願ったとおりに生きる 【植物・エッセイ】

曇天に舞うハナミズキ

【エッセイ・願ったとおりに生きる】

わたしには、盲目の知人がいる。彼は現在、NYでJAZZピアニストをしながら暮らしている。

18年前、彼の帰国中にわたしの所属する、某コミュニティのセミナーがあり、そこでNY仕込みの演奏をして頂けることとなった。当日、用意したピアノが不具合を起こし使えない状態に。会場の近所の友人から、76鍵の電子ピアノを急遽借りて、演奏に間に合わせた。

どうしよう・・・76鍵だなんて、普通のピアノは88鍵。演奏家はすべての鍵盤を使い縦横無尽に音楽を操るものだ。到着した彼に、真っ先にピアノの不具合と76鍵の電子ピアノに代えたことをお詫びしたら「ノープロブレム」と一言。

満面の笑みを返してくれた。そして、最高にハッピーなNYスタイルのJAZZ演奏を30分披露下さったのだ。

足りない鍵盤の部分をどうやって演奏したのか?

答えはシンプル。指を外して弾かないってことだった。

そこは無音であっても、それも演奏の一部なんだと。

本物って、どんな状況であっても、愚痴ひとつこぼさない。なんてかっこいいのだろう。

そして、演奏のお礼を言ったら、「こちらこそ、ありがとう。僕は、NYでピアニストになると決めたのは、失明した19歳の時。だから、願ったとおりの生き方をしてるんだよ」と。

圧倒された一日。あれから、わたしも、どんなことがあっても、へっちゃら(笑)

~キレイな家に帰る幸せ~【暮らし・エッセイ】

2020年のGWは、今までと180度違う自粛生活を国民が、いや世界の人たちが強いられている。こんな時だから、おうち時間を題材に、家事のことを書いた記事(2016年5月、加筆なし)をひも解いてみた。母の日に寄せて。

2016年5月19日 小平市・薬用植物園で撮る。この写真で撮影にハマった。

私には、どんなに忙しくても丁寧に暮らしたいという願いがある。そしてそれは憧れでもあるのだ。いつも時間に追われているが、家に帰る時はウキウキな気分。それは、家の事=家事ができるから!

掃除・洗濯が大好きで、いつも家では何かしていたいと考えている。だからか、より忙しく予定を詰め込んでしまうのだ(笑)ほころびを縫う、アイロンをかけるとか、面倒くさい家事は、溜めないでさっさとやってしまう。今の家に引っ越してきて、早や9か月。最近やっと、この暮らしがフィットしてきた。

もう、子育て時代とは違い、猛スピードで家事をしなくてもいい。待ちに待った楽しい暮らし時間。家事をゆっくり楽しむ心の余裕が生まれてきたんだ。

米軍基地のハウス

4月は、初めての電子書籍の執筆と3月から突発的に始めたライター業、そして本業の会社員の仕事。どこを取っても仕事オンリーな日々。唯一の息抜きはこのブログを書くことだけだった。毎週土曜日に一週間分の食材を買い出しているが、それも、食材を使い切れずにイライラ~。調理の手抜きで、品数が減って、大皿料理ばかりを繰り返している。夫よ、ごめん!
 

5月GWには、いつも遠出をせず、家の大掃除をして、美味しい物を食べに近所へ出かけるのが楽しみ。無理や無駄を省いた清々とした暮らし。一度しっかりと物や情報の断捨離をすると、自分本来の姿が現われ、生き方の方向性も見えてくるものだ。

また、家事には、家の経済も含まれる?と考えているから、毎年の税金、車の点検や健康保険、一般の保険の見直し、スマホやWifiなど、通信費の見直しも5月にはやっておこう。

家の外掃除や小さなガーデンで夏の花の植え替え、蟻塚の処理とか、梅雨の前の仕事。終わった後のビールが美味い。

今年2月に亡くなった母とも、ガーデンの手入れと小さな畑での作業、梅酒やラッキョウ漬けの保存食作りなど、毎年一緒にやってきた。今年は夫とふたりでできる家仕事をしよう。

