★2024年10月30日更新 谷川岳~小説の舞台を鑑賞し尾根歩きをするために、事前の読書にいそしむ【風景・日本百名山③】

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今年の6月ごろ『クライマーズ・ハイ』というベストセラーを読んで、この秋は谷川岳に登ろうと、決めていた。

ロッククライミングの名所としても知られる谷川岳。

非対称山渓として東側は一ノ倉沢が有名な岩壁、西側はなだらかな笹尾根となっている。

一ノ倉沢では、巨大な岩壁を眺めて、笹尾根をのんびりとハイキング登山をする予定。

ここで、以前書いた『クライマーズ・ハイ』にまつわる記事も載せておこう。

合わせて、こんな記事もある→谷川岳が舞台!男の生き様を描いたおすすめ映画https://tanigawa1962m.com/760/

                   ★  

登りたい、眺めたい山を決める時に、たくさんの山ガイドを読み、その山にまつわる小説を読み、どのくらい、どこまで行けるか?を考える。

夫と楽しく山を共有するためには欠かせない事前の準備だ。

以前、東京都の三頭山でのこと。事前準備が不足していて、登山道がいくつもあることを知らずに、岩沢登りコースを選んでしまった。

トレッキングポールも持たず、ゴールも山頂か?途中の尾根か?決めてはいなかった。

結果は1500m山頂まで登り、ガスガスの中夕暮れ迫る下山となった。

山は午後3時が起点になる。急激な寒さ、昼との寒暖差からのガス発生で視界が遮られる。

こういった不安要素をぬぐうためには、事前の準備が欠かせない。

今回も多種多様な書籍(ほぼ、山と渓谷社の本)からの情報満載で行く。

日本百名山、今年は美ヶ原、白馬岳に続き谷川岳で三山目。

登れるところまで登って眺める山行を楽しんでこよう!




★2024年10月23日更新 山旅へと誘う書物たち~山旅の前にも本、山旅のお供にも本、そして帰ってからも本~物語に魅せられて【選書・文化】

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山登りの物語が大好きになって、いつのまにか毎週10冊借りる図書館の本ジャンルも山一色。

山旅のガイド本や、ハイキング、トレッキングの技術を学ぶ本や、登山道具、キャンプ道具の本など、手当たり次第に借りてきて学んでいる。

その中でも、必読なのが「山登り」に特化した小説。

来週末登る予定の山も、そんな山岳小説を読んで「絶対見に行きたい!」と思っている憧れの山だ。

当然ピークを目指す登山ではなく、山の様相を眺めに行く旅だ(笑)

だって、憧れの山に登ってもその山の姿は「見えない」でしょ。

だから、最高に美しく見える季節や時期を狙って憧れの山に会いに行くんだ。

山旅に出るからと言っても、慌てて本から知識を得ることはあんまりないなあ。

普段から、それこそ毎週、毎週読み重ねてきて、蓄積された知識で次の山を選んでいるから。

以前、読んだ小説の舞台に行ってみよう!と決めたら、その小説を再読するのね。

そして、現地ではその最高の景色の身辺などの情報が得られるものだから、山そのものだけではない福産物を見つけられるかもしれないのも、山旅のために本を読む醍醐味なのだ。

また、本で学んだ知識以上に旅先で「おや?」っと、心に留まった場所や物なども、帰ってからより理解を深めたくて、別の書籍を探すなんてこともしょっちゅうあるし。

そして、その山の持つ歴史や場合によっては秘密なんかも、季節を変えてまた、登ってみよう!とリピーターになる日を夢見ているのだ。

本当に本から得る知識をがっちりと身に着けて、来週末も紅葉真っ盛りの山旅へGO!
では、また。




★2024年10月11日更新 『小食を愉しむ』ドミニック・ローホー / 著~シンプルに痩せる・太らない習慣(幻冬舎)【選書・文化】

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『小食を愉しむ』ドミニック・ローホー / 著~シンプルに痩せる・太らない習慣(幻冬舎)

