カメラを持って山に行く醍醐味~ふとした気づきを撮る楽しみを知った話【風景・山とカメラ】

【ブログ新規追加513回】

あっ・・・と、気づいた瞬間にシャッターを切っている。

これは、山では当たり前の風景だ。山には信じられないくらいの気づきがある。

だから、常に立ち止まってしまい、ちっともタイムコース通りには登れないんだ(笑)

物陰に小動物や野鳥を見つけてしまったとか、雨のしずくや木漏れ日ごしの光のシャワーなんかが、わたしの足を留めさせてしまう。

これが、わたしの大好きな山歩きの風景なのだ。

写真を撮る・・・それだけのためにわざわざ山に登っている。

山歩きは発見の連続だ。山歩きを始めた時は、「もう、早やく帰りたいなあ」と、密かに考えるほど、疲れることを厭っていたのに、今では、カメラというお供を得て、登るたびに新たな発見があり中毒気味。

これだから、山とカメラはやめられない。

まるで山の一部になってしまったかのような植物の香りを吸い込みながら、自分の10m先も見えないガスや霧で視界が遮られた瞬間。

こんな体験はなかなかできないだろうなと、思いながらシャッターを切る。たぶん、その時はその場に溶け込んでいるのだと感じる。

しかし、山は基本的には危険なところだ。撮影の注意やルールをしっかりと頭に叩き込んでおかなければいけない。

⦿ 撮影登山の注意点

• 装備を整える

• 登山届けを出す(山岳保険に入る)

• 低山ハイクからスタートしよう。いきなり高山には挑まない

• 天気が悪ければ延期する。途中で悪天候になったらあっさりと引き返す

• 地図・コンパス・ヘッドライトは必須携帯品

• 撮影は時間がかかるので、コースタイムは多め(1,5倍ぐらい)に取る

• 事前に地図でルートの確認や時間の把握をする

• 午後3時になったら下山

と、だいたいの撮影登山の注意点を書いてみた。

⦿ 撮影時の注意点

• ファインダーを覗きながら歩かない

• モニター画面の確認をする時は、後から登ってくる登山者の邪魔にならないように避ける

• カメラが邪魔になるような険しい道を歩く場合は、カメラはザックへしまう。

• 撮影後、すぐに立ち上がったりしない。常に後ろの人がいるかもしれないという危機感を忘れずに(ぶつかり防止)

• 登山道から外れない

• 自然や野獣にダメージを与えるような撮影はしない(植物を折る、餌をやるなど)

• 他人の通行の妨げになったり、他人を勝手に撮影しない

• 撮影場所は立つ位置に最も注意が必要

• 撮影のためにぎりぎりまで粘らない

と、山での撮影に大事な点を抜き出してみた。

               ☆彡

山はリスクが高い所だ。怪我や下手をすると遭難という死の危険すらある。だからこそ、こういった、撮影登山の注意点をこれまで幾度も参照してきた。

道迷い、滑落、天候悪化からの遭難は決して他人事ではない。身近にあるもの。

山の中での写真撮影は重要度は低いものだから、安全な登山を最優先させることが肝要だ。

しかし、健康のためだけに山にはなかなか登れない。

山の自然を撮影する・・・といった動機があるから山へ行けるんだ。

しっかりと安全点検して、ルールを守って山の撮影に行きたいものだ。

山にはそこにしか感じることができない発見が無数にある。

秋の一日、ぜひ紅葉を愛でに撮影登山と洒落込んでみては?

「最高の一日」はすぐそこにあるもの【風景・旅再考essay】

【ブログ新規追加513回】

長かった東京の緊急事態宣言が明けた10月。

あれだけ訪問不可だった客先が、ほぼすべて戻ってきた。

以前の忙しさが戻ったわけだが、疲れが妙に心地よい。

それぞれ苦しんだ分、解禁の喜びには計り知れないものがある。

さて、明日は勤務先の「創立記念日」で全社員が休日を取る。(取らなくっちゃいけないので・笑)

毎年、たった一日だけど、この日だけは思いっきり羽を伸ばして前泊してホテルステイするとか、優雅なコースでの食事をするとか、趣味を楽しむとか、思う存分昼寝をするとか(笑)、溜まった日報を仕上げる(泣く)など、会社員ならではの休暇をそれぞれが過ごす。

わたし?わたしもどーするかな。会いに行きたい人もいるし、遠くへは出かけられないけどお天気次第では近所でトレッキングでもするかな。

山の本(エヴェレスト)も読了寸前だし。読み切ろうっと。

で、一日休暇を目前に「旅」のアレコレについて考えてみた。

                 ☆彡

人はどうして「旅」を続けるのだろう?

それは、まだ見ぬ世界に出会うため?もっと美味しい物に出会うため?

