贈り物の話【暮らし・入籍祝い】

【ブログ新規追加1050回】

息子夫婦の新居への引っ越しも無事終わった。

6月17日に家を出て駅まで送って行った時、息子がふっとこんなことを言った。

「4月29日から今日まで、すべてのことがあまりに順調過ぎてこわい。何かこれから悪いことが起こるんじゃないかと、内心ちょっと不安だ」と。

わたしは運転しながら、「そうね。ほんとうにあっという間に結婚しちゃったもんね」

で、励ますつもりで「これまでの二人のつきあい方や仕事の仕方、生き方が全部後押ししてのことでしょう!不安になるのもわかるけど、絶対大丈夫!胸を張って行きなさい!」と、はっぱをかけて送り出した。

今回の結婚の内容を以前、ざっと、まとめてきたけど、もうひとつ書き残しておきたいエピソードがある。

息子夫婦は、どちらも一人っ子だ。我が家では次男を亡くしている理由で一人っ子だけれど、どんどん人の輪の中で、伸び伸び育った。

入籍の件は両家にとって、めちゃくちゃ大事な案件だとずっと思い込んでいたが、息子は「我が家にお嫁に来てもらうから。本人はOKで、あちらのご両親からも了解頂いた」と。

そして、支度金などもなし。

わたし達夫婦は、ずっと入籍の時に何か「心に残るお祝い」を渡してあげたい!と、考え続けてきた。

息子には実印を作って贈った(我が家の名前はPCでも出てこない文字を使っているから)

夫が「じゃあ、彼女にも実印でいいんじゃない?」と言っていたんで息子に伝えると、「もう、自分で作ったらしいよ・・・」と、とても仕事が早くてこのプランは撃沈(笑)

しばらくふりだしに戻って、祝いの品を考え続けていたら、ふっと思い出した件があった。

わたしが30代後半に入った頃、夫の母(広島)から、「女性の厄年(37歳の)には、何か長い物(アクセサリー)を身につけて厄を払うといい」と、ブラックパールを贈ってくれたの。

そして、同じ頃にわたしの母(東京)も白本真珠をわたしに贈ってくれた。

こうして、二人の母から頂いた本真珠が二本。

この、一本を入籍のお祝いにしよう!と、心に決めた。

入籍の報告に来てくれた先週のこと。

うやうやしく白本真珠を渡したら、ぱあ~っと輝く笑顔で「綺麗です!本当にいいんですか?」と、超嬉しそうだ。

そこで、二本の本真珠の「話」を話した。

少し重たい話なのと、新品を用意したわけじゃないことで、わたしも若干躊躇した。

しかし、息子と二人で「家宝にします。次にも引き継いで行きます!」と、嬉しい返答がもらえて、大いに盛り上がった入籍祝いができた。

新しくはないけれど、事前に真珠専門ジュエリーで、紐の直しや留め具の磨きなど、手入れをバッチリとして、最高に綺麗な状態で渡すことができたのも良かったんだと思う。

本真珠の実力を発揮した贈り物となった。

豪華ではないが精一杯、心を込めた「贈り物」を用意したという話。

では、また!

“贈り物の話【暮らし・入籍祝い】” への3件の返信

  1. 「一人抜け 片付けにほふ 夏の月」 清流子
    涼しげな夏の月と違い、家族が一人抜けた後の片づけは物の匂いに溢れている。ほこりや汚れなどの匂いだけでなく、今まで暮らしていた思い出までも溢れ寂しい気持ちにもなる。すっきりしたくて見上げた月もなぜか暑苦しい。末永く幸せに暮らしてほしい。

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