簡単レビュー

フランス人でエッセイスト兼ミニマリストである ドミニック・ローホー氏。

満を持してのダイエット本!だと思い、思わず手を出した。

しかし、著者は冒頭から「この本はダイエットを唱えるためのテキストではない!」という。

確かに書かれているのは思考の問題が多い。

すべては、自分の考え方が痩せにくい体質を作り出しているのだと。

それを生活の中から、じりじりと思考をより良い方向に回転させるプランが満載の書籍なのだ。

ドミニック・ローホーの言葉を拾い出してみよう。

~皿の中の料理を平らげる必要はありません。
太るにつれて、自分を見失っていきます。
もっと空腹を手なずけましょう~

~身軽に生きるために知っておきたい、実践したい
意識と心でやせる方法~




【もくじ】


はじめに 太り過ぎは必然ではない

第一章 食に対する意識を見直す
●太るにつれて、自分を見失っていく
●やせている人は、やせることに人一倍関心があるのです ほか

第二章 食べ物ノートと習慣
●理想モデルの助けを借りる
●食べたものはすべてメモする ほか

第三章 質の良い食べ物
●なぜ毎日米を消費してもアジアの人たちは太らないのか?
●カロリー計算は役立たない
●一汁一菜という魔法のデュエット
●トルコ流大皿ダイエット
●胃袋の満腹感ではなく、摂取したカロリーにより満腹感を得る ほか

第四章 量を少なく、バランスよく
●最後の一口が多過ぎたということはないですか?
●皿の中の料理を平らげる必要はない ほか

第五章 体内時計ダイエット
●王様の朝食、王子様の昼食、貧者の夕食
●身体は何も食べない時間を欲している ほか

第六章 たとえやせても楽しみがなければ意味がない
●フラストレーションの原因になるようなダイエットは決して続かない
●容器のサイズで食べる量を調節する ほか

第七章 食欲と誘惑
●誘惑はいつ、どこにでもある
●楽しみの機会を固辞することはない、ただ…… ほか

第八章 羽目を外したい時、さぼりたい時
●一日一行だけ綴るポジティブ思考療法
●食べ終えるのを誰よりも遅くする ほか

第九章 太らない習慣
●食事を13口に分けて口に運び、一口につき30回噛む食べ方
●デトックスするためにスキン・ブラッシング ほか

おしまいに
●大切なことは身軽に生きること
●自分をよく知るためのリスト

                 ★

最近、本当に食が細くなったなあ…と、実感している。

もちろん、タンパク質や身体に大事だと思われる食材は、徹底して毎日の食事に組み込んでいるが。

何しろ、「量」がいらなくなった。

お酒も完全に週末だけだし、飲み過ぎることもまったくない。

歳とともに少量で満足できるように、いつの間にかなっていた。

この本の中で興味深かったのが、「豆皿」の話だ。

「豆皿 食の楽しみへの誘い」では、価値のある食べ物には豆皿を使うのがいいのだと。

確かに。

わたしは大好きな巨峰やチョコレートの一粒(プラリネ)などは豆皿に乗せて出している。

美味しいものは少しだけが美味しいんだよ。

そのためには、素敵な可愛い豆皿がいくつあってもいい。

とか言って、食器を買う口実になりそう(笑)

ちょっとだけの高価で美味しいものを丁寧に味わう・・・。

こんな感じでどうでしょうか?

豆皿の「メリット」を書いてみた。

とにかく、装丁も何だか素敵な痩せるための本。

太っている人もそうでない人も、一家に一冊どうぞ!(笑)




『ハーバード大学式 命の野菜スープ 長生き味噌プラス』高橋 弘・著(株式会社宝島社)【選書・文化】

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• 簡単レビュー

キャベツ、かぼちゃ、にんじん、玉ねぎの4つの野菜を切って煮るだけ。

栄養(ファイトケミカル)がたっぷり入った、病気を撃退する命のスープがさらに進化!

ベースとなる命のスープに具入りの味噌玉をプラスすることで、スープのファイトケミカルに具の持つ栄養素も加わり、さらに体が喜ぶ一杯に。気になる症状、不調に合わせて、数ある味噌玉の中からセレクト可能。

冬はもちろん、一年中飲みたいぽかぽかのスープの完成!

