『BUTTER』柚木麻子・著(株式会社 新潮社)【選書・文化】

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『BUTTER』柚木麻子・著(株式会社 新潮社)

簡単レビュー

若くも美しくもない女が、男たちの金と命を奪った――。
殺人×グルメが濃厚に融合した、柚木麻子の新境地にして集大成。
各紙誌で大絶賛の渾身作がついに文庫化!!

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。

本作着想の根底には、世に知られた事件があったのは確かだ。しかし物語が進むにつれて、事件からも犯罪者からも遠ざかる。独立したオリジナリティーに富んだ物語が展開される。進路を定めた羅針盤こそ、「女性同士の友情と信頼」である。
山本一力(本書解説より)

               ★★★

この小説を知ったのは、つい最近のこと。

書店等に一斉に並んだ「文庫」の表紙が強烈だったことから。

イギリスで話題になり、ハードカバーの売れ行きが良かったことから、8年前初版の小説が文庫化されたそうだ。

業界の勢いをも感じた。

営業先への車の中で、FM東京を良く聴いているのだが、たぶん20代後半であろう、女性パーソナリティが、「今、BUTTERという小説を読んでる・・・」と。

ふっと漏らしたつぶやきだったが、わたしは、すぐに「はは~ん!あの表紙の小説か!」と思い出せるほど、印象的な表紙だったわけ。

そんなに、なぜか目立つし、かなりの勢いを持つ小説を読まない手なはいと、ハードカバーを手に入れた。

しかし、仕事と万博の準備に追われて、やっと今週から読み始めてみた。

「ああ~~、なんとなくわかるわ」的な内容だったが、ミステリーがかった、連続する「小さな突き詰められた恐怖」を感じる作品だった。

それのどこに、若き女性を惹きつけるのか?その由縁を知りたかった。

木嶋佳苗の首都圏連続不審死事件をモデルにした小説だ。若い女性たちがそんなに殺人事件に興味があるとは思えず。

あるとすれば、「様々なバターを使った美味しそうな料理が登場する」ので食べたくなってしまうという読者感情だろうと推測した。

バター醤油ご飯にしばらくハマりそうだし(笑)

一時、バターが市場から消えて、スーパーでも「お一人様1個」などと書かれたPOPを見たことある人も多いだろう。

そのぐらいバターという食べ物には「欲求・欲望」みたいな物がひた隠しにされているように感じる。

バターは欲望のメタファーだ。

それでは、また!

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『落合陽一34歳、「老い」と向き合う~超高齢社会における新しい挑戦』落合陽一・著(中央法規)【選書・ワークスタイル】

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『落合陽一34歳、「老い」と向き合う~超高齢社会における新しい挑戦』落合陽一・著(中央法規)

簡単レビュー

「この本は、僕にとって新たな挑戦となる1冊です。」落合陽一
―― 人間が生まれ、老いて、死んでいくとは一体どういうことなのか。
医学者でも生物学者でも哲学者でもない、テクノロジーの専門家ならではの視座を示せたらと、考えています。「はじめに」より抜粋。


科学者・メディアアーティスト・実業家として、次代の日本を創るリーダー・落合陽一氏が、“人間の「老い」”と“超高齢社会日本のこれから”を語る注目の論考。


「デジタル化する自然の中で「生」と「死」はどう変わるか?」をテーマとする解剖学者・養老孟司氏との対談では、真摯に「老い」と向き合う著者の目線が新鮮だ。

落合陽一氏の研究の真髄である、「老いの姿を変革する」身体補完テクノロジーの可能性、テクノロジーの導入による介護のイノベーション・成長産業化、デジタルネイチャー時代(AIやロボットとの共存が当たり前の時代)がもたらす“高齢者のクリエイティビティと多様性”の実現など、この国が目指すべき “新たな「成長」のかたち”を展望する。


“課題先進国”日本の現状をポジティブにとらえ、“豊か”な生や老いを享受するためのヒントが詰まった1冊。


もくじ
はじめに
序章【特別対談:養老孟司 × 落合陽一】デジタル化する自然の中で「生」と「死」はどう変わるか?
第1章 発展するテクノロジーと変わる「老い」
第2章 ここまで進展した「介護テクノロジー」のいま
第3章 少子高齢化社会の日本が起こす「第4次産業革命」
第4章 人にとって優しいテクノロジーとは?――求められる「ハッカブル」
第5章 誰もがクリエイションできる未来へ――勃興する「テクノ民藝」
おわりに