いずれにしても、「最高の時間を過ごすため」に「旅」をするのは間違いない。

さらに続けると、どんな小さな旅でも数日、家から離れて戻ってくる場所は、何ら変わりない「いつもの風景」だ。しかし、その「いつもの風景」の持つ、優しげな安心感は絶大なものだ。

帰る場所のあること、戻る仕事のあること。

当たり前の日常がおかえり~♪と、「旅人」を出迎える。これが、喜びでなくて何なんだろう。

いつものご飯の美味しさにほくほくし、家の植物に水をやり、しみじみ「家はいいなあ」を繰り返す(笑)

たぶん、この平凡な日常を「最高の一日」に変えるのが「旅」の本質なのだ。

また「旅」に出ると、生きる意味がどんどん深くなる。それは、より鮮明にクリアになるんだ。

要するに、「幸せのカタチ」がハッキリと見えてくるのが「旅」の究極の目的だと思う。

一番行きたかったところや一番食べたかった物との出会い。

それらを取り巻く人との出会い。

こういった細やかな出来事が多ければ多いほど、人生の引き出しは、ぱんぱんに膨れるだろう。

それが得たいから「旅」に出るのだ。と、「旅の目的」を解釈し着地した。

              ☆彡

もう、若い頃のようにハチャメチャな行動はできないし、したくもない。

それよりは、夫とふたりで山のような思い出を築く「旅」であればいいな。

そのためには「健康」でなくてはならない。

さて、明日の休暇を楽しむ前に今日もがっちりと仕事をしよう。

そして、明日の休暇を「最高の一日」となるようにストーリーを描いておくの。

そうすれば、ストーリー通りの「最高の一日」がやってくるのだから。

事前準備まで楽しみは尽きないわ(笑)

                                      

秋の七草と秋の実の話【植物・秋の七草ほか】

【ブログ新規追加502回】

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」 万葉集 山上憶良

この詩は奈良時代の歌人「山上憶良」が詠ったものだ。

現在の秋の七草はこの詩をもとに選定されている。

詩中の「尾花」は「ススキ」の別名であり、「朝顔」は「キキョウ」を指しているといわれている。

「春の七草」も良く知られたお正月明けの風物詩だが、お正月食べ過ぎたお腹を鎮めるのが目的の食用植物なのだ。

そこへ行くと「秋の七草」は中秋の名月を見上げる頃、花が全盛期を迎える。

秋の七草は、見た目の美しさから「観賞」して楽しむのが主な目的である。

葛や萩、森にはナンバンギセルやツリフネソウ、ゲンノショウコ、ヤマトリカブト、アキノタムラソウ、アザミなど紫色の花を多く見かける。

そしてたいがいは、藤の花を思わせる芳香がある。

七草がだいたい枯れる時期10月下旬から11月には、森では青紫が美しい竜胆(リンドウ)や薄紫の釣鐘人参(ツリガネニンジン)が見られる。

秋の菊やアザミも品種がとても多く、一度では到底見つけられないから、秋の山はできるだけ回数を重ねて冬直前まで通うのが毎年の慣例になっている。

               ★★

さて、今日は山の中だけでなく、森の外にも目を向けて、木の実を写真に収めてきた。

• ゴンズイはきれいだけれど臭いがNG。

• ムラサキシキブの実は果実。

• クコの実は杏仁豆腐にちょこんと乗っているアレ(笑)

• リュウノヒゲの実だろうか?森の中、釣船草(ツリフネソウ)の群生地で見かけた漆黒の実。

と、秋の花や実には魅力がいっぱい。

しかし、意外なほどジャストタイミングでの出会いは難しい。

だから出会えると、無性に嬉しい。

一期一会かもしれない花や実との出会い。

また、来年も同じ所で会おう。

とか、言っちゃって(笑)

お気に入りの低山を極める~山登りに最適な体づくりと秋の花の見終わりを楽しむ【風景・ご近所低山】

【ブログ新規追加495回】

台風が去った。

さっそく、近所の低山「ひよどり山 標高165m」に登ってきた。

お天気も抜群に良いからか、普段より山に入る人が多い。

また、どこかの大学生たちだろうか?何班にも分かれてルートを変えて登っていた。いわゆるオリエンテーションだろう。

しかし、山登り中もスマホの画面を見続けている子も多い。マスクはしていても、べらべらと良くしゃべるしね。

靜かな森の中だから、もう少しわきまえて欲しいかな。

また中年の女性同士の登り客さんも、すごく良くしゃべる。森の中でこだましそう(笑)

こういったことも大事なマナーだと感じた。

                ★

さて、少し前にこのブログにも書いた「ゲンノショウコ(現の証拠)」の群生が満開を迎えていたので、さっそく撮影してきた。

ゲンノショウコを見に来たという山野草に詳しそうな年配のご夫婦に道を譲りながら一枚撮ってみた。

あまりに小さい花だから、撮影に難儀する。

秋の七草をはじめとした秋の野草は全体に儚い(はかない)印象だ。

今日出会った野草たち、台風を逃れて枯れる寸前の姿をここに。

• ヤマトリカブト

• トネアザミ

• シラヤマギク

• ヤクシソウ

山頂付近で、ひよどり山(都立小宮公園)の保全を勤めているパークレンジャーの方に出会った。

何か熱心に拾っていたんで、「何をされているの?」と声をかけてみた。

「雑木林ホールの展示に使おうかな?と思って拾っています。ほら、クヌギのサヤは動物の目に使うと面白いでしょ?」と。

(パークレンジャーさんの手と拾ったクヌギのサヤを撮った・近すぎてボケる)↓

そうしたら、彼女から「クヌギやコナラのどんぐりがいっぱい落ちているから、お土産にど~ぞ、拾って!」と、言われて、その方と一緒にしばしどんぐり拾い。

一生懸命、宝石でも探すかのような眼で痛んでいないどんぐりを拾った。

童心に帰った。一瞬だけど(笑)

