ウエルビューイングな変貌を遂げるJR立川北口~SORANO HOTEL→グリーンスプリングス→IKEAまでの平日散歩【ホテル・沿線探訪】

【ブログ新規追加219回】

先月の渋谷に続き、立川北口が新しく変貌を遂げている。国立市での仕事を終え、早速、話題のスポット探訪をしてきた。

● たましん美術館

たましん本社ビルとSORANO HOTEL

まず、多摩中央信用金庫(たましん)の美しい本社ビルとたましん美術館がオープンした。新進気鋭の画家やクリエイターの作品鑑賞は300円。2階へ上がると、無料のギャラリーがあり、多摩地域で創作活動をされる画家の作品がコリドーに並ぶ。

で、そこから、全面ガラスのドアーを開けて噴水のある空中庭園「グリーンスプリングス」へ。ここからSORANO HOTELと、約20店舗のカフェや雑貨店が軒をつらねる。

冬用のストーブがたくさん庭園内にあって、暖が取りやすくなっていて嬉しい。

ずっと楽しみにしていた「SORANO HOTEL」へ。

今回の視察はロビーメインで訪れた。インフィニティ―プールはまた次回に。

とにかく、シンプルで美しいホテル。植物の多さも必見かも。女性の利用者が多そう。

ここで、立川市とSORANO HOTEL、双方が目指す「ウエルビューイングな暮らし方」とは。

ちょっとひも解いてみよう。

● ウエルビューイングとは

幸福。安寧。
身体的・精神的・社会的に良好な状態。

特に、社会福祉が充実し、満足できる生活状態にあることをいう。(コトバンクより)

簡単にまとめてみた。SDGs(持続可能な開発目標)の普及により、さらにこういった傾向は進むであろう。

この芝生のオフィスの屋上にベストスポットがあると知ったので早速、急な階段を登る。

階段の頂上から見下ろした(怖いよ~)

で、びっくりする多摩地域の眺めと、遠くに富士山が現われる。もちろん、ズーム最大で撮った。

ストーブとウッドデッキの展望台。奥にはcafeもある。

途中の植え込みには冬いちごが!まさに、ストロベリーフィールズ。

と、素晴らしい眺めを堪能したら、最後はグリーンスプリングスの前の立川IKEAへ。

歩き疲れたので、店内はほぼ見ずに、カフェへ直行。ストロベリーソフト(50円)を食べて休憩する。

クリスマスオーナメントやディスプレイが可愛い。

と、こんな具合で、変貌を遂げるJR立川駅北口を探訪した。隣りの市だけど、ウエルビューイングの具現化を、こんな形で計る行政や地元企業の熱量を存分に感じた一日だった。

ウエルビューイングを目指すと、とたんに近くの場所が、特別な眺めや美しい場所に生まれ変わる。

もう、遠くに行かなくてもいいかも(笑)

やっぱり、挑戦や変貌は素晴らしい!




★2023年12月13日更新 本に夢中になったあの頃の自分を探す旅~ところざわサクラタウン【写真・KADOKAWA】

【ブログ新規追加212回】

ところざわサクラタウン」は、日本最大級のポップカルチャーの発信拠点として2020年11月6日、グランドオープンを果たした。

埼玉県所沢市の唱える、「みどり豊かな地から最先端の文化と商業を生み出し、世界に向けて発信するCOOL JAPAN FOREST」この構想に手を挙げたKADOKAWA。

KADOKAWAの新オフィスでは、広大なワンフロアで1000人のメンバーが勤務するという。KADOKAWAの書籍製造、物流工場やオフィス、イベントホール、ホテル、ショップ、ブックストア、レストランをひとつの大型ビルに集約させた。

そして、屋外の巨大な巨石のような「武蔵野ミュージアム」では、アニメ、ラノベ図書館、エディットタウンはまるで、本の街に入り込んだような空間。開館中チケットを手に入れれば、一日中、好きな本と過ごせる。

このミュージアム圧巻のブースは50000冊のKADOKAWAの書籍を高さ8メートルの書棚で壁一面にあしらった本棚劇場。

画像拝借

この本棚劇場でのエンタメは、「本と遊び、本と交わる」をコンセプトに掲げ、プロジェクションマッピングの上映が観られる(有料・今日は完売でみられず/画像は公式サイトから