            ★★★

この本のタイトルに34歳とあるが、初版が2021年だから、今の著者は36歳か37歳か。

落合陽一氏の研究者としての対象テーマは、ざっくりと言って「デジタルネイチャー=人間のテクノロジーが自然環境をつくり変える」だ。

この本を読んで、わたしの「落合陽一」像がガラガラと崩れた。

見た目の若さやロックな雰囲気とは違う、寡黙で真面目な思考を持っている人だと感じた。

特に今年は大阪・関西万博でのパビリオン主催と、華々しいストーリーを持っているから。

そんな多彩な著者が本書では、30代半ばで、3児の父になったことを淡々と語っている。

これが一番の驚きで、しかもごく普通の生活というか暮らしの中で、奥さんと子育てに奮闘していると。

しかし、一方では研究者としての鋭い目線を持ち、数限りない挑戦を繰り返している。

わたしが、なぜ、この若き、一研究者を注目してきたのか?それは、2019年、まだコロナ感染が始まっていなかった時のことだ。

銀座の「Leica」というカメラショップのギャラリーで開催されていた「落合陽一写真展 情念と反芻~ひかりのこだま・イメージの霊感」という展覧会を見に行っていた。(↓展覧会の入場券)

そこで、落合陽一という、若きメディアアーティスト、筑波大学に研究室を持つ研究者であることを知る。

さっそく論文を読んでみたものの、どれもとても難しくて難解だったし、わたし自身もそれを熟考しよう?!とかはまったく考えられなかった。

そのぐらい、この若き研究者の持つ「心の何処かにあるぼんやりとしたイメージを外部に探し求める研究」はわかりにくいものなのだ。

だから、昨今の落合陽一氏に「対する」メディアの期待は爆上がりなわけだけれど、いったい、どれぐらいの人々が彼の研究に興味を持っているのか?まったくもってわからないよ(笑)

大阪・関西万博での「落合館=null²」に関しては、早くから殺到し過ぎて、入館予約は取れにくい。

https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/koubo/topics/expo2025-ochiai-interview.html? 「インタビュー編」

わたしも実際に「null²」に行ってみて、落合陽一氏が唱える「建物の鏡面に自分を写して写真を撮ってみて!そのゆがみを体験してみて!」とのメッセージを受けて、体験してみた一枚がこれ。

上の建物の写真はスッキリくっきりと撮れた。

ただ下の写真は、普通の露出で撮ったのだけれど、モヤっとしていて、すっきりとは撮れなかった。

この違いをどう説明したらいいのかわからない(笑)

まあ、あの不穏なムード満載の「プルプル」とした建物の外観、建物から流れる不気味な音響だけで充分なぐらい落合陽一ワールドを体験できたと思えた。

わたし達は8月に長野県に避暑しに行く予定だが、今の落合陽一氏の次なる研究対象地は「長野・岐阜」らしい。

とっても高額な展覧会が開催されるとの情報を掴んだ。時間が許せば岐阜まで行き展覧会を観てきたいとも思うが。

彼の研究の一部を体験するにはもってこいの展示会だろう。

というわけで、今回は、昨今話題のメディアアーティストであり、研究者の「落合陽一」にフォーカスしてみた。

落合陽一・プロフィール

落合陽一

メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年頃より作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、筑波大学図書館情報メディア系准教授、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー

それでは、また!

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『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』食べチョク・著(KADOKAWA)【選書・文化】

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生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』食べチョク・著

簡単レビュー

録生産者9500軒、日本一の産地直販サイト『食べチョク』さんに聞いた野菜の本。

旬の時期、 おいしいものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、注目の銘柄、新しい野菜、素材の 味をたのしむシンプルで意外な食べ方……など。

野菜について知りたいことがすべて分かる野菜本の決定版。 

もくじ

食べチョクで通年人気の野菜&果物(トマト;じゃがいも ほか)
春に食べたい野菜&果物(アスパラガス;えんどう豆 ほか)
夏に食べたい野菜&果物(枝豆;オクラ ほか)
秋に食べたい野菜&果物(かぼちゃ;菊いも ほか)
冬に食べたい野菜&果物(かぶ;カリフラワー・ブロッコリー ほか)

               ★★★

生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方

料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが今回の書籍。

旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介している。

今年のベストセラー。

 健康のために野菜や果物を食べたいけど料理は面倒、すぐダメになるなど、結局野菜をあまり食べられないなら、野菜を大切に育てている生産者さんの情報を参考にしてみて。

旬の時期、栄養素、選び方、保存法……など、ちょっとした知識があれば、体にいいものを驚くほど手軽においしく食べることができる!

我が家では、夫の食事療法以前から、毎週、総合卸売センター内の八百屋で大量に野菜を仕込んできた。

上の写真の買い物は冬場に市場で購入したものを撮っておいた一枚。

野菜9点、卵2パック、明太サワークリームでしめて、1762円!この安さを求めて毎週通っている。

八王子綜合卸売りセンター
東京都八王子市北野町584−30
https://sogo-ichiba.com/

夏野菜、本番!美味しく元気に食べたいね!