尚、ハーバード大学式とは、著者・高橋氏がハーバード大学医学部でファイトケミカルを研究されていて、その臨床結果からのスープ考案だということで命名された。

                   ★

10月1日、今日から「ハーバード大学式 命の野菜スープ」を作って飲み始めた。

冷蔵庫に残っていた「キャベツ・かぼちゃ・玉ねぎ・ニンジン」を水で煮ただけのスープだ。

味付けは塩だけ。

朝から、これ一杯だけでお腹がいっぱいになった。

買い出しでは、みそ玉を作ろうと、大好きな麴味噌を買ってきた。

この本を手ほどきに、毎日朝晩の2回、飲んでみたい。しばらく続けてみよう。

多くは、体重の増減が激しい夫の身体を心配してのことだ。

このスープの効用は表紙に書かれているが、ここに書き出してみよう。

がん撃退

感染症に勝つ

ダイエット効果

動脈硬化予防

認知症予防

糖尿病予防

便秘解消

解毒作用

ストレス緩和

骨の老化予防

アレルギーを抑える

など、スープを飲み続けえて行くと、たくさんの効用があるそうだ。

いつでも手に入る野菜ばかり。調味料も塩、味噌だけ。

忙しいわたしにはうってつけ(笑)

ずっとこんな本を探していた。

続けてみて効果のほどをレポートしようと思う。

今、深刻な病気に罹っているわけじゃないが、健康寿命を延ばせる方法を早くから取り入れ、習慣化したいと考えた。

味噌汁とは違う野菜スープ。本では1回作って数回に分けて食べる(冷凍保存OK)

わたしは保存せず、毎回作る予定。(作り置きが苦手なの)

では、材料と作り方を紹介する。

玉ねぎ、キャベツ、ニンジン、かぼちゃすべて100g

水1リットル

塩少々

※みそ玉はみそ100gを丸めて冷凍しておく。出来あがったスープにポトンと入れて。(かつお節、刻みナッツ、刻んだしそ、刻んだショウガなど、なんでも一緒に丸めて)

これだけ。

作り方

材料は一口大にカットして水から入れて煮る。あくを取りつつ材料が柔らかくなるまで煮よう。(玉ねぎ、にんじんの皮、かぼちゃの種はだしパックに入れて一緒に煮る。煮あがったら取り出す)

仕上げに塩少々で味を調えたら出来上がり!

めっちゃ簡単でしょ?

★2024年9月25日更新 『やっぱり食べに行こう』原田マハ・著(毎日新聞出版/文庫)【選書・文化】

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やっぱり食べに行こう!』原田マハ・著(毎日新聞出版)

• 簡単レビュー

海外の美術館でキュレーター(学芸員)を勤めた後、作家として活躍中の原田マハ氏。

ピカソやゴッホを訪ね、取材先で食べた「思い出の一品」

至福の食べ歩きエッセイが文庫になった。

ルーアンのチーズや、ゲルニカのタパス。ロンドンの豚骨ラーメンなどなど、人気作家のパワーの源はやはり食にあったのだ。

誰にでもある、旅先で出会った「忘れられない一品」

それを文章で再現した、珠玉のグルメエッセイ。

                    ★

10月に海外へ行く息子は日々、着々と仕事を調整中。

わたしは、イマイチ海外にはまだ目が向いていない。

コロナショックは、精神的にもかなり影響しているんだな・・・と、我ながら、慎重な姿勢になっていることに正直驚いている。

10年パスポートの切れる2025年4月までにどこかに行ければいいなとか、何となく考えているだけだ。

国内でも政府主導でGOTOトラベルに変わる、全国旅行割(全国旅行支援)が10月11日から始まる。

全国旅行支援資料先→https://travelersnavi.com/coupon/kenminwari-kakudai 全国旅行割(全国旅行支援)

まだ、全国割を使っての旅は考えていないのだが、明らかに「紅葉と食」に注目は集まっている。

申し込みのルール(ワクチン3回接種またはPCR陰性証明など)を徹底して応募態勢に臨むか?どうするか?思案中。(ワクチンはすでに4回接種済み)

たぶんだけれど、都民割があっという間(数分)でアウトになったように、サーバーがパンクするような応募になるだろうから、もう、やんないかも(泣笑)

第一、平日仕事だし。

で、独自の旅プランで充分、全国割よりお得な旅ルートを見つけ出すつもりよ。

しかし、原田マハさん、手持ちの美術関係だけでなく、食のほうでも楽しませてくれる作家なんだね。

何しろ、肩の力の抜けた装丁がいい。文庫になったという事は、再販が見合う良書だということ。

旅までの妄想タイムや旅本番のお供にぜひ!

