★2024年1月23日更新 三拍子は苦手?日本人が馴染まない三拍子を生活に取り入れて、リラックスしよう【暮らし・音楽リズム論】

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https://www.youtube.com/watch?v=ssIWMnAwg0U

わたし達の日常には、ほとんど三拍子のリズムはない。

その昔、音楽教室でピアノを教えていた頃は、ピアノ曲で当たり前のように三拍子を奏でていた。

はて?普段世間で耳にする音楽全般では、三拍子と呼ばれるリズムはまず流れてはこない。

なぜか?たんに好き嫌いではない条件が揃っていた。

日本人には、西洋風のワルツや民謡を踊る習慣がないからだそう。

曲づくりの面でも平坦な抑揚を抑えた曲がもてはやされて、そういった曲作りに言及してきた結果、苦手分野に成り下がった。

な~るほど、それでは普及しにくいわけだ。

日本の音楽には四拍子の音楽が多いのは周知のとおり。

ただ、三拍子にも注目すべき点がある。

それは、洋楽に多い三拍子の曲には副交換神経系を刺激して、リラックスさせる効果があるといわれている。

何?身体にいいリズム?!だったら、どうやって取り入れるのがいいのか。

ちょっと調べてみた。

● BGMで取り入れるのがベター

三拍子の音楽はリラックスを生む?

元々、音楽には副交感神経を優位に働かせ、リラックス状態を生み出す効果がある。

なかでも三拍子の音楽は、二拍子・四拍子の音楽に比べてリラックス効果が強いとされている。

一説には「心臓のリズムが三拍子だから、三拍子を聞くとリラックスする」という考えもあるようだ。

具体的に広く知られている三拍子の曲では、JS・バッハの作品があげられる。

彼は三拍子の曲をつくるのが得意だった。彼の代表作「ゴルトベルク変奏曲」を聞くとリラックスした気分になるのは、三拍子であることがひとつの要因だといわれている。

● 三拍子音楽のBGM効果

三拍子の音楽は心臓の鼓動と同じため、リラックス効果があると。

BGMに活用することで具体的にどのような効果が得られるのかといえば、三拍子の音楽はリラックスしたい時に安らぎを与えてくれるだけでなく、テンポを速めると軽快さもプラスされるため、作業効率のアップも期待できる。

ウインナ・ワルツ王と呼ばれるヨハン・シュトラウスの「春の声」や「美しく青きドナウ」といった楽曲がある。アップテンポで軽快さを感じさせ、思わず踊りたくなるような雰囲気をもっている。

じつは、ウインナ・ワルツは三拍子(ブン・チャ・チャ)じゃないのだ。

大きく言えば一拍子(ドン・チ・チ)だ。はじめの一発だけを大きく打って、あとはちっちゃく打つ。

こうすることで、アップテンポの曲作りが叶う。

長く、延々と同じ作業を繰り返す時などには、ヨハン・シュトラウスの曲をBGMで使おう(笑)

一方、静かな環境で集中したい場合には、JS・バッハの「メヌエット」のような曲がおススメ。

少し遅めのテンポが心を落ち着かせ、作業に集中させてくれる。

日本では三拍子の曲を耳にする機会が少ないため、意識的に三拍子の曲をBGMにする方は多くないかも。

しかし、これまでBGMに四拍子の曲を流していた人も、三拍子の曲を織り交ぜることで、これまでにないリラックス空間や集中できる環境をつくることができる。

● わたしが愛する三拍子の曲

人生のメリーゴーランド」~ハウルの動く城より~久石譲・作曲・・・場面をパッと切り替えるために作られたと感じさせるセンチメンタルで美しい曲。これで何度泣いたか(笑)

ワルツフォーデビ―ビル・エバンス・作曲・・・言わずと知れたJAZZの名曲。これを聴いてJazzピアニストになった人多し。

三拍子には、非日常がいっぱい。

新しい環境づくりに一役買う、三拍子のリズム。

今日から、取り入れてみてね🎶

★2025年1月22日更新 腸活は何からはじめたらいい?~習慣化することで気持ちのいい毎日を実現する(腸活レシピあり)【健康・腸活術②】

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就活、婚活、終活・・・まだまだあるかな。様々な活動の名称で何でも有りの昨今。

そこで自分の経験から、今流行りの「腸活」!に注目してみた。(このブログでも2回目の登場)

 さまざまな不腸の悩みを抱えている方はとても多いらしい。腸は ”健康の要” と言われるほど体にとって大切な働きをしていると聞く。

今一度、腸活の基本に立ちかえる

腸は食べ物を消化して栄養を吸収、そこで出たカスや老廃物を排出してくれる臓器。

これ以外にも腸はさまざまな機能を持っていて、例えば「免疫機能の調整」、そして「神経伝達物質の合成」が代表的だ。

私たちの体には、病原菌やウイルスを排除する免疫細胞が存在しているのだが、実は腸には全免疫細胞の6割以上がある。

さらにセロトニンやドーパミンなど、幸福ホルモンと呼ばれる神経伝達物質を合成するのも腸。特に睡眠ホルモンに深く関係するセロトニンは、95%が腸で作られている。

このように腸は、私たちの体、心を操る臓器として、“体の陰の支配者”とも呼ばれている。

腸活をすることで、美肌、見た目の若々しさ、ダイエット効果、アレルギーや風邪の予防&改善、メンタル面の健康、睡眠改善など、健康にも美容にも嬉しいメリットがたくさんある。

