『ワーケーションの教科書』長田 英知・著(KADOKAWA)~仕事と勉強に旅をさせよう!【ワークスタイル・利用するワーケーションの思考】

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『ワーケーションの教科書』長田 英知・著(KADOKAWA)

簡単レビュー

仕事・移動・生活……すべてがオンライン可能になった社会で、私たちはどのように働き、そしてどう生きるべきなのか?

また、通勤・出張や何気ない雑談を失い、アイディアが生み出しにくくなったと思う人も多いはず。

本書では、「ワーケーション」が創造性と生産性を両立する働き方の「解」として、個人・企業・さらには誘致する地方自治体の何を変えるのかを考察する。

Airbnb Japan 執行役員で、シェア×働き方のプロフェッショナルが、国内外の先進的な事例から、導入方法までを徹底解説!

人生100年時代を生き抜くヒントがすべてここにある。

さあ、仕事に旅をさせよう!

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ワーケーションとは、「休暇と仕事を混在させた時間を意識的に作り出す」ことで、創造力=クリエイティビティを引き出す一種の「仕掛け」なのです。 (第1章抜粋)

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【目次】
第1章:なぜ今、ワーケーションなのか
第2章:私たちが働く理由とワークスタイルの変遷
第3章:ワーケーションがクリエイティブな組織を創る
第4章:ワーケーションが地方を再ブランディングする
第5章:ワーケーションを効果的に実施するためのヒント

                ★

さあ夏本番!東京盆も終わり今週末は、花火大会や地域のお祭りなど4年ぶりの開催に胸躍らせている人も多いことだろう。

わたしもそんなひとり。8月はじめの夏まつりに息子夫婦を誘ってある。

夕方から🍺で乾杯~宴の後にお祭りへ繰り出す予定。(ああ~、楽しみ♪)

そして、8月10日から17日まで一週間の夏季休暇には、棚上げしていた「あのことやこのこと」に着手したくて今からウズウズしている(笑)

そこで、たった一週間一日も無駄にしたくないと、思い出したのは「ワーケーションの仕組みを休暇中の生活に取り入れてみよう!」という思考だ。

そもそもワーケーションとは「休暇と仕事を混在させた時間を意識的に作り出す」という真義だ。

夏休みだから、遊びたい!のは大人も子どもも同じ。

しかし、まとまった時間をただただ、遊び呆けていたいとはあまり思わないのが大人の流儀だ。

休み明けにスタートダッシュをいい意味で切るには、夏季休暇をどう過ごすのか?がとっても重要な課題なのだ。

そこで、仕事の関連する情報取集や読書などを、ただ漠然とやるのではなく、ワーケーションの仕組みと仕掛けを自分に当てはめて過ごしてみてはいかがだろうか?

ワーケーションという考え方(仕事と休みの境界線があいまい)が身に付けば、家族での旅行時や自分だけの時間やそのつど、意識的にワーケーションtimeを取り入れることで、より切り替えが早くなり「創造力=クリエイティビティを引き出せる」一種の魔法になるハズよ。

ポイントは、旅先での有意義なワーケーションtimeを実現するための、準備が必要だ。例えば、PCやタブレットの事前の手入れ(データや画像の取捨選択をしておきたい)や仕事&勉強をゆる~く進めるための関連書籍など。

で、わたしの取り組みたいワーケーション一日目は「このブログの様々な手入れとSNSの使い分けなど」これは、多少仕事が絡んではいるがほぼ趣味的な要素が濃い。

6月から、再度運用をはじめたInstagramPRO.。以前の画像を450枚ほど消去させ現在のものだけに簡素化した。(これについては別枠でまとめる予定)

そして二日目にはワーケーションならではの「仕事に直結する自社の出版物を50冊ほど読み込む」まさに読書の修行増になる予定(笑)

普段、自社の新刊などは簡単にサッと目を通しただけで営業することも多々あるから、休暇中に「作家の本意が汲み取れる読書」を目指したい。

それにはお供選びも重要よ。美味しいコーヒーや果物、チョコレートなどを用意しなくっちゃ。

ま、終わったあとで頂く冷たいビールが何よりの「仕掛け」よ(笑)

というわけで、夏は仕事や勉強に大いに旅をさせよう!

では、また!

