福寿草~春を告げる花【暮らし・季節の植物】

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福寿草 (ふくじゅそう)

(元日草(がんじつそう)、
 朔日草(ついたちそう))

(Amur adonis, Pheasant's eye)

2月に入った。今朝、いつもの山に福寿草の育成を見に行ってきた。

同じように一眼レフを携えた方々も福寿草目当てで撮影に来ていた。

まだ、つぼみが多く、花が開いたら葉が出て来るので、枯れ葉の布団にくるまって健気に芽を出していた。

福寿草の花言葉は「幸せを招く・永久の幸福」だ。

福寿草という名前からも分かるよう、古くから日本で福を招く植物として知られてきた。

福寿草の説明

・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名
  Adonis amurensis
   Adonis : フクジュソウ属
   amurensis : 
      アムール川流域の
    (黒竜河:中国北東部)

 Adonis(アドニス)は、
 ギリシャ神話に登場する人物。
 イノシシの牙に突かれて
 死んでしまった青年の名前に由来。
 傷から出た、
 血のように赤い花にたとえた。
  (欧州産の本属のものは、
   黄色い花ではなく
   赤い花らしい)
お正月に花屋さんで
 売られているものは
 ハウス栽培されたもの。
 花芽は晩秋にできるので、
 その後約1ヶ月、
 寒さにあわせて室内に
 とりこんでおくと
 お正月頃に咲く。
 屋外でふつうに咲き出すのは
 2月上旬頃から。

・光や温度に非常に敏感で、
 昼間でも日がさえぎられると
 1~2分で花がしぼみ、
 再び日があたると
 いつの間にか花が開く。
 寒い時期に咲くので、
 花びらを開閉することで
 花の中の温度を
 下げないようにしている。

春を告げる花の紹介。
野山や丘陵など、福寿草が咲く場所をおさえておくと毎年、春一番に会いに行ける。

野山に山野草の咲く場所を見つけ、花の季節に会いに行くのが、わたしのささやかなライフワーク。

今年も終わりかけの蝋梅に間に合ってあのかぐわしい香りも満喫でき、福寿草の芽吹きに出会えた。

寒い朝でも、とても幸せよ。

では、また。

2024年7月29日更新 高崎でモネを観て~行田で古代蓮を見る午後~モネは少し離れて観るのがいい。古代蓮は真近で咲き誇る姿を見るのがいい【写真で綴る旅・睡蓮】

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昨日の郡馬旅の続き。

郡馬県立近代美術館では、モネの睡蓮にも出会えた。

1914-17
油彩・カンヴァス
131.0×95.0cm

「睡蓮」のごく簡単な解説をどうぞ。

 モネは1883年から、パリ北西の町ジヴェルニーに転居し、自宅に丹精こめて庭園をこしらえた。

モネはこの庭園を20年かけて完成し、「最も美しい自分の作品」と自負している。

1900年以後26年に亡くなる直前まで、モネはこの庭園のなかに作られた、睡蓮が浮かぶ「水の庭」を主題に選び制作を行う。


 これらの作品では、モネは睡蓮の葉の広がりと水面に浮かぶ花によって、鏡のように静かな水面の存在をあらわしている。

そして、水面の鮮やかな青色には空の色まで反映され、大胆な筆の動きは、水中に動く水草と水面に映る柳など周囲の樹木のすがたとが渾然一体となった様子をみごとに表現している。


 睡蓮の池を主題としたモネの作品では、当初、構図のなかで空と池がそれぞれ半分を占めていた。

やがて空は画面の上部に後退し、1905年以降は、画面全体をほとんど睡蓮の池が占めるようになり、画家の眼は水面により接近していく。

こうして、青と緑、そしてピンクの色彩が広がる画面から、水面に映る空を走る雲、池の周囲にそびえる樹木、そして水流に漂う水草の動きを知覚する働きは、見る人の感覚に、そして見る人の内面により深くゆだねられるようになる。

そのためであろう、自然界の静と動のドラマを注視し、ついには生命の神秘にまで迫るような深い内容をそなえたモネの晩年の睡蓮の連作は、個人の内面への洞察を深める20世紀の芸術家に、とりわけ高く評価されている 。(資料元→https://mmag.pref.gunma.jp/works/monet 群馬県立近代美術館HPから)

