★2024年12月23日更新 「整える23」ポインセチアの花言葉~クリスマス前に♪【植物・ポインセチア】

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★品川プリンスホテルの大ステンドグラスとクリスマスツリー★

仏教徒の多い日本でもクリスマスシーズンになると、街はクリスマスカラーで埋め尽くされる。その中でもあの葉っぱだけのポインセチアが一番クリスマスらしい植物なんだろうなと感じる。

昨今ではハロウィンが終わったとたん、花屋の店頭にはポインセチアが並び始める。

ポインセチアはマダガスカルの国花だと最近知った。中南米じゃない。やっぱりあの緑と赤と土の色がクリスマスシーズンをそれらしく彩るという事で、いち早く西洋文化に取り入れられたんだそう。

花言葉は「聖なる願い」とか「私の心は燃えている」など。

まあ、花言葉って勝手に決めることが出来るらしいのよ。で、わたしも自分らしいポインセチアの花言葉を考えてみた。

「若き日の遠き情熱を忘れない」とか(笑)

  

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 この花言葉は毎年、わたしが冬至の日に出すクリスマスカードに託している。

音大の親友が厳しい病気に見舞われた時、同級生たち皆で、「動けなくても遠く離れていても皆を思い出して元気になって!」と、クリスマスカードを贈った事があった。

それからもう30年以上、思い出したように、クリスマスカードを本当に親しい友だちに贈っている。

12月に入ると年賀状を買ったり、文房具コーナーのクリスマスカードを眺めては今年はどんなのにしようかな?っと。ささやかな楽しみでもあるのよ。

中学・高校や音大時代の親友に愛情たっぷりに贈る。

それはそれはもう、ありったけの気持ちを注いでね。(笑)

 こういうのは、双方向じゃなくってあげたい人に贈って、新しい年を迎えるまでのささやかな癒しというか友情のつなぎだと思っていて、返してくれなくても全然いい。

この年になると、だいたい病気の発症が多く、早く元気になって!と励ますのにもこのカードは雄弁で一番いいと思うのだ。

さて、いよいよ今年の仕事もあと2日。

頑張ろうよね。

秋の七草と秋の実の話【植物・秋の七草ほか】

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「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」 万葉集 山上憶良

この詩は奈良時代の歌人「山上憶良」が詠ったものだ。

現在の秋の七草はこの詩をもとに選定されている。

詩中の「尾花」は「ススキ」の別名であり、「朝顔」は「キキョウ」を指しているといわれている。

「春の七草」も良く知られたお正月明けの風物詩だが、お正月食べ過ぎたお腹を鎮めるのが目的の食用植物なのだ。

そこへ行くと「秋の七草」は中秋の名月を見上げる頃、花が全盛期を迎える。

秋の七草は、見た目の美しさから「観賞」して楽しむのが主な目的である。

葛や萩、森にはナンバンギセルやツリフネソウ、ゲンノショウコ、ヤマトリカブト、アキノタムラソウ、アザミなど紫色の花を多く見かける。

そしてたいがいは、藤の花を思わせる芳香がある。

七草がだいたい枯れる時期10月下旬から11月には、森では青紫が美しい竜胆(リンドウ)や薄紫の釣鐘人参(ツリガネニンジン)が見られる。

秋の菊やアザミも品種がとても多く、一度では到底見つけられないから、秋の山はできるだけ回数を重ねて冬直前まで通うのが毎年の慣例になっている。

               ★★

さて、今日は山の中だけでなく、森の外にも目を向けて、木の実を写真に収めてきた。

• ゴンズイはきれいだけれど臭いがNG。

• ムラサキシキブの実は果実。

• クコの実は杏仁豆腐にちょこんと乗っているアレ(笑)

• リュウノヒゲの実だろうか?森の中、釣船草(ツリフネソウ)の群生地で見かけた漆黒の実。

と、秋の花や実には魅力がいっぱい。

しかし、意外なほどジャストタイミングでの出会いは難しい。

だから出会えると、無性に嬉しい。

一期一会かもしれない花や実との出会い。

また、来年も同じ所で会おう。

とか、言っちゃって(笑)

★2024年9月16日更新 彼岸花~たまには季節の花をテーマに【写真で綴る旅・植物】

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SNSのタイムラインに彼岸花が多く投稿される今週。

もう、そんな時期?