● 良い腸とはどんな腸か

腸活で目指すべき良い腸とは「毎日、理想の便がスッキリ出る腸」を指す。

理想の便とは…

・バナナ1〜3本の量
・歯磨き粉程度の硬さで、いきまずするっと出る
・異臭がしない
・黄色〜黄褐色
・軽く水に浮く

お通じをチェックすることで、腸の状態を確認することができる。

● 今日からできる腸活

忙しい女性でも今日からすぐにできる腸活方法をご紹介。まずひとつは「朝起きたらまず1杯の水を飲む」こと。

1杯の水
画像拝借

起きたらすぐにコップ1杯分の水を勢いよく飲もう。わたしは白湯を飲んでいるけど。

これだけで、腸が刺激されて活発化される。

また、便秘の原因のひとつ「水分不足」も解消できる。

そして朝食も欠かさず食べよう。

朝食はどんなに忙しくても、お味噌汁など野菜たっぷりの温かい汁物を飲んでほしい。

野菜たっぷりの温かい汁物は〝腸温活〟にもなるのでおすすめ。

● 腸マッサージも有効

食事に気をつけているのに、なかなか便秘が改善されない場合、腸を直接マッサージするという方法もあります。腸を直接刺激するので、驚くほど効果的!

腸ぐるぐるマッサージ(わたしはこれを習慣化している)

まず両手をお腹の上に重ねておく。

そのまま腸の流れに沿って時計回りに円を描くようにしてさすっていく。

これを20回くらい繰り返すと、お腹がポカポカ温まってきて一石二鳥!

S状結腸プッシュ

左下の腰骨のあたりのS状結腸。

ここは便が詰まりやすい場所。

このS状結腸に両手の指先をおき、斜め下に向かって移動させながら軽くプッシュしていく。上から下へと10回くらい押してみて。

◎腸活レシピ3選

簡単で腹持ちのよい繊維たっぷりの一品。

コロナ自粛でできた時間でわたしも腸活メニューに挑戦中。

つぶつぶもち麦とバナナのチェー

つぶつぶもち麦とバナナのチェー
画像拝借

【材料】
・ココナッツミルク缶… 1/2缶(200ml)
・水… 1/2カップ
・砂糖… 大さじ2
・もち麦… 30g
・バナナ… 1/2本(輪切り)
・市販のあん… 20g

【作り方】
1. 厚手の鍋を用意し、ココナッツミルク、水、砂糖、大麦を入れる。
2.[1]を弱火で焦がさないように20分程煮る。
3.[2]を冷やす。
4. 器にバナナと[3]、あんを盛ったら完成!

オクラ入りテリーヌ

オクラ入りテリーヌ
画像拝借

【材料】
・鶏ひき肉… 250g
・みそ… 小さじ1
・おからパウダー… 大さじ2
・卵… 1個
・オクラ… 4本
・塩・こしょう… 各少量

【作り方】
1. みそ、おからパウダー、卵を鶏ひき肉に入れる。
2.[1]をよく混ぜ、塩とこしょうで味を整えたら5分おく。
3. 耐熱の容器にオリーブオイル(分量外)を塗る。
4.[3]に[2]の半量を入れたら平らにならし、ヘタを切り落としたオクラを埋め込んでいく。
5. 残りの[2]を入れたら、真ん中を少し凹ませて5分ほど寝かせる。
6. ふんわりとラップをかけレンジで5分間加熱、冷ましたら完成!

ごぼうとベーコンのサラダ

 ごぼうとベーコンのサラダ
画像拝借

【材料】
・ごぼう… 1本
・厚切りベーコン… 2枚
・赤唐辛子… 1本
・オリーブオイル… 大さじ1/2
・粗びき黒こしょう… 適量
A(酢… 大さじ1 塩・こしょう・顆粒コンソメ… 各少量)

【作り方】
1. ごぼうをささがきにし、酢水に5分ほどさらし水を切っておく。
2. フライパンにオリーブオイルと[1]を入れたら中火にかけ、ごぼうが透き通ってきたところで、細切りのベーコン、小口切りの赤唐辛子を加えて炒める。
3. さらに[A]を加えて炒めたら、水分を飛ばす。
4. 粗挽き黒こしょうを振って完成!

                 ☆彡

6年前、腸が詰まって大騒ぎした話

(以前のブログでも登場させた腸炎発症エピソード)

6年前のこと。

日曜日の午後。休みでダラダラくつろいでテ ソファで寝転んでテレビを観ていた。

突然、差し込むようにキリキリとお腹が痛くなった。

しばらく横になって治まるのをまっていたが、どんどん痛みが増してくる。

ちょっと!どうなってんのよ!と、もう大騒ぎ。

イタイイタイとお腹の薬を飲んで、2時間様子をみていたがどうも痛さが治まらない。

普通じゃない痛さに我慢できず、夫にフォローを頼み駅前のクリニックに向かった。

休日診療だったが、ちょうど消化器内科の先生が待機。

触診とレントゲンを撮った。病名は「過敏性腸症候群」平たく言えば急性腸炎との診断だった。

腸の動き(全道運動)が悪く、呼吸からもガスが溜まり、腸が張ってくることで他の臓器を圧迫して痛くなるとのこと。

若い先生は「仕事のストレスが強いんじゃないの?」「家族の人は来ているの?」などと、優しく話かけてくれたのが激痛に耐える中とても嬉しかった(笑)

それから丸2日間、ゼリーだけの食事と腸内環境を整える薬で対処、あとは水分のみで過ごした。

 発病から2日後(ちょうど誕生日だった)の夕方、やっとおかゆを摂った時の美味しさが忘れられない!