★2025年4月21日更新 『三行で撃つ 善く生きるための文章塾』近藤健太郎・著(CCCメディアハウス)【選書・ワークスタイル】

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『三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾』近藤廉太郎・著(CCCメディアハウス)

簡単レビュー

「朝日新聞」名物・名文記者の技巧25発!
「あの人の文章は、ちょっといい」と言われるわたしになれば、自分が変わる。(はじめにより)

本書で身につく技術とは?例えばこんなキーワードが浮かぶだろう。
◎文章技術 ◎企画力 ◎時間・自己管理術 ◎読書術 ◎資料整理術 ◎思考法

本書の読者対象は、書くことに苦手意識を持つ人から、文章でなにかを表現したい人、プロのライターや記者までと多岐にわたる。

「読者は、あなたに興味がない(謙虚たれ)」という冷厳な現実を見つめるところからスタートし、「いい文章」とはなにかを考え、そういうものが書けるレベルを目指す。

文章術の実用書らしく、つかみ(冒頭)の三行、起承転結、常套句が害悪な理由を述べる。

一人称、文体、リズム、といった必要十分なテクニックを網羅するが、単なる方法論にはとどまらず、なぜそうするのかを、自己や他者の心のありようにフォーカスしながら考える。

文学作品から、新聞記事、詩歌、浪曲まで、豊富な例示を取り上げ、具体的に解説していく。

また、同時に、本書は「書くという営為を通じて実存について考える」思想書でもある。

読み進めるにしたがい、「私というもの」に向き合わざるを得なくなる。

言葉とはなにか? 文章とはなんのためにあるのか? なぜ書くのか? 生きるとは? 思索が深まるほどに、世界の切り取り方が変わり、自分が変わる。

わたしにしか、書けないものは、ある――
・文章は、見えなかったものを見えるようにすること
・文章は、見えていたものを見えなくすること(奥付から)

(目次)

はじめに
第1章 文章の基本
■第1発:三行で撃つ――書き出しを外すと、次はない。
■第2発:うまい文章――うまくなりたいというけれど。
■第3発:すべる文章――読みやすさはきめ細やかさ。
第2章 禁じ手を知る
■第4発:常套句・「としたもんだ表現」――親のかたきでござります。
■第5発:擬音語・擬態語・流行語――エモいも、ほっこりも、マジ、やばい。
■第6発:起承転結――転を味方につければサバイブできる。
■第7発:共感させる技術――響く文章は、説明しない。
第3章 ライターの心得
■第8発:ライターになる――誰にでもなれるが、なれないのはなぜか。
■第9発:説得する技術――メール上手は幸せな人生を送る。
■第10発:一人称・読者の設定――だれが書くか。だれに書くか。
第4章 書くための四つの道具
■第11発:ライターの道具箱――メンテナンスし、持ち歩く。
■第12発:語彙【道具箱・一段目】――増やすには逆に制限する。
■第13発:文体【道具箱・二段目】――スタイルのない人間は、みじめだ。
■第14発:企画【道具箱・三段目】――なにが、わたしにしか、書けないか。
■第15発:ナラティブ【道具箱・四段目】――有限の物語を無限化する最強の武器。
第5章 読ませるための3感
■第16発:スピード感【3感・其の一】――主語と語尾で走り出す。
■第17発:リズム感【3感・其の二】――静かな文章でも話芸から盗める。
■第18発:グルーヴ感【3感・其の三】――推敲でサウンドチェックする。
第6章 自己管理の技術
■第19発:意見や助言――人の話は、聞いて、聞くな。
■第20発:時間管理・執筆環境――いつ書くか、どこで書くか。
■第21発:書棚整理術――抜き書き帳で脳内を可視化する。
第7章 生まれたからには生きてみる
■第22発:文章、とは――良く生きる、善く生きる、好く生きる。
■第23発:言葉、とは――言葉は道具ではない。
■第24発:書く、とは――わたしは、書かなければならない。
■第25発:痕跡――わたしは書き残す。あなたが読み解く。
おわりに

              ★

2020年12月、発刊されてすぐに購入。

一度ザッと、目を通すもずう~~~~っと、棚上げしてきた。

レビューを書くにも、なんとなく気分が乗らなかった。

なぜなら、当時、コロナが全盛を迎えて、仕事先の訪問停止という前代未聞の境遇に悩まされていたからだ。

「能天気に文章のなんたるか!を読んで勉強しよう!」とか、これぽっちも思えず、棚上げされていった一書。

現在、コロナもそろそろ終焉か?一方で第9波の恐れありとも囁かれている。

新年度の激務も昨日で、ようやっと乗り切った。

爽やかな時を迎えて、ようやっと勉強してみようと思い、一昨日から読み始めている。

2021年の春、『三行で撃つ』の書評を新聞記事ではなく、某アウトドア雑誌で目にして、仕事中にも関わらす、書店で一気に立ち読みをしてしまった。

いったい、何がそれほどまでに読ませる要因だったのか?といえば、著者の近藤 康太郎氏のプロフィールが滅多にないものだったから。

新聞記者から、ある日突然思い立って、九州の諫早に百姓移住し、その後九州は日田で狩猟(マタギではない)をしつつ、わずかな食い扶持を得ながらライター生活を送っていることを知ったからだ。