あわてて、近所のお寺さんの駐車場にカメラ片手に出向くと、ほぼ満開に近くところ狭しと咲き狂っていた。

まだ、痛みは少なく夕方でもきれいに撮れた。

今週、台風がやってくるまでの命かもしれない。

間に合ってよかった。

さて、彼岸花の花言葉を調べたので載せておこう。

彼岸花の花言葉

「悲しき思い出」

「あきらめ」

「独立」

「情熱」など。さらに追えばまだまだあるようだ。

「悲しき思い出」の由来だが、お墓のある場所には何故だか彼岸花が咲くケースが多い。

それは、お彼岸頃に咲くからだそうで、特別、不吉な謂れがあるわけではないそうだ。

お彼岸に咲くことから、人の手によって植えられた場所がお墓だった・・・という話。

また、毒性であるが、彼岸花にはリコリス属の植物に多く見られる強い毒性「リコリン」という物質が球根の根に含まれている。

人間が誤食した場合、死に至ることもあるそうだ。しかし、正しい毒抜きを行えば食用花にもなる。

先人の知恵で、毒性のある彼岸花を田畑のあぜ道や寺院に植えることで、モグラやネズミを寄せ付けず、田畑や家、墓を守ってきた。

「きれいな花には毒がある」は、

ほんとうだった(笑)

東京の山・丘陵に咲く山野草花ごよみ~夏の花【植物・ 夏の山花】

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山や丘陵に古くから自然自生している「山野草」が大好きだ。

子どもの頃は、父が出張先から送ってくれる絵葉書セットに多くの植物があった。

それは、「高山植物」で、森林限界を超えた高い山にだけ咲く、見た目は儚いが強靭な体力を持ち合わせている植物を絵葉書から知り調べることが小学生からの趣味となっていった。

高山植物への憧れは募るが、森林限界のある高山はこの東京にはない。

小学5年生の時に家族で登山した富士山でわずかに高山植物の初鑑賞ができた。

溶岩石ばかりの登山道には可憐な高山植物がささやかにこじんまりと咲いていた。

※ 富士山で見られる高山植物→イタドリ、イワツメクサ、シモツケソウ、フジアザミ、ミネヤナギ、クルマユリなど。

中学2年生の時、林間学校で美ヶ原~車山の登山で高山植物(ニッコウキスゲやコマクサ)の咲き乱れる様を見て、ずっと憧れていた高山植物の虜になった。

まるでアルプスの少女ハイジの世界だったから(笑)

一時は、母の影響で園芸種が好きになったが、自分で育てるよりも山や丘陵で希少な花を探す山野草ハンターが断然面白く、この数年は山野草ばかりに興味の先は移って行った。

では、これまで山や丘陵で撮った春・夏の植物をすこしづつ紹介しよう。

                  ★

• ヤマユリ(夏・三頭山で撮影)

発芽から開花まで5年以上もかかる。風貌が豪華で華麗であることから「ユリの王様」と呼ばれる。

• ヤマオダマキ(夏・道の駅滝山の山野草コーナーで購入した。しかし山野草を家で育てるのに難儀し、あまり長く咲かせられなかった。やはり山野草は山の中でひっそりと咲くのを見つけるほうがずっと楽しいし、花にとってもそのほうがいい。)

オダマキとは麻などの繊維を巻いた管のこと。花の様子が似ていることからこの名前がついた

• 山帰来の実(夏・市内丘陵で撮影)

クリスマスリースに欠かせない赤い実。青い実を初めて見つけた時は狂喜乱舞しながら撮った一枚。

• レンゲショウマ(夏・厚木市 荻野運動公園で撮影)

