『人より20歳若く見えて、20年長く生きる! 』澤登雅一・著(ディスカヴァー携書) 新書 の紹介【書評・健康/自己啓発】

【ブログ新規追加364回】

日本人男性の平均寿命は79歳。

ということは、この本のタイトル通り、20年長生きすれば99歳まで生きられる?

久しぶりの書評は「アンチエイジング医学」の名医、澤登雅一氏の『人より20歳若く見えて、20年長く生きる! 』(ディスカヴァー携書) 新書を取り上げてみよう。

アンチエイジングの興味のない人なんていないだろう。誰でも「いつまでも美しく、長く生きたい」と願ってやまないものだ。

本書で著者はなんと、125歳まで健康で行きたいという視野をお持ちだ。

そうなると、わたしは、まだ人生の半分も生きていない!

そうそう、わたしは何歳まで生きたいとか、現実的に考えてはいないけど、こうなったら、125歳を目指してみようかな(笑)

しかも健康的にだ。

12年前に脳出血を患って命拾いした。それから、身体の悪い血や水を総入れ替え(オーバーホール)ができた。

今では、ウォ―キングやトレッキングを楽しめるほど健康的になった。夫の糖質制限も一緒にやっていて、贅肉のつきにくいカラダを目指して地味にトレーニング中なのだ。

要するに病気をした12年前(40代)より、今のほうが、ずっと健康的だし、実際回りからも若いね!っと、言われて気をよくしている。(でも、それ相応に歳はとってる・笑)

血圧も中性脂肪も肝臓機能も軒並み数値は良好。

本書では、男性の健康寿命を延ばす研究が主流だ。50年前の日本人男性の平均寿命は58歳程度だったそうだ。

それが、この50年でなんと、79歳まで延びてきた。

79歳はあくまで、平均的だという。もっと若くして亡くなる人もいるし、100歳を超えてなお健康で活躍される人も少数だがいるはずだ。

そして、本書で著者が唱える、歴史を翻って考えれば、今後、20歳延びるという現実が起きる可能性は十分にあるようだ。

ただ、長生きをすればいいというものではない。「健康」で生きなければと誰しもが考えるだろう。寝たきりで20年延びたらゾッとするよ。

                 ★

だから、本書では、アンチエイジング医学からひも解く、「血管、脳、栄養、メンタル」この4つに注力してより良い生き方を解説されている。

【書籍レビュー】

あなたはお寿司は好き?

ほとんどの日本人はみ~んな大好きではないだろうか。

マグロに水銀が多く含まれるため、アメリカの食ジャーナリストなど一部のひと達がお寿司をジャンクフードと呼び、食べないように推奨しているという事実を初めて知った。

その理由はこうだ。人のカラダが水銀や鉛などの重金属を溜め込んでしまう性質があるというのだ。

そして、重金属がたまってしまう科学的根拠の証明が参考文献と共にきちんと表記されている。表記があれば読者を迷わせることもない。

日々規則正しい生活、運動を続けて、栄養バランスの良い食事をして、ストレスを溜めないことが、もっとも大事だと。

さらに、読んで頂ければわかるが、「これだけはダメ」というものがある。

やっぱり、本当に長生きしたいのなら、デトックスやサプリメントでの栄養補給など、積極的に取り組むことがらがあるのだと言われる。

実年齢以外に、バイオロジカルエイジというのがあるのを知っていますか?と、問いかける。


血管年齢や神経年齢、筋肉年齢など、若さの度合い(あるいは老化の度合い)は人それぞれ。

実年齢はコントロールできないが、それらを総合して出すバイオロジカルエイジは、コントロールできるのだ。

日進月歩の勢いで進歩するアンチエイジング医学の最先端のクリニック院長が、安全で正しく、効果的なアンチエイジングの方法をご紹介!

※ 本書は男性のアンチエイジングを基本に書かれている。知識として蓄えておけば役に立ちそうだと考えて登場させた。

                 ★

自分の寿命を知ることはできない。

わからないのは幸せかもしれないけど。

ただ、自分の大切な寿命を延ばす可能性を高める努力はして行きたい。

健康であり続ける人生を得られたら素晴らしいでしょう。

可能性を引き出す知識を本書は与えてくれるだろう。

毎日、成長のステップを踏む~良い習慣を手に入れるのが良い理由【書評・自己啓発】

【ブログ新規追加335回】

人間は毎日、成長している。

誰でも周知している。しかし、その成長路線が正しく、理想の路線に導けているのであろうか。

こんな本を見つけたので紹介しよう。

今日からできる、年収を10倍にする習慣術』鴨頭嘉人・著( Kindle版)

● 書籍概要

本書の冒頭にこうある。

~もしあなたが成功できない、稼げないと、悩んでいるのならその理由を教えよう。

答えはシンプル。成功の習慣を学ぶ機会がなかったからだ。それだけ。

要するに悪習慣を続けている限り、いくらビジネススキルやITスキルを学び続けても、一向に成功や稼げる仕組みを手に入れることはできない。

だからこそ、本書を読んで「人生を思い通りに変える習慣コントロール法」を手に入れて欲しいと著者はいう。

人生の質はずばり、習慣の差にほかならない。

良い習慣は良い人生を作り、悪い習慣は悪い人生を作る・・・当然の原理だ。

仕事の成果もそう。

人間関係もそう。

プライベートの充実もそうだ。

すべてのクオリティを決めるのが習慣の違いだと言われる。

習慣をコントロールすることができるようになれば、人生をコントロールできる!