早朝、1時間だけ百姓をし、あとは狩りに行く。SNSもやらないし、TVもあまり観ないそうだ。

まるで世捨て人にでもなったかのような生活。その地味極まりない移住先へ、若い記者やライター達が押し寄せるようになったというのだ。

酒を酌み交わし、語るのは「文章のアレコレ」だと。仕事中毒の記者やライターたちが塾をやって欲しいと懇願し、塾で勉強した若者の中から何人もライターとして独り立ちするメンバーが現われる。

こんな話が、文章術のテキスト間に挟まれていてなんとも読みごたえ抜群だ。

タイトルの「撃つ」とはまさしくピストルを「撃つ」ことと同意だという。

まあ、あまり語ってしまうとレビューとしてははばかられてしまうので、興味がある方はぜひ、書店やWEBで購入されてみて!

では、最後に文中の著者ひとことを載せて終わろう。

生まれたからには生きてみる。
書くとは、考えること。
書きたく、なる。わたしに〈なる〉ために。

では、また。

新年2冊目は雑誌を紹介♪~『週刊ダイヤモンド』ダイヤモンド社~ビジネス雑誌で今年を占う【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加947回】

2023年明けて、早や4日。

おせちもいっぱい食べたし、良く飲んだし、TV三昧もした。

普段はあまり観ないTVだったり、爆食い、それなりに飲みだったり、良く眠ったし。

年末から7日間しっかりと休んで。充電満タン(笑)

で、今日は仕事はじめとして、まず雑誌で2023年を占う大予測を読んだ。(日経新聞元旦号、ダイヤモンド、東洋経済の三つ巴・笑)

ま、株価の推移とかよくわかんないけど、今年伸びる企業100社とか、法改正で生前贈与の体系が変わる(綴じ込み付録がすごいよ)など、興味深い記事がめじろ押し!

良くわからなくても、言葉の意味はいくらでも検索できるし、知っておいたほうが有利だと思うから、検索しつつ、ざっと読み進めてみたら、すっかり、仕事脳になれたよ。

『週刊ダイヤモンド』ダイヤモンド社

週刊ダイヤモンド 最新号:2022年12/24・31合併 (発売日2022年12月19日)

ダイヤモンド社

特集
総予測2023
新時代に突入! どうなる?
株価・円安・物価・企業業績

2023年カレンダー
巨人たちの足跡
本誌記者9人 緊急座談会 本誌記者が予測! 日本企業「8大テーマ」

株価・景気・投資

目次を見

                    ★

  

ああ、早く仕事に出たいわん(笑)

では、また!

今さらながらブログの構成を考える~PV狙いじゃないわたしだけの構成とは?~ベストセラー新書も紹介♪【紙上講座/ 選書・ブログの構成】

【ブログ新規追加878回】

ブログを毎日更新して、早や878回となった。

別段、何があるわけじゃないのだけれど、わたし自身、ブログの文章構成をどんな風にとらえているのか?を明確に書き起こしてみようかな?と、思い立った。ここではあくまで構成にスポットを当ててみたい。

よくWEB記事等で見かける、構成の内容を利用して書いてみるよ。(ブックレビューライターだった時の運用法がまさにこれ!)

PV何万とかの(ちょっと昔のブロガー風・笑)文章構成はだいたいこんなかな(WEBでよく見る起業ブログとか)。はじめから終わりまでを注釈を入れながら書き出してみる。

⦿ ブログ記事の構成全般

タイトル →(Googleの SEO上位に食い込みやすい言葉やキーワードを並べる・そういったツールもいろいろあるよ。例えばラッコワードがおすすめ。無料ツールだからわたしも、一応登録済み)タイトルは長くても20文字以内で。

序文→ブログの初めに、(ブックライターだったわたしの場合)著作や出版の趣旨などを書き記した文章を用意する。いわゆるはしがきである。(意外と、この序文のとらえ方が間違っているブロガーさんをたまに見かける。せめて、記事のテーマに沿った内容をサクっと、500文字程度でまとめるといい)

• 見出しタイトル(1)~本文(1000文字)

• 見出しタイトル(2)~本文(1000文字)

• 見出しタイトル(3)~本文(1000文字)

※ 見出しタイトルは長くても20文字以内でね(SEOがらみ・笑)

• まとめ(1~3までの記事のポイントを500文字程度でまとめる。箇条書きも利用しよう!)