森の妖精と呼ばれる白レンゲショウマ。本州の太平洋側(温帯地域)に分布する希少な山野草。

シュウカイドウ(夏・御岳山で撮影)

ベゴニア科の多年草。夏から初秋に草丈70㎝ほどに生長する。偏心形で左右対称の葉っぱを交互にはやす。

この葉っぱは最終20㎝まで成長し、葉そのものにシュウ酸が含まれる。

20日に登った御岳山でも、夏の花の競演が繰り広げられていた。

TOPの写真ではわかりにくいと思うが、オニユリ、ミズヒキ、レンゲショウマ、ツユクサ、ノギク、ギボウシ他いくつもの花々が一堂に会した模様を見られて登山の疲れも忘れて撮った一枚。

また、登りに全集中したから、コアジサイやシモツケの風情を撮るのを止めてしまった。ああ~残念(泣)

でも、レンゲショウマの園地では30分ほど夢中で撮影した。たぶん一日中撮っていられるだろうな(笑)

花の風情はその時かぎり。雨や風でまったく違うものになってしまう。

まさに一期一会の出会いなのだ。

秋は紅葉が待っている。

樹々や草花への想いは尽きない。

★2025年6月20日更新 ずっと憧れていたブルーベリー摘みに行く~ピクニック気分も里山はやっぱりトレッキングだった【写真で綴る旅・ブルーベリー摘み】

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念願だったブルーベリーを樹木から摘み取り好きに食べられる食べ放題をやってきた。

そこは、東京都町田市にある「町田里山ベリー園」というところ。とても山深く、里山の頂上では遠くに富士山を望み、手前に大山が見える見晴らしのよい多摩丘陵の一部に存在している。

2年ほど前に町田市での仕事の折りに、ここを知ってからいつか来ようと思っていたが、コロナもあり月日が流れてしまった。

ブルーベリー摘みのタイミングもあり、どうしても行きたいと思って緊急事態宣言最終日の今日、やっと行ってこれた。

里山の山道は、昨日の雨が残り多少ぬかるんではいるものの、ブルーベリー畑ではまったく足元の不安はなかった。

今の季節では8種類程度の味見ができるとあってウキウキだ。

今日、味見ができるブルーベリーの品種説明をオーナーさんから受けながらブルーベリーの畑に入る。

途中、ヤマモモを見つける。

実がびっしり!これで果実酒作りたい!とか思いながら今日はブルーベリーに注力したいから写真だけにした。たわわになっている実を見ると、つい摘み取りたくなってたまらない(笑)

ヤマモモ、ゆず、びわなど季節折々の果樹が植えられている。たぶんもっと色々あるんだろうが、心はブルーベリーに。

ベリ―の畑では、食べ放題だからと、ほぼすべての樹から熟した紫がかった漆黒の宝石をどんどん食べ続けた。たぶん100個以上!

今月中旬から土日だけ摘み取りができるのだが、まだ実のない若い樹が数十本あった。

それは、これから咲く遅咲きの樹だろう。

しかし、よ~く目を凝らして見てみると、すでに摘み取られた感じがする樹もちらほら。

そういった樹の実はびっくり!するほど甘い。

そして、多く摘み取られている樹の両隣りも同じ品種のような・・・。

だと勝手に思い、そこも摘み取り対象として籠にどんどん入れてゆく。大きい粒は100円玉ぐらいある。

驚き!

実の摘み取られた樹を見つけるのが、大事な摘み取りの術(笑)だったようだ。

それでも、まだ固く酸っぱい実でもやはり生食は美味しい。

身体の中がきれ~~いになるみたいな幻想を抱く、つかの間の食べ放題だった。

そこから、里山のトップオブヒルへと向かう。しかし暑い。里山のアップダウンが激しいから滝のような汗が流れた。

あれ?今日はハイキングじゃなかったっけ?と、自問自答したよ。だってトレッキングだったのだもの(汗)