こんな野菜の本を読んで、脱マンネリしよう!

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年6月18日記事

『SunTAMA Style』2021年6月18日記事

『SunTAMA Style』2023年6月18日記事

『#100日チャレンジ~毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』大塚あみ・著(日経BPマーケティング)【選書・自己啓発】

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『#100日チャレンジ~毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』大塚あみ・著(日経BPマーケティング)

簡単レビュー

怠け者の大学4年生がChatGPTに出会い、ノリでプログラミングに取り組んだら、教授に褒められ、海外論文が認められ、ソフトウェアエンジニアとして就職できた。

大学4年の春。授業でChatGPTを知った彼女は、宿題をサボるためにその活用法を編み出した。


プログラミングにも使えることを知り、出来心で「#100日チャレンジ」に取り組み始めた。


毎日1本、新しいアプリ(作品)を作り、X(旧ツイッター)に投稿するというものだ。


暇つぶしで始めたそれは、過酷な挑戦であると同時に、日常的な興味と学び、そして飛躍をもたらした……。


―― Z世代の著者によるAI駆動型プログラミング学習探究記 ――

             ★★★

これほど、「一気に読ませる」IT関連というかAIを使いこなした体験書籍ってないんじゃないだろうか?

紙と電子で発売半年ですでに2025年のベストセラーに選ばれた。

読み終えて、爽快というか、半端のない達成感すら感じる良書だった。

まだ、発売されて約半年の新刊だからより一層、現在のいわゆるZ世代の価値観や仕事観などが手に取るように読み取れた。

毎日、毎日大学のカフェや研究室でプログラミングしながらチャットGPTへ質問を投げかけている合間・合間に大学生らしい心情が綴られていて、おかしいほど読み応えがあった。

とにかく、賢いのだろう。「どうやったら、授業をサボれるか?最適な単位の取り方」を考えて作成したゲームとか、論文も「書くことに意味があるのか?」など、自称怠け者という著者は、常に「本質」を見極めて、1つ1つの問いに答えを見出す姿勢がなんとも潔かった。

これは、事実の体験談だから、彼女のまだ見ぬ未来への決心や覚悟、それを応援する教授や周囲の大人たちの登場は、とても羨ましくもあったし、「出会いを力に変えられた」著者の人的スキルは相当なものだろうとも感じた。

まったく、足元にも及ばないが、わたしの手前みそな#100日体験は、「Googleアドセンス取得までの100日チャレンジ」だ。

コロナが世界的に蔓延する直前、仕事にも出られなくなって、自宅待機(基本給支払い)が約3ヵ月続くという会社からの連絡を受けた2020年4月。

どこにもでられなくなったわたしがすぐに思いついたのは「Wordpressを勉強してブログを構築しGoogleアドセンス・テストに合格し権利を取得する」という100日学習プランだった。

コロナへの恐怖感から、次の仕事を創作せねば!との焦りもあった。

で、すぐにイオンモールで紙書籍である「Googleアドセンスの教科書」を買い、その日のうちに3ヵ月の学習プランを立ててすぐに取り組み始めた。

まとまった休みなんて、会社員のわたしには手にはいらないから、「これは、天から授かったまたとない休暇」だと思い、元SEの夫の手助けをもらいながら、3ヵ月間みっちりブログの構築やら、プログラミングの初歩やら、Googleアドセンス全般の勉強に費やした。

先行きの見えない不安をただ抱えて過ごすより、がっつりと感情エネルギーを勉強に向けられたこと自体が幸運だったわ。

7月に入り、Googleアドセンスの審査が再開された情報を掴み応募。

即日合格を頂いた。(2020年のGoogleアドセンス合格率は4%だった。2025年の現在でも10%未満)

そして、#100日をGoogleアドセンス取得&Wordpress乗り換えに成功したわたしは、「ブログ更新1000日」をすぐに始めた。

これも2023年2月には無事達成。

今では、呼吸する速度で文章が書ける状態にとても満足している。

あれから、すでに5年が経ったが、わずかながら広告収入を得ているし、好きなことを文章にする最高な日々を送っている。

既存のエンタメばかりでは満足できない大人には、「学び」が絶対に必要だと思う。

今回の一冊は、ご飯を忘れるほど「集中できるなにかを探している人」や、「挑戦力を磨きたい人」にはお勧めの一書。

それでは、また!

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『60代からの見た目の壁』和田秀樹・著(株式会社エクスナレッジ)【選書・文化】

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『60代からの見た目の壁』和田秀樹・著(株式会社エクスナレッジ)

簡単レビュー

60代は「見た目老化の分かれ道」

60代なのに40代に見られる人と、80代に見られる人の違いはいったいなんなのか?!