                   ★

これまで、数々の美術館で、モネの睡蓮に出会ってきた。

それこそ、世界中に相当の数の作品があるだろう・・・な。

で、調べてみたら250点のシリーズ作品だということがわかった。

睡蓮》はクロード・モネによって制作された約250枚の油彩絵画なるシリーズ作品

現在では、日本国内にある13ヵ所の美術館所蔵にて、モネの睡蓮は鑑賞できる。

13の美術館の資料はこちら→https://media.thisisgallery.com/20200123 (モネの作品を所蔵する日本の美術館13選)

まだ、13枚すべてを観てはいない。これから、毎年ひとつ、ひとつ鑑賞して行こうと計画中だ。

しかも、フランスにある、「オランジュリー美術館」(モネの睡蓮の間)にも生きている間に訪問したいと願っている。

                  ★

さて、ひとしきり、美術鑑賞を終え、次の場所は夫があらかじめ調べておいてくれた、埼玉県行田市の「行田古代蓮の里」という自然公園に行った。

睡蓮は、朝からお昼頃までが、花弁が開き大変に美しいとされているが、夕方にはつぼみにもどって、口をきゅっと結ぶ姿がまさに「睡蓮」そのものなのだ。

で、昨日は午後3時半過ぎに目的地へ着くも、やはり眠りの準備をはじめた無数の睡蓮たちに圧倒されてしまった。

また、風がつよく、ざわざわと風を受けながら葉の生い茂る様も圧巻だった。

まだ、結びきらない花を探し求めて園内を急ぎ足で回る。

やっぱり、朝見にこなくっちゃね!と心底思った、蓮池の鑑賞だった。

かのモネもたくさんの風景画を描いているが、何よりも描きたかったのが「朝の光」だそうだ。次いで、「昼の暑い日差し」そして、「夕方のうすぐらい空」どんどん表情を変える蓮池で生涯、光を描き続けたんだ。

~モネを観てから蓮池に行く~なんとも贅沢な日帰り旅だった。

撮影をしながら、閉まる寸前の売店でゴーヤの詰め合わせと🍅の詰め合わせを購入(笑)

で、深谷バイパス→国道17号→国道16号で6時に帰宅。

最近は、コロナ禍で首都圏近郊の北関東は「群馬・茨城・栃木」などに小さな旅をするのが流行っているらしいよ。

まだまだ、行きたいところはいっぱいあるしね。

楽しみは尽きない。

★2024年6月21日更新 植物図鑑「アガパンサス」~薄青い梅雨に咲く花【植物・梅雨の色】

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アガパンサス

南アフリカからやってきた。ユリ科で梅雨に清々と咲く薄青い花。

花言葉→「恋の訪れ」「ラブレター」「知的な装い」

雨の中、一枚だけ撮ってきた。

                   ★

英名 African lily

和名 紫君子蘭

別名・流通名 アフリカンリリー

科名 ユリ科

属名 アガパンサス属

原産地 南アフリカ

                   ★

アガパンサスは、ユリ科の多年草で、5月下旬ごろから7月頃、光沢と厚みのある葉が茂った中からすっと花首を立ち上げて花火のような放射状の涼やかな青い色の花を毎年咲かせる。

南アフリカが原産で種類は10~20種あり、その性質は大変丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく植えられてるのを見たという人が多いだろう。

学名の「Agapanthus(アガパンサス)」は、ギリシャ語で愛を意味する「agape」と花を意味する「anthos」が語源となり、愛らしい花の美しさからこの名前が付けられている。

                   ★

育て方の特徴をまとめてみた。

アガパンサスは、冬でも葉が枯れない多年草タイプのものと、冬になると地上部が枯れる宿根草タイプのものがある。

大きさは、大人の膝丈にも満たないくらいの大きさのものから、1mを超える大型のものまであるそうだ。

花色は赤みがかった紫~青紫、白があり、青紫色の花でも、色は濃いものから薄いものまでさまざまでバリエーションにはことかかない。

つぼみのまま花が開かないといった、少し変わった面白い品種もある。

資料元→https://lovegreen.net/library/bulb/p88845/アガパンサスの育て方

★2024年5月10日更新 苔むす話とか~リアルな苔の話をしよう【植物・苔】

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テラリウムってご存知?

