GoToキャンペーンしなくても話題の駅を楽しむ提案~JR線を駆使しよう【写真で綴る旅・沿線ガイド】

このところの新型コロナウイルス感染者数が毎日、200人越えする東京。そんなわけだから、仕事さえできればあとは、連休はゆっくり家で身体を休めようと、朝から雨降りの連休1日目をのんびりと始めている。

東京都民は、もうどこにも出られない(積極的な自粛)からとりあえず、梅雨明けして、コロナが少し収まったら8月、天気の良い日に、ドライブをしに秩父多摩甲斐国立公園の山間溪谷へ行こうと考えている。コロナの収束を願うばかりだ。

近場の自然に触れたら、都心の駅周辺を楽しむのが私流のショートトリップ。コロナが怖いから宿泊はまだ考えてはいない。

で、このところのJR線各駅が相次いでリニューアルされている(原宿駅・国立駅など)また49年ぶりの新駅・高輪ゲートウエイ駅など、駅そのものが新しく最先端の設備を揃えていて、著名建築家のデザインされた駅舎など、見どころ満載な駅をテーマにトリップしようという提案。

仕事ついでに行けてしまうから、わざわざ・・・ねえ、行かなくてもと、つい考えてしまいがち。

しかしJR東京駅など、歴史的建造物をぐるっと見て回るだけでも価値があるし、現在リニューアル中(8月3日オープン)の東京駅構内には美味しいものや旅の楽しいものがいくらでも売っている。

施設そのものがリニューアルされた場所へ出向く、というテーマも旅として充分に面白い。

ただ、三密を避けるために早朝の利用をおススメする。早朝であれば、乗降客の少なさで三密は避けられるし、売店なども混雑しないで済むはず。

コロナ禍でも旅を楽しむ気持ちが大事だ。でも常識的に動かなければ!と戒めている。

ここで、2018年7月末の鉄道旅のブログを紹介する。遠州浜名湖鉄道・北欧風の駅と一両列車の旅~ 小さな可愛い駅舎と町を訪ねる旅

小さな駅構内

今回の夏旅は、義母の49日をかねて広島周遊の旅にしようと決めていた。酒処西条や、あの獺祭の製造元である山口県岩国市などお酒にまつわる旅。

しかし7月初旬の大水害で壊滅状態になってしまい行くタイミングを逸してしまった。今はただ、現地のより早い復旧と今年中に広島行きが叶う事を願うばかりだ。

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北欧風の駅舎・都田駅

 さて、当初の予定は崩れたため、旅プランの一から仕込み直し。7月は月初から猛暑で、容赦なく思考を奪い去る毎日が続く。

そんな時、ある雑誌のバックナンバーで、静岡県の天竜川沿いにある北欧デザインの一両列車が行き交う、里山のようなスローな雰囲気の場所を見つけたのである。


限られた時間の中で、わたしが求める心癒される旅実現へ、そんな相応しい小さな町への訪問となった。訪問先は静岡・大阪・京都の予定。


 今回の夏旅のキーワードは「本」「酒」「ローカル列車」の3つ。今まで実現したかった想いを小さな旅に詰め込んでみた。夏旅はいつもの飛行機を避け、あえて列車の旅にする。

列車旅はもう幾度も乗ったり降りたりで、いつもの営業の更に上を行くいわゆる鉄子さんのような旅程だ。

JRの普通や快速電車・一部フェリーや夜行列車が乗れる1日2370円で乗り放題5枚つづりの「青春18きっぷ」と京都では1日600円で「地下鉄乗り放題チケット」を利用。

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マリメッコ号の車窓から
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都田駅の木製シャンデリア

 台風12号が去りつつあった7月29日早朝、東京から関西方面に向け出発する。

まず横浜からローカル線で約2時間弱、静岡県掛川市から出ている天竜浜名湖鉄道(私鉄;別途料金有り)というローカル列車に乗る。

※北欧デザイン特別仕様の一両列車は現在1日1本。
スローライフトレイン・レトロドロフィーズという北欧の「マリメッコ」のテキスタルで車内が装飾された可愛い列車だ。

地元の都田建設ドロフィーズという会社とマリメッコのコラボ。小豆色とクリーム色のツートンの列車が森と田園の中、風を切り走り抜ける。


 「marimekko・マリメッコ」は1951年創業の北欧はフィンランドのブランド。ピンクや黄色の大胆なお花のテキスタルがお馴染みのメーカー。カラフルで大胆、抽象的なデザインが特徴でファッションだけでなく家庭用品やインテリアが可愛い。

