小説ってこんなふうに書くのか! 片岡義男と江國香織が惜しげもなく明かす「最高の小説のつくりかた」~再読して目を覚ます【紙上講座・小説の書き方】

【ブログ新規追加204回】

画像を拝借

2016年に発表されたWEB記事。当時、ブログを始めたばかりで、大好きな作家の対談で、ずっと引き出しに大切にしまってきた。

蔵出し(笑)

見出しを抜き出してみよう。

● 小説をどこからはじめるか

● ディティールの詰め方(紙カップひとつから見えるもの)

● 小説の中に「時間」を流す方法

● あれではなくコレが正解(何が正解かは書いてみてわかる)

● 現実と小説の関係は

● 小説になるという確信の由来

● 小説に必要なものは、外からやってくる

● 小説の終わりかたについて(物語が行きたいところへ行かせる)

● 物語は放し飼いに限る

以上、まさしく小説の書き方が凝縮された圧巻の対談。この書き方で「スローなブギにしてくれ」片岡義男・作 「冷静と情熱のあいだ」江國香織・作が生まれたのだ。

                                                            ★                                

昨晩から猛然と記事を読み返している。

2016年から今まで、わたしは正統派小説には一切、手をつけてはこなかった。なぜなら、ブログの面白さに完全にハマったからだ。

わたしはブログで作るWEB雑誌のひとり編集という作業が、ことのほか好きだ。

だから、今年立ち上げたこのブログは、テーマを「東京・多摩地域を~行く・撮る・書く・食べる・学ぶ」の5つの視点から雑誌風に仕上げてきた。

で、わたしが思うに、WEBで文章を表現するのであれば、2つの道しかなかろう。(SNS系のサービスを除く)

① 雑誌みたいな作りをしたブログを運営し、多種多様に作品を投稿する。

② 自らを作家と名乗り、小説やエッセイを書き綴ってファンを集める。

この2点のやり方はSNS連携での場合。

①の性質上、雑誌のような編集をしたブログは、わたし自身のことがらであっても、発表したものはブログのものだ。

だって、雑誌の編集長が誰か?なんて、誰も知らないし、気にもならないはず。

だからわたしの顔はなし。

一方の②は、小説などの文章中心で発表をする場合。これは、その人なりの名前と顔で勝負する世界。どっちが、自分に向いているのか?

そこを考えた時、この「小説ってこんなふうに書くのか! 片岡義男と江國香織が惜しげもなく明かす「最高の小説のつくりかた」に出会った。

記事を読んで。

ああ~~わたしは、作家のように、細かな描写は到底できないな・・・と。それに、そういった心象風景的な場面は小説家が書くもんでしょ!と、即座に雑誌編集を好むわたしの書き方というか、ブログ中心の路線が決まったのだ。

この立て訳がわかってから、むやみに小説を書くことに憧れることもなくなった。自分の書き方の軸を持てたと、確信したのだ。

翻って、上記の9ポイントを小説の書き方テキストとして、思いっきり真似すれば小説は書けるのかもしれない。

この対談記事で作家が一番伝えたかったのは、きっとこれだ。

~小説は文章の完成形だと。俳句や短歌同様に

そして厚みのある内容豊富な小説の書き方の基本は、こんな風に読み取った。

「小説を支えるすべての風景や要因を、選び抜いた言葉で表現する」これが小説の書き方なのだ。

全部書いてなんぼの話。手抜きはすぐに読者に見抜かれてしまうだろう。

まったく、気の遠くなる仕事だ。

わたしには、まだまだまったく小説を書く覚悟ができない。

それがわかっただけでも、記事を再度読んだ価値があった。

「今、この時点で、書いちゃうほど身の程知らずじゃない」と。

                 ★

※ 下に記事を貼っておきました。ご興味があればぜひ!

小説ってこんなふうに書くのか! 片岡義男と江國香織が惜しげもなく明かす「最高の小説のつくりかた」

記事リンク先→https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49143

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“小説ってこんなふうに書くのか! 片岡義男と江國香織が惜しげもなく明かす「最高の小説のつくりかた」~再読して目を覚ます【紙上講座・小説の書き方】” への2件の返信

  1. 清流俳句・シーズン2-(77)
     「湯婆や その温かさ 小説級」 清流
     湯婆と書いて(ゆ)たんぽと呼びます。決して「ゆばあば」ではありません。そのHOTさにホッとするような物語を即連想。ミステリーかSFか、それとも私小説か。ゲーム同等に楽しめますね。

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