトルで語る。

そして、もくじからタイトルの示す(目指す)内容への導きをするのだと。

そして、肝心かなめの文章だが、楽しんで書けていればそれでよいそうだ(大笑)

今日、紹介している BRUTUS 10月15日号「特集 村上春樹 上」はタイトルともくじの両方が、文句なく素晴らしい!

そして、グラビアのきれいなことったらない。雑誌力という言葉があるとしたら「BRUTUS」には、読者にとって忘れられない雑誌力があるということだろう。

要するにダントツなのだ(笑)

で、たったの820円。(現在、書店で発売中)

この一冊で週末はカンペキよ。

『登山ボディ』芳須 勲 ・監修/著 山と渓谷社【選書・文化】

【ブログ新規追加481回】

登山に必要なトレーニング&栄養管理。

やっておきたいリセット&メンテナンス。

一生登れる体を手に入れよう。(装丁カバー文より)

• もくじ

1、理想に登山ボディとは

2、登山ボディをつくるトレーニング

3、登山ボディをつくる山の歩き方

4、登山ボディを維持するメンテナンス

5、登山ボディのための食事

• 簡単レビュー

安全な登山に必要なトレーニングと栄養管理、やっておきたいリセットとメンテナンス。

もっと楽に登りたい!体のケアってどうやったらいい?

多くの登山初心者が抱える疑問や悩みに適切に答える登山への体づくり指南書だ。

大判で目が弱くなってきた先輩方でも手に取って読みやすく、使いやすいヤマケイの人気「登山学校」シリーズ。

必読は筋肉、骨格の説明から各部位の強化として「トレーニング」「メンテナンス」をセットにして表示していること。

登れる体をつくるための食事も必見だ。

これ一冊で、まず登れる体をつくろう!

               ★★

個人的にこの登山ボディを読み込んで改めて知ったことは、トレーニング方法でもメンテ方法でもなかった。

同じ山に繰り返し登る」というのが一番良いと。

へえ~、だから毎週、高尾山に登るという人が多いのか。なんとなく納得。

毎回登る山を変えてしまうと、自分の体の体力や登山技術の向上がわかりにくいそうだ。(わたしは、未だ毎回山を変えている・泣笑)

同じ山を登ると、前回息が切れた場所をラクラク登れた!とか、足がつるクセがなくなった!とか。確かにいいこと尽くめ!

また、こうも書かれていた。「家の裏山(標高20~50m)があれば週3回登って、2~3キロ歩くのがおススメ」だそう。

これ、週明けからやってみよう!(家から5分のひよどり山は(標高154mで駅までは2キロってところでぴったり!)

また、仕事で歩くことが多いわたしにぴったりな、リセットウォ―キングというトレーニングもある。(リセットウォ―キング→登山後2~3日は、大股でダイナミックに歩くのがよい。登山で固まった筋肉をほぐす役目となるウォ―キング

さらに、リセットトレーニングでは「体の歪みの原因を知り解決する」という箇所が気に入った。今や生活習慣になっているPCやスマホ利用で猫背が心配な人は必読だ。

一年が過ぎる頃には驚くほど、体の向上が見られると書かれていた。

登れば、自分のコンディションがわかる。

自分の体の課題もわかる。

これだから、中年になってからのトレーニングはやらない手はないよ。

何も、山になんて登らない!という人でも一家に一冊あるといい。

誰でも生涯健康な体を保ちたい!と願っているはずだ。

体のことか気がかりだったら、こんな「体づくり」をメインにした一冊をどうぞ!

持ってしまえば、即やりたくなること請け合いよ。

一生、〇〇できる体が手に入る?!(笑)

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『東京発 ドラマチックハイキング』伊藤 幸明・著(株 スタジオ タック クリエイティブ )【選書・文化】

【ブログ新規追加480回】

すてきな本をみつけた。

まるで、女性編集者の監修?みたいなコンパクトな版型と優しい文章。可愛い季節のお花だらけの写真に目を奪われた。

著者、伊藤氏はれっきとした登山家で、登山コーチングシステム代表を務められている。

この書籍が発刊された平成22年頃、すでに国内の山1200ヵ所を登頂されている。

この書籍を読んで初めて知った「軽登山」という考え方と提案を取り上げてみる。

軽登山」とは、体力にものを言わせる登山ではなく、むしろ体力に自信のない方でも充分楽しめる登山の世界を模索し提案しているという。

さて、『東京発 ドラマチックハイキング』の簡単なレビューをしよう。

東京都心から行く16の山と高原・・・地図でロケーションを表示。全山が関東近郊にあり、日帰りから一泊の範囲で楽しめる。著者が「ぜひ、初心者に登って欲しい推し山」なのだそうだ。