60代からは「見た目が10割」のポイントはこれ!
・見た目は寿命の長さにも影響する
・粗食は見た目年齢を上げ、健康も損なう
・65歳過ぎたら「健康至上主義」と決別せよ
・知性こそ見た目を引き立てる妙薬

どうせあと数十年しか生きられないのだから、
おしゃれして、お化粧して、人生をいっぱい楽しまないと損!
その意欲こそが、見た目年齢の壁を打ち破る秘訣なのだと著者は語る。

もくじ
1章  見た目年齢の格差はなぜ起こるのか
2章  見た目年齢若返りはおしゃれから
3章 見た目年齢が若返る食べもの
4章  知性がないと見た目は若返らない
5章 見た目をかっこよくする生き方

著者プロフィール
和田秀樹(わだ・ひでき) 1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、
国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、
高齢者専門の総合病院でもある浴風会病院の精神科を経て、現在、日本大学常務理事、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師、立命館大学生命科学部特位教授。
著書に『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』『70歳の正解』(以上、幻冬舎新書)、『老害の壁』(エクスナレッジ)など多数。

             ★★★

すごいタイトルの書籍を紹介している。

本書で見た目の筆頭に上げられている、「サザエさん」のお父さん、磯野浪平の年齢って知ってる?

設定年齢57歳!

でも禿茶瓶で、髪は1本。ちょっとあまりにも現実離れしてない?

それでも、劇中では現役サラリーマンだ。

植木等の時代じゃあるまいし。(そうそう、植木等の「ニッポン無責任時代」シリーズで代表的な「無責任男」では彼は大卒で、気づいたら出世していたと・笑)

磯野浪平と奥さんのふねさん、家では着物だし。見た目だけでなく生活スタイルがまったく違うし。ああいった、姿形が高齢者だと思う人は少ないだろう。

しかし、長年のTVの刷り込み作業によって、本当に自分がどれほどステレオタイプなのかな・・・っと、今回の本を読んで強烈に感じた次第。

ま、「サザエさん」は作品の一つだと思っているけれど。(実際には、まわりにああいった家族はいない)

              ★

さて、わたしが毎月、オンラインで参加OKな営業部・部会議にリアルで参加しているのには、実は深~い理由がある。

同世代の同僚の姿形を見ることで、まず、自分がどう思うのか?仕事に影響がないか?服装はお化粧や身だしなみは大丈夫か?受け答えに支障がないだろか?な~んて数々のチェックをするためなの。

だんだん、長年培った経験だけで、仕事を回していると、どんどん気づかなくなってくる部分への修正の意味を込めて参加しているのだ。

同僚でも年代の若い方々の身なりはそりゃあ素敵よ!特に内勤の方々はお綺麗(笑)編集部は自由奔放だし、なかなかいい目の保養になっているの。

最近では、わたしも長いこと遠ざかっていた「マスカラ」とかまた、利用するようになった。目元が奥まってきたので、どことなく険しい顔つきに見えるかな?と、気づいて盛っている(笑)

まつ毛も年とともに、だいぶ抜けて短くなっているし。(きゃりーぱみゅぱみゅのつけまつげの歌を思い出した・笑)

とにかく、会議自体はかなり頭を使うちょっと厳しい現場だが、周辺はまだまだ、華やかさがあるので、しっかりと英気を養いに行ってる。

中年になっても常に「意欲」を失わないためにも「見た目」にこだわることがどれだけ大事なのか。

本当の元気さとは?深く掘られている本書。しかも和田秀樹氏は、わたしより2歳上!同世代の書いた心情は「なるほど!」と感じてレビューした。

少しクセのある本書、一読の価値あるかも。

それでは、また!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――旧記事更新

『SunTAMA Style』2021年6月9日記事

『SunTAMA Style』2022年6月9日記事

『SunTAMA Style』2023年6月9日記事

『Life Tour21st』2017年6月9日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1066352924.html 「夏準備~旅は書くことで完結する」

『夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家~ ふたりのごはん』根岸規雄&石原洋子・著(KADOKAWA)【選書・文化/ワークスタイル】

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夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家~ ふたりのごはん』根岸規雄&石原洋子・著(KADOKAWA)

簡単レビュー

テレビで大反響!!(わたしは観れず・泣)
話題のフレンチトースト、ねぎベーゼ、レバームースのレシピも完全収録!