この経験から今では、普段から腸の調子に配慮している。

腸の様子がおかしいと思った時はすぐに食事を控え、ガス抜きの薬と水分を多めに取り、体を休めるようにしている。

それ以降、これまで、腸の全道運動が促されるように、朝起きたら白湯を飲む、部屋の床でゴロゴロ運動をする、水分補給を怠らない、繊維質の食材を多く意識的に摂るとかずっと続けている。

                   ☆彡

腸活!3つのまとめ (某新聞記事より)

【腸活①食事編
  「夜遅くに食事をしない」
  腸が一番動く時間は、真夜中と朝食後1時間あたり。
  腸が寝ている間に便を作るには、胃がカラになることが必須。
  腸本来の機能を取り戻すために、夜遅い食事はしない。
  「食物繊維を取る」
  穀類を主食としてきた日本人の腸は長いと言われています。
  そのため、腸の動きを活性化し、便通を良くするには、
  食物繊維を取ることが大切。
  特に温めたリンゴ、雑穀米などがおすすめです。

【腸活②睡眠編
  「ゴールデンタイムを意識する」
  腸の動きを活性化させるには眠りのゴールデンタイム
  (午後10時〜午前2時)が大切です。
  この時間帯に、体は老廃物を処理して疲労を回復し、
  明日の準備をします。
  腸の健康のためにもより良い睡眠は大切です。

【腸活③運動編
  
「美腸マッサージをする」
  ストレスがたまっている時の腸さすりマッサージ、寝ながら
  腸もみマッサージ、夜遅くに食事を取った翌朝の腸はさみ
  マッサージなどできることから始める。
  体をやさしくほぐすストレッチも有効です。

【補足】
  「日頃からストレスをためこまない」
  ストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れ、腸の運動が
  悪くなって便秘が起こりやすくなる。
  腸の健康を保つためには、副交感神経が優位となる「リラックス
  して過ごす時間」をバランスよく確保する。

● 腸活を意識して続けて幸せになろう!

疾患の大半は劣悪な腸内環境が原因だという。

炎症を抑えてくれる細菌が不足しているのだ。この腸内の善玉菌を増やすべく家族全員の「腸育」を実践しようといろいろ調べながら考えている。

ともかく、顔を洗うようにお腹の中も洗えたら良いな。

おもてに見えないからこそ、意識して体の中からきれいにしたい。

外見を整えるより地道な習慣だけれども、続けていくうちにみちがえるようになるんだ。

そう考えると、自然とやる気が出てくるね。


芥川龍之介賞とは~あらためてひも解く日本ならではの文学賞の話【仕事・芥川賞作家】

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昨日、第164回芥川賞と直木賞の受賞作品の発表があった。

ここであらためて、芥川賞のあれこれをひも解いてみたい。

芥川賞とは・・・芥川龍之介賞(あくたがわりゅうのすけしょう)、通称芥川賞は、純文学の新人に与えられる文学賞である。

文藝春秋社内の日本文学振興会によって選考が行われ、賞が授与される。(Wikipediaより)

                ☆彡

ということは、一出版社の社内賞だということになる。

わたしの勤務先にもそういった、社内賞のようなものがあるが、これほどまでに国民から称賛される文学賞は類をみないものなのだ。

しかも芥川賞の最も、最たるものが「新人」だという点。

あくまでもまだ文壇に登場していない作家を発掘するのがおおかたの目的である。

年齢も様々で、人生経験も深浅を極める応募作品。

選考委員(著名な作家)の選考の基準が、「新しい展開」「ハッとさせられる展開」など、小説をワイドに展開させる文脈だったり、発想だったり、そのあたりを見つけるために応募作品をすべて深く読み込む大作業だそうだ。

昨日、直木三十五賞、通称直木賞の発表もされたが、選考委員の北方謙三氏の講評で印象的だったのが「地味な発想の中にまったく別の展開が現われた。新しい感覚だ」と。(直木賞は新人賞ではないが、選考委員の注力する部分はやはりストーリー展開のようだ)

選考委員も一読者になりきれるか?最後まで面白く読み切れるか?まったく、こういった文学賞の存在意義は、著名な作家さえも舌を巻く作品が執筆できるのなら、その後の作家としての道も開けやすくなる。

だからこそ、深い意義を持つ芥川賞なのだ。

                 ☆彡

● 第164回芥川賞・直木賞

芥川賞には宇佐見りんさん・・・「推し、燃ゆ」

ストーリー・・・好きなアイドル「推し」を応援することが生活の中心になっている女子高生の姿を、1人称の語りでリアルに描いた物語。

宇佐美さんは、静岡・沼津市生まれの21歳。

初ノミネートで堂々初受賞!

