『魂の退社』稲垣 えみ子・著(東洋経済新聞社)【選書・文化】

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『魂の退社』稲垣 えみ子・著(東洋経済新聞社)

簡単レビュー

出世競争や「もっと給料を」という欲望からもう自由になりたい――

人生の折り返し地点にさしかかり、そんな思いが日に日に強くなる著者。

だが会社を辞めて食べていけるのか?

お金がなくても幸せな人生とは?

大手新聞社社員が「50歳、夫なし、子なし、無職」になるまでの悪戦苦闘を明るくリアルに綴る。

すべての働く人に贈る、勇気と希望と笑いの詰まったエッセイ。

               ★★★

先月、営業先で退職した元同僚とばったり出会ったばかりで、頭の中でぐるぐると「わたしはいったいいつまで働く?」とか「このまま?」などと仕事と会社の関係を思い巡らせていた。

そして、うっすらと「仕事=わたし」でなくなった時のことも考えていた。

で、稲垣えみ子さんの退社エッセイを思いだして、急いで図書館に予約を入れたところ、あっという間に着ちゃったんで、先週末で一気に読んでしまったんでレビューと相成った経緯よ。

しかし、なんでこんなにこの方の文章は面白いのだろうか?

それほど、新聞記者として鍛えられたのだろうか?

いいや、思うに「天性の面白気質を持っている」方のようだ。

ひとつ、ひとつのことがらや、出来事に意味合いを持たせて文章を編み、経緯を並べ、読者に周知と納得をもたらす名人なんだろう・・・と推測してみた。

そして、エッセイのテーマが「会社員(自分)の退職について」と。

社内でまことしやかに繰り広げられる「理不尽な仕打ち」にいつまで耐えて勤めるのか?

TVドラマ「半沢直樹」で描かれていた通り「会社はそのすべてが一編のドラマ」であると言われていたな。

その一編のドラマを自分の手でひねりつぶすがごとく、定年を待たずに「辞める」とはなんと、勇気のいることか?!

そのあたりの心情がこれでもか!と、にくい(例えば、退職金は手切れ金とか)表現で描かれていて、スイスイ読めちゃう(笑)

退社エンタメをという一書を、抱腹絶倒で読み切った週末だった。

ま、わたしは「自分の潮時の年齢=退社日」を決めているので、とにかくその日まで「健康」で「謙虚に学び続ける」日々を送って行こうと決意している。

まだまだ先は長い。全力でやりきる覚悟よ(笑)

それでは、また!

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