世界一受けたい授業」に著者である根岸規雄さんが出演。
出演者がそのおいしさに歓声を上げたホテルオークラの「フレンチトースト」や
「ねぎベーゼ」など、番組で紹介された料理の
詳しいレシピをすべて掲載している。

しかも、ホテルオークラのシェフ時代に「世界一」といわれた
フレンチトーストの作り方は、6ページにわたって紹介しているので
初めてでも失敗しないと読者から大評判。
市販の4枚切り食パンで、うっとりするほどしっとりした逸品が出来上がる。

「ねぎベーゼ」は、長ネギの青い部分を捨てずに生かすために生まれたソース。
独特のネギの臭みはなく、緑は鮮やか。
お肉にも魚にもぴったりで使い勝手もとびきりだそう。

このほかに、妻で人気料理家である石原洋子さんと一緒に
旬ごとの食材を使った滋味あふれるおかずや、
季節の保存食作りも丁寧に紹介している。

ワインのおつまみも、ふたりの手にかかると
「チキンレバーのムース」や「グリーンアスパラのパイロール焼き」なしゃれた味わいのものが並び圧巻だ。

いずれも、特別な食材や調味料を使うのではなく
時間をかけて、ひと手間かけることを惜しまないのが
おいしさのコツ。

「手作りは高級品にまさる。年齢を重ねた今だから、台所で
一緒に肉を焼き、出来立てをふたりで食べるそんな日々の幸せに
心から感謝しています」(根岸 規雄)

「毎日食べてもあきない料理こそ、健康の源」(石原洋子)

料理界のトップを極めたふたりの
豊かな普段の食卓には、世代を超えて学ぶことがいっぱいの一書である。

              ★★★

なんとも素敵な料理本を見つけてしまったので早速レビュー。

もし、貴方の旦那様が名門ホテルの総料理長だったら?!

さぞかし、家でも腕をふるった料理の数々を作って食べさせてくれるんだろう・・・な?!

しかし、こちらのご夫婦は、奥さんも料理研究家で、家でも40年お教室を司ってきたプロ中のプロだ。

お互いを「一介の料理人」「料理研究家」と呼び合い、尊敬しつつ、毎日心づくしの料理を二人で作って、一緒に食べる喜びを味わっているという。

ホテルオークラ仕込みの「フレンチトーストのスペシャルな朝食」に心を奪われてしまった。

で、さっそく4枚切りの食パンを買ってきたわ。レシピは手に入れてあるんだから、絶対に美味しい!忘れられないフレンチト―ストを作ってみせるわ!と鼻息も荒いわたし(笑)

この穏やかなご夫婦からしたら、「あらあら、そんなに勇んで作ったら、ふわふわのフレンチトーストにならないでしょ!」とか、言われちゃいそう。

とにかく、ていねいな暮らしを実現したくて、手に取った一冊だ。

我が家では、朝食の際、わたしがコーヒーサーバでコーヒーを沸かしている間に、夫がテーブルマットを敷き、お皿やカトラリーを並べてくれる。

お互い自然な流れの中で、美味しいものを食べるための準備を惜しまず、ゆっくりと、ていねいに、すばやく作ってみようとワクワクしている。

わたしにも、きっとできる「世界一の朝食」なのだ。

この一冊を手に入れただけで、とても幸せ💛

それでは、また!

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『Life Tour21st』2017年6月2日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1066251637.html 「夢を実現する家計管理法」

『女はいつも四十雀』林 真理子・著(光文社文庫)【選書・ワークスタイル/文化】

【ブログ新規追加1353回】

『女はいつも四十雀』林 真理子・著(光文社文庫)

簡単レビュー

女の四十代は、子育ても仕事も社交もおしゃれもとなると、本当に忙しくて大変だ。

だが楽しく有意義な四十代を迎えれば、その延長としての五十代がやってくると著者は語る。

~そう、女の人生、勝負はいつも四十から~(冒頭の「はじめに」引用。

ここでの積み重ねが、その後の人生を豊穣にする。

10年以上にわたって「STORY」の巻頭を飾る人気エッセイ、平成最後の5年分収載。

                ★★★

林 真理子女史の小説とエッセイは全巻読み終わっているわたし・・・が!この1冊を完全に見落としていたことが、先週判明した(笑)

で、さっそく、先週末から夜な夜な読みふけって、もう「はらを抱えて笑った・笑った?」1冊だった。

とはいえ、エッセイのすべてがお笑いなんではなく、たまに、ひょっこりとおかしみが顔を出す。

たとえば、本書ではないのだが、真理子女史の好む表現に「どっさり」という言葉。わたしは、林 真理子女史の文章でしか出会ったことがない。

わたしの祖母の口グセだったから、脳裏に焼き付いていたし。

しかも、だいたいが美味しい物や高級ワインを頂く時に限って「どっさり」が出てくるんだもの(笑)

どれだけ食い意地が張ってるんだか!と思わせつつ、本当に素晴らしいお料理を頂いている情景がリアルに浮かぶのがすごい。

だから「はらを抱えて笑う」との意味は、「可笑しさに耐えられないでつい、ニヤニヤ、クスクス笑ってしまう」と言い換えられる。

文章で表現される「おかしみ」を味わえるのが、林真理子本の醍醐味だとずうっと、思っていたのよね。

下世話な、ともすれば、くだらない話であっても、真理子女史の文章マジックにかかると、一気に読ませる内容に大変身してしまう。

中タイトルに内容の暗示されているのも一案だわ。

二つ上げてみよう。

•「料理のうまい女」の条件が~頭がよいこと~だったとは!