駅舎内とホームにあるカフェ。マリメッコ一色

 この列車で掛川から浜名湖を見ながら新所原まで、約2時間の列車旅。途中、北欧の小さな町を再現した「都田」という駅で下車。

そこは駅舎全体がマリメッコのデザインで装飾され、併設されたカフェではサイフォンで丁寧に入れた香り高いコーヒーと繊細な焼き菓子が味わえる。


 元々は無人駅だったこの小さな駅を、都田建設とマリメッコが共同でコラボし実現した駅舎。そこから徒歩で30分ほどの所に北欧風の小さな町と称するドロフィーズキャンパスがある。

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 ここを訪れた29日、歩いて行ってみようと緑豊かな農道を汗だくになりながら歩く事10分。突然の大雨に見舞われて、すごすごと駅へ逆戻り。

徒歩を選んだわたしの痛恨のミスでドロフィーズキャンパスへの訪問は実現できずじまい。ああ残念! キャンパス行きを断念したあと天浜線には早めに乗車、次の目的地、大阪難波へと向かった。

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静岡お茶畑の美しさもさることながら、こんな里山の小さな町から発信された北欧デザインの町が今、世界でも注目されているのだ。(2018年7月・ブログより)

       ★ ★ ★ ★ ★

夏だからこそ、楽しいJR線での旅。コロナが落ち着いたら次はどこの駅へ行こうか・・・。

遠州浜名湖鉄道・マリメッコ列車

   

  

★2024年7月15日更新 バンクシー×芸術~風刺することで飛躍的に伸びる作風【写真で綴る旅・話題の作品鑑賞】

今日のトレンドニュースから。バンクシーがロンドン地下鉄で風刺画。すぐに消される。ライブドア時事ニュースから。

バンクシーとは、英国を拠点に世界中を巡り、その時の時事に関連した風刺画をエアスプレイで描く覆面画家。

現在はコロナブームでコロナ関連の風刺画を英国内で描いているようだ。

地下鉄の窓やドアなど、意外な場所にあっという間に描かれて、場合によってはすぐに管理側から消去されている。

小さなねずみが定番モチーフだ。自己投影像だとも言われている。わたしが原作品を観た時は、だいたい、A4コピー用紙ぐらいの感じだった。驚くほど小さい。

今日の記事は、検索キー バンクシー マスク とこの2語でトレンドを引き出せる。YouTube 画像はこちら

すぐに消された風刺画

英国の覆面アーティスト バンクシーがロンドンの地下鉄車内に、新型コロナウイルス感染をテーマにした マスクをしたねずみの風刺画を描き、動画にしてインスタグラムに投稿した。7月14日のこと。

ロンドン交通局は落書きの違反行為であるとし、数時間後に作品を消去した。(CNNより)動画の中では、数匹のねずみの中の1匹が、ブルーのペンキ飛沫を大量に飛ばす。これはくしゃみの飛沫を連想させ、数匹のねずみがマスクをパラシュートにしたり、消毒液のボトルを持っていたりする。今回は本人の大きな署名入りだ。動画って凄い。攻めのアート魂。

この記事からわかることは、ロンドンではまだまだマスクの定着率が低いこと、感染予防の第一歩はマスクから・・・と、こんなコピーが生まれそう。

東京都心の通勤でも、以前ほどでないけれど、やはりは避けにくい。マスクない人などまったくいない現状。バンクシーに言われなくても大丈夫だ(笑)

それでも増え続ける感染者。まだまだまったく油断はできない。Go Toキャンペンーンは利用できそうもない。

さて、2019年、東京湾の隅っこで発見されたバンクシーのねずみ。ロンドンとは違い、消去などせず、都庁の1階フロアに展示された日に観ることができた当時のブログ記事を紹介する。

2019年4月28日のブログ記事から

今朝、都庁にて初公開された、かのバンクシーであろうか?といういわくつきのアートを早速観てきた。今回は完全に物見遊山。だってもし本物だったら!確実に数億円はくだらない作品。