                   ★

● 著者紹介

鴨頭嘉人とは。
YouTube講演家 鴨頭嘉人

株式会社東京カモガシラランド 代表取締役社長。19歳で日本マクドナルド株式会社にアルバイトとして入社。30歳で店長に昇進。32歳の時にはマクドナルド3300店舗中、 お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、 セールス伸び率日本一と、すべてにおいてトップを納めてきた。現在は、YouTube講演家として絶大な人気を誇る。

                  ★

この本から学べるのは、鴨頭氏が等身大で実践してきた習慣術をすべて出し尽くしている点だ。

著者いわく、より具体的でわかりやすく、思った通りのことがらしか起こらなくなるそうだ。

4月25日~5月11日の緊急事態宣言中に、年収を上げる知識や情報を取り込めるこんな電子書籍もいいかも!と思い登場させた。

GWはすべて自分磨きに使っちゃおう(笑)

※ トップと最後の写真は我が家の裏山の様子。森が一気に消滅した現場。あまりの驚きに一枚撮った。

皆さん、まだまだ山登り中~高齢女性作家の本が面白い【書評・高齢女性作家】

【ブログ新規追加332回】

新年度の今月、書店フェアの多くが高齢者作家の祭典。数々ある文藝書籍の中、ひと際目立つのが「高齢女性」の方々の新刊や既刊本だ。

今回は3人ほど紹介しよう。

はじめに昭和を代表する女性小説家と謳われる、平岩弓枝氏(90歳)は満を持しての初エッセイを上梓。

タイトルもすばらしい。『嘘かまことか』(文藝春秋)

● 簡単レビュー

神様の書かれたシナリオを、大根役者の私が必死になって演じてきた……。「御宿かわせみ」の作者による、もうすぐ九十歳の幸福論!

                  ★

次は、人生の「酸いも甘いも嚙み分ける」痛快な文章を連発してきた佐藤愛子氏(97歳)

こちらのタイトルも同じく素晴らしい。『何がおかしい!』(中央公論社)

● 簡単レビュー

2020年秋、九十七歳。

あの超面白スーパーエッセイが帰ってきた! 

女と男、虚栄心、知性と笑い、子育て、教育……、世間の常識、風潮に物申す。

今、読んでも新しい愛子節が全開。

気がつけば、終着駅』と併せて読みたい、必携の一冊。

文字が大きく読みやすい、新装版で登場!

と、内容通りのササっとしたレビューを書いてみた。

                  ★

3人目は、作家さんではなく、料理研究家の村上祥子氏(78歳)先のお二人よりまだまだ全然若い(笑)

御年78歳現在の、快適仕事術を余すことなく披露したビジネス本。

ハードな料理研究家という仕事を楽しみ切る村上氏。読むだけで元気になる美味しく、おしゃれな本だ。

78さいのひとり暮らし~ちゃんと食べる!すきなことをする!』(集英社ビジネス本)

素敵な本だったので徹底レビュー

「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」。村上さんの実践する「食べ力」 は、生き方の栄養学です。野崎洋光さん(分とく山 総調理長)・・・帯より。

これまでに出版した著書は500冊以上!
生き方、家族、仕事、暮らしの知恵から
80代の夢と計画、おすすめレシピまで。
78歳の料理家・村上祥子の元気の秘密がまるごとこの1冊に!

【各章レビュー】

社宅に住む主婦だったときに、料理コンテストで優勝。

その後、料理研究家として活躍を続け、地元・福岡と東京を頻繁に往復してきた村上祥子氏。

管理栄養士として、糖尿病、生活習慣予防改善のためのカロリー控えめで栄養バランスの優れた食事を考案し続け「たまねぎ氷」「にんたまジャム」など健康に良いアイデアレシピを創ってきた。

ちゃんと食べて、ちゃんと生きる

現在までぶれない考えが生まれたのは、30代後半で顎骨の骨髄炎を患ったときだった。

40代に入って病名が判明し、10回の手術で抜歯18本。闘病生活は4年に渡ったのだ。

「華やかなごちそうよりも、おしゃれなメニューよりも、堅実な食生活が大切」と。

憑き物が落ちたように、食べる意味を悟りました。

現在78歳。

子どもたちは独立し夫は6年前に先立ち、後期高齢者のひとり暮らし。

1日3食ちゃんと食べているけれど、手間は省いて簡単に。材料をマグカップに入れ電子レンジでチン! の「マグカップごはん」など。

肉、魚、野菜をフリーザーバックに入れる「1人分冷凍パック」も必須だ。

料理教室で生徒のニーズを知って編み出したメニューを私生活でも実践してきた。

よって、体調は絶好調である。子どもたちの食育と、自立するシニアのための料理教室に力を注いでいる。

80代の夢は、美味しいランチを提供する「村上食堂」のオープン。

世界のおばあちゃんを取材して、とっておきのお菓子の作り方を本にまとめること。

好きなことを続けるために、ちゃんと食べ続けているのだ。

人生を振り返りながら、気負わない毎日の暮らしぶりを紹介、実際に食べているごはんのレシピをお届けする。

●著者について
村上祥子(むらかみさちこ) 料理研究家、管理栄養士、福岡女子大学客員教授。

1985年より福岡女子大学で栄養指導講座を15年担当。

治療食の開発で、油控えめでも1人分でも短時間でおいしく調理できる電子レンジに着目。

以来、研鑽を重ね、電子レンジ調理の第一人者になる。

                   ★

さて、3人の後期高齢者の皆様の珠玉の一冊を紹介させて頂いた。

読むだけで元気が出る書籍の数々。

嘘だと思うなら、ぜひお試しあれ!

彼女たちのパワーの虜になるハズ(笑)

● おまけ

エベレスト女性初登頂登山家・田部井淳子氏の名言が生んだ一書。

人生は8合目からがおもしろい」(主婦の友社)

田部井氏が60歳の時に書いた銘書。常にチャレンジをし続けてきた登山家。60歳になってやりたいことが爆発!それを見事にやりきって逝去。

こちらもタイトルが素晴らしい!

● 簡単レビュー

59歳までに登った海外の山……約85
60歳以降に登った海外の山……約85
女性としてエベレストに初登頂を果たした登山家・田部井淳子氏。

70歳を超えるも、年に数回の海外登山や、NHK を中心としたテレビ出演、講演会、健康山歩き教室の開催など、元気に活躍されてきた。

本書は、これまでの「登山ガイド」とは異なり、60歳からの「ドキドキわくわく」な人生について語ったエッセイ集だ。
大切な友人や家族の話。

60歳を過ぎてからチャレンジしたアレコレ、海外登山のエピソードなど、田部井淳子氏のギュッと濃縮された日々が綴られている。

この春はお姉さまがたの本で人生勉強中!