• 四十代の今こそ、すべきこと。それは、「年をとったら、絶対にこういうことはすまい」と思うことを記憶に刻んでいく作業

と、こんな中タイトルがついていると、内容が知りたくなるってものよね。

40代女性の仕事・子育て・女友だち・品性・お金の払い方・ファッションや美容・エンタメなど2014年~2019年までの話題がぎゅっと!詰まっていた。

また、同じ時期の世間を知っていることで、こんなにも共感できるんだ!と、改めて過去の記憶の「総ざらい」ができ、ちょっと得した気分。

本タイトルの「四十雀」とは、四十代の言い当て妙だが、ご本家の四十雀はたいそう可愛らしい鳥だ。

ほっぺが白くてふっくら~💛

わたしも、四十雀みたいに、いつも「きれいでかわいいほっぺ」をしていたい!と思って、せっせと「顔や首」などのお肌を、お手入れし始めたわ(笑)

                   ★

本書の最終章「グレイヘアは甘いもんじゃない。ありのままでいるための努力は厳しいものだから」について、少々語る。

言っちゃえば、「何もせずでいられるほどありのままは易しくはない」ということだ。

「ありのまま」で行けるほどの自信を、ひとつぐらいは持ちたいと願ってはいるが、努力なくして「ありのまま」はまず、手に入らない。

これは、中年女性なら誰でも、実感しているというかわかっている。

わたしも、これまで通り、精進の日々はなんら変わらないけれど、時には、ありのままで、本書のような「人生指南のエッセイ」を読んで大笑いして、貯め込んだストレスを解消していこうと思う。

林真理子女史の書籍は、わたしにとっては、恰好の「解毒剤」なのだから~~~(笑)

ああ、いつもながら単純なわたし(笑)

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年5月26日記事

『SunTAMA Style』2022年5月26日記事

『SunTAMA Style』2023年5月26日記事

『Life Tour21st』2017年5月26日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1066135138.html 「積極的スポーツウォ―キングのススメ」

『みいこStyle』2019年5月26日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/18558754.html 「ただ、運が良かっただけ」

『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』芳子・ピューイル・著(キラジュンヌ株式会社)【選書・文化】

『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』芳子・ピューイル・著(キラジュンヌ株式会社)

簡単レビュー

仕事も家庭も、素敵な「休息」があなたの人生を変える!
毎日が慌ただしいと感じる人たちにおくる
“北欧流のゆったり過ごすライフスタイル”を提唱する一冊。

その著作『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』において
いち早く“ヒュッゲ“を日本に紹介した、北欧流ワークライフデザイナーとしても活躍する芳子ビューエルさんの最新刊。


北欧・スウェーデンにある「fika(フィーカ)」という習慣を通して、
毎日が忙しく過ぎていく全日本人に捧げる「休み方改革」を提唱する一冊だ。


これからの時代の働き方や仕事について見つめ直すために、改めて休み方について考えてみよう!

            ★★★

5月GWが終わったばかりで何なんだが、すでに「仕事のし過ぎ」というか走り過ぎている毎日。

そして心の中は、次の旅(楽しみ)に向けて、優先順位をつけて次々と予定をこなしているのだけれど、わたしのこうした「詰め込み体質を見直す時期」が来ていることを、このところ猛烈に感じている。

やっぱり、体力が持たないな・・・と、思う。

それでも、「旅」という楽しみを目の前にぶら下げてひたすら走ってしまう。

しかし、今のわたしに必要なことは、たぶん実質の休みを取ることよりも、頭の中の思考=貧乏体質をリセットするのが一番重要だと感じる。

例えば、「半日、ぼ~っとする」ことになっても、無駄だとか・罪悪感を抱かないとか(笑)

わたしは外営業のくせに、あまりカフェなどに入って、仕事をしたり客先のアポまで時間を潰したりという無駄をすることはほぼない。

その一方で、同僚がよく言っているのは「アポって本当にイヤ!だって飲みたくもないコーヒー頼んで時間をつぶさなきゃならないでしょ?」って(笑)

そんな無駄な時間と費用はわたしの場合、まったくない。

事前にアポ先の周辺に行きたいカフェや図書館、公園などを探しておいて、ミニトリップしているから。

もちろん、カフェも飲みたくないコーヒーなどではなく、あえて飲みたくなる珈琲を見つけておくので、それを頂いた時の満足感はかなりのものよ。

さ、ここまで己の事前準備、いわゆる「情報強者のうぬぼれ」的な話を書いているが、それも「もう、いいんじゃない?」と、最近は溜飲が下がってきているのも確か。

同僚のぼやきも容易に聞き流して行けばいいよ~~ってね。1つ1つ真面目に捉え過ぎないのも大事だと思える。

でも、これって加齢のせいかも!?