丁度、会社への出勤前に都庁に久しぶりに出向いた。11時から公開と情報では知っていたが、都職員さんが、だんだん人が並び始めた10時40分頃から観られるように手配し、取り巻く報道陣に、その旨を伝えるとだいたい5人づつ進んでそれぞれ撮影が終わったら交代。

3回目ぐらいで観られてしまいあっけなかった。それにしても「小さい」思っていたよりも小さかったかな。その後、フジTVの取材を受けたよ(驚笑)

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 正体不明の路上芸術家バンクシーの作品に似たネズミの絵。A4サイズくらいの大きさで、傘を差しバッグを手にしたネズミ1匹が描かれている。バンクシー本人の作品の可能性があるとして、触れられないようアクリル板に入れた状態で展示されている。

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 絵が見つかったのは、東京・港区の防潮扉。2018年末、都民から「バンクシーの作品ではないか」と情報提供があり、扉を管理する都は1月、「本物だった場合は保全の必要がある」などとして、絵が描かれている部分の金属板を取り外し、都内の倉庫で保管していた。


 都は専門家の意見を聴くなど、絵の真贋の確認を進めており、専門家は「バンクシーの作品である可能性が高い」と見ているが、現時点で本物かどうかはわかっていない。  バンクシーは本名や顔といった素性を明かさずに活動する覆面芸術家で、世界各地の壁や扉などにメッセージ性の強い作品を描くことで知られている。

2018年10月にロンドンで行われたオークションでは、自身の作品「風船と少女」が約1億5000万円で落札されたと同時に、絵画をシュレッダーで裁断し、話題となった。

今日の新宿はそぼ降る雨。黒い傘をさしたわたしも、バンクシーのねずみ の気分(笑)

高輪ゲートウェイ駅~注目すべきところを写真で紹介【写真で綴る旅・沿線探訪】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA これが鉄骨と木でできた駅構内

4~5月と新型コロナウイルス感染防止対策で、ずっと品川の会社へは出勤せず。営業へはすべて直行直帰していた。

今日は営業現場から離れて、会議中心の内勤。オンライン会議システムで会議に参加の同僚が約半分。そんな久しぶりの会議の前にお隣の新駅 高輪ゲートウェイ 駅を見物に行ってきた。

山手線で30番目の駅となる高輪ゲートウェイ駅は4月14日、品川〜田町駅間に開業した。同線では49年ぶりとなる新駅の開業だが、昨今の新型コロナウイルスの影響で記念式典などは中止。駅前で予定されていた関連イベントも延期が決まっており、静かなスタートとなった。

高輪ゲートウェイ駅は、JR東日本が進める品川駅北側エリアの都市開発計画「グローバルゲートウェイ品川」の中核施設として設置された。品川駅から約0.9キロ、田町駅から約1.3キロの地点に位置し、北西約200メートルには都営浅草線・京浜急行線の泉岳寺駅がある。

この距離感だったら、歩いて会社まで行けそうだったが雨で断念した。

このエリアにはかつて、江戸の玄関口として大木戸(関所)が置かれ、明治時代には日本初の鉄道路線が開通した地という歴史的背景を持つ。さらに、JR東日本は上述の「グローバルゲートウェイ品川」に国際交流の玄関口としての役割を持たせることを狙っており、公募の結果、その拠点として設置する新駅の名称を「高輪ゲートウェイ駅」とした。

しかし、おどろくのは鉄骨と木の融合でできた駅構内だ。

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●「和」を意識した開放感あふれる駅舎

駅舎の設計には建築家の隈研吾氏を迎え、国際交流拠点の玄関口として「和」を感じられるデザインとするため、随所に福島県産の杉材等を活用した。

4,000平米の白い大屋根は折り紙がモチーフ。中から天井を見上げると、障子のように外光をやわらかに拡散していることがわかる。

構内は日本の駅としては珍しい吹き抜け構造で、ホーム階でもこの天井からの光を感じられる。

駅構内には無人コンビニが!