小さな箱庭で苔を育てるアレよ。

数年前に静かなブームだったような。100均の観葉植物で作るテラリウムとかも流行ったっけ。

ジブリの作品になぞらえたものもあった。(画像を引用・ラピュタ風の苔テラリウム)

今、また靜かなブームになっているようだ。

一昨年、コロナ禍になって、わたしの山熱も再燃した。

毎回の登山では、お天気が一番の関心事である。

お天気は、時には味方となり、場合によっては敵にもなりうる怖い存在だ。

どれだけ、準備を入念にしても、ひとたび天候不順となれば、アッサリと中止する。

絶対に晴れのお天気以外では登ってこなかった。

しかし、天候不順を狙って登る登山もあるのだそうだ。

雨、曇り、深い霧などが出ている山へわざわざ登る!しかも、場所は八ヶ岳連峰がその目的に最高だという。

いったい何をしに行くのか?

それは、「生まれたての苔」の撮影だ。

八ヶ岳は世界有数の苔の群生地だ。その数も無数。TOP写真も八ヶ岳でよく見かけるふわふわの苔。(名前は忘れちゃった)

登山家の野口健さんも、苔を見に行くのに八ヶ岳を登るとTV番組で話されていた。

たしかに、森の中で湿気と養分をいっぱい蓄えて育った、できたての苔は本当に美しい。              

しかし、苔って長い年月をかけてできると思うでしょ?

実は、環境さえあれば、苔はすくすくと数年で立派に育つのだ。

                  ★   

なぜ、そんなことが言えるのか?と言えば、以前住んでいた一戸建て(新築してから3年ぐらい)の時の話だ。

小さなわが家の庭(3畳ほどの芝生地)を見せて!と、ご近所のご婦人が訪ねてきたんだ。

わたしは、芝生の手入れも満足にできていない無精を隠す気もなく、「どーぞ、どーぞ」と客人を迎え入れた。

彼女は、やや枯れつつある芝生地に見入っていたのね。そしたら、突然「欲しいものがあった!」と、なかば狂喜乱舞・・・。

それは、その小さな芝生地のすみっこに自生していた「ふわふわのできたて苔」だった。

彼女は臆することもなく「この苔が欲しいんですがダメですか?」と。

わたしは、苔の存在すら知らなかったから「どーぞ、どーぞ」と、持って行ってもらうようにお薦めしたの。

その苔を取るために彼女が用意したものは、玉子の透明なパックと小さなシャベル。

その玉子パックに少しずつ、それは、それは大事そうに入れて行ったんだ。

後に「テラリウム」を作る職人さんだと知った。

彼女は質の良いできたての苔が手に入ったといい、ご丁寧に菓子折りを持って挨拶に来てくれた。

それから、しばらくしてあるTVの番組で、「植物や苔など、山や個人の庭からは移植してはイケナイ!」という事実を知ったのだ。

植物の中でも特に苔はとてもナイーブな生き物で、少しでも違う土や空気や匂いに敏感なのだと。

せっかく移植しても、ほぼ枯れてしまうとも聞いた。我が家に苔を取りにきた彼女も、きっと、にわかテラリウム職人さんだったのだろう。

その後も、わが家のふわふわ苔はどんどん勝手に育成して行った。ずぼらなわたしは、その緑苔を使ってどうこうすることはなかったが、たまに触ってふわふわ感を楽しんでいたんだ(笑)

わたしにはどーでもいいものが、他人には宝の山だったという話よ。

苔むす前にここに記しておこう。

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最近の流行りをもうひとつ。

パルダリウム」本来であれば、魚を育てる水槽に熱帯植物のジャングルを作るという新種のガーデニングだ。

ここに、資料を載せる→https://t-aquagarden.com/column/paldarium パルダリウム水槽とは?本格ブーム到来!

水槽の電気に照らされた熱帯植物の美しいことったらない!

素敵なハンドブックも見つけたので合わせて紹介する。

『パルダリウム ハンドブック』大自然の景色を手本に作る、ガラスケースのジャングル(長谷圭佑・著/ 双葉社)

わたしは、山に登山で行くようになってから、すっかり里山公園での山野草や園芸店の園芸植物を見に行かなくなった。

なぜ、行かなくなったのか?