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思い通りに行く日ばかりじゃないけど、仕事を終えて家に帰れば、無心になってできる家事がある。本当に多大なストレス解消。家事には癒しのセラピー効果があるらしい。

そして、きれいな家を維持し、美味しく体にいい食事をし、平凡でも楽しい我が家であれば絶対に幸福だ。

そして、家事は本当に偉大な仕事なのだ。

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ハウスワイフ2.0 格差社会からの転身~素に戻る幸せとは【選書・ワークスタイル主婦論】

新型コロナウイルス感染の影響で、これまでの社会での働き方は世界中で大きく変化してきている。たった数か月で、廃業される生業など、これも自然の淘汰の流れか。それまでの仕事観をあっさりと変えた女性たちの真実。今あえて、この本を紹介する意味がある。

※ これから、新しい仕事をみつけるとか、やりがいを求めて第3の場所を作るなど、女性の働き方に興味のある方向きの一書です。

ハウスワイフ2,0 エミリー・マッチャ―(著)

ハウスワイフ2.0とは? 簡単に箇条書きしてみます。
● 会社を選ぶ→段階的に離脱する
● 大企業神話に振り回されない
● 都会よりも田舎暮らしを好む
● 高収入=ストレスと割り切る
● ワークシェアはウエブでする
● 起業はブログではじめる=コスパよし
● 家事は配偶者と分担し、余裕ある子育てをめざす

などなど。

一流大学卒→大企業の管理職を捨て、専業主婦になる若い女性たち。オールドファッションや田舎暮らしの推進など、彼女たちの母親世代の反面教師となる内容に、発刊後、全米メディアで大論争を巻き起こした一書です。

そもそもなぜ、大論争になったのか?それまでの高学歴女性たちの輝ける場所は、大企業の中にしかなかった。しかし、個人メディアの台頭で、名もない女性たちの発信する、おしゃれで、力の抜けた幸せ感が瞬く間に全米に広がったためです。

誰でも、深夜までオフィスに縛られ、やりたいこともできず大企業の駒になる生き方よりも、マンハッタンの小さなマンションで、ブルーベリーマフィンを焼き、慈善団体に寄付する生き方のほうが魅力的でしょう。

自分一人でできる小さな仕事であっても、きちんと起業し、女性ならではの発信力で各メディアへのアピール投稿をするなんて、朝飯前の彼女たち。クリエイティブな働き方は憧れにもなります。

また、子育てママたちのトレンドになったのは、マンハッタンを捨てて、田舎で自給自足をすることでした。パンやジャムを手作りし、野菜はオーガニックで育て、子どもたちも大自然の中で、伸び伸びと過ごせるというものです。もちろん、家事・育児は夫婦で分担し、仕事はSOHO、インターネットでの受発注をします。

こういった高学歴ブロガーの大半が、一早く大企業から抜け出して良かったと感じているのだそです。なぜなら、大企業でサイボーグのように働き続けることで、格差社会を生み出してしまっている犯人にはなりたくないという心理が働いているのです。

家の窓から見える新月

わたしは、若くして結婚したにもかかわらず、夫からなるべくなら仕事は辞めずに頑張って!というエールを貰えた幸せなワーキングライフを送って来たのです。今も定年後の夢を描きつつ、天職の営業で花を咲かせています。

同僚との話でも、わたし達の営業という仕事が、この先AIに取って変わることを考えなければいけないと、皆さん、これから先の仕事難を思い憂いているのです。

さらに、今年の新型コロナウイルス感染の影響で、従来の仕事の在り方が、あっという間に淘汰されてしまいました。想定外の出来事に唖然とするばかりですが、今一度、自分の強みをしっかりと確認して、どんどんできる所へ打って出ましょう!