わたしなどは、まだまだ「ハナタレ小僧」だもんで(笑)

「ストレスフリーへの道」にはアドラーを・「力を出し切りたい時」はジョブズを / 2冊一挙に紹介【選書・自己啓発】

【新規追加251回】※お知らせ / 1月25日(月)~1月28日(木)サイトメンテナンスによりブログ休止いたします。1月29日(金)から通常更新してまいります。

ストレスフリーへの道を実現するならこの本!

2021年、わたしの掲げた目標は「ノンストレスで暮らす」だ。

今のところ、さほど、ストレスもなく、風邪もひかずいい感じ。

もちろん、日々、小さな出来事や仕事に頭を悩ませるのは今までと何ら変わりはない.

あえて「ノンストレス」と掲げたら一気に注力することが叶い、小さなストレスでも見逃さないで、取り除くようにあれやこれやと手を尽くした結果、心身共に大変に良好じゃん!(笑)

以前から,ストレスを感じる時の自分の心の在り方が大事だと思い続けてきた。

人のせいにしないことで、自分ごととなるんだから。

ただ、そういう時に「考え方・捉え方」が正しくないと、ものすごく辛い心境に陥る。

ノンストレス解消への道すじを見つけるには最良の一冊を紹介しよう。

アルフレッド・アドラー「人生に変革が起こる100の言葉」小倉広・著(ダイヤモンド社)

⦿ 書跡概要

アルフレッド・アドラーはフロイトやユングとも並び称される心理学の巨人と呼ばれる。

しかし、あまり日本では知られていなかった。今でこそ、何冊も良書が発刊されているが、この書籍が出た当時は知名度も低いものだった。

スティーブン・R・コヴィー7つの習慣』やデール・カーネギー人を動かす』をはじめコーチングやNLPの源流でもある。

いわば「自己啓発の父」とも呼べる存在だ。

心理学者ならではの人の思考や行動から読み取る鋭い論説が舌を巻く。

人と人がどうコミュニケーションすべきか?生きずらい世の中で意味不毛に悩まず、翻ってこの書籍を「お守りがわり」にするなんて人も多いんだとか聞く。

それでは、本書の内容を羅列していこう。

すべてあなたが決めたこと(自己決定性について)

そのままの自分を認めよ(劣等感について)

感情には目的がある(感情について)

性格は今この瞬間に変えられる(ライフスタイルについて)

あらゆる悩みは対人関係に行き着く(ライフタスクについて)

家族こそが世界である(家族構成について)

叱ってはいけない、ほめてもいけない(教育について)

幸せになる唯一の方法は他者への貢献(共同体感覚について)

困難を克服する勇気を持て(勇気について)

他人の課題を背負ってはいけない(課題の分離について)

さあ、どうだろうか?10の問いかけに、人間の人生すべてに関わることがらばかりが書かれているのだ。

例えば、こんな一説がある。

⦿ そのままの自分を認めよ~から「世話好きな人は、単に優しい人なのではない。相手を自分に依存させ、自分が重要な人物であることを実感したいのだ」と。

現代で言えば、承認欲求などが、これにあたるのかしら(笑)

どう考えて動けば誠心誠意相手に伝わるか?狡猾な考えや動きは誰にでも見破れそうなものだが、アドラーいわく、「人の心は天国と地獄を行ったり来たりする」

自分に自信がないとか、人生の目的を見失っている五里霧中の人には、まさしく闇を照らす灯になる一書だ。

「アドラーに出会えたなら、もう大丈夫」ってね。

      

                ★

●全力を出し切りたい時に読んでほしい本

言わずと知れた米アップル創業者、スティーブ・ジョブズの名言を集めた一書を紹介する。

スティーブ・ジョブズ~人生を変革する言葉~産業界の革命児に学ぶ世界を変革する力(発行所・株式会社ダイアプレス)

⦿書籍概要

産業界の革命児・スティーブ・ジョブズ。

彼の残した事績と言葉は、時に激しく、時に夢あふれるものだった。

その過激な生きざまの本質とは何だったのか?

本書はジョブズの語った言葉を可能な限り網羅することにより人物像を色鮮やかに浮かび上がらせている。

ビジネスの局面でも実生活の面でも、ジョブズの言動から学べることは実に多い。

さっそく、各章の大見出しを書き出してみよう。

第1章 発想を転換せよ

第2章 意識を変革せよ

第3章 自分を信じよ

第4章 希望を持て

第5章 仕事にくらいつけ

第6章 リーダーの条件

第7章 人生の意味とは

例えば、第3章「自分を信じよ」から、抜粋してみよう。

~点が将来結びつくと信じなくてはいけない。信じるものを持たなければいけないのだ~

この名言の解釈はこうだ「起こったことにはすべて意味がある。そう信じてこそ経験を活かせるのだ」と。

側近たちのエピソードも興味深い。ジョブズの「得意技」は非常に複雑なものを単純化する思考だったり、モノづくりだったのだそうだ。

究極のミニマリストだった。

生活面においてもお金への興味はほぼなく、部屋の中も家具などはなく寝室に小さなベッドが置かれていただけだった。

ジョブズは「モノというのは、ピュアでパーフェクトでなければならない」が口癖だった。

そして、常に情熱はあるか?夢をあきらめるな!と、強烈なリーダーシップを奮ったのだ。

側近のひとりが言う「彼の頭の中は世界を変えるインフラの実現でいっぱい」で、その野望が使命に変わったのだ。

いつだって世界が相手。

                 ★

明日から数日の間、全力を出し切りたい仕事が待っている。

それにはあくなき使命感に突き動かされたジョブズ・56年間の人生を読み、勇気とやる気を注入した(笑)

今日の2冊が、これから先の人生に役立つように願っている。

これを読むと、簡単に妥協とかできなくなる。

自分の「やりたいことのみに集中」しよう!