16の山と高原(カッコ数字は標高)→高尾山(599)・筑波山(877)・赤岳(2899)・赤城山(1928)・天城山(1405)・岩山(328)・岩殿山(634)・大蔵高丸(1781)・御岳山/秩父御嶽山(1081)・尾瀬(1400)・雲取山(2017)・高山(1668)・大菩薩嶺(2057)・谷川岳(1977)・天狗山(1882)・水沢山1194)

この本の見方

1、その山の象徴的なワンカット(フォト)

2、現場で出会える景色 ① 眼前に迫る景色(フォト)

3、現場で出会える景色 ② 登山をイメージしやすいコース(フォト)

4、各山で出会える植物やコースの状況

5、アプローチ、コース&マップ情報

6、著者のコラム

登山家でベテラン山ガイドならではの情報量の多さと、本の可愛らしい外見のギャップが面白い。

また、「激混む時期を上手にずらして登るおすすめの月」や「初心者でも気後れせず楽しめる登山アプローチの方法」など細かく記されている。

「軽登山」という新しい発想の山のぼりなら長く続けられる

さて、冒頭に書き込んだ「軽登山」の説明を、書籍の編集者の文中から抜粋してみよう。

~登山には、本格的なものまでを含めて様々なカテゴリーがあります。著者の伊藤さんは、この本で紹介した山をすべてスニーカーで楽しむ「軽登山派」です。

伊藤さんが推奨する「軽登山=ハイキング」では、「道のついた登山道から外れない」ことをコンセプトとしています。

そのため、この本で紹介するルートはすべて登山道(ハイキングコース)です。

紹介する山には、一部本格的な山も含まれており、安全に楽しむためには体力や経験が必要です。

しかし、季節やコースを選び、しっかりとした計画を立てれば、多くの方には実現可能だというのが伊藤さんの主張であります。

ちょっとしたハイキングを入口に、登った山のコレクションを増やしたり、経験を積んで本格登山に挑戦したりといった、様々な楽しみ方が広がります~文中より抜粋。

              ★★

この文章で分かった「軽登山」というコンセプトだが、スニーカーで行けて、登山道がちゃんとある山を、計画的に登ろう!という極、単純な話みたいだ。

しかしこの中には、大変重要な着目点がある。

「登山道を外れない」というのは、よく動画(You Tube)などで見られる「岩山」や「道がない」などの無理な登山は「しないことに徹する」という話だ。

そしてもうひとつ、「ハイキングから入るのが登山」だという発想だ。伊藤氏はスニーカーで行ける山と表現された。

わたしは長年趣味で野山を歩きまわる、いわゆる頂上を目指さないスタイルのトレッキングを続けている。やはり、スニーカーでだ。

だから、行く先も丘陵や里山が多く、登山と名乗れる山へはあまり行っていない。

子どもの頃から17歳ぐらいまでは、富士山や八ヶ岳、筑波山や美ヶ原方面など数々の山に家族で登ってきた。

それも、大人になってからは、仕事や子育てなどやることに追われるうちに登山など、すっかり忘れてしまった。

この数年自分の時間が戻り、再びの登山熱が発生した感じなんだ。だから、基本的に初心者だといえる。

※ 登山レベルの簡単フローチャート(書籍より抜粋)

① 無雪期の生涯登山日数が300日を越えているか?(越えていれば次の段階へ。越えていない場合は初心者)

② 無雪期に森林限界を超える山に50回以上登っているか?(登っていれば中級者)

③ 参考コースタイムの考え方→初心者(特に中高年)は参考コースタイムの2~3割増しを目安として時間計算をしよう!