そこからもうひとつのブルーベリーの畑を眺めつつ、わたしはしばし休憩。夫だけがブルーベリーの畑までトレッキングしてきた。

それにしても、農園内はすごいあじさいの園。これだけのあじさいを鑑賞できる場所は少ないかもしれない。

広大な里山の起伏を上手に利用したあじさいの小径。

オーナーご一家の手入れと管理は並々ならぬものがあるだろう。

あまりにきれいなあじさいを撮ったので数枚選んでみた。

もう、当分海外にも行けないのだろう。

若い頃、イギリスの古い町でB&Bを車で泊まり歩く旅に憧れていた。旅の途中の村でイチゴや数々のベリーを摘むとか、農場で生みたて卵をわけてもらうとか、とにかくオフロード旅がしてみたかったの。

未だ実現してはいない。

それでも、日本には里山という素晴らしい文化がある!と思い出し、「低い山と緑に抱かれながら、地産地消の食べ物や地酒を頂く旅」に方向転換をした。

それに、ピクニック気分だったら籠バッグにワインとパンとお気に入りのチーズと水を持って行くだけで、立派なピクニックとなる。

今日も暑い平野サイトでお弁当を広げる家族がいたっけ。

憧れのブルーベリー摘みも里山も実はとっても身近にあったのだ。

海外熱はとうに冷めて、日本の美しいものに夢中だ。

だってこれほどきれいなあじさいロードや美味しい果樹が近くにあるのだから。

(摘み取り籠を持って、前を歩く夫を撮ってみた)


野生のあじさいを見に~早朝トレッキングで出会う山あじさい【写真で綴る旅・植物】

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あじさいには自然に自生している野生種と人の手によって交配した園芸種の2種類がある。

先週は園芸種のあじさいを堪能したので、今週は自生している野生種を見に里山へ早朝に行ってきた。

まず、園芸種の額あじさいが出迎えてくれた。

あまりの美しさに光の方向を変えながら3枚ほど撮ってみた。

額あじさいは、日本原産のあじさいの原種となっているあじさいだ。

小さな花の周りを額縁のように大きな花が囲んでいるのが印象的な花。

日本生まれの額アジサイはとっても育てやすい。

以前一戸建てに住んでいた頃、写真のような淡いブルーの額あじさいを2株ほど、小さな庭に植えていた。近所の人から「清楚でとっても素敵!」と、よく褒めて頂いていた額あじさいの花。

園芸初心者の方でも育てやすくおススメのあじさいなのだ。

※額あじさいの育て方→資料先https://kurashi-no.jp/I0021906

                ★★★

そして、本日、お目当ての野生種の山あじさいを探しに山へ分け入ってみた。

さっそく、白い野生種の山あじさいを発見した。

やはり園芸種の美しさには敵わないが、野生種は無垢で花ビラが小さくぎさぎさしていて、これはこれで可愛らしい。

小さな群生を作って森の中でひっそりと仲間たちと咲き誇っていた。

ここでは、光があまり入らないので撮影が単調になりがち。というか、わたしの腕不足なだけで、2枚ほど撮って終了。

山あじさいとは、主に太平洋側の福島県から四国・九州に分布している花と言われているが、今では日本各地に自生しているあじさいだ。

半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育しているのがほとんど。このことから別名のサワアジサイの名前を持っている花。

周辺の自然によくなじんでいる樹木だ。

中央から花の外側に向かって咲き、縁に沿って装飾花をつける姿が可愛らしく、梅雨時期にわざわざ、山あじさいを探す植物ハンターやあじさい愛好家も多い。

資料先→https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-36 山あじさいの育て方(趣味の園芸)

わたしも梅雨時期は園芸種と野生種、さらに原種あじさいを求めて歩くトレッキングを毎年続けてきた。

3種類の原種あじさい

• がくあじさい

• やまあじさい

• えぞあじさい

大きくこの3種類が日本固有の原種あじさいと言われている。

野生種の原種あじさいを見つける楽しさは、梅雨の鬱蒼とした気分を吹き飛ばすパワー溢れるアクティビティなのだ。

土の違いが花の色を変えるあじさいの妙技は当分続くだろう。

だって、梅雨はまだなんだもん(笑)