仕事が終わった夕暮れ

週末にまとめて家事をやることや、ブログを書くこと、役に立つことを実用書にして出版することなど、ささやかながら、わたしのできるハウスワイフ2,0を、とことん楽しんでいる最中。


書籍一冊が夢を叶えてくれるわけじゃない。ヒントを受けとったらすぐに行動に移しましょう。スピード感と勇気を持ってシフトチェンジに挑戦してくださいね!

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3つのブログを続けたことで文筆家への道が開けた話【仕事・ライティング】

2016年2月、突発的にライター業を始めた。そこから1か月後、ある小さな都心の出版社から、当時流行り始めた電子書籍の執筆依頼を受けたのだ。あれから4年が経ち、ライター業から、実用エッセイなどの書籍を執筆するようになった。そこで今回は、当時ライターを始めた動機を書いた記事を引用する。(加筆あり)

【もくじ】

  1. 一週間でフリーライターとなる
  2. ライターという仕事
  3. ライター業界のクリエイティブな話

1.一週間でフリーライターとなる

2016年2月、母を看取り5年に及ぶ介護が終わった。さて、これからどうしてこうか?ぽっかりと空いた時間に茫然としたが、次への行動をすぐに始めることにしたのだ。悲しみも癒えぬうちだったのだが。

普段会社員のわたしは、自分の仕事のバランスを考えてみたところ、意外なほど隙間時間があり、土・日がしっかり休めることなどから、ブログ開設一周年を待たずに、フリーライターになろうと決めた。思い立ったが吉日、そのまま、いくつかのWEB制作会社への応募をして行った。


応募から、3時間後、早くも某WEB制作会社の編集の方から返答を頂けた。やりとりの中で嬉しかったことがある。ブログを拝見させて頂いたが、良く作り込まれていて、読みやすいコンテンツですね!と。

まだ、ブログを始めて11か月。プロの編集者から見れば粗削りなものだろう。それを褒めて頂いたことから、ブログを続けてきてよかったと心底感じられたのだ。そして、テストライティング後、一週間で3本の文章原稿を執筆することになった。約一週間の間にフリーライターとなった。

亡き母が残した球根が咲いた

2.ライターという仕事

ひとくちにライター業といっても、大きく分けて3つの分野がある。ひとつは ITや医療などの専門分野、執筆もテキスト系だ。もうひとつは 美容、旅、ファッションなどのライフスタイル系、さらに広げればビジネス分野も文章原稿の依頼が多い。今日では、介護、新型コロナウィルス感染防止の予防学など、日進月歩で訴求される記事も変わっている。

まず、依頼された内容に応じて、きっちりと資料を揃えて書くことが大事だ。取材などが求められている場合も、先方の求める内容の聞き出しが重要。そして、自分の主義主張を絶対に出さずに正確に書くことがもっとも大切なのだ。

そうして、だいたい50本ほど、様々な記事を仕上げ、納品できるようになった時、改めて自分の得意な分野の拡大に乗り出して行けばよい。ストレスなく、長文の記事がスラスラ書けるのは、最高に気持ちがいいものだ。しかも、得意な分野だったら、さらにライターのキャリアアップにもつながるだろう。

ちなみに、わたしの得意分野は、書籍レビュー(250本の納品実績あり) 文章術(書籍) 女性の働き方(書籍)など。

ブログのネタもだいたいはこのあたりのことを、丁寧に楽しみながら執筆している。いずれは短編小説などにも挑戦して行きたい。

自宅窓から望む美しい夕焼け

3.ライター業界のクリエイティブな話

最近のライター業界でも、自分の才能を開花させてくれるコンテンツプラットフォームがどんどんWEBでの広がりを見せている。note、Mediam、カクヨムなどが、クリエイターに人気だ。文章、写真、イラストなどを投稿でき、SNS機能でメンバーやフォロワーと交流することで、作品の評価も受けられる。

noteでは、有料投稿システムで投げ銭感覚で、自作を有料販売できる。いつかは自分の作品を世の中に出したい!と願うクリエイターの希望にもなっている、プラットフォーム。使わない手はないだろう。