ご本人のコメントにちょっと感動した。

「やっと(言いたいことが)届いた」と、言葉少なく、はにかみながらのコメント。

これから、文学作家の大海原で活躍して欲しい。

これが新人賞の醍醐味なのだ。

                 ☆彡

一昨年、芥川賞女流作家の川上未映子氏の講演を聴いた。当時のブログと作品紹介もここに再登場させよう。

※ 芥川賞作家の話を聞く(2019年12月1日みいこStyleより)→http://miikostyle.blog.jp/archives/22353853.html

 





★2025年1月20日更新 心を鎮める旅に出る~時間と移動、空気感・天気にとことんこだわる🎶【暮らし・情景雑感】

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https://www.youtube.com/watch?v=Ub9oSuAfSbE

映画監督・黒澤明氏の言葉で、今でも時たまメモから読み直してるものを載せる。

みんな、自分が本当に好きなものを見つけてください。
自分にとって本当に大切なものを見つけるといい。

見つかったら、その大切なもののために努力してください

                 ★

たぶん、わたしの性分なんだろう、物に対する執着が本当に薄いというか低い。

その代わりに「時間と移動・空気感・天気」などの刻々と変化する事象にはちょっとしたこだわりがある。

● 時間に関しては以前、週末パラドックスというブログの72時間〜で書いたとうり。

「週末を金曜日の夜18時から始めて終わりを月曜日の朝6時で〆る究極の72時間の休日があれば、ほぼやりたいこと、行きたい所へ行ける」

※ LifeTour21stブログ「週末パラドックス」2017年/9月1日

移動に関しては、昔、特別な日には中央線で都心へ行く時「あずさ号」に乗って、つかの間の旅気分を味わったりしていた。

音大時代からの小さな豪遊が習慣化された感じ。

授業のあと小田急線で都心へ行くときなんか、気分を変えて「ロマンスカー」で行ったりした。

ちょっともったいない感じもするが、次のアクションへの期待感がなんとも気分を高揚させる。

近頃は、コロナ禍で品川にも出社せず、京王ライナーに乗るチャンスがなくなって、つかの間旅ができず残念(泣)

● 空気感に関してだが、これはジャズが流れる空間に入るとそれまでの雑多な事柄やいやなことが抜けて、何ともリラックスできるというか、すてきな空間に様変わりする音の不思議に遭遇するのにこだわりがある。

スタバの店内ミュージックは質が高くて、素晴らしく癒される。

● 最後に天気に関しては、まあ、こだわりではなく、たんに晴れた冬の日の夕暮れが大好きなのだ。

どう?これがわたしの好きな風景。

新しい年になり肩の力が思いっきり入っていたところ、

ちょっとだけ力を抜いて心を鎮めてみよう。


この1年、まだはじまったばかりなのだから。

★2024年1月19日更新 わたしは70歳まで働こうと思うけれど、あなたは70歳まで働きたい?~春の高年齢者雇用安定法について【仕事・法改正】

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人生100年時代。

寿命が延び続ける中、あなたはいつまで働きたいと考えてる?

2021年4月1日から、改正高年齢者雇用安定法が施行され、70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務になる。これからの働き方にどのような影響を与えていくのか、改正のポイントに迫ってみよう。

● なぜ、今、法改正なのか

日経ウーマン・オンラインを読みながら、ごく簡単にまとめてみよう。

まず、日本の現状から。

日本は少子高齢化で、今後の労働力不足は深刻な状況

国立社会保障・人口問題研究所(2017年推計)では、生産年齢人口(15~64歳)は2040年に5978万人と15年と比べ1750万人も減少する一方、65歳以上の高齢化率は35.3%まで上昇すると推計されている。

また、年金の支給開始年齢の原則は65歳だが、22年4月から60~75歳(現行は70歳)までに選択制で拡大するのだそうだ。

こうした情勢を鑑みて、国内の経済社会の活力を維持するためにも、働く意欲がある人が年齢にかかわりなく働ける環境整備を図るために施行される法案なのだ。

で、今年、4月から改正高年齢者雇用安定法が施行されることになった。

家電量販店のノジマでは、施行に先駆けて昨年、20年7月より、定年後の再雇用契約を65歳から最長80歳まで延長できる制度を導入

シニアの豊富な経験や能力を生かしたいと制度を大幅に見直す企業も出始めている。

手前みそだが、わたしの勤め先も、70歳対応の規範がすでにできている。

ここで、考えられること。

定年を70歳まで引き上げることや定年制自体を廃止するといった思いきった措置に踏み切る企業はまだそれほど多くないと思われる。おそらく70歳までの継続雇用制度の導入を検討する企業が多いと考えられるね。

継続雇用を促進するには、65歳以上は関連グループ会社への出向は当たり前になる。しかも関連会社ではない他社にも雇用の範囲は広がりを見せるだろう。

新しい業種や新しいシステムに準じた仕事をしてきたのなら、技術協力の面で高齢者であっても引っ張りだこだろうが、旧態依然の仕組みに「あぐら」をかいている企業は今まで通りの仕事を長年続けてきた年配者を「外」へ出すこともできない。

今、いる会社が70歳まで働き続けられる企業かどうか・・・ここに大きな企業の努力目標=努力義務が潜んでいるのだ。

胸を張って、出向や転籍を命ぜない企業は、おのずと衰退の一途をたどる運命なのかもしれない。

● 起業依存から個人で仕事を作る~方向転換するチャンス!