№2 人間力を高める読書の秘訣~毎週2作品をブックレビュー/ 『自分の時間~1日24時間でどう生きるか』アーノルド・ベネット・著(三笠書房)【書評/選書・自己啓発】

【ブログ更新245回】

一日は24時間。

誰にでも平等だ。しかも0円で手に入れている。これはとても不思議なことじゃないだろうか。

で、時間の概念をこんな風に以前のブログで表現した。

時間は面白い。貯めることができない。そして誰かにわけてもあげられない

ちまたでもてはやされてきた時間術の書籍のあれこれ。現在、コロナ禍で2回目の緊急事態宣言下。

もう、時間なんてあり余るほどできちゃった感。オンラインやテレワークが進み、移動や通勤時間がなくなって、さらに余る時間にお手上げの人も多いと聞く。

そんな時に、昔から重用されてきた時間術の良書を2冊目に選んだ。

小説家の書いた時間術の本をサクっと紹介してみる。

『自分の時間~1日24時間でどう生きるか』アーノルド・ベネット・著(三笠書房)

幾何学模様と深い青のカバーが美しい本。今回2回目を読んで、早速選書した。

【本書の概要】

 本書は、20世紀初頭の英国で発表されるや大いに愛読され、その後、100年以上も世界で読み継がれている時間術の古典的名著だ。

1日は誰にとっても 24時間しかないという、当たり前だが忘れてしまいがちな事実に着目し、通常の仕事以外の時間をいかに活用して人生を充実させるかについて多くのヒントを示している。

通勤時間の過ごし方

1週間をどのように使うか、

内省の重要性

読書法

その内容が現代のビジネスパーソンにもそのまま通用することに驚かされる一書だ。

著者のアーノルド・ベネットは田舎町から身を立て、後にイギリスが生んだ「20世紀最大の小説家」と称せられた人物。

 高等教育を受けてはいないが、向上心で自分の道を切り開いた著者が、幸福や成功、勤勉さや自助独立精神の重要性といった人生の知恵まで説いているのが魅力的。

すらすらと読みやすく何度でも読み返せる、一生味わうことのできる珠玉の小編。

時間の使い方を求める方だけでなく、充実した人生を求める全ての方に対応できる良書だ。

                   ★

この本で最も著者が着目した点を少々抜き出してみよう。

「職業としての仕事以外に何かをやりたいという欲求は、ある程度精神的に成熟した人たちにとって、共通するものなのだ」文中より

この本では、新しい時間の使い方が書かれているわけではない。

著者のベネット氏は、まず人生というものを「あれをやれたら、これをやれたらと思いつつ生きてきたのが、まさに自分の人生である」と言った。

そして先にあげた一文「職業としての仕事以外に・・・」と述べている。

知的好奇心が旺盛なのは、今も昔も変わらないものだと思い知らされた。

それは、100年前のベネット氏が、余暇の使い方や自己実現に真っ向から本気で取り組んでいたのだから。

現代とは全く違う環境であっても、本質的に求めている部分はまったくといってよいほど変わらないのだ。これだけでも驚きの連続だ。

● 楽々と時間を作り出すことなどできない

そうは言ってもねえ・・・まず、立ちはだかる時間的制約はどうするの?!っと、ダレカレとなく言われてしまうだろう。

そこで、ベネット氏はこう答える。

「実際のところ、やりたいことをやれるだけの時間を作り出すことには、楽なやり方、王道などは存在しないのだ。メッカへの道はすこぶる険しいのだ」と、読者を突き放してしまう。

さらに、畳みかけるように「24時間という限られた中で価値的に創造的な時間を作り出すためには、いかにそれ相応の犠牲を払い、たゆまず努力を続ける以外に道はないのだ!」と言い切っている。

な~んだ、それじゃあ、何にも変わらない!と言われる場合は、この本が無用の長物となるだけだ。

小手先のノウハウでない、自分固有の満足のいく時間の使い方をしようじゃないか!と、言われている。

小手先と言っているのは、仕事であれど、その他の己をひどく拘束する何かがあれど、腐らず、不満を言わずやるのだという。要するに適当、手抜きはご法度!

一見、損をして回り道をしているようだが、手抜きなく、しっかりときちんとやった仕事は大抵、時間通りかそれ以上早く終われるものだ。

そして、数々の犠牲の果てにやっと、手に入れた自分だけの時間を慈しむのだと。また、この慈しむ時間をより有効かつ価値的に過ごすのにも、細心の準備を怠らないとも。

まとめ

本書の時間活用のヒントを書き出してみた。

「朝起きたら、あなたの財布にはまっさらな24時間が詰まっている」
「仕事以外の時間の過ごし方が、人生の明暗を分ける」
「1週間を6日として考えよ」
「習慣を変えるには、小さな一歩から始めよ」
「1週間のうち90分は自己啓発のために充てよ」
「計画に縛られすぎてはいけない」

などなど。コロナ禍であっても多忙な人、反対に時間を持て余す人であってもきっと、心に響く箇所が見つかるだろう。

本書は、時間活用術における、個人的具体例やタイムマネジメントの伝授ではない。基本に立ち返って、時間を有効に活用すること、さらには、それを長く習慣づける上で不可欠な心構えや姿勢に重点をおいた一書である。

数多くの時間術の類書とは一線を画したものであろう。優れた生き方指南書である。

最後にベネット氏が残した読者への一言を。

人生において、幸福をつかめるかどうかは、すべて時間利用のしかたにかかっています。本書があなたをただちに時間活用の達人にすることはできませんが、少なくとも、時間というものに対する新たな眼を開かせてくれることは間違いないでしょう