業務の対価として金銭を得るというのが仕事の定義だ。わたしも隙間時間で請け負ったものだから、このぐらいでいいだろう・・・なんて気持ちは微塵も無く、徹底して文筆の世界にどっぷりと浸かっている。

これから、長いつきあいになるだろうと推測されるライター業。今まで生きてきた中で体験したことなんかを小説に書けるぐらいに磨きをかけて行きたいものである。

まさに日々是好日

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コーヒーは1日3杯飲むとカラダに効く 【健康・その他エッセイ】

朝起きて、一番にすることは、ドリップコーヒーを落とすこと。お気に入りは深煎りロースト。朝食はパン。パン好きが高じて、冷凍庫に数種類のパンを保存している。スイートなデニッシュも冷凍。この話を上司に話した時、「えぇ~、冷凍?!」と、目をむいてびっくりされた。そのリアクションの大きさに、こっちが驚いた。冷凍パンの焼き立ては、びっくりするほど美味しいのよ。話がそれた。コーヒーの話。でも、ちょっといい旅の習慣をこの後書いてみよう。

旅先で買ってきたデニッシュとブラックコーヒーを翌朝頂く。旅の余韻に浸る時間

旅の余韻は帰りの空港からはじまる

以前、韓国のインチョン国際空港のカフェで買った、スイートポテトのデニッシュや、カステラなどを、帰国後、冷凍庫に入れた。翌朝の朝食に。旅で疲れている時に食事の支度は辛い。わたしは、旅先の空港でその日の夕食や翌日の朝食を購入する。海外の美味しいパンは家のコーヒーにも最高だ。近所のスーパーで買う感覚。

旅の余韻を食事で味わう、アフタートリップなのだ。台湾・高雄も、言わずと知れた美味しいパン工房の多い都市。やはり、ナッツのたっぷり練込まれたハード系やデニッシュを買って飛行機に乗り、帰国後空港で熱いコーヒーを買い、空港バスに乗り込む。バスの中で夕食として頂く算段だ。帰国の安堵感と深いコーヒーの香りが幸せを呼ぶのである。

コーヒーは1日3杯が健康に良い理由

さて、旅のお供だけでなく、いつでもどこででもコーヒーが欠かせない。だから食事の時と決めて、朝と昼と夜の1日3回飲むのだ。医学的にみてもこの行為がカラダにとても良いのだそうだ。

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我が家のコーヒー周辺。


今朝の新聞関連記事で、”1日3〜4杯のコーヒーを飲むことで血管疾患いわゆる心臓病死の危険性減少”という報告だった。そんなにカラダにいいの?ちょっと驚き。

シミが出にくい、メタボや生活習慣病予防、がん予防など様々な効能がある。https://www.cocacola.co.jp/stories/health01 資料リンク先


丁寧に淹れた朝のコーヒーの味は渇いた喉に沁みるし、仕事終わりに飲む深い香りを吸い込むためのコーヒーと、楽しみと美味しさを兼ね備えている飲み物が、そんなにカラダに効くとは本当に嬉しい。見た目も香りも最高に素敵な飲み物だから。
 日々バタバタでゆっくり過ごせていないが、それでも大切な時間なのだ。

我が家のコーヒーサーバーは、サーモス社真空断熱ステンレスサーバー。(上写真)魔法瓶のメーカーならではのステンレス製でスタイリッシュな一品。すごく気に入っているが、すでに8年経っていて、今では真空ステンレス製の製品も、細いボディにマイナーチェンジを図り、かなり変化した。なかなか同じスタイルのものはもう、存在しない。

お気に入りのコーヒーメーカーで淹れる、一杯のコーヒー。それは、大切な時間。誰かと一緒に飲むコーヒーは、たとえコンビニコーヒーであっても珈琲にかわる。

疲れない・老けない理想なアンチエイジング生活【健康・野菜の摂取法】

新型コロナウイルス感染予防の一斉自粛生活も早や1か月半。外営業ができず運動不足計り知れない現状。しかし、時間はたっぷりある今、疲れやアンチエイジングの効果が上がる生活を提案する。

【もくじ】

  1. 最も疲れやすいカラダの場所とは?
  2. 夏野菜の効用(まとめ図あり)

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東京都立小宮公園の山頂。

 1.疲れやすいカラダの場所とは?   