今年のアナベル~開花情報6月8日~そろそろ見頃を迎えて【神奈川県相模原市/相模原北公園内・あじさいの丘】

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神奈川県相模原市の花は紫陽花。(昭和49年制定)その紫陽花をこれでもか!と堪能できる県で唯一の場所、

資料先→ https://www.youtube.com/watch?v=EmX2GuEDI9s (神奈川新聞より)

紫陽花の女王、真っ白なアナベルの開花状況を見に行ってきた。今日も、真夏日で本当にうだる暑さ。

さすがの紫陽花もきれいはきれいなんだけど、雨と共に濡れて輝く紫陽花が見たかった。う~ん、残念!

それでも気を取り直して、かなり人出が多かったあじさいの丘でしばし撮影に没頭した。

約200種類、10000万株の紫陽花の競演だ。お目当てのアナベルもだいぶ白が混じってきて、幻想的な雰囲気。雨の中煙る白い絨毯のようなアナベルは、また来年におあずけしよう。

● 紫陽花の女王アナベルのちょっといい話

梅雨時期のしっとりとした雨露にさらされた紫陽花の青や紅紫の慎ましく靜かな風情は、まさに「これぞ、ザ・日本!」と、言えるほど日本人の好みにマッチした花だろう。

                   ★

 特に、ガクアジサイがわたしは大好きだった。

幼い頃、覚えた折り紙で紫陽花の花を折り目正しくきれいに何十個も折り、青や紫の紫陽花の花をどんどん完成させて、父や母しまいには小学校の先生に見せると、それはそれはいっぱい褒めてもらったものだ。

「丁寧だね」

「角をきっちりと折れてるね」

丁寧さを褒められるのが一番好きだった。

褒めてもらえるのが嬉しくて、花を折るのがどんどん上手になった。

「手先が器用だね」と言われてるのも嬉しかった。

実は、折り紙は今でも得意なの。

たまに、昔を懐かしんで折り紙に没頭するのは一年に一回ぐらいかしら。

ボケ防止じゃなくてよ(笑)

                  ★

子どもの頃大好きだったガクアジサイ。大人になった今では、そういった、日本的な美しさとは一線を画した真っ白い紫陽花、生まれは北アメリカ原産のアナベルが大好きになった。

大好きになった理由は、白い花が好きだったある女性の影響から。その人は「私が亡くなったら、白い花でおくってほしい」と、周りに告げていた。

その通りのお見送りとなった。

                  ★

アナベルは、アメリカ原産野生種のワイルドホワイトハイドランジアを園芸種として品種改良したものだそうだ。

純白の花は可愛らしく、6月の花嫁のブーケにも使われるようになったことから一大ブームに。

写真↓は福岡アナベルハウス(ウエディング風景写真を拝借)

ガクアジサイなどの一般的なあじさいの花は、土壌が酸性かアルカリ性かで花の色が決まるものらしい。

しかし、このアナベルは土壌を選ばず、どこででも純白の花を咲かせることから、永遠の清らかさを醸し出す6月の花嫁が携えるブーケに使われるようになった。

花言葉も「ひたむきな愛」とされている。

素敵よね。

● アナベルの見頃はいつ?

アナベルの見頃は、他の紫陽花よりも少し遅めだ。初めは緑一色の幻想的な雰囲気だが、徐々に白く変化するから、期間中、何度もあじさいの丘を訪れる人が多いんだそう。

例年では、6月後半から7月前半に見頃を迎える。

他の品種も同時に楽しみたい!という場合は、6月中旬が狙い目だ。

2021年6月8日は、アナベルはまあまあ、見頃じゃないかな?他の紫陽花もかなり咲きに咲いてた様子。

今年は、暖冬だったために例年より、若干花の動向が早い。タイミングを逃さないようにしよう!