改札を抜けて左手にあるガラス張りの店は無人AI決済コンビニのTOUCH TO GOだ。高輪ゲートウェイ駅の目玉とも言える施設。

TOUCH TO GOでは、店内に設置したカメラやセンサーが、客が手に取った商品をリアルタイムに認識する。購入金額が自動的に計算されるため、レジ業務にあたる店員が不要となる次世代の売店だ。当たり前のようにどんどんビジネスマンが入って買い物をしている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA どうしても人が写り込んでしまう

● 案内も掃除もロボットがお手伝い

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 操作する時間はなかった


JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅を新しいことをはじめる場所と位置付けておりAIサイネージロボットを試行導入している。

AIサイネージは利用者の音声を認識して、駅構内や周辺、乗り換えなどを日本語、英語、中国語、韓国語で案内。改札外にも2台設置されている。「好きな食べ物は?」などといった、案内以外の質問に答えてくれるものもある。訪れた際には、ぜひ試してみてほしい。

わたしは、ちょっと時間足らずで操作できず。残念。

ロボットは6種類で、それぞれ警備や清掃、案内、移動支援等の業務を担う。3月中旬から順次稼働している。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 駅構内は足に優しい木がふんだんに使われている

駅構内が足に優しい木で作られていたのが、なんともいい感じ。今回は行かなかったトイレも素敵らしいとのこと。駅の玄関口 高輪ゲートウェイ駅 という文字の表示も通常はゴシック体なのだが、ここではあえて優しい明朝体を導入したのだそうだ。こだわりが随所に詰まった近未来駅。

正式開業は2024年

車両基地の再編によって生まれた都心の空白地帯に開業した高輪ゲートウェイ駅。実は今回は暫定開業で、正式開業は前述の「グローバルゲートウェイ品川」のまちびらきに合わせた2024年度の予定だそう。

正式開業の頃には、駅前に複数の高層複合施設がオープンする。たぶん4年後はまだ通勤しているだろうから、正式オープンされた近未来駅を今一度、記事に納めてみたい。

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赤い三角屋根の駅舎~旧国鉄中央線国立駅舎【写真で綴る旅・沿線探訪】

月の4日ほどは、車での営業を離れて、JRや京王線などの在来線で客先を回っている。

今回は、この4月に駅舎が新しくなったJR中央線国立駅をご紹介する。

益から出てくると旧駅舎がお出迎え

● 赤い三角屋根の駅舎の歴史をひも解く

大正15年(1926年)国立大学町に誕生した旧国立駅舎は80年ものあいだ、町を行き交う人々を見守ってきた。

しかし、平成18年(2006年)に中央線立体高架工事により駅舎は解体され、大正時代から続く駅の役目を終えたのだった。

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その後、国立市民だけでなく、多くの都民から、もう一度あの赤い三角屋根の駅舎を再建してほしい!と望む声が上がり、それは全国へと波及されて行った。

それから、多くの再建を望む人達から多大な寄付を頂き、国立市での協議の結果、元にあった場所に元の形で残すという再建の道筋が立ったのだ。

大正時代の切符売り場

着工は平成30年(2018年)そして、令和2年4月にまちの魅力発信拠点として、生まれ変わった駅舎だ。

● 新駅舎の仕事

再築後の旧国立駅舎にはまちの案内所展示室広間の3部屋に加え、屋外スペースができ、誰でも無料で旧駅舎内とぐるりと外回りを見学してまわれる。

昔の駅舎の模型や、当時の写真、当時の切符売り場を再現していたり、時間が遡ったような不思議な空間。

こちらが正面

英国の旧市街の小住宅に見られる赤い三角屋根とドーム型の小窓。訪れたらぜひ、外をぐるっと回って見てほしい。

国立市の大学通りは、国立音楽大学付属高校、都立国立高校、一橋大学など、が並ぶ東京でも有数の学園文教地区だ。春の桜の時期には沿道のソメイヨシノが咲き乱れ、その周りは無数の園芸種の花々の饗宴。

紀伊国屋

仕事先の隣りには、高級スーパーの紀ノ国屋がある。毎月1回お買い物をして、一瞬だけ国立マダムになるの(笑)

どうぞ、大正ロマンたっぷりの新名所旧国立駅舎へ。

★2025年5月5日更新 わが町のお城~国史跡・八王子城址~ 【風景・山古城/地域探訪】

【ブログ新規追加1】

昨年のゴールデン・ウイークに故郷のお城を訪ねた。戦国時代の歴史をひも解きながら、わが町のもつ素晴らしい歴史に浸った一日。

【もくじ】

  1. 八王子城址へのアプローチ
  2. 戦国大名・北条氏照と当時の歴史
  3. 八王子城址の景観
  4. まとめ

わが町には、7つの城跡があります。その中でも一番栄華を誇り、今なお戦国の強者を思い浮かべる場所が、国史跡・八王子城址です。

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御主殿地区「虎口」門構え。

1.八王子城址へのアプローチ (行き方など詳しい案内は左の八王子城址をクリック!)