60歳や65歳から何か、新しい仕事にチャレンジする・・・こう聞いてワクワクする?怖気づいてしまう?

どうせなら、ずっと目隠しして見てこなかった「本音の自分」をさらけ出して、やりたいことをまず、見つけてやってしまおう。

国は法律を変えることで制度の拡充とやらを還元してくれるのだろうが、夢を叶えてはくれない。

長年働いて来たんだったら、最後まで添い遂げるのもいいし、思い切って切り替えて自分で仕事を生み出すのも醍醐味があるね。

65歳になったら、置いてきた自分を迎えに行こう!

一歩突っ込んだ趣味を持つ~流行りとは一線を画す独自の楽しみを見つけて続ける【暮らし・趣味雑感】

【ブログ新規追加246回】

 新年も明けて早や半月。

先週は3連休を謳歌したが、その分仕事の稼働日が1日少なかったため、週末まで仕事に追われて、自由な時間は限られた。

今週は通常がやっと戻って、ホッとしながらこのブログを書いている。

何がホッとかって?

それは、たまに入る3連休という休日。これが無用に時間を持て余すものなのだ。

性分なのだろうが、あんまり遊んでばっかりだと、逆に休日を楽しめない。

休日は、わたしにとっては、大好きな一粒チョコや炊き立てご飯と同じでご褒美だから(笑)

やり切った達成感の上で、自分に与える休日が一番好きなのだ。

毎週、平日の5日間凝縮した仕事を予定通りこなし、金曜日の夜ストレスから解放されて週末何に時間を使うのか頭を悩ます。

なんと贅沢な時間なのだろう。

今まで、平日の仕事が早く終わった半日、週末の1日、週末の2日間など、軽くやれて没頭できる趣味を続けている。

里山トレッキング

珍しい草花を探す山野草ハンター

カメラで写真を撮る

・・・など、何度やっても飽きないし、四季を体感できる趣味を見つけて楽しんできた。

この冬~春も温かな日を狙って、軽い山トレッキングに出かける予定。

                 ★

ある女性作家の趣味を語るエッセイで読んだのだが、つくづく女性の場合、趣味がいいかげんになりがちだと言っている。

お金や暇をかけながらも、まだまだ無駄としかいいようがなく(笑)、貪欲さに欠けていると表現していた。

いったい、何がそんなに不満なんだろう??

彼女いわく、ずっと好きでいつかはやろう!と思っていた趣味が、ぐずぐずしているうちに爆発的に流行りに乗ってしまった・・・と、もやもやした気持ちを書き綴っていたのだ。

別に趣味なんだからいいじゃない!誰も彼もおんなじ方向を向いたってさ。

と、私は思うが、この作家の考えでは、”仕事は趣味のように楽しみながら、趣味は仕事のように真剣にやる”という感覚が、どうも幸せなのだということらしい。

要するに、もうちょっと突っ込んだ趣味に「のめり込みたい」と、読み取れた。

一方、男性の趣味に関わる打ち込み方や楽しみ方を少しだけひも解いてみたら、男性は、趣味にのめり込みやすいらしい。

家事に携わることが少ない分だけ、とことん気のすむまでやる人が多いようだ。

以前、わたしの弟とこんな話をした。

お彼岸で弟とお墓参りをした後の食事の際、ウンチクいっぱいの話題になり、弟はなんでも趣味が高じて蛸漁師を目指しているという。うそみたいなホントの話だ。

弟は、女性は家事に忙しく経済的にも現実的で夢を追う暇はないという感じじゃない?と。

その点、男性は休みになると、たとえば幻の蝶を求めて何処かへ行ってしまうとか、電車や駅弁が好きで全国を渡り歩いてるとか、周りにもそいった人がいるらしい。影響されたのかしらん。

一般的にも男性には物のマニアやコレクターは多い。

 わたしは、会社員で普段営業職である関係上、社内でも出先でも日常的に上司や担当者など、男性と同行したり話すことが多い。

たまの同行中などは、社外に出ている解放感も手伝ってか、趣味の話をされる男性がほとんど。

数年前、イベントの時に、野鳥を撮る会に所属する男性社員が、その年の秋冬向けに感度のいいカメラを使い、新しいレンズも買い足して、凝った装いで週末は出かけるのが楽しみだと喜々として話していたなあ。

コロナ禍で、外出もままならないが、人の少ない場所へ息抜きに出かけられる里山トレッキングが趣味で本当に良かった。

好きなものややりたいことは誰しも必ずあるもの。

それをどう掘り下げて、ウンチクや情報を取り入れながら自分のものにするか? 