たぶんそれは、長いこと、足元の小さな植物を愛でてきたが、山そのものの大きな自然を目の当たりにして、深く、圧倒されてしまったからだろう。

美しい山々の景色や歩いてみたくなる稜線の数々が、わたしを山通いへいざなう。

しかし、「テラリウム」や「パルダリウム」という技法で大自然をお手本にして、一種の箱庭が手に入れられるなんて素晴らしいとも感じた。

どんな形にせよ、緑は素晴らしいものだもの。

★2025年4月14日更新 オオイヌノフグリ~家の駐車場がブルーの絨毯になる~小さな花を撮る楽しみ【暮らし・植物】

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3月半ばになると、東京都下の通い慣れた道端に、春の訪れを感じさせる花が咲く。

オオイヌノフグリ・・・その小さな花弁は、全国津々浦々どこででも見られる雑草だ。

雑草といえども、そのブルーの美しさには圧倒されるほど。

待ち遠しかった春の到来を告げる花なのだ。

毎年、桜の開花より10日ほど早く咲き始めるオオイヌノフグリ。我が家の駐車場のすみっこをブルーの絨毯敷き詰めたみたいに咲き誇る。

その姿を写真に収めようと何十回もチャレンジするのだけど、小さな花の撮影はかなり難しい。

で、やっと、納得の一枚が撮れた。

ああ~~、これで春のスタートができる・・・と、安心したまま忘れてしまっていた。3月15日の写真をなぜか、今日見つけて急いで書いた。

忙しいってこういうことなんだ。毎日ひとつは確実に忘れてしまうのね(泣)

でも、最近知ったんだけど、オオイヌノフグリは春の花だとばかり思っていたら、なんと、11月ぐらいまではずうっと咲いては枯れ、咲いては枯れるんだそうだ。

なんだ!焦っちゃたじゃん。

でもいいや。

季節折々のオオイヌノフグリを撮ってみたいと思っている。

同じ花でも季節によって違う表情が見られそうだ。

山野草ハンターから雑草写真家とか、ハマれたら面白いかも(笑)

ムスカリが咲いたよ~毎日が発見の連続で幸せ倍増♪【植物・ムスカリ】

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昨年末に地元の郵便局でもらったムスカリの鉢植え。

まるでひげボウボウみたいな青い草だけの鉢植えだった。

このひげのどこから、あの可憐な紫のつぼみがでてくるんだろう・・・?

興味津々。

それが、ひげそのものからじゃなくて、ひげのスキマにぽつぽつと花が咲き始めてきた。

あれ?!それじゃあ、ひげは別の植物だったの?

ちょっと、調べてみた。

ムスカリにも品種がいくつかある。わたしが持ちかえったムスカリは「アルメニカム」という品種らしい。

特長は、あのピロピロのひげ!だ。

水仙みたいな葉っぱが普通よく見るムスカリ。

あのピロピロを早いうちにカットしてしまうリセット法もあるらしいが、それだとピロピロの切り口から、養分が出てしまい栄養がすみずみまで浸透せず、球根が持ち越せなくなるそう。

だから、そのまま、ありのままでいいのだと。

ムスカリの葉を伸ばさない方法→https://engaku.net/engaku-blog/bulb/musukari/)

なるほど。

やっぱり、わたしは植物が好きなんだなと、改めて思った。

こんな、小さな植物の芽生えを見つけられただけでも、充分にしあわせなんだもの。

15㎝円形のしあわせ。

★2024年12月23日更新 「整える23」ポインセチアの花言葉~クリスマス前に♪【植物・ポインセチア】

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★品川プリンスホテルの大ステンドグラスとクリスマスツリー★

仏教徒の多い日本でもクリスマスシーズンになると、街はクリスマスカラーで埋め尽くされる。その中でもあの葉っぱだけのポインセチアが一番クリスマスらしい植物なんだろうなと感じる。

昨今ではハロウィンが終わったとたん、花屋の店頭にはポインセチアが並び始める。

ポインセチアはマダガスカルの国花だと最近知った。中南米じゃない。やっぱりあの緑と赤と土の色がクリスマスシーズンをそれらしく彩るという事で、いち早く西洋文化に取り入れられたんだそう。