№1 人間力を高める読書の秘訣~5つのカテゴリーで毎週2作品ブックレビューする / 1冊め・『努力論』幸田露伴・著(岩波新書)【書評/選書・自己啓発】

【ブログ新規追加244回】

この1月、東京都民のわたしは、仕事以外で不要不急と称する外出はほぼしていない。

近所の散歩や仕事ついでの買い物、ついでで訪問できる都立公園など、まったく無理ない程度で生活を楽しんできた。

元々、その程度で充分満足できるアクティビティで、心身ともに健康を保ってきたことで経済的にも圧迫せず、実に気持ちのいい習慣になっている。

不要不急の外出?そうね。ずっと前からあまり思いつきで出かけないの。

いつも不要不急を気にしてきたのかもしれない(笑)

で、今日も週末の買い出し終えて、不要不急の外出をしないから時間がたっぷりとある。

そこで、平日の疲れを取りつつ、平日は飲まないお酒を呑みつつ、人生において大事だと思う、「人間力を高める」ために役立つ書籍のブックレビューをていねいに書こうと思う。

5つのカテゴリーで、書く予定。

能力の活かし方

人間関係を築く

学び方

考え方・表現

どう生きるか

今のわたしが考えるカテゴリーで、今の言葉に置き換えて、要約レビューをする。

ずうっと、やりたかった要約レビューにやっと辿り着いた。嬉しい。

今日は、小説家・幸田露伴の自己啓発書『努力論』をひも解く。カテゴリーは「能力の活かし方」

「鳥は鳥を愛する家の庭に集まり、草は草を除き残す家の庭に茂るように、福というものもまたこれを尽くさない人のところに集まるものだ」文中より

努力論』幸田露伴・著(岩波新書)

さっそく、レビューをはじめよう。

大きく、3つの柱を立てた。興味のあるところから読んで行くのもいいかもしれない。

● 文豪が書いた人生論がなぜ、すごいのか

大文豪、幸田露伴といえば、不滅の名小説「「五重塔」がある。また、「頼朝」「平将門」などの史伝でも有名な小説家である。

しかし、露伴はたんなる小説家ではなった。

むしろ露伴の真骨頂が発揮されたのは、『努力論』に代表される幅広い教養と、深い人智に裏打ちされた実践=使える人生論を熱量も高く、執筆し切ったことにある。

努力論』の初版は今から約110年前の大正二年だ。

そんな、昔の本など令和に生きるビジネスパーソンには役にはたたないだろうと思いがちだ。

しかし、『努力論』にしたためられている、数々の露伴のエピソードから「人生を真剣に生きよう!」と願う人にとって最適であると考え、1冊めの登場となった。

現在、書店に並ぶビジネス本は、「稼ぐ」「スキルを積む」「ストレスを軽減する」など検索キーワードに上がる内容の書籍がずらっと並ぶ。

そこには、わずかだが教養が色濃く出ている書籍もあるが、どこか一過性であり、その場しのぎに必要なことがらテキストばかりなのもうなずける。

だから、「教養」や「人間力を高める」などを学ぶには、独自で古今東西の優良な書籍からひも解くしかあるまい。

110年前の露伴がそうだったように。

時代は変われど、人は変わらず

● 人生での3つの福とは

人の幸運・不運はどのようにしてきまるのか?

露伴が作中で、ずっと問いかけていることがらだ。露伴は独自で「幸福三説」という論を唱えている。

幸福三説

① 「惜福」・・・何かのはずみで頂いた福を,一度に使い切ってしまわない。冒頭の「鳥は鳥を愛す庭に集まる~~~」の通り、一生の内で何度か最高の福を手に入れても、調子に乗ってしまわないようにと、戒められている「福」だ。

② 「分福」・・・天から与えられた福を一人占めしないで、分けられるものは人に分けること。

例えとしてこんな風に文中では書いている。「大きな西瓜を一度に全部食べてしまわず、少し残しておくのは惜福だが、同じ西瓜を他人とシェアすることで、美味しさの共有が生まれ、相手からも感謝される。これが分ける「福」であると。

③ 「植福」・・・露伴が考える、惜福や分福より、「卓越して良いこと」を指す「福」だそう。

文中にはこうある「我が力や情や知を以て、人世に吉慶幸福なるべき物資、情趣、知恵を寄与すること」だと、解かれている。

つまり、新たな知恵でも、新しい商品でも、発明でも、世のため人のためになる行いを植える「福」だと言う。

また、こうも言っていた「福の創造を行い、それを丹精込めて世話をし、改良を重ねればさらに「福の増殖」となる」と。

まさに、クリエイティブな人はさらにクリエイティブに生きることで「植福」が叶うのだね。

『努力論』の具体性に驚きの連続。まったく今でも充分通用する内容ばかり。

使ってナンボの実用書籍~(笑)

● より具体的であり、実践的な人生論~精神論ではない

さらに、読み進めると、驚くのは、古今東西の名士の格言や箴言などを多数取り上げているのだ。

源頼朝、豊臣秀吉、徳川家康、ナポレオンなど、歴史上有名な人物に関する豊富なエピソードが満載。

露伴の並々ならぬ情報収集力には舌を巻くものだ。今の時代に生きていたなら、小説家だけでなく、トップブロガーまたはユーチューバーになっていたかもね(笑)

こうした、世間の役に立つ情報を取り揃えて作品を作るわけだから、説得力のある内容が際立つのは当然だろう。

世の中には、いつも幸運に恵まれる人がいる一方、いつもなぜだか不運に見舞われる体質の人もいる。

同じ人間なのに、どうして、天と地の違いが生まれるのか。

もし、こんなある意味、不公平感に苛まれている人にはこの『努力論』はうってつけの書籍だろう。

110年前の本だが、文語体で読みやすいと言えばまずそうはいえない。

しかし、さほど頭に汗をかくこともなく充分に誰でも理解できる、人間力を高める指南書となっている。

ぜひ、小説家の書いた自己啓発本をご覧ください!