その他のブースもグランド・ギャラリーや角川の創業者が愛した庭園など見どころは多い。ただ、コロナ対策で、入場制限がされていたり、チケットが売り切れていたりと、行かれる場合には前売りなどの情報を得て行くとよいかも。

             

わたしの仕事は出版営業で毎月70店舗の書店に訪問営業を行っている。その客先はほぼ、今ではチェーン店だ。

各々の書店特有の書籍展開も、もう身体に沁み込んでいるから、何がどこに置いてあるか?かは目をつぶっていても探せる(笑)

今日、楽しみにしていたKADOKAWAのブックショップ「ダ・ヴィンチストア」は、巷の書店とは、まったく趣が違う。

書店なんだけど。ブックコンシェルジェ?(書店員さん)が手掛ける棚の見事な展開。本がまるで美術品のように扱われていた。

プレゼントにするためには?と題されたコーナーでは、あるテーマに則った3冊の本が無造作にクラフトテープで貼られまとめられたものがいっぱい。

本と一緒に差し上げたい文具やファンシーな小物たちがフロア中に陳列されている。

そうかと思えば、あるBIGネームの編集者のコーナーは個室のよな作り。今回の本棚劇場を提案から創設まで仕切ったVODが流されるなか、編集者の著作を手に取ることができる。

また、昨今、多くの書店の入口付近には児童書のコーナーを配置するのがトレンド。

ダ・ヴィンチストアでも入口からの児童書コーナーの圧倒的な在庫数と、子どもが遊べるスペースや絵画と遊ぶコーナー、回転塔の見事な絵本の陳列など、子どもの目線に立った、子どものための空間に相当力を入れている様子だ。

さて、一般書のコーナーでは、本のカテゴリー別には本が並べられてはいない。要するに簡単に欲しい本がみつけられないのだ。迷宮に入ったかのよう・・・。

男と女の本とか、発見の本とか、ちょっと、凝った言葉が壁にたくさん書かれていた。入り口の黒板にブックコンシェルジェがなにやら、エッセイのような短い文章とそれにまつわる本の紹介+イラストを、あっという間に書いていた。

驚き!

しかし、ひとりの中年男性が「小説がない、ないよ」と探し回っていた。このストアのショップコンセプトを知らなければいけないのかも。でも、それも、なんだかな~~~。

わかりやすさや見つけやすさが絶対だと思い過ぎてるのかな。色々と考えてしまった。

所沢市とKADOKAWAの共同プロジェクト。「誰もが住んでみたい所沢」「本に夢中だった頃の自分を探す」この2つのメッセージがこめられた大型文化施設。

桜の時期にもう一度行こうかな。読みたい本ばかりじゃなく、ブックコンシェルジェの勧める本をわざわざ買いに行くとか。

いいかもね。

ところざわサクラタウン

〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地3

■ところざわサクラタウン駐車場  148台
■第2駐車場 所沢市松郷138番地3 40台

■第3駐車場 所沢市松郷143番地1 142台



★2023年12月12日更新 枯れ木も山の賑わいを楽しむ~冬ならではの植物の風景【植物・冬の風景】

【ブログ更新211回】

枯れ木も山の賑わい」とは、日本古来のことわざ。

つまらないものでも、無いよりはましであるということ。

また、役に立たない者でも、いないよりはいたほうがましだということのたとえ。

それでも、春には芽吹き、満開の花を咲かせる植物たち。

一年のうちに、誕生→生育→満花→熟成→枯れる・・・と。このルーティンを淡々と繰り返す、植物の静寂な力強さに魅了され続けている。

今朝も、もう春を思わせる「白モクレン」の芽吹きを写真に納めた。すぐそばには「金柑」の実がたわわになっている。

枯れ木も山の賑わい」は使い方を真重にせねばならない。

自分を謙遜して言う言葉なので、他人に対して使うのは失礼にあたるなど気をつけたい。

いつか、わたしもパーティーのお誘いを受けた時に、こんなことわざを使う場面があるのだろうか?