さて、紅葉と食の旅プランを立てようっと。

『辛酸なめ子、スピ旅に出る』辛酸なめ子・著/イラスト (産業編集センター/発行)【選書・旅と日本文化】

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辛酸なめ子さんをご存知?

漫画家で、コラムニスト(おもに社会学系)、女性メディア・アクティピストなど多方面で活躍中。

東京都千代田区生まれで埼玉県浦和育ち。武蔵野美術大学短気学部デザイン科グラフィックデザイン専攻。

血液型A型、愛称「なめちゃん」

アート作品は、自身が女性であることを逆手にとった作品や、「役に立たない珍発明」的な三次元作品などが主であるが、ほとんどが「人間関係についての強迫観念」をテーマとしている。

慇懃でおっとりとした文体とは裏腹に、独特な画風と皮肉の効いたコラムで人気を博しており、「ガーリーな毒」と称される。現在、『週刊文春』の「ヨコモレ通信」、サイゾーの『女・一人修業』他、新聞・雑誌に多数の連載を抱えている。(Wikipediaより)

•『辛酸なめ子、スピ旅に出る』 簡単レビュー(書籍の引用)

稀代のエッセイスト・辛酸なめ子が、俗世の全てから浄化されたいアナタに贈る、渾身のスピ旅案内。
エネルギーがフル充填できるガチの開運スポットから、ゆるゆるオモシロスポットまで、全国24のパワースポットを巡る旅の本。一家に一冊か?(笑)

                    ★

この方の話を今朝FMで聞いたのね。

そしたら、旅の本を出してるっていうじゃない!さっそく帰ってきてAmazonで調べてアソシエイト広告を載せてみた。

スピ旅とは、「日本のスピリチュアルな場所や伝統・文化に支えられた神聖な場所」を選び、編集者と一緒の旅や、辛酸なめ子さんがひとりで訪れてきた場所を責任編集されているのだそう。

こりゃあ、面白い企画本!絶対に読みたい!と早くもポチっとなった(笑)

でも実はわたし、スピリチュアルな場所とかまったく興味がないのよね。それでも読みたくなったのが、「弾丸旅」の話を聞いたから。

スピ旅をどんな風に「弾丸」で旅したのか?が、おおいに興味が湧いた。

(ま、弾丸と聞いて飛びつくのはわたしとなめ子さんだけかも・笑)

先日も、「九州日帰りお墓参り旅」なんぞをやってきたそうだ。なるほど、「弾丸スピ旅」といっても、お墓参りとかあるよね・・・これ、いいなあ(笑)

さっそく、旅魂がさく裂して、スピリチュアルから離れて、ネットで弾丸旅のブログや書籍などを読みまくっている。(時間の溶けかたが半端ないけど、楽しいんだから仕方がない)

例えば、「パリ2泊5日」とか、「週末関西」とか。行ってないのに、妄想旅でも充分楽しめるわたしはすでに猛者じゃろうね?(笑)

コロナですっかり鈍った旅筋を鍛え始めたって話よ。妄想から始めて旅気分に浸るのが楽しいし、実際にこれまで数々の旅先もすべて妄想旅が発端だった。

ああ、早く「弾丸旅」に行きてぇ(笑)

尚、家族には毎回不評だった「弾丸旅」

もう絶対に行かない!とか言われ続けてきた。

シンガポール滞在36時間なんて、1泊3日だもん。

行った気がしないし、物凄く時間に追われるのが嫌なんだそうよ。

わたしはゲーム感覚が過ぎるのかしら?