徹底的に趣味を楽しみ、暮しに取り入れる。

そうした遊びごごろも人生の幅を広げるのに大事よね。

わたしも焚火の名手にでもなろうかな(笑)



 

 

★2025年1月13日更新 マーガレットハウエルの紺ニットを着る / 真冬のおしゃれはニットでキメる~ショートエッセイもあり♪【暮らし・普段着のおしゃれ技】 

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年のはじめには、一着ぐらいは新しい服に身を包みたい。

しかし、年々、そういった「ハレ」の気持ちは薄れつつある。

昔と違って今では、おしゃれ着というカテゴリーがわたしの中ではどんどん消えてしまって寂しい(泣)

それでも、どこか、自分なりのおしゃれを追及したいのだ。

真冬の極寒い朝、仕事に出る時、ふわっと優しいモヘアの軽いニットが欲しくって、3年前に、セールで手に入れた「マーガレットハウエル」の八部袖ニット。

どこか、昔を感じさせるモヘアの優しい質感に即買い。セールで半額だったお宝ニット。

袖が短いのは、仕事や家事にはうってつけ。袖をたくし上げなくてもいいし、何しろニットが痛みにくい。

このニットを買って良かったのは、身体にフィットしたサイズ感。

ダボつかず、ピタピタでもなく、コートの中でももたつかない。

ホントは、毎年、一枚づつ買い足したいと思えるニット。

洗いざらしの白シャツを中に着込んで、女子?みたいにラフに着こなすのも好き。

同じ、ニットでも春色ストールを首に巻いたり、白シャツを着こんだり、着方によって、ずいぶん印象も変わるもの。

さて、服の話はここまで。

新年はじめのショートエッセイを一本どうぞ。


ショートエッセイ

「かけがえのない日常のルーティン」

~朝~

朝起きて、布団の中で少しだらだらとする。

そろそろ起きなければと意を決して、布団を蹴って飛び起きる。

勢いあり過ぎで、足がつる悲劇もたまにある(泣)

真冬でも窓を開け、日の光を入れると、さっきまでの寝ぼけた頭が

あっという間にスッキリするんだ。

「さあ、今日も張り切って行こう!」と、何十年も自分に向かって同じ呪文を唱える。

お湯を沸かしている間に、いつもの豆をミルでガリガリと挽き、香り高いコーヒーを淹れる。

トーストは、少し焦げたのが好き。目玉焼きをちょいお焦げトーストにのせて黄身のとろみを楽しむ。

そして洗濯機を回しながら、今日着るシャツだったり、ボトムスだったりとハンカチなんかをサッとアイロンするのだ。

一日のはじまりはだいたいこんなかんじ。

~夜~

仕事を終えて夕暮れに帰宅。

ほぼ、疲労の塊だから、休まず鍋を火にかけブイヨンスープを温める。

鍋は別に疲れているわけじゃないから(笑)機嫌よくコトコトと音を立てる。

鍋を疲れついでに覗き込みながら、台所で立ったまま、ワインとかを一杯呑むの。

こうやって、一日を振り返りながら、鍋ものを夫とつつくのが真冬のルーティンだ。

で、だいたい9時頃には眠くなるから、その前にお風呂ですべて洗い流す。

本来なら、このまま布団へ直行したいのだけど、やり残している軽い仕事や

夢のための勉強、野望を積み上げる読書も大事なわたしのルーティン。

毎日、毎日、これのくりかえし。

旅に出たり、気ごころの知れた友人と飲んだりするのも今はお預け。

だから、こんなとりとめのない普通の毎日があって本当に良かった。

もし、この平穏な毎日がなかったら、とうにわたしはダメになっていたかもしれない。

好きな人やモノ、コトに囲まれて靜かに暮す。

これ以上があれば、求めて行くけれど、

答えは見つからなくてもいい。

わたしを支える幸せなルーティンの話。


★2024年1月12日更新 カンタン手作りおやつ~台湾風フィナンシェ・栗の渋皮煮入り / 表面はきつね色でも中はまるでプリン!【暮らし・台湾風スイーツ】

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連休最終日。おせちの余り(栗の渋皮煮)を使い切る簡単ケーキを焼く。

フィナンシェを焼こう!と、思い立った。本来は小さな型に入れて焼いた焼き菓子。

わたしは、耐熱容器に入れて、細長く焼いて、適当に切る。

フィナンシェとは・・・フィナンシェまたはフリアンとは、フランス起源のバターケーキや焼き菓子の一種。

17世紀にナンシーの”L’ordre des Visitandines”の修道女によって作られたことから古くはヴィジタンディーヌと呼ばれた。

なお、フランス語の発音では「フィナンシェ」より「フィナンシエ」に近い。 ウィキペディアより。

しかし、冷蔵庫にはフィナンシェに必須のバターがない。では、どうするか・・・以前台湾風カステラを焼いた時、バターの代用品でサラダ油を使ったが美味しくできた。

あのレシピで作ろう。

しかも、牛乳も切らしていた。これは、コーヒーミルクで代用する(笑)

いつも、万全の用意で作るわけじゃないもんね。

というわけで、早速、自己流「台湾風フィナンシェ」を作り始めた。

ここで、あんまりに簡単な「台湾風フィナンシェ・栗の渋皮煮入り」のレシピ紹介する。

下の写真が焼き上がりの様子。(表面はカリっと、中は固めのプリンみたいなとろみ)

~栗渋皮煮の台湾風フィナンシェ~レシピ

【材料】11,5×19×5㎝の耐熱容器一台分

● 卵黄・・・3個

● 卵白・・・3個分(直前まで冷蔵庫に入れておく)