で、少々、生き方・働き方の新提案を求めていたら出会った、「fika」という言葉。

少し「fika」について、調べてみたので記載する。

• フィーカ (fika) とは、スウェーデン語で「甘いものを食べながらコーヒーを飲む」という意味です。スウェーデンでは、1日の間に数回、家族、友人、同僚などとフィーカの時間を取ることが一般的で、短い休憩時間の中でリフレッシュし、コミュニケーションを深めるための大切な習慣です。

• フィーカの時間は、15分から30分程度で、特に午前10時頃と午後3時頃が一般的です。フィーカでは、コーヒーとクッキーやケーキなどを一緒に楽しむのが一般的ですが、甘いものが苦手な人は、サンドイッチやレモネードなど、他の飲み物や軽食で代用することもあります。

◎ フィーカは、単なる休憩ではなく、気分転換やコミュニケーションを深めるための大切な時間であり、スウェーデン社会の重要な文化の一つとして根付いています。例えば、フィーカを通して、同僚と雑談をしたり、親しい友人との間で、個人的な話題をしたりする中で、円滑な人間関係を築くきっかけにもなります。(資料元→https://ideasforgood.jp/glossary/fika/

なるほど、いうなれば、「おやつ」と「人間関係」を上手に生活の中に組み入れて、緩急にメリハリをつけて暮らそう!という習慣。

たった15分の他愛無いおしゃべりとお茶時間でも人を誘い、人生の軌道修正をちょこっとする「小さな幸せ」をつかむ習慣ってわけ!

わたしは、よほどの理由がない限り、外仕事で忙しいので(そう思い込んでいる)人を簡単のお茶に誘うことはない。

でも、先週急に思いついて、ある方に連絡を取り、ランチに誘ったら一発快諾!こうしてフィーカの扉を開いてみた(笑)

他愛ない話を、滅多に会えない友だちとする、なんて贅沢な休息時間だろう。

               ★★★

今回、紹介した書籍『fika フイーカ 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』では、上手に暮らしの中に休息を取り入れることで、それまでの「働き方」や「生き方」ひいては「考え方」までもが一筋の繋がりを持つようになっていくのだという。

それが、自分らしい生き方であり、自分ファーストなんだと。

仕事だけがやりがいじゃなくて、身近な暮らしの中でやりがいを見つけて生きる・・・って感じかしら。

この本の中で醍醐味を感じた部分は、著者自身が、仕事(会社経営)や子育てに行き詰った時、必ず誰かに相談を持ち掛けて解決の糸口を探る場面だ。

そして、「旅」に出て、大いに発散して元気を取り戻して帰ってくる様など。

そして、失敗談も成功談もどれも読みごたえのある内容だった。

わたしも、こうした書籍をお手本に少しづつ、「仕事を減らし生活を真から楽しむ術」を身につけている最中。

それでも本音は、働ける限り「仕事というガソリン」は切らしたくはない。

ま、仕事もお金も時間も限られた中で、「本当の幸せを掴む努力」だけは怠らないで行く(笑)

北欧の人たちだって、国が人生のアレコレを「保障」してくれるから、さぞかし楽で優雅な暮らしが実現できる!とか思っていたのだけれど、消費税24%の「国」だってことを忘れていた!

だから、普段は慎ましく暮らしている。そして白夜の国でもあって、いつでも出かけられるわけでもない。

み~んな、制約のあるなかで、知恵と工夫で「世界一の幸せ」を実現しているのだ。

わたしもまだまだ、頑張ろう。

だって、変えられるのは「自分」と「未来」だけだから。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2023年5月23日記事

『Life Tour21st』2017年5月23日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1066102252.html 「10年後何してる?を考えた1日」

『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』小林弘幸/順天堂大学医学部教授・著(幻冬舎)【選書・自己啓発/健康】

【ブログ新規追加1350回】

『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』小林弘幸/順天堂大学医学部教授・著(幻冬舎)

簡単レビュー

自律神経の名医が断言!