GW明けても緊急事態宣言が続く。5月半ばまでほとんど外に出ない日々は、確実に歩く歩数を減らし、昨日などは300歩も歩いていない。営業での電車移動もないから、乗っちゃ~降りちゃ~の繰り返し運動もできない現実。あと半月は、こうしたなまった生活を強いられる。6月仕事に戻った時、耐えられるかな?微妙だ。

やる気は人一倍あるが、カラダが思うようについていかないとため息が漏れる。足がもつれたり、脚がつるなんて割と多いかも。早朝散歩ものんびり~ゆっくり~ではなく、速足でどんどん歩く。そう、わき目もふらずにね(笑)

東京都立小宮公園の樹林。

それに、なにしろ目の疲労が激しい。目が疲れていると異常にパフォーマンスが落ちるばかりか、見た目も老けて見える。わたし達人間は情報の9割を目から取り込んでいる。PC作業やスマホで視界を狭くし続けてると、必然的に目の見渡せる範囲も狭くなる。その予防には目の体操がいいそうだ。

遠くを見る習慣、目をぐるぐる回す、こめかみを数回プッシュする、右・左と瞳を素早く動かす、まぶたをギュっと閉じてパッと開く、驚いた時の目をする、など。いくらでも簡単に目の体操ができるのだ。

まあ、自分から、老化しているとか、あまり思い込まないことも大事。メンタルに植え付けてしまうほど愚かなことはない。いつまでも淑女を気取らなくてはね!

2.夏野菜の効用

このところ、夏野菜が季節柄、お安くなっている。大量に買い込んで毎日、魚・肉料理の付け合わせに大活躍なのだ。

ロマネスコ

以前、某ホテルのランチブッフェで山盛りの ロマネスコ・ブロッコリーを頂く機会があった。野菜料理が何と60種類!もある。目移りしてしまいそうだが、目当てはロマネスコ。星型の可愛らしい見た目、お味はホクホクとして食べ応え有り。エキストラバージンオリーブオイルとチーズをふりかけて食べると夢心地~。

そんなロマネスコも、最近では良く手に入れて、セロリやバナナとのマッチングでジューズにする贅沢もやっている。体の内側からシャキっと目覚める感じが良い。

そして疲れを翌日に残さないためにも必要なのが、一流ホテル仕様のベッドや布団だ。今は、3年前に購入した羽毛布団に寝ている。この布団に入る時間が至福。生きててよかった…と思うぐらいに気持ちがいい。カラダへの負担がなく、薄い肌着一枚で寝てもカラダが冷えず、朝までぐっすり。寝具最強だ。

最後に体を若返えさせる夏野菜を紹介。


  ①モロヘイヤ ~腸内環境改善
  ②枝豆 ~筋肉増強・夏バテ予防
  ③青じそ ~抗菌・食中毒防止
  ④ミニトマト ~がん・動脈硬化防止
  ⑤赤パプリカ ~肌改善(遺伝子コピーミス防止)

下記の野菜たちも積極的に摂りたいもの。


野菜イラスト

わが町のお城~国史跡・八王子城址~ 【山古城・地域探訪】

昨年のゴールデン・ウイークに故郷のお城を訪ねた。戦国時代の歴史をひも解きながら、わが町のもつ素晴らしい歴史に浸った一日。

【もくじ】

  1. 八王子城址へのアプローチ
  2. 戦国大名・北条氏照と当時の歴史
  3. 八王子城址の景観
  4. まとめ

わが町には、7つの城跡があります。その中でも一番栄華を誇り、今なお戦国の強者を思い浮かべる場所が、国史跡・八王子城址です。

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御主殿地区「虎口」門構え。

1.八王子城址へのアプローチ (行き方など詳しい案内は左の八王子城址をクリック!)