最後に。

以前のブログを再登場させる。詳しい施設案内を書いた。

 

★2024年5月20日更新 山帰来(サンキライ)の葉っぱ~この葉っぱで 「子どもの日」のお餅を包む~あなたの地方ではどの葉っぱ?【写真で綴る旅・植物】

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数年前、この写真を近所の公園で撮影した。

撮った目的は放射状に延びた先についた青い実がたわわで可愛らしかったから。

名前も知らないその葉っぱと実の写真を、当時参加していた「植物コミュニティ」に投稿したら、びっくりするような「いいね!」を貰い、延々続く書き込みの多さにさらに驚いた。

その内容のほとんどが、「実」ではなく「葉っぱ」のことだったのだ。

この植物はその名を山帰来というのだとコミュニティで教わった。

「実」は、冬になる前に真っ赤に染まり、鳥が不思議とつぐまないことから、クリスマスのリースを作る貴重な素材として親しまれてきたのも。

で、「葉っぱ」の部分だが、「子どもの日」に頂く柏餅の外葉として使うのだと。

そのコミュニティでの書き込みで最も多かったのが、関西圏の方々の「ああ、サルトリイバラの葉っぱだね」という誰でも知っているかのような書き込み。

もちろん、わたしは東京以外に住んだこともないし、サルトリイバラの柏餅なんて見たこともない。

コミュニティのある方が、自宅で塩漬けにしたサルトリイバラの葉っぱを写真に撮り、アップしてくれた。

そのまあるいつやつやとした葉っぱが白いお餅をくるむ姿を思わず連想した。

ああ~~、美味しそう(笑)

 (上記の写真はフリー画像から拝借)

                ★

さて、なぜ柏餅の葉がそれほど地方によって違うのかと言えば、元来食べ物を盛る葉っぱのことを、日本では「カシワ」と呼んできたそう。

関西圏では、滅菌作用のあるサルトリイバラの葉が最も使いやすく、どこでも手に入ることから普及した。

ちなみに、東北~寒地圏ではホオノキの葉、沖縄圏ではゲットウの葉だそうだ。

以前、奄美大島の空港でゲットウ(月桃)の葉にくるまれたお餅を買って食べた経験がある。

みんな、似ているようで違うのは、その地方特有の葉っぱの香りが違うからだろう。

江戸時代にカシワの葉でくるむお餅が大流行した背景には、江戸の持つ気質が育てた粋な香りがしたのではないだろうか。

これから、山帰来の葉っぱが5月下旬~梅雨前に青々と茂る。意外と身近にあるかもしれないから、探してみるのも楽しいかも。

名前の違いで、よくわからないのが、山帰来=サルトリイバラだというところ。

まったく違う名前を持つ同じ植物だから。

このあたりは、今後、詳しく調べてみようと考えている。

地方ごとに違う柏餅の葉っぱ。

次は関西圏で見つけて食べたいね。

今は、ひたすら我慢。

写真だけでもど~ぞ(笑)

※ 葉っぱからひも解く植物のあれこれならこの本!

葉っぱで見わけ五感で楽しむ 樹木図鑑

簡単レビュー

●野外で使える樹木図鑑の決定版

気軽に持ち歩けるハンディ版。

身の回りで見られる代表的な樹木375種(画像掲載325)を掲載。

葉っぱの形やふち、生え方のシンプルな項目、リアルな質感を再現した葉っぱスキャン画像が見ものだ。

●五感で観察を楽しめる

樹木の種類から、特長、名前の由来、繋がっている生き物を知ろう。

「見る、聴く、嗅ぐ、触る、味わう」アウトドアの醍醐味である五感を使って観察をするための必読書である。

眺めているだけで楽しく、美しいデザインだ。

●野外観察が楽しくなる観察ノートもついているよ

別冊として、樹木観察の経緯を書き込めるノートがついている。

本書でオリジナルな樹木観察帳を書きつつ、山歩きのお供にぜひ!