東京都八王子市、ミシュランの星つき高尾山のお膝元に座する、山城の八王子城。山城ならではのトレッキング道が配置されて、山頂には滝もある。真夏にはこの八王子古道のウォ―キングトレイルを楽しむために、首都圏近郊から多数の人が訪れる。今回は、古道を歩き、城址のハイライト、御主殿地区虎口門構えまで、一気に速足で歩いた。

まずは、八王子城と北条氏照氏らの歴史を学ぶために、ガイダンスを受けるのです。わが町であっても、どこか遠くへ旅してきたような錯覚に陥ること間違いなし。我に還って、素晴らしいこの山城の景観と大河ドラマを狙って建てられたと聞く、このガイダンス施設には大感動でした。

また、この施設の展示が興味を引く者ばかりでした。戦国時代の甲冑や、遠く海外から取り寄せられた、数々のベネチアンレースの美しいグラスなど、北条氏の外交力の高さが育んだ豊かな生活だったのでしょう。


今回、初めてこの八王子城址を訪ねてみましたが、自宅から車で一本、25分程度であっさりと、着いてしまいあっけないほどでした。ガイダンス施設の途中には、八王子野菜を売る無人販売がそこかしこにあり、ひなびた田舎の古道です。施設の駐車場は広く50台は余裕で停められます。新しい施設では休憩などもできます。ただ、山にはまむしに注意という看板が多く、ちょっとビビってしまいました。

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ガイダンス施設(ここを拠点として北条五代の大河TV化のPRが行われています)

2.戦国大名・北条氏照と当時の歴史

八王子城の歴史を簡単にお伝えしましょう。八王子城は、16世紀末頃、戦国大名、北条氏照が築いたお城です。当時は小田原城を拠り所とし、関東一円を精力的にまとめていたそうです。

戦い上手と噂されていた北条氏照は、兄、氏政とともに、戦国時代の関東勢の中心的人物でしした。当時は、東京方面にわずかに近い、八王子市内の滝山城を本拠地として、関東に戦いののろしを上げてきました。

しかし、滝山城は、低い丘陵地帯を占める山城だったため、同じ八王子市内では、600mある高尾山に目をつけて、現在の場所に城の構築をしました。600mではさほど、高い山ではありませんが、意外なほど険しい場所があり、そこに高い石垣をぐるぐると築き、敵の攻防戦から、常に防御できたと言われています。

これも、戦い上手と言われた北条氏照の先見性から出た英知の歴史であったといわれています。

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想像以上に一段が高い石垣階段。

3.八王子城址の景観

この城址、一番の見どころは、曳橋から石垣階段を登って到着する御主殿地区です。石垣階段の一段一段がとても高くて登るというのがふさわしく、とても大変でした。やっと登り切ったところに虎口という門構えがあり、そこをくぐると一面に緑の平原が広がっています。

よ~く見ると、当時あった一重(平屋)の柱の跡を記す定石が残されています。まさに古のロマン。森林の中を歩いて、山城に登る一日は、近くて遠い地域探訪の旅になりました。

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城跡の碇石群。
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曳橋と曲輪の遠景。石垣が高く人が小さい!(驚)
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八王子古道をゆく

4.まとめ


旅好きのわたしは、長い休みであれば、必ず安・近・短で行けるアジア旅と、身近な三多摩の自然を満喫する日帰り旅の組みあわせで楽しんできました。しかし今では、足元の八王子や都内に心は持って行かれているのです。

また、オリンピックや数々あるイベントも新型コロナウイルスの感染防止からすべて中止になっています。

自粛解除された暁には、まず、お膝元の八王子市に存在する7つの山城を訪ね歩きたいと考えています。まずは、信じられないほど、高い石垣や石段の残るこの八王子城址から攻めて参ります。

今後も東京を心ゆくまで観光堪能したいと考えています。三多摩の自然に親しむことで心身共に健康でいながら、こうしてブログに地域探訪をご紹介して行きます。

ヒメジオ