東京都八王子市、ミシュランの星つき高尾山のお膝元に座する、山城の八王子城。山城ならではのトレッキング道が配置されて、山頂には滝もある。真夏にはこの八王子古道のウォ―キングトレイルを楽しむために、首都圏近郊から多数の人が訪れる。今回は、古道を歩き、城址のハイライト、御主殿地区虎口門構えまで、一気に速足で歩いた。

まずは、八王子城と北条氏照氏らの歴史を学ぶために、ガイダンスを受けるのです。わが町であっても、どこか遠くへ旅してきたような錯覚に陥ること間違いなし。我に還って、素晴らしいこの山城の景観と大河ドラマを狙って建てられたと聞く、このガイダンス施設には大感動でした。

また、この施設の展示が興味を引く者ばかりでした。戦国時代の甲冑や、遠く海外から取り寄せられた、数々のベネチアンレースの美しいグラスなど、北条氏の外交力の高さが育んだ豊かな生活だったのでしょう。


今回、初めてこの八王子城址を訪ねてみましたが、自宅から車で一本、25分程度であっさりと、着いてしまいあっけないほどでした。ガイダンス施設の途中には、八王子野菜を売る無人販売がそこかしこにあり、ひなびた田舎の古道です。施設の駐車場は広く50台は余裕で停められます。新しい施設では休憩などもできます。ただ、山にはまむしに注意という看板が多く、ちょっとビビってしまいました。

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ガイダンス施設(ここを拠点として北条五代の大河TV化のPRが行われています)

2.戦国大名・北条氏照と当時の歴史

八王子城の歴史を簡単にお伝えしましょう。八王子城は、16世紀末頃、戦国大名、北条氏照が築いたお城です。当時は小田原城を拠り所とし、関東一円を精力的にまとめていたそうです。

戦い上手と噂されていた北条氏照は、兄、氏政とともに、戦国時代の関東勢の中心的人物でしした。当時は、東京方面にわずかに近い、八王子市内の滝山城を本拠地として、関東に戦いののろしを上げてきました。

しかし、滝山城は、低い丘陵地帯を占める山城だったため、同じ八王子市内では、600mある高尾山に目をつけて、現在の場所に城の構築をしました。600mではさほど、高い山ではありませんが、意外なほど険しい場所があり、そこに高い石垣をぐるぐると築き、敵の攻防戦から、常に防御できたと言われています。

これも、戦い上手と言われた北条氏照の先見性から出た英知の歴史であったといわれています。

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想像以上に一段が高い石垣階段。

3.八王子城址の景観

この城址、一番の見どころは、曳橋から石垣階段を登って到着する御主殿地区です。石垣階段の一段一段がとても高くて登るというのがふさわしく、とても大変でした。やっと登り切ったところに虎口という門構えがあり、そこをくぐると一面に緑の平原が広がっています。

よ~く見ると、当時あった一重(平屋)の柱の跡を記す定石が残されています。まさに古のロマン。森林の中を歩いて、山城に登る一日は、近くて遠い地域探訪の旅になりました。

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城跡の碇石群。
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曳橋と曲輪の遠景。石垣が高く人が小さい!(驚)
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八王子古道をゆく

4.まとめ


旅好きのわたしは、長い休みであれば、必ず安・近・短で行けるアジア旅と、身近な三多摩の自然を満喫する日帰り旅の組みあわせで楽しんできました。しかし今では、足元の八王子や都内に心は持って行かれているのです。

また、オリンピックや数々あるイベントも新型コロナウイルスの感染防止からすべて中止になっています。

自粛解除された暁には、まず、お膝元の八王子市に存在する7つの山城を訪ね歩きたいと考えています。まずは、信じられないほど、高い石垣や石段の残るこの八王子城址から攻めて参ります。

今後も東京を心ゆくまで観光堪能したいと考えています。三多摩の自然に親しむことで心身共に健康でいながら、こうしてブログに地域探訪をご紹介して行きます。

ヒメジオ