辛酸なめ子さんの本でいっそう、弾丸筋を鍛えるう!(笑)




★2024年9月2日更新 『9月1日 母からのバトン』内田也哉子/樹木希林・著(ポプラ新書)【選書・文化/自死を考える】

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ポプラ社レビュー

「死なないで、死なないで……。
今日は、大勢の子どもたちが自殺してしまう日なの」

母が遺し、娘が受け継ぐ、
生きづらさを抱える子どもたちへのメッセージ。

学校では学べないことを、
この本に登場する人たちは教えてくれる、
これを読んで不登校は差別語だと思った。
――谷川俊太郎氏、推薦

「どうか、生きて」 2018年9月1日、病室で繰り返しつぶやいた樹木さん。夏休み明けのこの日、学校に行きたくないと思い悩む子どもたちが、自ら命を絶ってしまう。樹木さんは生前、不登校の子どもたちと語り合い、その事実を知っていた。樹木さんが遺した言葉と、それを受け内田也哉子さんが4名と対話し、紡ぎ出した言葉をまとめた一冊。

~2019年にポプラ社から刊行した単行本『9月1日 母からのバトン』を新書化したもの~

                  ★

ポプラ社さんは同業会社。そう、たしか2019年9月1日に大々的な平積みをどこの書店でも見かけた。

本の露出が減り、世間から忘れ去られて行くが、買っておきさえすれば、大切なメッセージをバトンとして繋ぐことができる。

改めて本の持つ重要な価値を見出した一冊。

昨日、偶然に内田也哉子さんのお話を運転中のラジオで聴いた。

ああ~、大切な本の話だ!と、思い出して急いで書店へ。

でも見当たらない。さっそく予約をしてきたの。

読まずにここに載せた本。

それぐらい、樹木希林さんからの「生きるためのメッセージ」は強烈だ。

今、すべての子どもに読んでもらいたい本のひとつ。(児童書ではないけど)

『妄想浪費』小山薫堂・著(光文社)【選書・文化】

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妄想浪費』小山薫堂・著(光文社)

• 簡単レビュー

~お金を生き金にするのも死に金にするのも全部、使い方次第~

上質な浪費を妄想してみた話である。

数々の人気テレビ番組やヒット映画の脚本を手掛け、
「くまモン」の生みの親であり「地方再生請負人」でもある
オールラウンドのトップクリエイターが初めて綴った、
小山流「これからの時代」の素敵なお金の使い方。

宣伝費一億円を投じて、その効果が一千万円程度に終わるか、
百億円の効果を生むかは企画次第だ。


企画とはお金の価値を最大限に生かすこと、生きたお金に換えること、
お金に命を預けることなのだ。

世の中には上手にお金を貯められても、上手にお金を使える人は少ない。

それでつい、資産をお持ちの方々と出会うたびに「僕がこの人だったら……」
と有意義なお金の使い方をあれこれと妄想してしまう(文中より)

~そして、人はきっと誰かの天使になれるさ~

月刊「Forbes」連載(全58回)

                 ★

8月27日。

やっと、今年の夏らしいお出かけをする。

今年の春ごろメールで「南アルプスの山荘に遊びに来ませんか?」と、友人から誘われていた。

北アルプスの帰りに寄るはずだった、南アルプスの山荘。

しかし、明日、甲信地方は午後雨降りらしい・・・(泣)

でも、山梨のフルーツも夜景も逃げたりはしない。

どこかでタイミングよく取り入れて夏の終わりを楽しもう。

もう、ずっと妄想旅ばかりだったから(笑)

明日は帰れても深夜になる予定。

ブログのアップも明日中には難しい。

そんなわけで、小山薫堂氏の名書を載せた選書を前もってアップした。興味のある方はぜひ!読んでみて。

それでは、行ってきます!

★2025年7月30日更新 『クライマーズ・ハイ』横山秀夫・著(文春文庫)~大活字本(埼玉福祉会版)で読む【選書・文化】

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• 簡単レビュー

1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。

その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。

未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。

「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して――。

若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。

 『クライマーズ・ハイ』       

                    ★

『クライマーズ・ハイ』は2度目の再読だ。初回は文春文庫で読んだ。

(実は、日航機墜落のあの日、わたし達夫婦は長野県小諸市の駅前ホテルに泊まっていた。そして浅間山へ行こうと話ていた時に、TVでこのニュースを知って愕然とした。この事故の記者を務めた横山秀夫氏が書いた小説とあって、当時大変なニュースとなったのを覚えている)

今回は、図書館で見つけた「大活字本シリーズ」の新刊本を借りて拝読中。

さて、大活字本とは?