まったく、教養の引き出しが必要だよ(泣笑)

紅葉(もみじ)狩りに行ってきた~京都でもなく、近所で紅葉(もみじ)終わりを堪能する【植物・紅葉(もみじ)狩り】

【ブログ新規追加209回】

秋になると、紅葉の鮮やかさ、色の奥深さに毎日の外営業が楽しくて仕方がない。

今日、午前中のオンライン会議を終えて、すぐにカメラ片手に近所の都立公園へ紅葉(もみじ)狩りと、しゃれこんで来た。
 
 
秋になると、わんさか外国人観光客が京都に押し寄せるのを毎年TVで観ている。そしてその激込みを避けて京都へは出かけてきたものだ。

京都の神社・仏閣ほど管理と手入れが入念にはなされていないものの、この都立公園の紅葉(もみじ)の見事なことったらない。

紅葉(もみじ)が森の古い神社や古池に映えているだろうから・・・と、わくわく、いそいそと、真っ赤に燃える紅葉(もみじ)を撮ってきた。


日本人は万葉の時代から紅葉を愛でてきた。現代でも、桜と紅葉は天気予報でお知らせがあるほど大切な行事。
 
紅葉狩り(もみじがり)」という名称も古風極まりないがいい。

● 桜は「見る」・紅葉は「狩る」のはなぜ?
 


 調べてみたところ、諸説は色々あるようだが、いくつかを組み合わせて言い伝えられてきたようだ。

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もっとも有名どころの話では、長野県戸隠の「紅葉伝説」で「鬼女」退治をした「紅葉狩」という題材があるのだそう。

能や歌舞伎の演目にもなっている話だが、これは平安時代の平維茂の話なので、紅葉狩りの言葉より後にできたもの。

そこへ行くと、かの万葉集には、すでに、樹の花を愛でる所作について「狩る」と唱えられている。

庶民の最大の遊びであった「花見」を「桜狩り」と言っていたと。

思うに、「桜」は月や雪と同じ、目で見て楽しむ雰囲気がある。一方の紅葉(もみじ)は秋の収穫時期と合いまって、鑑賞することを「狩る」と、表現したのだろう。

様々な、文献をひも解いてみたが、どの説も、ごもっとも!

● 明治の俳人・与謝蕪村の名句を紹介

与謝蕪村は、松尾芭蕉・小林一茶とならんで称される江戸三大俳人の1人。

「江戸俳諧中興の祖」といわれている。

~山暮れて 紅葉の朱を 奪うけり~ 与謝蕪村


 


 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

12月なので、先日のイルミをまとめてみた~六本木けやき坂/東京イルミネーションランキング1位【風景・イルミネーション】

【ブログ新規追加203回】

いつも、文章ばっかりじゃあ飽きるよね。12月になったんでイルミネーション写真を並べてみた。


参考資料リンク先→六本木ヒルズのクリスマスイルミネーション2020、約70万の …www.fashion-press.net › … › イベント
2020/11/13 — 六本木ヒルズのクリスマスイルミネーションイベント「六本木ヒルズ クリスマス 2020(Roppongi Hills Christmas 2020)」が、六本木けやき坂通りなどで開催。期間は2020年11月13日~12月25日
Roppongi Hills Christmas 2020 けやき坂 イルミネーション

● 六本木ヒルズ入口(JRA共催)

顔出しして撮影できるよ(笑)

六本木ヒルズを出たところで光のシャワーにびっくり!

11月12日、プレ開催されていた!ラッキー。

六本木ヒルズといえば、現代美術家・村上隆画伯のアイコンで有名。けやき坂商店街のマークにもなっている。

夕方5時で、ライトアップされたため、車の渋滞が起こり始めていた。

最後はテレビ朝日内の毛利庭園で♡のオブジェでおしまい。

 

以前は、車ですう~っと通り抜けていたけやき坂イルミ。今年は思いがけず、旅程と合い堪能できた。

けやき坂のイルミネーション銀色一色。このクールさが憎い。あまりにも簡素ながら場所柄なのかとても華やかで軽い印象がある。

一番好きなイルミを見られたので今年は満足。

次に好きなデザインのライトアップを探してみようかな。

まあ、この時期、夜、寒いのがネック(泣)

だから、泊まるのがいい。

ワンテーマの旅は「わたし遺産」から発信~並木を見たり天然酵母のパンを買う滋味深い場所の案内 【写真で綴る旅・東京西多摩地域】

【ブログ新規追加202回】

現在の秋川メタセコイヤの紅葉

昨日、旅の準備を中心に記事を書いた。それから一日中、12月は何処へ行こうかな?と、考え続けている。

秋川のメタセコイヤ並木を逆光で撮る

昨日の新型コロナ感染者数も500人越えで、もう、それすら慣れてしまっているさたなのだ。どうやって、少しでも出かけられるか?

