晩秋の立山連峰・室堂平(標高2450m)へ行く~誇り高く起立する岩の殿堂・剣岳を真近で観る・撮る登山旅【風景・山岳撮影旅】

【ブログ新規追加1416回】

◎ 大日岳の背後にそびえる剣岳を真近で撮る。

◎立山アルペンルート・高原バスの車窓からは、ほぼ正面からの剣岳を観ることができる。

2025年の秋旅は、標高3000m級の峰々が連なる北アルプス・立山連峰を撮影の舞台に選んだ。

立山連峰・室堂平の紅葉は9月中旬から始まり、10月半ばが最も見ごろを迎える。

わたし達が登った10月21日は、初雪も降りそうな寒さ、曇天の1日だった。

21日朝、7時30分 富山電鉄駅にて「電鉄富山⇔室堂」往復チケットを購入する(一人10220円。立山黒部アルペンルート通り抜けるとさらに値段は上がる)

今回は、頂上の室堂平までで、黒部には行かない。そのうち長野県側から攻めてみようと企んでいる・笑

富山から室堂まで乗り継いだ電車・ケーブルカー・バスを写真でどうぞ。

◎富山電鉄(約1時間の乗車)

◎ 立山ケーブルカー(最前列車両はダム建設工事時代の名残で貨物車両、現在も使用していると聞く。ホームの急な階段がめちゃくちゃ怖い。)約7分乗車

◎ 立山アルペンルート高原バス(約50分乗車。静かな音楽が流れ、各所の名所では速度を落としたり、停車したりして名所の説明をする。気の利いた観光バス)美女平駅から乗車。

車内観光案内で停車した「弥陀ヶ原」

弥陀ヶ原はラムサール条約に登録された、国際的にも貴重な湿原。たっぷりの水をたたえた池と緑の草原には、珍しい高山植物が咲き乱れ、秋の紅葉の景色も絶景。

「称名滝」

落差350m、日本一の称名滝。水しぶきをあげながら、ダイナミックな滝が流れ落ちる光景は圧巻!秋には鮮やかな紅葉も観られる。

すべて、車窓からの撮影。これだけでなく、アルペンルートの成り立ちや点在するホテルの情報など、50分間あっという間に過ぎて行く、素敵な高原バスだった。

富山駅から約2時間ほどで、立山連峰・室堂平(標高2450m)に到着。

室堂バスターミナルを一歩出ると、立山連峰を一望する雄大な景色が目の前に広がる。

曇天の中、さっそく室堂平から見える、大日岳、立山連峰(浄土山・雄山・別山・剣岳などを様々な角度から眺め撮影を始めた。

しばし、立山連峰の撮影に夢中になったら、次は火山湖・みくりが池を目指して散策。

散策と言っても登山に変わりはない。

なぜなら、火山岩で作られた道は凸凹していて、決して歩きやすい道ではないし、アップダウンの激しい場所が多く、少しも気を抜けないから。

ここでも、夫とカメラを交換しつつお互いを撮り合った。

そして、ここからどこを中心に回るか?しばし相談。

お天気もあまりよくないのと、かなり急な登り下りをする地獄谷方面はパスし、目的である「日本最古の山小屋」重要文化財を擁する「室堂山荘」と「火山岩が流れる山 北アルプス・室堂山(標高2669m)」を目指して、さらに時間が許せば雄山(標高3003m)への登山もしよう!と、火山岩を敷き詰めた登山道を歩きはじめた。

途中、一の越(雄山)への登山道分岐と忠霊塔、雄山を撮影。

稜線の最後、山頂の雄山神社・社務所が見える。

実は、ここまでの散策中に、火山岩が敷きつめられた登山道で、トレッキングポールが火山岩の間に挟まって転倒してしまったのだ。

盛大に倒れたので、近くを歩いていたご婦人から「大丈夫ですか?OK?」とか言って下さり、中国人だと思われた様子であった(笑)

わたしは「大丈夫です!」といいつつ、立ち上がった。

右手の薬指を激しく打ってしまい、一瞬「骨、折れた?!」と、心配になったが、骨折はしていないようだったので、そのまま何事もなかったかのように、歩き始めた。夫は遥か先を室堂山に向かって登っていた。

その激しく打った右手の薬指は、室堂山荘でランチを頂くころから「ジンジン・ズキズキ」が始まり、どんどん腫れてきたから、一気に雄山登山への気力を失ってしまった。

わが身を守るために使っていたトレッキングポールで負傷とは。意気消沈だ。

夫と相談して、室堂山荘の周辺(最古の山小屋・室堂山火山岩の流れる山肌・積み石など)を回って、室堂ターミナルへ戻るルートを取った。

総じて、室堂立山連峰の登山では、岩だらけの火山岩登山道をこなせるか?岩山をしっかりと歩け、登れるか?が最重要だと実感。

◎外装は補修をされている最中だった。

◎ 磨き込まれた美しい山小屋食堂にて、ランチを頂く(夫・中華丼 わたし・牛丼)

食後に山荘周辺を回る。

◎日本最古の山小屋(6月~10月中旬まで館内に入れる)

◎ 重要文化財の説明

◎室堂山の火山岩の流れが見える登山道。

◎ 室堂平の中で、もっとも大きな石積みの場所。

というわけで、約4時間ほど、立山・室堂平を散策してきた。

北アルプス3000m級の山々に囲まれた神秘の平原・室堂平。

約2500mの平原では、すでに紅葉は終わりを迎え、厳冬の季節への入口を思わせる冷たい風が吹き荒れていた。

室堂ターミナルへ戻る途中に、立山の湧き水を汲んできた。本当にきれいで美味しい水だった。

湧き水は、室堂平を作った火山活動が生み出した「恵」そのものだ。

かなり寒さが堪えてきたので、早めに下山してきた。

ちなみに、熊ベルのおかげか熊には遭遇せず。雷鳥にも出会えず(残念)

それでも、室堂平の大平原は圧巻だった。

◎ 遠くに雲海と室堂ターミナルを、少々高い所から眺めて一枚撮る。

それでは、また!

※ 今回は撮影が主体の登山旅にしたいと思い、ザックではなくてカメラバッグリュック(カメラやケーブルなどをきれいに安全に収納するバッグ)を夫に借りた。

登山靴も以前履いていたGT(布&ヌメ皮製で軽量)を引っ張り出して合わせてみた。登山ファッションの周辺小物にもこだわりが(笑)

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“晩秋の立山連峰・室堂平(標高2450m)へ行く~誇り高く起立する岩の殿堂・剣岳を真近で観る・撮る登山旅【風景・山岳撮影旅】” への2件の返信

  1. 「立ち返り 見直さないか 秋ライフ」 清流子
    奇しくも、今年の富士山・初冠雪の便りが届いた。立山弾丸ツアーもなんとか終え、今朝帰宅した。驚いたことに北陸より寒い。予測はしていたものの、疲れた体にはかなり響く。人生の秋を迎えるにあたり、自分のライフスタイルを現体力に合わせ体制を組み直す必要を強く感じた。お互い結構辛いよね。

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