• 〆の文(テーマに沿った筆者独自のエピソードがいい。でも長文はNG。長くても500文字程度で)

と、こんな感じでざっくり5000文字未満の記事が読みやすい。(マーケティングの結果)

わたしは、自分が好む記事もだいたいこのレベル。あまり触手を広げ過ぎて見出しタイトルが10個もある記事はほぼ読まない。か、スクロールして読みたいところだけつまみ食いするよ(笑)

というわけで、こんな感じで何かテーマを掘り下げる文章を書かなければならない時の「お助け構成」を書き出した。

よかったら、ぜひ、この構成を使ってみてね。

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今、若い人の映画離れが起こっている!という記事を読んだ。

原因はやはり「飽きてしまう」のだそうで、ストーリーを追うのがめんどくさくて、核心のみ知りたい!とか、エンドのみ知りたい!という断片的な発想が根底にあるらしい。

これはねえ、すごくよく分かる心理だ。だって、わたし自身がそうだから。

もう、2時間や3時間の映画に没頭できない。途中で飽きてしまうんだもん。だから、映画もよっぽどのことがない限り観なくなった(泣)

で、話を戻すけれど、先にあげた5000文字未満の文章って、今のわたし達が日常生活で「書いたり」「読んだり」することが最も多い文字数なのだ。

例えば地域の会報、会社の書類や企画書、家族や友人に宛てた近況報告など、短文がほとんどでしょう?

だから、今、書くとしたら「短文」をいかに上手に書けるか?を習うほうが時代に即していると痛烈に感じる。

                     ★

短い文章をうまく書きたいと願う人にとって、うってつけのベストセラー本を見つけた。ここで紹介する。

『書く力  加藤周一の名文に学ぶ』鷲巣 力・著(集英社新書)

簡単レビュー

上手い文章とは、どういうものなのか?
これから文章を学ぼうとする人への、このうえない入門書だ。

書籍の主な内容
戦後日本を代表する思想家・加藤周一は、平凡社の『世界大百科事典』編集長を務めた知識人であり、海外の20を超える大学で教鞭を採った国際人でもある。
著書は300冊以上。
名文家として知られるが、その短文は簡にして要を得た珠玉の文である。

本書では、厖大な作品群から現代日本語の精髄ともいうべき短文を厳選。
「読点」「起承転結」「三点整理」「比較対照」「比喩表現」など24項目を採りあげ、文章を書くうえでの心髄に迫った。

【目次】
まえがき

第1部 基礎編
文は短く/読点は雄弁だ/見ることが基本/五感でつかむ/経験を通して考える/主題を設定する/起承転結をつくる/文章に構造を与える

第2部 実践編
むつかしいことをやさしく/論点は三点に絞る/強調で論点は明確に/鮮やかな比較対照/大局観と細部への眼/例示は秩序立てて/具体と抽象の往復/現在と歴史の往還/比喩がもつ説得力/諷刺諧謔で真実を/否定による肯定/確率表現を的確に

第3部 応用編
紹介文/追悼文/書評文/鑑賞文

あとがき

                     ★

さて、気がついたかな?

先に書き出した記事構成でレビューを書いてみたんだ。

•タイトル→簡単レビュー

• 見出しタイトル(1)→書籍の主な内容

• 見出しタイトル(2)→もくじ

• まとめ→あとがき

と、こんな風にサクっと、選書レビューを記事にすることもできる。

今回のブログでは、文章の構成にポイントを絞って書いてみた。

さあ!構成を頭に叩き込んで、書きたいことを目いっぱい書いてみようじゃないか!!

文法周辺の話はいつか・どこかでする(笑)




※ TOP写真は、昨日の寒空と山々の風景を帰宅途中で撮った。新しく買ったスマホ撮影がちょびっと楽しくて。

(文字総数2450文字)

コミック『ガクサン』佐原実波・著(モーニングコミックス)紹介♪【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加843回】

• 簡単レビュー

参考書出版社に中途入社した茅野うるし。
そこで出会ったのはクセが強すぎる参考書オタク・福山だった。
立ち読みしてばかりだったり、お客さんの中学生を泣かせたり…社会人としてはヤバすぎる福山だったが、参考書の詳しさは尋常じゃないようで…?
参考書オタク男×サブカルミーハー女
凸凹(でこ ぼこ)お仕事コメディ!

『ガクサン』佐原実波・著(モーニングコミックス)

今日、仕事場(大型書店)売り場でこんなコミック?!を見つけた。

『ガクサン』だと?学参でしょ?(笑)

学参とは、いわゆる学習参考書の略だ。

わたしも、このコミックの主人公と同じく、学習参考書の出版社に勤めている。

さっそく、家に帰って『ガクサン』の試し読みをしてみた。

そこに広がる景色は・・・。もうね、これ読んだら、絶対に勉強したくなる!