これが、ゲームでなくてなんなのだろう。振り回されるより、いかに少ない選択種でも、選び抜いて外へ出てゆこうと考えている。

なにも、派手で遠いところを狙ってはいない。それこそ、コロナの餌食でしょう!GOTOも来年6月末まで伸びたようで、また利用できる日も来るだろう。

今は、近場のしかも一日一箇所の「ワンテーマ」の旅にこだわってみようと思い立った。

● このブログで紹介を続ける東京都西多摩地域でのワンテーマ

このブログで紹介を続ける東京都西多摩地域でのワンテーマとは、東京多摩地域を始め、東京近郊の方なら誰でも思い立ったら低予算で直ぐ行ける所ばかりを季節感とともに紹介してきた。

特に以前から親しんできた西多摩地域は自分ではそれほど記事になるとは思えなかったが、意外にも見どころが多く毎回楽しんで執筆してこれたことに満足している。

まだまだ記事にしていないスポットは多いが、「ワンテーマ」の旅、なにか1つに目的を絞って、訪れた所でのエピソードを書き残したいと考えた。

秋川のメタセコイヤ並木

● 東京都あきる野市の歴史あるメタセコイヤ並木の話

ワンテーマ」の旅にふさわしい場所を紹介しよう。

東京都西多摩郡日の出町、私のワン・テーマは、この6年間通い続け毎年紅葉の時期になると「気になる場所」であるセコイア杉の並木が延々続いている場所だ。

でもそこは、都の管理地らしく金網で囲まれ入れない。いつも仕事で通りすぎてしまっていた。

今年こそは!と思い、夕方近く車を停めてやっと金網の隙間から写真に収めた。調べてみたらそこは旧秋川高校の敷地内であるということ。

当時、都立高校唯一の全寮制男子高校で、私の中学の同級生もひとり入学した子がいた。五十数年前に1期生が1メートルほどの「メタセコイア」の木を1本植樹したことがきっかけで、毎年植えられてきたそうだ。

今では300メートル続く並木になっている。フェンスの外で写真を撮っている人がけっこういた。

とにかく不思議なくらい雰囲気があり存在感たっぷりの並木だ。一瞬だが「冬のソナタ」に出てくる春川の並木を思い出した。

写真は韓国・春川のメタセコイヤ並木(冬のソナタより)

イチョウもドウダンツツジも、すぐそばで綺麗に紅葉し並木外側の周辺を取り巻いているのだが、高校は廃校となり保存された「メタセコイア」はその中でひときわ堂々とその姿を際立たせている。そんな初冬風景に感激して帰途に着いた。

● ワンテーマの旅のお楽しみ周辺情報

メタセコイヤ並木を見たら、そのあとは、秋川渓谷での温泉や、日の出イオンモールでの買い物、途中の羽村市を拠点とする東京のスーパー福島屋で地元の野菜を買ったり、羽村動物公園でしばし、動物たちとたわ群れる・・・とか。

福島屋羽村店

● 福島屋では、毎回天然酵母の焼き立てパンを買う

この日も、お昼には羽村市の福島屋本店で天然酵母パンを買い求めた。福島屋は知る人ぞ知るちょっと高級なスーパーで、10店舗ある支店のうち品川大崎や麻布六本木など都心の店舗が多く、品揃えはあの紀伊国屋風だ。

私はずっとスイーツ&パンの専門店かと思っていたが実際はスーパーだった。羽村は仕事の途中コースなので、随分あとになってから気がついた場所だ。

八海山や越乃寒梅の酒粕とか、欲しいものが必ず見つかる。

新鮮な野菜や果物、数多く並べられた各地の特産品が目を引く。他にもちょっと高そうなお菓子などが1品1品、それほど広くない店内に美しくディスプレイされている。

たかが「食」されど「食」。豊かさの度合いが高まるなあ、と思いながらしばし休憩をとる。

● 東京都最西端の本格的動物園で動物とたわむれる

羽村駅から車で5分ほど直進すると、日本で初めての町営動物園としてスタートし、昭和57年に開園した「羽村市立動物公園」がある。

昔、息子の保育園で遠足に行った懐かしい場所だ。

30種の哺乳類、鳥類は20種類、爬虫類2種類とたくさんの動物に触れ合える貴重な動物公園で、息子もミーアキャットを間近で見てびっくりしたり、SLの前で写真を撮ったり、広い園内で迷子になったりと、大変な1日だったことを思い出した。