古くて新しい、何かが発見できるかも。

温故知新は偉大



【年末年始おススメの本・書評】『ファイブ・5年後、あなたはどこにいるのだろう?』ダン・セドラ著(海と月社)

【ブログ更新207回】

2013年日本版発刊。発売当初、書店頭でパッと目を引くビビットな赤の本が膨大な数で平積みされていた。

ファイブ 5年後、あなたはどこにいるのだろう?ダン・セドラ著(海と月社)

帯のことばに一瞬で気持ちが持っていかれる~先延ばしの人生は今日で終わろう!~とある。「見る」「読む」「書く」であなたの可能性に火をつける!と。

これは、デザインの本でもなく、絵本みたいな形だが児童書ではなく、完全な自己啓発の本なのだ。

冒頭にこうある。

「人生で次に起きることを決めるのは、わたし。それを実現するための戦略を立てるのも、わたし。」

これからの5年間で、本当にしたいことは何かを考えようと。これが大筋のテーマである。

7つの習慣」の「主体性を発揮する」「人生の脚本を書くのは自分」と似通っている。

過去の偉人たち(ヘレンケラーやピカソ)が5年という時間で成し遂げたことや、人生における基本的な価値を定める必要性についての説明がある。

【書籍概要】

この本の特徴は、Q&Aで書籍本体に書く行為で、行動を促す本だ。たとえば、こんな質問が著者から投げかけられる。

Q,あなたが人生で、もっとも高い価値を置いているものは何か?

  1. 自分自身について、いちばん気に入っているところを3つ、いちばん気に入らないところを3つ挙げよう。
  2. 知り合いのなかで、いちばん幸せな人は誰か?
  3. いちばん好きな人、尊敬している人を2人挙げよう。その理由は?
  4. わたしは何者か? 

より具体的に応えることで、自分自身の棚卸しが叶う。

この質問だけでも、軽く30分ぐらいはかかるだろうな・・・(ふぅ~~笑)それでも棚卸しだから、充分に自分のために時間をかけてあげたい。

もちろん、わたしも5年後をにらんでの自問自答をせっせとやろうと考えている。

冒頭で人生の軸となるキーワードがわかるのがいい。

「人生のミッションステートメント」「目標・夢」「自分にとっての成功の定義」といった質問にどんどん答えてみたくなった。

古今東西の著名人の「勇気が湧いてくる言葉」と「書き込み式の問い」が続くのだ。

「HOW WILL YOU(あなたならどうやって)」「CHANGE THE WORLD?(世界を変える?)」著者からのメッセージに気持ちも盛り上がる。

それから質問を答えていくうちに、今まで考えたこともなかった「見えなかった本当の自分」が自然に可視化されてゆくのだ。

実際にやってみなければ、この本の即効性や効果は実感できない。

特に「この先どうしよう・・・」と、未来について不安に思うなど、考えてることが多い人におすすめの一書だ。

最後に裏表紙のアブラハム・マズローの言葉から

人生は何のためにあるのか?それは、あなたのため

● 海と月社の書籍紹介

数年に一度は大ヒットを出す出版社で、わたしのこのブログもフォローして頂いている。

前回の書評のブログをもう一度ここに添付しよう。




自分に合った勉強スタイル→持続する~身につくブレイクスルーとは 【自己啓発・ブレークスル―術】

【ブログ新規追加183回】

● 自分に合った勉強スタイル→持続する→身につくブレイクスルーとは?

行き詰まりを突破する」~簡単に言うと、そういう意味のブレイクスルーという言葉がある。

科学的知識が飛躍的に発展したり雲間から太陽が出現するような、そんな意味がある希望の言葉だ。

割と、しょっちゅう、営業先でも難題にぶち当たったりして頭が煮詰まる。

逃げてしまうわけではないのにせよ、「どうやってブレイクスルーしようか?」と、考えを巡らせるもの。

そこで、思い浮かぶのが「勉強軸」でブレイクスル―して、角度を変えて問題を解決しようと。

ここで言う勉強するとは、状況を打開してくれる材料となる知識を得ること。

その知識の何を、どういう組み合わせて、どう自分にフィットさせていくか?を考えないと、ブレイクスルーは進まない。

学生的方法ではない大人の勉強スタイルとして、身に付きやすくストレスの少ないやり方で、しかも効率的に学びたいものだ。

プロセスにすると次のようになる。

◉ 自分に合った勉強スタイル→持続する→身につくブレイクスルー

と、こんな感じになる。

さて、ブレイクスル―する場面は、なにも仕事の現場ばかりではない。

大昔、こんなことがあった。ここに書き留めておこう。

                                                            ★                           

30年前、NYのレストランで、英会話の本を元に食事のコースを2人分頼んだはずだったが、どうみてもメインだけが3人分出てきた!

で、何度言い直しても、まったく動じない。要するに「ファーストで聞いた注文だ!」と、言い張るのだ。

結局、その3人前のエッグベネディクト風のビッグな肉料理を夫と二人でヒーヒーしながら食べた記憶が蘇ってきた。

なんて苦い経験(とほほ~)

                                                          ★


やっぱり英語ができなくちゃ!っと帰国後は意気込んでみたが、まったく続かず。すぐに撃沈となってしまった。

この場合のブレークスル―は、すぐに次の海外旅行を決めてしまう!これに尽きる。必然性とやる気を掛け合わせて、今後は失敗しない料理の頼み方を身につけよう!とか。

忙しい毎日に勉強軸を落とし込むのは本当に難儀中の難儀。

今まで何度も中断してきた英会話などは、やはり、仕事などで必然性が生まれなければ、全くやる気もしないもんよね。

 観光程度で海外へ行っても、単語を並べることでやり過ごしてしまえるし、ぶっつけ本番の緊張感を伴う旅もそれはそれで楽しいもので、身を入れてやる気が起らない。

しかし、先のエッグベネディクト風料理の話ではないが、こういった場面で、スラスラと英語で対話できたらどんなに楽しいだろうと想像する。あっ!妄想か(笑)

