手話の通じるSTARBUCKS~JR国立駅【暮らし・障がいを外へ】

【ブログ新規追加456回】

仕事先の国立駅構内(nonowa)に、手話が「共通言語」のSTARBACKSがある。もちろん普通に利用できる。今日も混んでいた。

                ★

2020年6月のリリース記事を添付する。

手話が共通言語となる国内初のスターバックス サイニングストアが東京・国立市にオープン
『スターバックス コーヒー nonowa国立店』 2020年6月27日(土)開業

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社〔本社所在地:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水口貴文〕は、2020年6月27日(土)、東京都国立市に聴覚に障がいのあるパートナー(従業員)を中心に、主なコミュニケーション手段として手話を使用し、運営する『スターバックス コーヒー nonowa国立店』をオープンいたします。

この店舗は、聴者と聴覚に障がいのあるパートナーが共に働き、多様な人々が自分らしく過ごし活躍できる居場所の実現を目指した、スターバックスのダイバーシティ&インクルージョンを象徴する店舗の一つです。スターバックス コーヒー ジャパンのCEO、水口貴文は以下のように述べています。「店舗のコンセプトは“Infinite Possibilities(無限の可能性)”。私たちパートナーの夢を店舗という形にしました。聴覚に障がいのあるパートナーやお客様にとって、ありのままの自分で居られる場所であり、障がいのある若者にとって夢や未来を描ける場所、そしてこの店舗を訪れた誰もが新たな気づきを得られる場所になればと考えています。」(記事全文参照)

「サイニングストア」・・・靜かなお店である。この店で手話を覚える人があとを絶たないのだそう。

「ありがとう」を覚えて、聴覚障がいを持つ店員さんとのやりとりをする人も多いと聞く。

この店は期間限定ではない。通常営業で「地域に根差した垣根のない誰もが利用できる」という素晴らしいコンセプトだ。

手話ができなくても、メニューリストから指差しで頼める。

脳出血の後遺症で言語障害を持つわたしは、この指差しオーダーがあるとどれだけ助かるか。

あれと、これと、こうして、ああしてと、ややこしいスタバのオーダー。あれは言語障害があると、面倒でとてもオーダーしようとは思わない。

痛いところをフォローしてくれるこんな店は本当に有難い。

                ★

さて、今日から9月5日まで東京パラリンピックが開催される。

今、仕事から帰って新聞で興味のある車いすバスケとかのスケジュールを見ている。

純粋にスポーツを楽しむというマインドになり切れないかもしれないが、これまで生きるためだけでなく、オリンピック選手として、普通では考えられない努力を重ねてきた障がい者アスリートたちの熱闘を見ないわけにはいかない。

わたしごとだが、脳出血発病から13年、普通に生きるために今思い返してみても信じられないほど長い間、言語を取り戻すリハビリと麻痺の緩和トレーニングを続けてきた。努力だけが友だちだったかもしれない。

そして勇気を持って「外へ」出た。

だからわたしにとって、東京パラリンピックは「外で戦う勇者たち」の祭典なのだ。

今朝も駅頭で、「パラリンピック反対!中止!」と、がなっていた某政治家がいた。

TVでも、それぞれが様々な思いの元でパラリンピック是が非発言を繰り広げている。

しかし「外へ出る」ことがどれだけ障がいのある人たちにとって素晴らしいことなのか!ってところは、当事者でないととてもわからないものであろう。

コロナ禍でデルタ株は怖いが、9月5日まで無事故で頑張って!と、エールをおくりたい。