羽村動物公園公式HPより

動物公園の1番人気はレッサーパンダで、入口に顔が出ていて、この園のシンボルとなっている。

今回は時間が取れそうもないので、時間をとってもっとゆっくりと動物と触れ合いにこよう!と思いながら通り抜けた。

● 近場のワンテーマを見つけて、コロナ禍でも日々楽しもう

私たちのまわりにある様々な好奇心の扉。

アートや歴史、ファッション、アウトドアなど上げればきりがないほど。世間にはまだまだ知らないことがたくさんあるはず。

だが、気づけば、いつも同じところで買い物をし、同じネットで情報を検索する~訪ねるお店なども同じになってと。

要するに代わり映えのしない日常になっていく。

そんな時の新しい扉は「ワンテーマの旅」に限る。ワンテーマを追求することで、それまでとは違う「日常を刺激する」扉になるのだ。

ワンテーマの旅」はその新しい扉をあける絶好の機会。日常の雑事から離れ、ちょっと気になる一つのテーマと向きあえば、豊かな新しい感触が自分の中に醸しだされてくる。

まだ先のことだが、今から予定して探していきたいのが、多摩地域の歴史ある場所に「桜」を見つけにいくこと。大体の場所の検討はつけているのだが、聞く所によると見事な枝垂れ桜が見れるのだそう。

冬の寒さも桜を想いうかべるとほんのりあたたか、「ワンテーマの旅」って、本当に日常を変えるスパイスであり、自分だけの「わたし遺産」でもある。

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旅の準備はお好き?~わたしの趣味ともいえる旅企画の話 【ホテル・準備と宿編】

【ブログ新規追加201回】

「浮世の憂さを晴らす」には、旅が一番いい。しかも、単に行きたいところへ出向くのではなく、入念に調べて旅の企画を練るのが最高に楽しい時間だ。

以前のブログから~「旅のコンセプトを考える」→リンク先;http://lifetour.blog.jp/archives/1050103798.html

それでも、旅の予定を立てて、それまでに「あれも!これも!」と、こなすのが、毎度しんどいなあ~と、実は感じてもいる。

旅に出る前のわたしの状態はまず、こんな(笑)

旅に出る朝、十分に寝足りていたことはある?私はいつも睡眠不足。

ゆうべの疲労を引きずって、体調は「底」に近い状態で、こんなふうで旅程の第1日を、つつがなくすごせるかしらと思うほど。

行きの乗り物の中で熟睡し、現地に着く頃、ようやく並の水準にまで回復している感じ。

「もっていくコーヒーを探して、夜の11時過ぎにまだ、コンビニをうろついていた」とか「着るものを考えていて、はっ!と気づいたら午前1時を回っていて、最後の方は熟慮も何も放棄して詰め込んだ」なんてことばかり。

誰にも、思い当たるフシがあるんじゃなかろうか?