学参売り場に今ならだいたい面陳か平積みされているハズ。

面白い時代になったものだ。勉強のための書籍売り場に突然現れたコミック。

このコミックに書かれている大筋のテーマは「独学でも勉強はできる!学参さえあれば!」という手ほどきのコミックなのだ。

わたしも今日は詰め込み営業で、たくさんの学参の補充をさせて頂いた。

このコミックから、学習参考書の需要が上がることを期待したい。

あっ『ガクサン』は第二巻まで出ているよ。

さあさ、勉強したい方は急いで!『ガクサン』を読んでみて♪

★2024年3月13日更新 積み立てNISAを始める前に読んでおきたい書籍『』ディスカバー・トゥエンティワン【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加654回】

積み立てNISAを始めたいと思い昨年だったか、WEB決済の楽天証券のアカウントを入手したがど~も、運用が面倒くさくてなかなか始められてはいない。

そうするうちに、だいたい積み立てNISAってなに?

どこが有利なの?

と、目的やなぜ利用したかったのか?あやふやになってたんで、ここでもう一度確認をしようと、思いたった。

                    ★

つみたてNISAとは、長期の積立・分散投資を通じた資産形成を後押しするために創設された税制優遇制度です。 毎年40万円まで投資することが可能で、最長20年間、投資から得た利益が非課税となります。

年間投資上限額: 40万円

非課税の対象: 非課税口座で保有する公募株式など

非課税期間: 最長20年間

投資方法の制限: 積立投資

資料先→https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/nisa/tsumitate/index.htmlみずほ銀行

                 ★

分散投資に対する税金非課税のこと。まあ、「持っている人」からすれば、こりゃあ積み立てておけばムダに税金を支払わずに済む有利な制度というか商品だ。

わたしは「持っていない」ので(笑)非課税をどーの・こーのとする場面が未だにないけど、知っておいて損はないなと、改めて週末勉強に組み込んでみた。

金融の知識をシュッと、頭に入れるために用意した教科書がこちら。

普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』山崎俊輔・著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

FIREとは、Financial Independence Retire Earlyの略で、「経済自由を達成して早期リタイアする」という意味。

わたしの知り合いは、経済的自由は達成したが早期リタイアはせず、今もガンガン働いている。

経済的自由というのは、投資や不動産などからの不労所得が日々の生活費を上回った状態を指す。

ここで、本書の一部を引用する。

                  ★

早いリタイアを希望するなら資産形成のピッチをかなり早く行う必要があります。自分がどれくらいの年齢でFIREを目指すか、取り組む早い段階でイメージをつくっておかなければいけません。

また、最後のゴールを決めるのもまた自分です。ある程度資産が貯ったなと思ったら、自分でFIREのタイミングを見極め、決断する必要があります。50 歳代後半以降であれば、計算は比較的簡単ですが、40歳代でのFIREであれば、そこまでつくってきた財産で本当に一生やりくりできるのか真剣に考えないといけません。

アーリーリタイアに入ったあと、やはり資金ショートの恐れがあるからと、再就職をして普通に稼ぎ直すのは難しいでしょう。

FIREは40歳で実現するという決まりはないのです。

                   ★

たんに、早期リタイアを目指す・・・とはちょっと視点が違う。

徹底的に金融や世界の情勢を勉強しつつ、投資家として慎ましく生活をするという姿勢を身に着けるための名書であることは間違いない。

わたしはまだガンガン働きたい人間だ。早期リタイアする気もないし、運用する資産もない。

しかし、こうも考える。

「働かなくても増えるお金の方が多い状態」がFIREで叶えられるのなら、知識と方法はいくらでも詰め込めるのだと。

しかも、こういった資産形成に準ずる知識を持っていれば、きっとどこかで自分や家族を救えるんじゃないだろうか?

50代の終わりにふと、そんなことを頭の片隅で考え始めている。      

「日本経済新聞」1月1日朝刊を開いて思ったこと~今の世相は新聞広告に現れる?~以前取り上げた書籍も再度紹介する🎶【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加587回】

わたしのブログのコンセプト(全体を貫く観点)は、「本」の紹介である。

出版営業という本職からも「本」に関係する話や情報が一番ふさわしいと考えたからだ。

で、新聞の広告もとても大事な今の世相を繁栄するツールだと常々思ってきた。

今朝の日本経済新聞の元旦号を開いて「おや?」と、感じたのが、トップの写真の書籍広告だった。2019年、ビジネス書籍年間ベストセラー獲得。

すでに3年前の発刊だ。今に必要なのだろうか?

この書籍の根幹にあるのは「娘と父の攻防」であり、大学生になっても己のやりたい仕事が見つからず悶々とする娘に対して、ビジネスの基本や考え方の一切をまとめたテキストだ。

しかし、その内容はテキストなどではなかった。一本の家族の歴史をまるで映像で見せつけられたかのような精細な文章だった。

以前、このブログでも紹介したことのある書籍だ。記事の再度アップをしておこう。↓

当時のわたしが仕事で受けた不遇と心境をこの書籍を交えて書いた一本だった。

今、コロナ禍で誰もが将来を描きにくくなっているそうだ。

今朝の日本経済新聞の記事にも「競争・再挑戦・成長」の好循環を生むには?とか、「コロナ禍の間に生活や仕事を立て直すには?」とか。

新聞記事自体が、こういった難問を解いてくれるわけじゃないのは誰もが知っている。

それでも記事から問題提起を受けて、自問自答したビジネスマンは多かったのではないか?と、わたしは感じた。

そういった記事の真下に、さきほどの「苦しかったときの話をしようか」の大々的なセールスが出ていたんだ。

そうか、そうだよね。みんなまだまだ苦しさの真っただ中なんだもの。

どうやって苦境を乗り越えたのか?