スクワットは簡単かつ最強の健康法。足腰を鍛えるだけでなく、心身の老化を防ぐ「スクワット6週間プログラム」つき。

誰もがスクワットの方法は知っていて、運動に取り入れている人も多いはず。本書では、自律神経の名医が、なぜスクワットが健康にいいのか、医学的見地から解説した上で、「簡単で正しいスクワット」の方法を教えてくれる。

「スクワットには、足腰を鍛えるだけではなく、免疫力向上、認知症予防、尿漏れ防止、便秘改善、心を前向きにする作用など、たくさんの驚くべき効果が隠されているのです。」(本文より)


<実はすごい! スクワットの効果>
スクワットだけで効率よく全身の筋肉を鍛えられる/体脂肪が燃える/若々しくなる/腰痛をケア/血流がよくなり、病気を遠ざける/冷え性を改善/肩コリ・首コリがラクになる/自律神経のバランスが整う/腸を動かすから便秘に効く/「便失禁」「尿漏れ」を防ぐ etc.

             ★★★

外歩きが気持ちの良いこの季節に、ぜひ手にとってほしい一冊が見つかったので緊急レビュー(笑)

まずは、自分の足腰がどうなっているのか?

気にせずどんどん歩いてしまってから、あらら・・・。となる前に、日常的に「軽く」生活の中に落とし込める運動の紹介よ。

スクワットって、ただ「しゃがんで~立ち上がるだけ」だっけ?

そんな簡単な動作だけで成り立つスクワット。一般的には足腰に効くということだそうだが、意外なほどキツイ。

しかし、本書が唱えるスクワット4つの6週間プログラムでは、「ゆるく・軽く」が叶う。

また、プログラムになっているので、「止めにくく~達成感もある」感じがいい。(要するに入口と出口が明確なんだわ)

夫が足腰を弱らせてしまわないように、色々と懸案している最中なのだが、スクワットは以前、大学病院でのリハビリメニューにもなっていて、毎日、今でも少しは取り入れてきていた。

本書では、著者自身の突然の病気勃発から再起をかけたトレーニングを考案した体験談が極めつけだ。

単なる、スクワットの持つ効果をありとあらゆる角度から見つめ、これでもか!というほど「スクワットの絶大な効果」を述べているのが圧巻だ。

そして、その実践編では、たった4つのスクワットを紹介していて、どれもが「超簡単!」だ。

これをやらない手はない!と、すぐに取り入れてみた。

スクワットには、足腰を鍛えるだけでなく、免疫力向上・認知症予防・尿漏れ防止・便秘改善・気持ちを前向きにする作用など、たくさんの驚くべき効果が隠されているのだそうだ。

~この本を読んで、スクワットを実践することで、100%元気な人生が送れる~

わたし達夫婦も、スクワットを取り入れて自分らしく元気に過ごして行きたい。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年5月16日記事

『SunTAMA Style』2021年5月16日記事

『火山のふもとで』松家 仁之・著(株式会社新潮社)【選書・文化】

【ブログ新規追加1346回】

『火山のふもとで』松家 仁之・著(株式会社新潮社)

大事なことは、聞き逃してしまうほど平凡な言葉で語られる。
日本語の美しさを限界まで引き出した、鮮烈なデビュー作。

簡単レビュー(文中引用)

「夏の家」では、先生(フランク・ロイドの弟子)が一番早起きだった。物語は1982年、およそ10年ぶりに噴火した浅間山のふもとの山荘で始まる。

ぼくが入社した村井設計事務所は、ひと夏の間、北浅間にある「夏の家」へ移動する。そこでは稀有な感性をもつ先生のもと、国立現代図書館の設計コンペに向けての作業が行われていた。

もの静かだけれど情熱的な先生の下で働く喜びと、胸に秘めた恋。そして大詰めに迫った中で訪れる劇的な結末。

ただ夏が過ぎても物語は終わらなかった。かけがえのない記憶と生命の瞬きを綴る。

               ★★★

美しい日本語が読みたい!と思っていたところ、とある建築関係のWEB雑誌から、この名作を知った。

発刊からすでに、12年が経っていたので、書店で探す前に図書館で蔵書を調べてリクエストを出していた。

忘れていたところ、GWの後半に届いたので早速、読み始めてみたら、何しろ一つのシーンに費やす文章がな・が・い(笑)

GWや夏休み、飛行機や新幹線の移動のお供にぴったりだ。

ありと、あらゆる手段を使って表現しているという感じが面白い。

しかし、上品で美しい表現は、読み込むほどに芳醇な薫りを放つ。そして読むのを止められなくなる(笑)

東京の建築事務所が夏の間は、群馬県の浅間山のふもとに仕事場を移すというシチュエーションが物語を一気に旅気分にさせてくれる。

建築のうんちくや専門用語が満載の一冊。

建築好きにはたまらない書籍かもしれない。

そして、浅間山を浅間山とも日本百名山とも書かず、「火山」と表現したところがわたしの肝を抑えた。

そのものをどう、表現するか?

小説を読む喜びが、ひとつひとつのディティールに満ち溢れた、類まれな書籍だといえよう。

なるほど!と、唸ってしまった一冊を紹介。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年5月7日記事