さて、旅支度の話をもう少し。

 ある文学者がエッセイに書いていたことに、「旅は出かける前が一番楽しい」とあった。

私は「嘘でしょ!」っと思う。出かける前こそが準備に追われて一番苦しいんじゃない!っと言い返したいくらい。

留守宅の戸締まり、行く先の様々な調べもの、荷物に入れるものの取捨選択なんかがもう、大変で全然楽しくなんかない。

たぶん、作家のいうのには、旅を企画する過程が最高に楽しいと、言っていたのだと思う。

作家とは違い、わたしなどは、仕事や家のことで時間に追われている主婦だもの、いつも夫からは「時間の見積もりが甘い!」などと小言を言われ、なかばふてくされる始末。

頭が煮詰まってくるのに耐えつつ、「もう!面倒!いっそのこと行かない方が楽」と放り出したくなることもある。

でも過ぎてみれば、旅支度の焦燥感に駆り立てられたような感じには独特のものがあり、やめられない媚薬のような高揚感が旅に期待を持たせていくのだ。

最低限のポイントだけは押さえつつ、愉しみながら余裕のある旅仕度がしたいものだ。

                   ★

で、具体的に今すぐ旅に出る予定などはない。新型コロナ感染が増大中で、うかうか出られない、年末で忙しい、寒い・・・など、わたし的には出にくい理由がある。

そんな時は、向こう1年ぐらいまでの旅を先回りして、企画を立ててみる。これが、実は一番の趣味なのだ。

行きたい場所、みたいものや食べたいものをリストアップ。乗り物、宿、決める事柄はとても多い。

ちょっと前のブログに書いたが、今、東京は新ホテルが続々とオープンしている最中。注目しているのが、ご近所、東京都立川市の「SORANO HOTEL] ビジネスとラグジェアリ―の中間型。

新宿から30分で、温泉水を使用したインフィニティプールから富士山を楽しめる!

全客室52平米以上、昭和記念公園を一望できるパークビューのバルコニー付き。

良く知っている場所ならではの親近感もさることながら、このホテルの持つ「非日常感」を一度、体験してみたい。

しかし、東京多摩地域では高額でちょっとびっくり!GOTOがあるうちに行けるかしら。それまでに、今月は仕事帰りにラウンジにでも寄ってこよう。下見ってことで。

                  ★

さて、旅の持ち物だが、先日の東京一泊では、仕事バッグよりも小さなバッグを持っていった。

旅の必需品も今では、薬や化粧品ぐらいしか持っていかないし、3泊ぐらいまでならほぼ、日帰りと同じ状況の荷物しか持たない。

何で移動するかが大きなカギだが。国内で車移動だとなんでも詰め込んで出かけられるので目いっぱい荷物を積んでいく。これが一番準備しないパターンの旅。

電車、バス、飛行機とかになるとどれだけ「軽く」できるか、ということが一番重要であるから、紙1枚でも(笑)減らしたい。

財布もスマートにして、余分な書類や本もできるだけ持たないようにする。本の類が特に重いのでガイドブックなんてありえないしね。

ほしい情報や交通経路は事前に調べてメモするなどはしっかりとやっているつもり。衣類の取捨選択が女性の場合一番の難関じゃないかと思う。

寒いのが堪えるので、全季節ではユニクロのウルトラライトダウンをバッグの底に入れておくのが定番だ。

どのくらい持たないで出かけられるかゲームの攻略と似ている感じ。

あと旅行雑誌によくある提案だが、「着古した衣類で出かけて、現地で買って古着は捨てるのがおすすめ」という話は私は反対。

買うのは良いが、現地で捨てるということには抵抗があるからだ。

さて、年末年始、出かける予定はない。

それでも、いつでもすぐ出られるように、少しずつ準備をしようと思っている。

実際には直前にバタバタとやって、必ず私の場合忘れ物は絶対あるし、後悔してしまうような洋服のコーディネートになったりしちゃうんだろうなあ、と。

しかし、旅は非日常だからこそ、ちょっとしたアクシデントは返って楽しむほうが良いのかもしれない。

リスク対策などポイントは押さえつつもバッファは確保し、ちょっとゆるいくらいが丁度いいと感じる。

「心を穏やかにし、鎮める旅がしたい」というのが今の気持ち。夕暮れの空の色や冬の到来の強い風に吹かれたりしながら、自然が創りだす美しさに圧倒されたい。


日常からわずかの時間でも離れて得られる ”心を整える時間” こそが私の「Better Life」なのだから。


                                                                    

  

                                                                               

東京の四季を撮る~自然が織りなす表情に魅せられ続けている【写真で綴る旅・写真を撮る理由】  

【ブログ新規追加196回】

近所の夕暮れ

ブログ名「Sun TAMA-Style」は文字通り東京の三多摩地域そのものを名前にしている。

そして、一年中、東京都の自然を写真に撮り続けている。

新型コロナ感染の危機がなくても、ずっとわたしは以前から、東京都の三多摩地域を好んで訪れ、カメラを向けてきた。

それは、意外なほど、美しい自然が身近にあるからだ。夕やけ小やけの歌が生まれたのも良くわかる。

東京都の指定する「東京名湧水57選」や、三多摩地域の天然記念物など、まだまだ訪れきれてはいない。

都心の写真の師匠は、作家・片岡義男氏だ。氏の撮る写真の大ファンで、氏の作品のカバーはかなりの数で氏自身の写真が使われている。

特に、東京の写真が素敵だ。

これは、電子書籍のみで拝見できる写真集。

東京を撮る』片岡義男・撮影/文(Voyager)