その時の心境をつぶさに語った、こうした書籍がまだまだ困難に悩むビジネスマンに売れ続けているんだと改めて知った。

で、以前の記事には「苦しかったときの話をしようか」の書籍レビューやAmazon広告も載せてある。ご興味のある方はぜひ、記事を開いてみて!

お正月は、仕事や人生をゆっくりと振り返る有意義な時間が取りやすい。

そんな時にぴったりな一冊の紹介。

今年もジャンルをまたいでどんどん書籍のレビューや紹介文を書いて行く。

どうぞ、楽しみにしていてね。

★2024年11月27日更新 『楽園のカンヴァス』原田マハ(株 新潮社)~読後レビュー【選書・ワークスタイル】

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楽園のカンヴァス』原田マハ・著 新潮社

あらすじ

ニューヨークで活躍する鬼才キュレーター ティム・ブラウン。

彼はある日、スイスの大邸宅に招かれた。

そこで目にしたのは巨匠アンリ・ルソーの名作「夢」に酷似した作品だった。

持ち主は、ティムに「正しく真贋決定した者にこの絵を譲る」と告げる。そしてティムにてがかりとなる謎の古書を手渡す。

リミットは7日後。

そしてライバルは日本人研究者の早川織絵。彼女はアンリ・ルソーの研究では第一人者だ。

そして、ルソーとピカソ。二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは。

また、ティムと織絵、二人の名キュレーターが一枚の絵を巡り戦いの火花を散らす。

                 ★

読後レビュー

美術史に関する小説の多くはミステリーだ。

以前、山梨県立美術館の所蔵する「種をまく人」ジャン=フランソワ・ミレー作を見に行った時、その絵画の書かれた歴史をひも解いた解説を読んだのだが、美術館所蔵の作品は大変珍しい「唯一、元の版木に描かれた作品」だった。

要するに油絵の場合、絵自体は何度もそぎ落とすことが可能だ。以前、誰かの描いた作品を削ぎ落して上描きすることも当たり前にできる。

例えば「絵そのものに家系の真実を埋め込んで描き、その上から別の「絵」を描いて隠す」など、謎を仕掛けることや真実を迷宮入りさせる」格好の材料となってきた絵画の存在。

今回、読んだ『楽園のカンヴァス』も、まさに「夢」という作品の持つ謎を解き明かすために二人の名キュレーターが火花を散らす。

ミステリー小説としては、かなりスリリングでもたつかず、一気に読める。

著者は小説家以前は学芸員=キュレーター職だったわけで、美術関係の仕事に関するムリやムダの描写が興味深い。

わたしが面白い!と感じたのは、美術館の部屋にそれぞれ配置されている「人」の話だ。

彼らは「監視員」だそうだ。貴重な美術品を人の手から守るために時間ごとに部屋を巡回しながら一日中、世界の名立たる名画との時間を過ごす。

美術館の「監視員」の仕事は、あくまでも鑑賞者が靜かな環境で正しく鑑賞するかどうかを見守ることにある。

解説をするわけでもなく、案内をするのでもない。ただ「この絵の画家は誰ですか?」などの質問には間違いなく答えられなければならない。そのための作品の背景は勉強しておかなければならない。

その場にただ無機質な表情で座っているだけなんて・・・よく美術館で監視員の方々を見かけるのだが、「つまらないだろな」「あくびはかみ殺してるんだろうな」などと色々勘ぐっていた。

唯一の各部屋への移動だけが、音もなく沈殿する空気を攪拌する役目があるようだ。

そして本書では、監視員はキュレーターではないから、普通のアルバイトやパートで募集されているのだと説明がなされている。

しかし、見方を変えれば、美術館の監視員とは「学芸員よりも、研究者よりも、絵画コレクターよりも、誰よりも、名画に向かい続けている人たちなのだ」と言えよう。

~閉ざされた空間に滔々と靜かに流れる時間。朝十時から午後五時までそこから逃れることはできない。まったくの刺激も変化も事件もない。絶対にあってはならないのだ~

どう?こんな仕事は。

とことん、美術が好きで浸りたい方は、ぜひ美術館「監視員」に応募ください(笑)