資料元→ワンダーフォーゲル編集部編『Q&A 登山の基本』山と渓谷社より


焦らず、毎月ひとつづつ挑戦したいわたしにはぴったりな「軽登山」だ。

月替わりの手帳には狙った日に、ひとつ⛰マークをつけるだけ。その⛰が今では、月の中心になっているのよ(笑)

著者のコラムで登場したすてきなエピソードは、都心で働くビジネスマンの話。

毎週土曜日の夜明けに始発で高尾山へ行き山頂まで登る。その間誰にも会わずひとり黙々と登頂を果たし、一週間を無事に終えられた儀式をするのだそうだ。

「軽登山」は外見的には「軽」だが、それが内なる探求につながるものなんだと高尾山とビジネスマンの話にいたく共感した。

スニーカーで挑戦する「軽登山=ハイキング」発想で、世界がまた広がった。シルバーウイークもハイキングに行ってくる予定。ああ、楽しい。

明日につながる身体づくり~トレーニングの大事さ

10代の頃なんてトレーニングなどまったく必要はなかった。

今、中年となってトレーニングの大事さに気が付いた。というかトレーニングなしでの山行はありえないとすら感じる。

で、明日はさらにすてきな本の紹介をする予定だ。

もちろん、トレーニングがらみでね(笑)

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『山なんて嫌いだった』市毛良枝・著(ヤマケイ文庫)~元祖山ガールたちに出会う週【選書・文化】

【ブログ新規追加472回】

山なんて嫌いだった』市毛良枝・著(ヤマケイ文庫)

• 簡単レビュー

芸能界一の山好きで知られている市毛良枝さん。

日本トレッキング協会の理事を務められていた頃、書かれた名書だ。(今から20年前)

40歳で友人に連れられて登った燕岳(標高2763m)が初登山だったそうだ(驚!)

この登山が女優、市毛良枝さんの人生観を大きく変える。そんな数々のドラマがこの書には淡々とつづられている。

山と出会い、心惹かれてゆく過程を素直に表現された初の書き下ろしエッセイである。

「努力・根性・汗をかくのがキライ!」という大の運動嫌いだった彼女が、山に登ることによってどんどん変化してゆくのが手に取るようにわかる。

初登山の燕岳から、南アルプス塩見岳、八甲田山、安達太良山、八ヶ岳、双六岳、槍ヶ岳、九重山、天城山、キリマンジャロまで、ほぼ10年間の山旅の全貌はもちろんのこと、『山と渓谷』取材の裏話や登山家(故・田部井淳子さんら多数)との交流、今ならSDGsで取り上げられるであろう山岳エコロジー問題、そして、ご自身の内面をつぶさに描き切った渾身の一書だ。

山でみつけたものは、自然の素晴らしさと本当の自分だった」文中より抜粋。

なぜ山に登るのか?山を知りたい人には必見の一書。

                ★

わたしの憧れ・元祖山ガールに会いにゆく

今週、満80歳を迎えた叔母に会いに行った。

平日の午前10時。叔母は家の裏で畑仕事中だった。

実に2年ぶりの再会だ。

叔母は、栗の木の下で雑草と夢中になって格闘している。声をかけたら

「まあ!〇〇子ちゃん!」と懐かしい優しい声で叫んでくれた。(昔のホームドラマの女優さん風できれいなの)

そこから、約100坪(ヘクタールにすると0.0330579・笑)ほどの畑の中を歩きながら、「どーしても話たいことがあるから上がって!」と懇願され、コロナだから「30分だけ」といいながら上がらせてもらった。

どーしても話たいこととは、親戚の方々の近況などだ。それも大事な情報源かもしれないと思い興味を示しながら聞かせてもらった。

叔母はそういえば大の山好きだった。膝や腰を患う前、70歳近くまでは、登山サークルに入って仲間たちと毎週のように山に馳せ参じていた。

そして、客間TVの横にあった「市毛良枝さんの本」のことを思い出したのだ。(※市毛良枝さんは現在71歳。先の「山なんて嫌いだった」を執筆した当時は50歳前後だった)