花言葉は「聖なる願い」とか「私の心は燃えている」など。

まあ、花言葉って勝手に決めることが出来るらしいのよ。で、わたしも自分らしいポインセチアの花言葉を考えてみた。

「若き日の遠き情熱を忘れない」とか(笑)

  

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 この花言葉は毎年、わたしが冬至の日に出すクリスマスカードに託している。

音大の親友が厳しい病気に見舞われた時、同級生たち皆で、「動けなくても遠く離れていても皆を思い出して元気になって!」と、クリスマスカードを贈った事があった。

それからもう30年以上、思い出したように、クリスマスカードを本当に親しい友だちに贈っている。

12月に入ると年賀状を買ったり、文房具コーナーのクリスマスカードを眺めては今年はどんなのにしようかな?っと。ささやかな楽しみでもあるのよ。

中学・高校や音大時代の親友に愛情たっぷりに贈る。

それはそれはもう、ありったけの気持ちを注いでね。(笑)

 こういうのは、双方向じゃなくってあげたい人に贈って、新しい年を迎えるまでのささやかな癒しというか友情のつなぎだと思っていて、返してくれなくても全然いい。

この年になると、だいたい病気の発症が多く、早く元気になって!と励ますのにもこのカードは雄弁で一番いいと思うのだ。

さて、いよいよ今年の仕事もあと2日。

頑張ろうよね。

秋の七草と秋の実の話【植物・秋の七草ほか】

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「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」 万葉集 山上憶良

この詩は奈良時代の歌人「山上憶良」が詠ったものだ。

現在の秋の七草はこの詩をもとに選定されている。

詩中の「尾花」は「ススキ」の別名であり、「朝顔」は「キキョウ」を指しているといわれている。

「春の七草」も良く知られたお正月明けの風物詩だが、お正月食べ過ぎたお腹を鎮めるのが目的の食用植物なのだ。

そこへ行くと「秋の七草」は中秋の名月を見上げる頃、花が全盛期を迎える。

秋の七草は、見た目の美しさから「観賞」して楽しむのが主な目的である。

葛や萩、森にはナンバンギセルやツリフネソウ、ゲンノショウコ、ヤマトリカブト、アキノタムラソウ、アザミなど紫色の花を多く見かける。

そしてたいがいは、藤の花を思わせる芳香がある。

七草がだいたい枯れる時期10月下旬から11月には、森では青紫が美しい竜胆(リンドウ)や薄紫の釣鐘人参(ツリガネニンジン)が見られる。

秋の菊やアザミも品種がとても多く、一度では到底見つけられないから、秋の山はできるだけ回数を重ねて冬直前まで通うのが毎年の慣例になっている。

               ★★

さて、今日は山の中だけでなく、森の外にも目を向けて、木の実を写真に収めてきた。

• ゴンズイはきれいだけれど臭いがNG。

• ムラサキシキブの実は果実。

• クコの実は杏仁豆腐にちょこんと乗っているアレ(笑)

• リュウノヒゲの実だろうか?森の中、釣船草(ツリフネソウ)の群生地で見かけた漆黒の実。

と、秋の花や実には魅力がいっぱい。

しかし、意外なほどジャストタイミングでの出会いは難しい。

だから出会えると、無性に嬉しい。

一期一会かもしれない花や実との出会い。

また、来年も同じ所で会おう。

とか、言っちゃって(笑)

★2024年9月16日更新 彼岸花~たまには季節の花をテーマに【写真で綴る旅・植物】

【ブログ新規追加478回】

SNSのタイムラインに彼岸花が多く投稿される今週。

もう、そんな時期?