文字通り、大きい文字で印刷された本である。

(下↓ の写真は文中だが、紙いっぱいに読みやすい色味のインクで印刷されているのも興味深かかった)

この出版物の大元は埼玉福祉会という埼玉県の福祉団体だ。

老人や弱視者に少しでも読みやすい大活字本を提供し続けている。

また、身体障害者の働く工場で製本発行するという、雇用を生み出す仕組みを築いてきたのだそうだ。

実際に読み始めてみて、「なんて、読みやすいんだろう!」どんどん読めてしまう。

目の悪くなってきたわたしにはうってつけかもしれない。

ページ数も増えることを考えて、軽くなるように紙の質にもこだわった装丁だとも感じた。

こうした製本技術の支えもあって、長編作品のこちらは上下巻で6000円!(各巻3000円)

どうだろう?高いかも。

でも読みたかった本が目視で読めるのはこの上ない幸せなことだろう。

電子書籍とも違う、一枚、一枚ページをめくる喜びが紙の本にはあるのだ。

こういった大活字本でどんどん、新刊が発売される日がくるのだろうか?

多分無理だろうが、一部のこういった機関で手に入るのなら、そういった情報を持っていたら良い。

※ 大活字本の出版社はこちら→https://www.saifuku.com/daikatsuji/index.html(埼玉福祉会

読書好きだが、なかなか本が読めなくなってきたと嘆く方へのプレゼントにも最適かも。

わたしも、弱視の友人に差し上げようかな?

読書の秋、敬老の日とかにもうってつけ!

という「大活字本」の話。

Amazon聴読サービス「オーディブル」10日間無料聴読を試して~読了した本と使用感をまとめた【書評・文化】

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7月15日~25日の10日間「Amazonオーディブル」で聴いた書籍をあげてみる。

① ねじまき鳥クロニクル 村上春樹・著(聴読再生時間11時間23分)

② 老体とピアノ 稲垣えみ子・著(聴読再生時間7時間21分)

③ 1%の努力 ひろゆき・著 (聴読再生時間5時間38分)

④ できないのはあなたのせいじゃない ブレインロック解除で潜在能力が目覚める 勝間和代・著(聴読再生時間5時間46分)

⑤ なぜか上手く行く人のすごい無認識 梯谷 幸司・著(聴読再生時間4時間39分)

以上の5冊をオーディブルで聴いてみた。

手始めに聴いた「ねじまき鳥クロニクル」は2人の男女の掛け合いが凄まじい。ついつい読み飛ばしてしまいそうなシチュエーション部分が脳内に「映像」となって再現されるような感覚だ。

有名俳優を使ったナレーションだからだろう。数々のレビューでは、この男優さんのしゃべりがあまり良くないという評価が多かったが、私は毎週土曜日にこの男優さんのラジオ番組を聴く習慣があるからか、とても身近に感じてずっと聴き続けられたんだ。

しかし、途中休憩を入れながらの11時間はべらぼうに長い!

いやあ、良く読んだ!ではなく良く聴いた!となるのも不思議な体験だった。

それがね、小説を丸一冊聴き切ったら、意外なほど満足感があったのだ。

たぶんあらすじやこまかな内容がしっかりと頭に入ったからだろう。読み飛ばしがない読書はなかなかできないものだから。

ここまでで言えるのは、オーディブルはどんな声の本か?で読む読まないが決まってしまうものだということ。

今回5冊の書籍を聴いてみたが、始めのつかみでだいたい決まってしまうようだ。

もっとたくさん聴けるだろうと思っていたが、なかなかど~して、そうも行かなかった。

やはりオーディブルは週末にゆっくりと体を休めながら聴くのが一番いいだろう。

次は、長距離ドライブの時なんていうのもいいだろう。

また、無料期間がやってきたら、まとめて聴いてみる。

今回は、聴いて面白かった、稲垣えみ子氏、勝間和代氏の2冊はさっそく図書館で借りた。

手元に届き、読了したら、レビューする。

いいかも。聴くだけ読書(笑)