相手だってきっと同じ。東洋からきた言葉の通じない宇宙人みたいな人を相手にするのはさぞ、辛いだろう。

で、平和的解決=ブレークスル―は、できないほうが、できるようになる!たったこれだけ。

● 大人の勉強法~ブレークスル―だけではない基本的思考

自分の頭で考えて自分の意志で、自分に必要な勉強は何か❓を考察する。

やはり、こうしたことが学業終了以降の大人には断然必要だと感じる。

 当面のライバルがいるわけでもないし、他に何の縛りもない。

「何もやらない」という選択もできるのだが、期限をつけて大学課程でもう一度勉強し直す、なんてことも可能だ。

自分の強みは何か❓を見極めて、仕事の幅を広げ人生を豊かにしていくのも、すべて勉強次第。

勉強に取り組むスタイルは生き方の姿勢に通じていくものだろう。

 そこで、私は何を使ってどんなスタイルで勉強に取り組んでいこうか?と自分自身に問い直してみた。

何処かで誰かの講義を聴く時間と、身近なWEB記事や新聞からの極力加工されていない一次情報をしっかりと毎日頭に入れていくと決めた。

書籍紹介

僕らがやっている最強の読み方」東洋経済新聞社・池上彰氏×佐藤優氏が、新聞・書籍・ネットなどからの情報をどうやって有効に取り込むのが良いか?という秘訣を、惜しげもなく披露してくれている。2016年出版だが、自分の知見で正しい情報をつかむ、コロナ禍の今に断然フィットする内容だ。

【書籍概要】

まずは最低限、自分の読んでいる新聞の元の思想やニュース源がなんであるか?ということをしっかりと捉えておかないといけない。


新聞はWebを併用して1紙5分でざっと読む。雑誌は週刊誌中心でOK。ネットは使いやすいお気に入りサイトを選りすぐる。

 ◉ 世の中で起きていることを「知る」には新聞で。
 ◉ 世の中で起きていることを「理解」するには本で。

 結局、身近な新聞各紙で勉強する!と簡単な方法に落ち着いた。

知的好奇心を揺さぶる知識は自分を守るためのツールであると同時に、心が喜ぶ栄養だろう。


 さて、手始めにまず、新聞の4コマ漫画読むぞ!(笑)

 

自分を捨ててどうなりたいか~最速でエゴを捨て去る方法 / こんな考え方があったのか!【書評・自己啓発】

【ブログ新規追加166回】

● 自分のエゴを捨て去る技術を書いた2冊を紹介

① 自分を捨てる仕事術~鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド~アニメプロデューサー 石井朋彦・著(WAVE出版)

[概要]

著者、石井氏は一度は落ちたジブリに再度挑戦し、晴れて入社。

しばらくして鈴木敏夫氏と職場で出会う。憧れであり、いつかは一緒に仕事をしたいと願う石井。そこで戦略を練った。

それは、毎日深夜に行われる会議のコーヒー出し。そこで名前を憶えてもらった。

その後、名プロデューサー鈴木敏夫氏の下についた石井。

実はそれは鈴木氏に拾われたのだった。そこから鈴木氏の「3年間、自分を捨てて、オレの真似だけしてろ! 」の言を実行していく石井だった。

それを言語化したのが本書である。

あえていうならば、「何もない石井の意見は誰にも必要のないもの」鈴木氏の迅速かつ鋭く厳しい英断は、これも1つの仕事の仕方だと思った。

高畑勲氏や宮崎駿氏も凄まじいほど先人を真似してきたのだと。

先人の文字の形まで真似て、真似てゆく。「真似る」これは、表面的ではない、本音の部分まで見通す力を蓄えられるのだそうだ。

映画には、本当の主人公がいる・・・この話も相当面白かった。「千と千尋の神隠し」の主人公は、「えっ!?」「あの〇〇〇〇」だと。

そこに作者の本音が隠されているのだよ、と鈴木氏は石井を諭す。

しかし、チームの仕事で全員が真似だけをしたら、うまく行くはずはなく、その後は真似ではなく自分の得意技で生きていけるようになれ!と、アドバイスをされた。

アンガーマネジメント論「怒りを10段階に分ける」や「無闇に相槌しない」は誰にとっても参考、また手本となるだろう。

② 40歳を過ぎたら「これ」を捨てよう。中谷彰宏・著 (PHP研究所

[概要]

思考と物の整理にばっちりなタイミングは40代だ!と語る著者。

捨てる? 捨てない ?これまでの自分が、こういった捨てる行為ができているかが確認できる一冊だ。

60項目もあるチェックを全部終えての感想・・・結構、柔軟にできるようになっていたと思っていたが、いいや、まだまだだ。

煮詰まる時点までTRYを続けよう。

何でも大切な気がして捨てるものを決められない、そんな決断できない自分を少しずつ捨てられる。

捨てる という言葉に罪悪感に似た感情をもつが、それこそ捨ててよい大きなもののひとつ 。

「力を入れないでできる仕組みをつくる」

「 負担に感じるのは努力しているから」

「努力している時点で好きな事ではない」

「 努力より工夫をしよう」

など、ハッとさせられるキーワードがいっぱいの一書。

まず、本書を手に入れて「60項目の捨てるべき」をやってみてほしい。

いかに執着=エゴにまみれていたのかが分かる!