わたしは生まれも育ちも東京の三多摩地域。しかも、まだ一度もここ以外に住んだことがない。純正民なのだ(笑)

要するに都心はお出かけの範囲(笑)

さて、現在、このブログの一番人気記事は「奥多摩」の記事。何万というプレビューと何千という記事訪問者数だ。

普段、まったく狙って書いているわけではないが、さすがにヒットするのは心底嬉しいし、参考にしてもらえているのであれば、なおさら有難い。

検索流入で人気のキーワードが「奥多摩 紅葉 渋滞」「鳩ノ巣 秘境 絶景」など。秋の紅葉直前に訪れた記事がバズった。

わたしの使うカメラも夫からもらった中古オリンパスで、一眼の部類ではそれほど精度が高いわけじゃないだろう。

しかも、撮影技術がすべて自己流だ。それでも、たまに「写真を楽しみにしている・・・」といったメッセを頂く。感謝に絶えません。

素人にもきれいな写真が撮れる奥多摩の大自然。被写体が素晴らしいのだろう。

特に、紅葉の美しい場所が目白押し。そしてほぼ無料で入れる。

きれいな紅葉の条件に「気温」がある。夜半の急激な冷え込みで、赤く染める部分と黄色く染める部分が決まるのだそうだ。

葉に赤をたくさん残すには、急激な寒さと昼の陽気が必要で、奥多摩や三多摩地域はそれに相当するということだ。

厳冬に耐えるほど美しい紅葉が見られる。

そんな東京都の最西端。

美しくなる条件の詰まった東京の自然を、割と簡単に装備もなく歩けて写真も撮りやすい・・・これこそが、写真を撮り続けられる理由なのだ。

わたしにとって、東京でのwalkingtrailやカメラの趣味は、時間や金銭的なムリ・ムダが一切ない最高の趣味。

だから、続けられる。

● 参考になる書籍紹介

東京 森のカフェ』棚沢 永子・著

【書籍概要】

出かけよう。東京の森へ。癒しのカフェへ。

東京には緑が少ないと言われるけど、そんなことはない。

ちょっと目を凝らせば、意外なほどたくさんの自然をみつけることができる。

東京の郊外に足を伸ばして、鬱蒼とした森の中を歩き回ったり、

ささやかな緑を大切にしている人たちと話したり。

そういう出会いがあった時は本当に嬉しくなる。

豊かな自然に彩られた、新しい出会いの物語。

36話。

Twitter公式;リンク先→https://twitter.com/morinocafe77

                 ★

walkingtrailとカメラが趣味のわたしの愛読書。

東京という地域の自然を求めて歩き回るための必読書だ。

若干cafe情報が古くなりつつあるが。

cafeに訪れる際にはぜひ、お電話入れて下さい。

冬場はやっていない、もう閉店している・・・こういった状況がたまにあるから。

ネット情報も更新されていない場合もあり。

まだまだ撮り続けよう。

わが町のイチョウを見に行く~風物詩「おつまみ銀杏」の作り方あり【健康・植物/イチョウ】

【ブログ新規追加193回】

晩秋の連休二日目、晴天に恵まれた朝。

わが町の「イチョウ並木」を早朝、見に行ってきた。昨日の強風でずいぶんと葉が落ちていた。やっぱり、先週末ぐらいが最高のきれいさだっただろう。

お目当ての銀杏拾いも、もうほぼ無くなっていた感じ。もちろん銀杏落としのイベントがあったのか?わからないけど。

まあ、コロナ禍でそぞろ歩きをするつもりはなく、いちょう祭りの終点「多摩御陵」の綾南公園に車をとめて、御陵付近のイチョウやさまざまな植物を楽しんできた。

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もみじ祭りが始まっている高尾山に近い多摩御陵は、高尾山同様に美しいもみじの紅葉も見られる。