● サラダ油・・・30g★バターの代用品。

● コーヒーミルク・・・30g★牛乳の代用品

● 薄力粉・・・30g

● 砂糖・・・30g

● 栗(渋皮煮)・・・2個

【作り方】

① 耐熱容器に、容器よりも一回り大きく切ったクッキングシートをくしゃくしゃにしてから広げて敷いておく。

② コーヒーミルクをカップに入れて、ふわりとラップして10秒間レンチンする。サラダ油も同様にカップに入れて、ふわりとラップして30秒間レンチンする。

③ ボウルに卵黄、コーヒーミルク、サラダ油の順番で投入しそのつど泡立て器でよく混ぜる。全体が良く混ざったら、ここで薄力粉を加え、よくすり混ぜる。

④ 別のボウルに卵白と砂糖を入れて、泡立て器でよく泡立てる。ここで、「つのが立つ」という泡立ては必要なし。3回にわけて、もう一つのボウルに入れてよ~く混ぜ合わせる。

⑤ ケーキ種を耐熱容器に半分の高さに入れて半分に割った栗をポンポンと落とす。耐熱容器を天板に載せ、耐熱容器の周りにお湯を注ぐ。

⑥ 160度に予熱しておいたオーブン(トースターでもOK)で25分焼いたら出来上がり。

※ このフィナンシェの場合は、ふわふわを目指してはいない。よって、ハンドミキサーは不要。

※ 「中身がプリン状態」がお好みの場合は、焼き時間25分で、トースターで焼くと簡単にできる。(オーブンだと焼け過ぎて固くなりやすい)

※ 台湾風カステラを焼く場合は、まったく同じレシピで、コーヒーミルクを牛乳に替えて、卵白をハンドミキサーでしっかりと固く泡立ててオーブンで焼けば、ふわっふわのカステラが焼ける。

                   ★

というわけで、家にあるものだけで簡単にできる「台湾風フィナンシェ」の作り方でした。

代用品でもとっても美味しいケーキが焼けるよ(笑)



連休3本「読書の価値を考える」インプットとアウトプット~ネットに読書感想を上げる意味は?/よりよいアウトプット法【紙上講座③・インプット&アウトプット論】

【ブログ新規追加239回】

わたしのブログでは「本」のアレコレを主体にした記事が中心だ。

で、この連休は、「本の価値」を上げる内容の記事を3本書き起こした。

第3回は、ネットを使う場合の感想や紹介の書き方を、簡単にまとめてみた。

ネットでの読書感想とか、本の紹介のいわゆる、アウトプットの本意は、フォロワーなど他者に対して「わたしはコレを読んだ」「こう感じた」などを伝えるのが第一目的だ。

なぜ、そうするのかといえば、今「コレ」を読んでいる人との共有や、「コレ」については話ができる、よもやま講義ができる?用意があるよ…と、自己開示しているようなものだからだ。

特に、同じ「コレ」を読んだ人に出会いたい、という強い思いを感じる投稿もまま見受ける場合がある。読み手であれば、あるほど、共有・共感を求めているのだと感じる。

ここで、せっかく読んだ本の「よりよいアウトプットの方法」を2つあげてみよう。

● 読書感想&本の紹介~こうすればもっと伝わる!

読んだ本の共感を得たい!・・・本の具体的な紹介(著者・出版社・値段・表紙)などの表記と「具体的に、どう感じたのか?」の点をアウトプットしよう。

(本の表紙をアップする場合に気をつけたい点は表紙の載せ方。全部を見せずに部分的に切り取る。著作権に引っかからないようにしよう)

意外だが、「どう感じたのか?」を自分の言葉で書くことが、実は一番読者には刺さる。

ただ、どこが良かったとか、どこが印象的だったとか(最近では、エモいとかいう・笑)という本の場所だけを表示するのは「まったく伝わらない」のだ。

※ 自分の言葉で、「どう感じた」を、キッチリ書いてみよう。

(ブックレビューという本を紹介し購入を促す文章では主観はご法度だが、感想の場合は、反対に自分の主観がないと伝わらない。また、いくら主観であっても好き嫌いを上げる行為は共感度を著しく下げる)


② 本文の引用にはご注意を!・・・ある書評ブログに、その本自体の内容を丸抜きして、文字数を埋めている記事があった。

これは、その本に棒線をラインマーカーで引いただけの記事。わたしは本にラインは引かない。

書評ブログにある本文丸抜きは、ここは!と思う部分に棒線を引く、一種の作業の一環だろう。そこを後で自分で読んで、ブログのネタにしているのがよくわかる。

しかし、なぜ、そこを取り上げたのか?「自分にとって大事だったから?」それとも、「不特定多数の人に大事そうだったから?」これが、曖昧になっている場合がある。

この観点の違いは大きい。

読書感想や本の紹介であれば、「どうしてこの本なのか?」「なぜ、皆に知らせたいのか?」など、書き手の目的がそこには必ず潜んでいる。

そこを、しっかりと自分の言葉で抜き出せれば必ず読者に伝わる。

結局、ネットのスクロール「0,2秒の世界」で読者が欲しているのは、「あなた自身のなぜ?」が、かいま見えるか?どうかだけだ。

本の全文掲載は著作権法違反にあたる。歌の歌詞なども同様。文章のスタイル、長短は関係ない)

● 感動を要約して伝えるには~自身の体験と重なる部分をアウトプットする

TVで、素晴らしいコメントに出会った。

1月10日、昨日TBSテレビ「サンデーモーニング」の人気スポーツコーナーで元野球選手の張本勲氏が新年第98回箱根駅伝の話を振られてのコメント「創価、2位。さぞ、悔しかっただろう!」と。