市毛良枝さんにも深く影響を受けたとも聞いた。

当時59歳だった叔母は「何か新しく挑戦したくて大好きな自然と関われる登山を趣味にした」と聞かされていた。

80歳のプレゼントは何にも持って行かなかった。ただ、元気な姪の姿を見せるだけで充分だと思ったからだ。

今、叔母の関心事はこの2年患っている圧迫骨折を完治させる術を知ることだ。

わたしは母の圧迫骨折を真近で見て介護をしてきたからそのエピソードを話した。そりゃあ、もう真剣に聞いてくれた。

「圧迫骨折が完治したら昔の登山や山行の話を聞かせてね!」と言っておいた。

いつものように、家の畑で収穫したじゃがいもと、たまねぎをいっぱいお土産に持たせてくれた。

叔母に会った日は、もらったじゃがいもをさっそく茹でながら、次の低山ハイクで履くトレッキングシューズの手入れをした。

わたしの憧れる「元祖山ガール」は80歳を迎えた叔母だという話。

『A HISTORY OF PICTURES 絵画の歴史~洞窟壁画からiPadまで』デイヴィット・ホックニー&マーティン・ゲイフォード・著 SEIGENSNA 【選書・文化】

【ブログ新規追加467回】

芸術の秋到来。

まったく絵を描かないわたしが、知る由もない絵画を書く際の行き詰まりや表現への苦悩。

そういった画家が持つ思考や悩み、絵画への尽きぬ情熱、新進気鋭のデバイスを利用した新創作への挑戦。

こんな情報が満載の一書を紹介する。

• 書籍概要

待望の増補普及版。時代と地域を超え、写真、映画、デジタルまでを網羅した画期的な絵画書である。

現代美術界の巨匠デイヴィッド・ホックニーが、美術批評家マーティン・ゲイフォードとの対談を通して 有史以来の視覚芸術に通底する表現の本質に迫る。

デイヴィッド・ホックニーは語る。

画像(Picture)を用いることは目で見たものを説明する唯一の方法。

しかし、三次元の人物、物、場所などを、二次元の絵画に置き換えるには、どうすればよいのか。

絵筆、カメラ、コンピューター・ソフトウェア用いて描かれた「画像」は、私たちが周囲の世界、ひいては私たち自身をどのように見ているかを理解するにはための大きな手がかりとなっている。

本書は、絵画(画像)の歴史を、著名な芸術界の第一人者同士の対話によって叙述したもの。

鋭い洞察を備え、自由な思考を促し、現実を表現する様々な方法に関する私たちの理解を深めるのに大いに役立つだろう。

• もくじ


序 画像、美術、そして歴史
1 画像と現実
2 徴をつける
3 影とごまかし
4 時間と空間を描く
5 ブルネレスキの鏡とアルベルティの窓
6 鏡と映像
7 ルネサンス:自然主義と理想主義
8 紙、絵具、複製される画像
9 舞台を描く、絵画を上演する
10 カラヴァッジョとカメラのような目付きの男たち
11 フェルメールとレンブラント:手、レンズ、そして心
12 「理性の時代」の真実と美
13 1839年以前と以後のカメラ
14 写真、真実、そして絵画
15 写真を使う絵画、使わない絵画
16 スナップショットと動く映像
17 映画とスチル写真
18 終わりのない画像の歴史

               ★

全頁366だが、装丁、中の絵画、作品のテキストが網羅されていて、二人のクリエイターの対談で一切が進められている、とても読みやすく楽しい本だった。

ただ3850円(税込み)と。

少し高価だが絵を描く人だったら一冊手元の持たれると良いと感じた。

特に「iPadで絵を描く」という現代のデバイスを瞬時に取り入れて素描した絵などとても興味深い。

わたしごとだが、チェコ人の友人(40代女性)の画家が、7年前だったかな、「iPadで描いた家の周りの自然」を表現した作品を集めた個展を有楽町で開いた。

当日行けないと打診すると、近所まで来てくれて、iPad の中の素描を見せてくれた。

緑の美しさや川の揺らぎなど、いつも身近にある風景が iPad で描かれたことで活き活きと現代風に表現できるのだな~っと、新鮮な気分にさせられたんだ。

今回、紹介する「絵画の歴史」では、おもに「画像」の話から二人の対談がはじまる。

画像の歴史は、洞窟に始まり、現時点では、コンピューターのディスプレイ上で終わると。

この先どうなるかは、誰にもわからない。

ひとつ確かなのは、「難題」がついてまわること。

三次元の世界を二次元上に表現するにはどうすればいいのだろうか?

と、こんな風に疑問で閉じられた対談&絵画集。

絵心のある方。

二人の対談を読まれて、この「難題」に取り組んでみるのも面白いかも。

わたしはできないんで(笑)

よろしかったら、ぜひ!