• 最後に

母と娘の人間模様も読みどころのひとつ。原田マハ氏らしい、スキッとしながらもどこか切ない心の様子が見事に描かれている名書。

晩い秋にはぜひ!こんな美術ミステリーをどうぞ。


『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』ステファニー・ランド / 著 (株式会社双葉社)【選書・ワークスタイル】

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メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書く事で自らを救ったシングルマザーの物語』ステファニー・ランド / 著 (株式会社双葉社)

• あらすじ

夫からの精神的DVを受け続ける女性ステファニー。

地獄から抜け出すために選んだ新たな道=職業は「メイド」と「書くこと」だった。

シングルマザーとなって幼い娘と生きるステファニーの前に立ちはだかる壁とは・・・。

親も友だちも公的支援も彼女を突き放してゆく。

それがどれだけ残酷で浅はかなのかも知らずに。

               ☆彡

Netflixで今、話題の作品。(10月1日から配信中)

書籍が先に出ていたので、まず読んでからと思い手に取った。

『メイドの手帖』とは、生活の糧にメイドとして働きながら「書くこと」で人生を獲得してゆく女性の物語だ。

(画像;Netflixより拝借)

•『メイドの手帖』書籍レビュー

著者の実体験を赤裸々に、かつ詳細に語り綴った一書。

シングルマザーのステファニーは、一人娘のミアを期間限定のホームレスシェルター(避難シェルター)で育てつつ、最低賃金のメイド、いわゆる清掃員として働いている。

1歳の誕生日を迎えたミア。歩き始めたばかりだ。

ただ、ミアの初めて立ったところはグレイの壁と薄汚れたキッチンだけの小さな「ホームレスシェルター(避難シェルター)」だった。

それでも、愛する我が子の成長を祝うために無機質で薄汚れた部屋をきれいに飾り立てる母ステファニー。

DVを振るう元パートナーや、経済的自立を阻む恋人、ステファニーには気持ちも振舞いも冷ややかなな両親。

この健気な親子を見守り、助けてくれる人の少ない過酷な実情。

貧困や社会の偏見など、これでもか!と、彼女の自己肯定感を引き下げる要因ばかりなのがとても辛く、読み続ける意欲を削がれやすいものだった。

しかし、彼女は絶対に希望を捨てなかった。

地獄のような運命も、たった一本のペンで切り拓いていくと決めて、ありとあらゆる行動を勝ちとり本当に夢を叶えてしまう。

子どもの頃から文章を書くのが得意で、また好きで仕方がなかった。もちろん将来の夢は「作家」となって、自らの運命に決着をつけてゆくのが願いだ。

強き信念のもと、夢と希望を「書くこと」で叶えたステファニーの自伝的作品だ。

発売早々に全米でベストセラー入りし、オバマ大統領時代には推薦図書にも選ばれた。現在、NETFLIXで映像化されている。

• 読後感

最後まで、読み続ける辛さはこれほどとは。

何度もやめよう!と、立ち止まりながらも、最終章まで辿りついた。

救いはやはり、子どもの成長する姿だった。

過酷な運命に翻弄され続けた幼いミアが幼稚園に入り「ママ、ハイキングに行こう!」と、ミズーリの小高い山(標高150m)へハイキングに誘う場面が素晴らしい。

ハイキングの途中でへばりながらも何とか頂上に登り切った姿が清々しい。たくましくなったミアの成長ぶりが、泣きたくなるほど嬉しかった。

小さなミアを育てながら、来る日も来る日もペンを走らせて、今、自分が置かれている過酷な仕事の状況や子育て、恋愛、辛辣な言葉を浴びせる世間、狂暴な精神的DVを受けたことなどを、時系列にどんどん、自分の言葉ですべてを書き綴ってきた。いや、書かずにはいられなかったのだろう。

この「書く」という行為がどれだけ彼女の自己肯定感を「引き上げた」のか計り知れない。

書かずにはいられなかった一書。結果は全米で大ベストセラーとなって、優秀な書き手として世間に迎えられたのだ。

また、あれだけまわりにこの親子を助け支援する者がいなかったのだが、最後には、書籍の数ページを擁するぐらいの支援者に囲まれていた。

そして、数々の支援者に向けて贈られたステファニーのメッセージは「私のそばで一緒に歩いてくれて、ありがとう」だった。

読んで良かった一書となった。

奥付の一節から

~生計を立てることと、人生を築くことは別なのだと知った~マヤ・アンジェロアのことば

『働かないの』群 ようこ・著(KADOKAWA)【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加445回】