ツリーウオッチングが最高に楽しくなる一書の紹介。



クマガイソウの群生を訪ねて~自生の絶滅危惧種を初めて見に行く/ 裏高尾、うかい鳥山の自然・ボタニカルライフ⑮【植物 / 絶滅危惧種Ⅱ】

【ブログ新規追加343回】

緊急事態宣言の真っただ中、市内にクマガイソウの群生が見られるところを発見してしまった。

これは、もう見に行くしかない!と、今朝早く、裏高尾に行って目的を果たしてさっさと帰ってきた。

誰もいない石造りの鳥居の裏に、クマガイソウはひっそりと、咲き乱れていた。

クマガイソウとは・・・ラン科アツモリソウ属に分類される多年草の一種だ。大きな花をつけ、扇型の特徴的な葉をつける。

クマガイソウ(和名)の由来だが、レブンアツモリソウと共に、膨らんだ形の唇弁を昔の武士に見立てて、背中に背負った母衣を思いなずけられたそうだ。

• レブンアツモリソウとは・・・樺太・礼文発祥の敦盛草。下の写真はレブンアツモリ群生地。(花&群生地 / 画像拝借)

また、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一の谷の戦いで直実に討たれた平敦盛(たいらのあつもり)に充ててつけられたという説もある。(資料先→https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia より)

クマガイソウは、地元の保全活動をされてる方々に保護されている。

一帯には100輪近く(数えてはいない)のクマガイソウが群生していた。

あの高級料亭「うかい鳥山」がすぐそこにある。

クマガイソウを見るために、近所の家々の前には駐車はできないが、神社の前の空き地には駐車しても良いと、地元の方から聞けた。

クマガイソウ、昔は高尾山で普通に咲いていたそうだ。

しかし、環境変化や乱獲などの影響により、自生のクマガイソウは激減してしまった。

こうして保護されていたり、人が足を踏み入れないところでひっそりと咲いている姿でしか見かけることが難しい状態。

ここも、ロープが貼られ保護されていた。

それでもかなり接近でき、初クマガイソウの撮影ができて嬉しかった。

※ 撮影場所・・・菊一吉高稲荷の鳥居の後ろ(うかい鳥山の看板標識を見つけたら左折してすぐ左手)
 

5月1日 午前9時。

うかい鳥山の手入れされた至極の庭園を眺めてきた。もちろん、食事はしない。

コロナだもの(笑)

★2024年4月19日更新 野山に自生する妖精キンラン~ボタニカルライフ⑭【植物・キンラン】

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キンラン(金蘭、Cephalanthera falcata)はラン科キンラン属の多年草で、地生ランの一種。和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来する。資料先→https://ja.wikipedia.org/wiki/

特長だが、山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、高さ30-70cmのの先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の総状につける。

花は全開せず、半開き状態のままである。花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向にしわが多い。柄は無くを抱き、7、8枚が互生する。(Wikipediaより)

                  ★

雨上がりの日曜。近所の都立公園は朝から2つの駐車場は満杯。それでもどんどん入ってきて大渋滞。わたしは、混雑を見越して徒歩で出向く。

先週の山吹の山は、ほんの数日で新緑だけの森になっていた。そんな中、森の妖精と謳われる「キンラン」が咲き始めたとの情報をキャッチした。ぷっくりとしたつぼみが可愛いラン科の自生植物である。

雨あとで、足元どうかな・・・と案じて家に閉じ篭っていようか?と考えたが、せっかくのいいお天気、一人、都立公園に出かけた。

新緑が眩しい都立公園。お目当てはキンランだけ。

咲いていそうな場所はすでに押さえてある。

ものの1分で発見! 

今年もちゃんと咲いていた。 自生地(しろはらの小道)を知っていたとはいえ、なかなか運がいい(笑)

全部で5株を発見。  

人の手がまったく入っていない場所ではないが、このあとの道では多くの熊笹に占領されて、

ほとんどキンランは見つけられなかった。全部で6つの散策ロードがあるから、他でも多分見られるのではないだろうか。 

出会えただけで、充分に幸せな気分になれる黄色の美人草。

「キンラン」の花言葉

~華やかな美人~