帰りに「道の駅 滝山」に寄り、銀杏を購入。今晩の酒の肴になる。季節を味わう絶好のチャンス。

で、「おつまみ銀杏」の作り方を紹介しよう。

 おつまみ銀杏 ※レンジで作る一番簡単な食べ方(2人分)

[材料]

生の銀杏・・・適量

塩・・・ひとつまみ

紙封筒・・・茶封筒や普通の白封筒でOK

[作り方]

① 銀杏を茶封筒などの適当な封筒に入れ、500Wのレンジで40~50秒チン。数個が破裂すればOK。

② 破裂しないで殻が割れていないものは,キッチンバサミ等の殻割り部分で割って塩を振って食べる。

◎ 尚、銀杏は食べ過ぎに注意しよう。

1日に10粒以上食べると体調に悪影響が出るケースがあるよう。

イチョウに含まれる『メチルピリドキシン』という成分が体内のビタミンB6の働きを邪魔する。

ビタミンB6が働けなくなると、嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状が出て、 やがて、中枢神経に異常が 起こる。

くれぐれも、言い伝えのように「歳の数以上は食べない」ようにしたい。

わたしは歳の数じゃ、すでに食べ過ぎ!だから、10個だけ・・・と決めている。

できたての美しいエメラルドグリーンの銀杏に今年も逢える。

ああ~楽しみ♪

秋花巡礼~日本画(屏風絵)から探す秋の七草【植物・美術エッセイ】

【ブログ新規追加187回】

秋の七草・・・萩・すすき・オミナエシ・桔梗・撫子・葛・フジバカマ

「秋の七草」は、奈良時代の歌人、
  山上憶良(やまのうえのおくら)が
  万葉集において選定した。

 「秋の野に 咲きたる花を
  指折り(およびをり)
  かき数ふれば
  七種(ななくさ)の花
  萩の花 尾花葛花 撫子の花
  女郎花 また藤袴
  朝貌(あさがお)の花」

※ 朝貌(あさがお)は桔梗。

春の七草は「七草がゆ」にして食を楽しむものだが、「秋の七草」は花を愛でて楽しむもの。

● 日本画で秋の七草を見つける

秋も終盤の15日は、我が街の美術館にて、日本画を堪能してきた。

そこで観た作品の映像から、ハッと!気づいたのが、「古の画家たちは、足元の季節を切り取って作品を作ってきた」という真実だ。

● 横山大観「春秋」

屏風画はその大きさからスマホで撮り切れず。残念。

左隻の「」だけを撮ってみた。今回の展示は撮影OKの作品が多く、それを目当てに来館される人も多そうだ。

【作品紹介】横山大観「春秋」

右隻に春のしだれ桜とたんぽぽ。左隻に秋の楓とりんどう、おみなえし、芒が描かれる。左右に季節の風趣を対比させて、没線主彩、たらしこみなどを用いながら、琳派風に描いたもの。

余白を大きく残すなかに、凛と咲くたんぽぽ、真っ青なりんどうが双方の画面を引きしめ、さらに落ちかかる一葉の楓が一瞬の時の流れを意識させ、静寂な雰囲気を与えている。

五浦時代に描かれた優品のうちの一つ。

一枚の屏風の右側に「春の花」、左側に「秋の花」を配置。このことからもわかるように、日本画の真骨頂は、反シンメトリー。左右対称ではない自由な画風が好まれたのだ。

今回の展覧会で秋花の魅力に感化されて、急いで、我が家の近所の自然公園に出向いた。

● 自然公園で見つけた秋の七草たち

もう、冬まじかで秋花も終盤。秋の七草のフジバカマはそこかしこに咲いていた。ノコンギクやオミナエシ、すすき、紅葉、竜胆(りんどう)を見つけることができた。大観の屏風絵にはやはり、桔梗ではなく竜胆(りんどう)が一輪描かれていた。

竜胆(りんどう)は公園内のある場所にまとまって咲いていた。ここは、毎年おさえている場所で、今年もその場所で可憐な青い花と出会えた。

とても幸せ。

大観の屏風絵にあった紅葉。公園でもばっちり紅葉していた。まさに同じ風景。屏風画と自然公園のマッチングを大いに楽しんだ秋の休日。

大観(水戸出身)もこの武蔵野に住んでいたのでは?と思わされる素晴らしい作品との出会いだった。

ぜひ、季節と美術作品のコラボを見つけてみて。