なぜなら、張本氏自身が、現役時代、「2位」という立場に長く苦しんできたからだそうだ。

張本氏、続けて「あの日は、泣いたね。あっぱれ!!」と、締めくくった。

どうだろう。

わたしは、通りいっぺんのコメント「駒沢大がゴール200m手前で創価大を抜き去った!あっぱれ!」と口々に語られる中、張本氏は自身の体験を要約し尽くしたコメントを一瞬で披露。超要約が心底響いた。

もちろん、関口弘氏の名ファシリテーター役が、上手く「張本さんも2番で苦しんだんだね」と、良い返しをしてくれたのが機縁だが。

そうそう、コーナーの始めにこんなことも言っていた。

張本氏「勝負にはまさか!があるからね」とも。

お見事。

一流は勝負師でなければならない!とこれまた一瞬で語られた。

どんな文章でも、ダラダラ説明しがちな場合は要約しよう。時には言いたい部分をあえて捨てるのも大事なのだ。

                ☆彡

3連休、「読書の価値」をテーマに、ちょっとためになる記事を書いてみた。

① つまらない本に出会った場合のこなし方

② 読みずらい?小説を読了するには著者のエッセイで興味を倍増しよう。

③ ネットに読書感想&書籍紹介を上げる~伝わる書き方

読書を今まで以上に楽しめるように注力した。

本の価値は、誰もが子どもの時から知っている。

しかし、今は、なんでもネットで「検索」できるし、娯楽だって山のようにある。

それでも、本を読むことでしか得られないものは無数にあるのだ。

次回があるなら、「本選びの極意~大切にすべきただ1つの原則/出版営業の視点」とか、

シリーズで書いてみようかな(笑)


★2024年1月10日更新 連休3本「読書の価値を考える」エッセイを読む~他人の思考をのぞき込む体験/小説の前に作家自身のエッセイを読んでみよう【紙上講座②・読書論】

【ブログ新規追加238回】

昨日は、のっけから「つまらない本」のこなし方などを滔々と述べてみた(笑)

今日は「小説を最後まで読み切る最良の方法」をお伝えする。

またまたぁ~~~~そんなことが簡単にできるの?

はい!できます。

それは、読もうと思っている作家自身の書いた、エッセイをまず読むのだ。

できれば、2~3冊ぐらいがいいだろう。

● なぜ小説の前にエッセイを読むのがいいのか~人の思考を覗き見て相手を知ることで興味が倍増するから

エッセイ(随筆)とは、何か特別なテーマがあるわけではない。その時、思いついたことや考えたこと、妄想などをつれづれに書く、という文章だ。

私は、エッセイ好きだが、その昔は、他人の書いたつれづれの散文というか雑文を読む価値があるのだろうか・・・?などと、生意気に思っていたものだ。

ただ好きな小説家、例えばわたしの場合、「スローなブギにしてくれ」の著者・片岡義男氏や「西郷どん」の著者・林真理子女史など、小説自体も抜群に面白いのだが、彼らの書いたエッセイはさらに群を抜いて面白い。

そこから作家の日常を知りたくて、「エッセイ→小説」を読む読書方法をひたすら続けてきた。

で、気づけば、片岡義男氏と林真理子女史の小説作品はほぼ、全巻網羅するぐらいの読書数となった。

別に全巻読破!を掲げていたわけではないし、それを誰かに話したり、共有することもなかった。

あえて言うなら、ブックレビューライター時代に、「レビューが読みやすいのは、何か書き方に秘訣があるのでしょうか?」との編集者の問いかけに、「エッセイを読みまくってきたからかしら?」と答えた記憶がある。

一方で、エッセイにハマった小説家も何人か(笑)おひとり上げるとすると、この方だ。

村上春樹氏。氏の名立たる小説の多くは、未だ未読だ。ただ、氏の書く日記のようなエッセイが、それはそれは面白い。

職業としての小説家

【書籍概要】

いま、世界が渇望する稀有な作家──
村上春樹が考える、すべてのテーマが、ここにある。
自伝的なエピソードも豊かに、待望の長編エッセイ。

「目次」

第一回 小説家は寛容な人種なのか

第二回 小説家になった頃

第三回 文学賞について

第四回 オリジナリティーについて

第五回 さて、何を書けばいいのか?

第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと

第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み

第八回 学校について

第九回 どんな人物を登場させようか?

第十回 誰のために書くのか?

第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア

第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出

あとがき

「MONKEY」大好評連載の<村上春樹私的講演録>に、
大幅な書き下ろし150枚を加えた長編エッセイだ。

物書きを目指す人も、そうでない人でも誰でも楽しめる内容に驚き。

                   ☆


小説という、ある意味「風景や情景をことごとく説明する文章」を面白い!と感じて最後まで読み終えるのは、実はすごく大変なことなのだ。

だから、せっかく読もうと思う小説家の作品があるのであれば、その作家が書いたエッセイを読み、その人の思考を覗き見る楽しさをプラスするといい。

すでに、作家の日常をかいま見る楽しさを知っているからこその、充実した読了が叶うかもしれない。

さあ、読了を習慣にしよう!