SNSは個人の信用を格付けするインフラ~自分の思考の転換を迫られた2冊 【書評・自己啓発】

【ブログ更新151回】

なぜゴッホは貧乏でピカソは金持ちだったのか?」山口揚平・著(ダイヤモンド社/2013年版)

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」山口揚平・著(プレジデント社)2冊をこの週末に読んだ。

驚きなのは、1冊目にはタイトルのピカソの話は一切出てこない

2冊目、3時間だけ働く具体的なやり方は最後まで、どこにも書かれていなかった

ちょっとお~~、タイトルから内容が連想できない、誇大表現じゃないの!?っと、いぶかしい面持ちで読み始めた。

著者の真骨頂というか、著作の目指す意図はここだ。「読者に考えさせる

わかった!よ~く考えてみるよ!と、難しいディケンズの話とか居眠りしながら読み切った・笑

では、まとめてみよう。

【本書2冊の概要と説明】

1、なぜゴッホは貧乏でピカソは金持ちだったのか

本書で、一般的なお金へのイメージを良くも悪くも新しい目線で読み取れる。


例えば、お金がなくても価値を交換できる→この発想は現在でいえばメルカリかなあ。

自分には価値がなくなったモノをメルカリの様な「金銭」を介しての「仕組み」に流通させる。なかば物々交換みたいな古来からある方法に、取って代わっただけなんだろう。

著者の山口揚平氏は、こういった物々交換的なネットショップ、仮想通貨、インターネットのフォロワーなど、何でも金銭価値、より経済的な目線で時代の先を読んで執筆されているようだ。

過去に外資系M&Aコンサルタント会社に勤め、現在は独立して新しい複数のビジネスの試みを行っているそうだ。

本書では、お金の持つ本来の意味、また在り方について、過去~現在、そしてこれからの日本や世界の状況を見据え、考察・実践している事がらをエッセイとしてわかりやすく書かれている。

近年インターネットの発達と、金融システムの IT化によって、お金の在り方はスピードアップ、より抽象化し、流動的になっている。

資産運用術に長けた大手外資大資本はそれにいち早く気づき、他国の経済に踏み込み一部は大儲けし、その他大勢は損を被る歪んだ経済状況になってしまっている・・・と、著者はいう。

前半では、その歪みとはいかにして生み出されたのか?わたしたちがやり取りしているお金の本質とはなんなのか。

お金の何が価値を創造しているのか、それらについて自身の体験談も含め、丁寧にお金の本質、在り方について解説している。

後半では、お金の本質を定義した上で、お金を用いて事業を行うとはどういう展開なのだろう?そして、それは人々の幸せといかに関連してくるのか、を解説。

つまり、生きる事とはなんなのか。

結論は『生きる事とは創造する事』

ここでやっと、芸術家を使ったタイトルの所以が出てくるのだ。

しかし、ゴッホとピカソをタイトルに使い、「その由縁は創造」そこに着地して、独自の論理を繋ぐ一連の流れはとても明快だった。

まあ、ちょっと思考の回路がめんどうくさいタイプかも・笑

働く事に例えようのない疑問や、不安を抱える人に最適な一書だ。

それで、この著者が書いていたのが、SNSのフォロワー数を経済価値として強烈に認めているのだそうだ。

今では、SNS関連の会社が増え、フォロワーを大量に持つインフルエンサー(ネット上で影響力を放つ人)を雇うのだ。

ちなみにわたしの勤め先でもフリーランスのインスタグラマーやユーチューバーが働いてくれている。本の解説に戻る。

例えば、こんな文章に出くわした。

2013年当時「SNSは個人の信用を格付けするインフラになる」と、未来展望的に記されていた。

まさに、2020年の現在はその通りになった。(と本書には書かれている)

そして、さらに付け加えると、「フォロワー数とつながりの密度は偏差値として換算され、個人の時価総額や時間単価の計算に利用される」と。

もう、この一文にびっくり!だって、ちょっと前までSNS自体を遊びの延長というか、通信機器を使って繋がり合う、そうね・・・やっぱり遊びだと思っていたのだもの。

どんなに「大事」なSNSであっても、どこか真剣に向き合うのではなく、軽くストレスにならない程度がいいと、今でもちょっと思う。こういう思考が甘いのかしら?

よって、フォロワー数の価値とかって確かにの数だけれど、リアルに個人の時価総額に触れたり、偏差値に置き換えて考えるなんて思考は、まったくなかった。(わたしはね)

※偏差値とは何者?/https://www.youtube.com/watch?v=-0cwkyEhkqI

2,1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法(プレデント社)

※ かなり仮想でシュミレーションされた近未来の話がすごかった。

もう一冊は、概要ではなく、本文から、どれくらいぶっ飛んでいるか抜き出してみよう。

未来予想的に、「フォロワー数が3000人以上いないとこのイベントには参加できません」といった、大学入試センターが試験対策の足切りに利用するようなことが、様々な場面で見られるようになるだろう」って。

「へっ?」

「何それ?」

「SNSとかの数基準を入試に持ち込むか?」って、疑心暗鬼になった。

確かにちょっと前までは、こんなに中学生や高校生がSNSにいたっけ???というほど爆発的に増えている感じ。

わたしのツイッターやフェイスブックでは「高校生や中学生」はフォローしないように気をつけている。そのあたりに対しての分別は持っている。

しっかし、今の高校生や中学生が一心不乱にフォロワーを必死で増やしているのはなぜ?

上記に書いたような、フォロワ―数がその子を決める基準値になっている場面があるのかな。そうだとしたら歪んでる~。

彼らが何と戦っているのかちょっと知りたくなった。

今では、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどで、個人の信用残高なるものが計れてしまうらしい。

でも、そんなことはまったく思考の先にもなかった。

わたしが、ある意味本気でコミットしている「ブログ」は資産価値としてはとても高いものだそうだ。(本書から)

例えば、現在では、就職活動で個人ブログを上手く使って履歴書に花を添えるアピールポイントとして活用している学生も多いと漏れ聞く。

まさにブログ履歴書だ。

文体からその人なりが見え、嘘や偽りは一切書けないから、かえって信憑性があるということだそうだ。

また、反対に大学入試や就活時にすべてのSNSアカウントを抹消する学生も。

単なるコミニュケーションツールが、生きるための生活インフラに取って代わった。

今後、それを使うユーザー側のリテラシーが整っていなければいけなくなった。

                                                                  

取り留めなく書いたけれど、誰かが、いっていた言葉を。

人間の不幸には2種類ある。それは「自分に降りかかる不幸」と「他人に降りかかる幸福」だと。

SNSはこの2番目の不幸を誘う。

最後に、パスカルの言葉を。

「幸せとは物量のことではなく、一体性のことである。人と心がつながった時、もしくは期待と実態が一致した時、人はこの上ない幸福感を感じる」

(2800文字)