あわてて、近所のお寺さんの駐車場にカメラ片手に出向くと、ほぼ満開に近くところ狭しと咲き狂っていた。

まだ、痛みは少なく夕方でもきれいに撮れた。

今週、台風がやってくるまでの命かもしれない。

間に合ってよかった。

さて、彼岸花の花言葉を調べたので載せておこう。

彼岸花の花言葉

「悲しき思い出」

「あきらめ」

「独立」

「情熱」など。さらに追えばまだまだあるようだ。

「悲しき思い出」の由来だが、お墓のある場所には何故だか彼岸花が咲くケースが多い。

それは、お彼岸頃に咲くからだそうで、特別、不吉な謂れがあるわけではないそうだ。

お彼岸に咲くことから、人の手によって植えられた場所がお墓だった・・・という話。

また、毒性であるが、彼岸花にはリコリス属の植物に多く見られる強い毒性「リコリン」という物質が球根の根に含まれている。

人間が誤食した場合、死に至ることもあるそうだ。しかし、正しい毒抜きを行えば食用花にもなる。

先人の知恵で、毒性のある彼岸花を田畑のあぜ道や寺院に植えることで、モグラやネズミを寄せ付けず、田畑や家、墓を守ってきた。

「きれいな花には毒がある」は、

ほんとうだった(笑)

東京の山・丘陵に咲く山野草花ごよみ~夏の花【植物・ 夏の山花】

【ブログ新規追加454回】

山や丘陵に古くから自然自生している「山野草」が大好きだ。

子どもの頃は、父が出張先から送ってくれる絵葉書セットに多くの植物があった。

それは、「高山植物」で、森林限界を超えた高い山にだけ咲く、見た目は儚いが強靭な体力を持ち合わせている植物を絵葉書から知り調べることが小学生からの趣味となっていった。

高山植物への憧れは募るが、森林限界のある高山はこの東京にはない。

小学5年生の時に家族で登山した富士山でわずかに高山植物の初鑑賞ができた。

溶岩石ばかりの登山道には可憐な高山植物がささやかにこじんまりと咲いていた。

※ 富士山で見られる高山植物→イタドリ、イワツメクサ、シモツケソウ、フジアザミ、ミネヤナギ、クルマユリなど。

中学2年生の時、林間学校で美ヶ原~車山の登山で高山植物(ニッコウキスゲやコマクサ)の咲き乱れる様を見て、ずっと憧れていた高山植物の虜になった。

まるでアルプスの少女ハイジの世界だったから(笑)

一時は、母の影響で園芸種が好きになったが、自分で育てるよりも山や丘陵で希少な花を探す山野草ハンターが断然面白く、この数年は山野草ばかりに興味の先は移って行った。

では、これまで山や丘陵で撮った春・夏の植物をすこしづつ紹介しよう。

                  ★

• ヤマユリ(夏・三頭山で撮影)

発芽から開花まで5年以上もかかる。風貌が豪華で華麗であることから「ユリの王様」と呼ばれる。

• ヤマオダマキ(夏・道の駅滝山の山野草コーナーで購入した。しかし山野草を家で育てるのに難儀し、あまり長く咲かせられなかった。やはり山野草は山の中でひっそりと咲くのを見つけるほうがずっと楽しいし、花にとってもそのほうがいい。)

オダマキとは麻などの繊維を巻いた管のこと。花の様子が似ていることからこの名前がついた

• 山帰来の実(夏・市内丘陵で撮影)

クリスマスリースに欠かせない赤い実。青い実を初めて見つけた時は狂喜乱舞しながら撮った一枚。

• レンゲショウマ(夏・厚木市 荻野運動公園で撮影)

森の妖精と呼ばれる白レンゲショウマ。本州の太平洋側(温帯地域)に分布する希少な山野草。

シュウカイドウ(夏・御岳山で撮影)

ベゴニア科の多年草。夏から初秋に草丈70㎝ほどに生長する。偏心形で左右対称の葉っぱを交互にはやす。

この葉っぱは最終20㎝まで成長し、葉そのものにシュウ酸が含まれる。

20日に登った御岳山でも、夏の花の競演が繰り広げられていた。

TOPの写真ではわかりにくいと思うが、オニユリ、ミズヒキ、レンゲショウマ、ツユクサ、ノギク、ギボウシ他いくつもの花々が一堂に会した模様を見られて登山の疲れも忘れて撮った一枚。

また、登りに全集中したから、コアジサイやシモツケの風情を撮るのを止めてしまった。ああ~残念(泣)

でも、レンゲショウマの園地では30分ほど夢中で撮影した。たぶん一日中撮っていられるだろうな(笑)

花の風情はその時かぎり。雨や風でまったく違うものになってしまう。

まさに一期一会の出会いなのだ。

秋は紅葉が待っている。

樹々や草花への想いは尽きない。