主人公 キョウコ 48歳。無職。月10万円生活(貯金を切り崩す)。独身。

都内のおんぼろ木造アパートに気のおけない女たちとつかず離れずに自由に暮している。

働かないの~れんげ荘物語

簡単レビュー

2009年の第一作から3年後の2011年3月キョウコは48歳になった。まだ、独身。ひとりでれんげ荘に住んでいた。

2011年3月といえば、東日本大震災が起った年。作品でもおんぼろ木造アパートのれんげ荘は地震にも倒壊しなかった。管理会社社長はほんとにいい人で、木枠の窓をアルミサッシに変え、窓枠にはめ込むタイプのエアコンまで無償で取り付けてくれた。

そのおかげで、おんぼろアパートだが確実にキョウコの生活もグレードアップしていた。

隣りの部屋に若い女性が越してきたので老婆心であれやこれやと世話を焼いてしまい苦虫を噛んだり。

喫茶店で見かけた細かく美しい刺繍バッグに魅せられて刺繍を始めてみるが、持ち前の完璧主義が邪魔をする。

それは、何でもできる!と、思い込んでいたが実際始めてみると、針の一刺しすら思い通りに刺せない。

要するに若い頃と違い、目が悪くなっていて、針を持つ手もプルプルと震えてしまうのだ。

あれほど完璧主義だったキョウコ。ぐうの音も出ない。

いったい一つの作品を仕上げるまでにどれだけの時間がかかるのだろうか。

一方でこれから、趣味で本格的な刺繍を始める人にとってはとても興味が尽きない内容だろう。

そして、キョウコの夢はこうだ。

長い間、仕事だけをしてきた。それも早期退職を夢に見続けて。「誰にも気兼ねせず、好きなだけ寝て、好きなだけ食べて、好きに旅して」と。よ~するに何もしない、働かないために45歳まで、必死で働いてお金を貯めてきたんだから。

そうそう、働かない(無収入)で独身って場合は、所得税や住民税が発生しないのだ(驚き)

そうすると、年に何度か役所の担当が「お前もちゃんと働け!」「税金を納めろ!」と、言わんばかりに家庭訪問に来る下りが面白い。

キョウコの言い分はこうだ。

「御用は何でしょうか?年金と保険料は支払っていますが」

(なぜ働かないのか?と聞く役所担当に向かって)

「ですから、以前も申し上げた通り、働く気持ちはありません!」

(役所担当ははあ~と、ため息)

このやりとりがえんえんと続くのだ。例えば「どこか具合が悪いのか?」とか「まだ働ける年齢でなぜ、仕事をしないのか?」」など身辺調査に躍起になる役所担当。

彼の使命は、キョウコに再就職してもらって、区民税を払ってもらうという納税者増加の一端を担う者なのだった。

キョウコは、ひたすら自由を求めて、仕事を続けて貯金を貯めて退職できて晴れて自由になった。

しかし、世間はそう簡単にはキョウコを自由奔放にはさせてくれないものなんだ。

月3万円のぼろアパートに住んではいるが、お昼だって、都心の高級スーパーのセールで手に入れたアンチョビや紅茶と新鮮野菜も八百屋で買い、安くておしゃれなひとりパスタランチを楽しむ。

ランチの後は、日がな読書するもよし、好きなピアノ曲を聴くのもよし。アパートの女住人たちはみな総じて優しいのだ。

これで、生きて行ければ何もいらない。

いらないついでにTVも捨てたのだ。要らない情報の呪縛から逃れるためだそう。

時おり、「何かやらなきゃ!」と焦る気持ちもあったが、3年も無職を続けると、あれだけ自己嫌悪に鬱々していたことがウソのように穏やかな日々に満足している。

働かない!と、決めた女の強さも端々に見える。

ただ、2011年という具体的な数字を作品に見つけた時は、まるでおとぎ話を読んでいたはずだったが、否が応でも現実に引き戻されてしまった。

このあたりが、「群ようこの狙い」だったのかもしれない。

何にも起こらない日常でも、びっくりするような現象に遭遇するのだから。

平凡な日常を嘆いたりせず、身近な人を大事にしながら、ひたすら「ご自愛」をする提案を作品を通して続けている。

コロナ禍の今、ステイホームのお供に「群ようこ」にハマるのも悪くないだろう。

                ★

群 ようこ氏の作品はこれで2作目。

1作めは「かもめ食堂」・・・北欧でひとりの女が手作りシナモンロールやシャケのおにぎりを作りcafeで売り出す、実に靜かで素朴な話。

原作を読んで映画を観て、日本から一番近いヨーロッパに行きたくなった作品だった。

ただ、あまりに情報量(セリフや場面)が少なすぎて物足りなかった。おしゃれなんだけどね。

作者はわたしより7歳年上。バブル期を謳歌した年代だ。しかし、大人気作家となっても自身の慎ましい暮らしぶりは変わらなかったそうだ。

群 ようこ氏「人となり」を知るには「かもめ食堂」や「れんげ荘物語」を読むのをおすすめする。

何でもない日常を愛おしく感じられるようになるから。