登山家・田部井淳子氏(故)の生き方に学ぶ~男尊女卑には「登っちゃって、世間をあっ!と、言わせるの」という生き様♪【選書・文化】

【ブログ新規追加889回】

コロナワクチン接種後の発熱に伴うおこもりの一日。

前々から予定していた、登山家・田部井淳子氏(故)の半生を書籍からがっちりと読み込んだ。

丁度、今週10月31日に谷川岳をトレッキングした夜、渋川温泉のホテルで観たNHKの特番が「登山家・田部井淳子さんの回想録」みたいな番組を放映していたところを、偶然にキャッチした。

田部井淳子さんの半生をドラマにしたものだったが、ホテルでそれを観ながらブログで行ってきたばかりの谷川岳の絶景を、意気揚々とまとめあげた。

田部井淳子氏は、旦那様との出会い、子育てと海外遠征登山の両立や、女性だけの登攀クラブの設立、ガン発病からの闘病生活など、様々な人生のターニングポイントを雑誌「主婦の友」や山岳雑誌「山と渓谷」「岳人」などでエッセイとして寄稿されてきた。

折々に単行本で発刊されていた。これは発刊された年代順に全部読んでみたい!と、書籍リストを眺めながら度々思っていたの。

地元の図書館で探してみたら、単行本が4冊、雑誌が1冊あったので、昨日、コロナワクチン接種の後、借りて帰ってきた。(実はまだまだた~くさん出されている)

すでにワクチンの副反応で微熱がそこそこ出てたが、夜から読み出して、明け方にも読んで、食事の合間にも読んで、借りて来た本をすべて読み終えて、今これを書いている。

田部井淳子氏、本当に普通のおばちゃんだった。

そして、幼い頃は病弱だったそう。

それが、世界初のエベレスト女性登頂を果たすまでのドラマは読む者に、感動と漲る息吹を与える。

20代は岩登り専門のクライマーで、先日、わたしも訪れた谷川岳の一の倉沢(南綾域)で、同じくクライマーの男性と知り合う。それが、彼女を世界のエベレスト登山家に仕立てあげた田部井政伸氏だった。

山しかない二人の結婚式は、家族の反対する中、全部自分たちで用意した質素なものだったとか、母親が有名な登山家だという家庭環境での子育ては困難を極めて、幼い息子と娘の長きに渡る反目など、包み隠さず苦しみ通した姿が印象的だ。

好感度抜群の文章をシャワーのごとく浴びて、こちらまで元気一杯になっちゃった(笑)

せっかくなので、今回読んだ数々の書籍を広告&レビューで紹介する。

『人生、山あり 時々谷あり』田部井淳子・著(潮出版)

簡単レビュー

最高峰を目指し続ける女性登山家の
生きる喜びに満ちた人生讃歌! !
世界初の女性初のエベレスト登頂から40年!
山頂から見る風景には、生きる喜びがつまってる!
「世界初」の称号と三度の遭難、
突然のがん告知と余命宣告、
そして被災地の高校生たちとの富士登山と。
女性登山家のパイオニアがつづる、
涙と笑顔たっぷりの感動エッセイ!

『人生は8合目からがおもしろい』田部井 淳子・著(主婦と生活社)

簡単レビュー

2012年春、突然のがん告知。抗がん剤治療後、手術。そして点滴の合間に副作用でしびれる足で山に登り、講演や執筆をこなした。

生きているかぎり前進あるのみ!世界初の女性エベレスト登頂から40年を迎えた登山家が、つぶさに振り返る「山とともに歩んだ人生」。

文庫化にあたり、病気後の日々を綴った書き下ろし原稿を特別収録。

『再発!それでもわたしは山に登る』田部井 淳子・著(文藝春秋)

簡単レビュー

人生が終るそのときまで、人と山を愛した世界初の女性エベレスト登頂者、がん闘病と登山の記録。

さて、4冊の書籍をくまなく読み切った、読書三昧の休日もおしまい。

31日に観たNHKのTV番組でもっとも印象的な場面は、田部井淳子氏が、エベレスト遠征のために援助や支援を頂きたく企業回りをしていた時のこと。

とある新聞社社長に「田部井さん、女性だけの登山?そんなのど~してやるの?あなたは子どももいるんでしょ?家ほったらかして、エベレスト?バカ言ってんじゃねーよ!」と、吐き捨てるように言われた。

その時、田部井淳子氏が社長に言い返した言葉が「登っちゃって、世間をあっと言わせるの!」だった。

この田部井淳子氏の言葉に、新聞社社長は大笑いしながら「1200万円出すよ!」と。

続けて「その代わり、うちの新聞に全面的に載せさせて頂くから覚悟して必ず登頂を果たして!」と援護射撃頂いた場面が最高だった。

そして、本当に「女性だけのパーティーがエベレストに登って世間をあっ!と、言わせちゃった」という話。

山登りは「緊張感のある最高の遊び!だ」と、言い切る田部井淳子氏。

本当に生涯遊びきって逝ったのだ。

ああ、痛快だっただろうな(笑)

“登山家・田部井淳子氏(故)の生き方に学ぶ~男尊女卑には「登っちゃって、世間をあっ!と、言わせるの」という生き様♪【選書・文化】” への1件の返信

  1. 「秋潮や 光彩映えて 目立ちおり」 清流子
     今、木々は色深く彩どり激しい。湖畔も山野も街樹もすっかり夏の賑わいが過ぎさり、波が引くように静かな感じ。しみじみとした光が心に沁み込んできて、ものの哀れが残るだけ。

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