少しだけ拾って、履いているカーゴパンツのポケットに入れて持ち帰った。

山の土産はこちら。

今日は登り(ひばりの小道)と下り(ほおじろの小道)の道を変えてみた。

どんなに道に迷っても、ここなら遭難はしないだろうな(笑)

それでも油断は禁物と気を引き締めて下山。

登りとの合流地点(こなら平)では、小さな小川がサラサラと流れている。

家から徒歩で1時間弱のトレーニング登山だ。

思い立ったらすぐ行けるご近所の低山。

今日はこれで外出はおしまい。

さてさて、良い所を上げればキリがない低山。

わたしは、この地に越してきて7年目だが、ここでしっかりと体づくりのために登ろう!って決めたのはつい最近。

一番の注目点は「通える低山」だということ。

身近にあって手軽に四季折々の自然を楽しめる「思い立ったらすぐ行ける低山」をひとつ持っておくのが、心身のチューニングに一役と二役もかうものなのだ。

電車や車で行く日帰りハイキングや登山も魅力的だ。

緊急事態宣言も明けた今、遠くの低山、地元の低山と楽しみは広がるゥ(笑)

サンクチュアリ~大切に思うこころと守り方【風景・サンクチュアリ】

【ブログ新規追加491回】

サンクチュアリ・・・一度は聞いたことがある言葉だろう。

サンクチュアリの意味は、聖域(聖人の境地、聖人の域~土地など) 自然保護区のことだ。

               ★★

昨日、東京都の自然保護区「三頭山」を登山した。登山口には「体力がない・健康が損なわれている場合は登れません」と、はっきり書いてある。

とにかく、厳しい山行だった。

鎖場がなかったので「初心者」でも登れると、わたしは判断したが、下山が難儀だった。

人ひとりがやっと通れる細い登山道が多く、濡れ落葉で滑るのを危惧しながら一歩、一歩、歩みを進めた下山だった。

そんな山行の中、心の支えになったのが、通り過ぎる登山者が必ず、つけていた「熊鈴」だった。もちろん、前を歩く夫の熊鈴に安心しながら登ったり下ったり。

わたしは、音楽家だった頃から小さな音が耳障りだった。母がつけていたバッグの鈴や夫の登山時の熊鈴なんか。

「鈴の音が嫌だな、そんなに警戒するならバッグ持って出なければいいじゃない!」と母にうるさそうに口走った覚えがある。

母は「置き忘れた時なんかに、早く気がつけるように付けてんのよ!年配者の知恵」と、返された。

ひと気のない森ほど怖いものはない。しかし、遠くから「チリン、チリン」と鈴の音が近づいてくると、無償に嬉しくなるものだ。

人がこちらへ向かってくる!と。これで、情報がもらえる、場合によっては助けてもらえるなど。人身の保安に一役も二役も買うものなのだ。

基本は、山中で暮らす「ツキノワグマ」などを遠ざける効果があるからつけているものだ。

三頭山でも「ツキノワグマ」に注意と喚起されていた。

熊も鈴の音が聞こえて来た時には、警戒するのだろう。かえって、彼らの聖域を侵す者は私たちなのかもしれない。

だから、せめて「近くに来ないで!」と、信号を発信して登らせてもらっているんだろうと感じた。

まさに「サンクチュアリ=聖域」なのだ。

そこを守るためには、数々の知恵が必要だろう。昨今の地球温暖化で四季を通じて、山猿や熊、カモシカが人里に出現し続けているとTVで観た。

まさにSDGs。水や資源を大切にする行為は今すぐにでも始められる。

               ★

(画像を拝借)

昨日の帰り、檜原村で夕方に山猿が多数、道路で戯れているのを発見。だいたい30頭ぐらいはいたような感じだった。

登山の疲れで、わざわざ車を停めて撮影はせず。山猿も夕飯の種を探しているし、最後に狂暴にやられたらイケないしね。

人間の行き過ぎた行動が「サンクチュアリ」を侵してしまう。

そこに住み続けてきた、人も動物も皆、一定の距離を保っているハズだ。

さらに謙虚になろう・・・と、聖域に近づいた一日だった。

東京登山 三頭山(標高1531m)~都内でも貴重なブナ林を登る~【風景・三頭山】

【ブログ新規追加490回】

ブナの原生林を歩く・・・ずっと憧れていた。

意外にも東北方面だけでじゃなかった。この東京にもあった!(三頭山と日の出山)

9月月末。仕事も多忙だが休みを取った。紅葉と展望が素晴らしい奥多摩十座は10月~11月が最高に混む。

天邪鬼だけど、紅葉を外しても見たい山は「三頭山」のブナ原生林だけだった。

今日は念願叶って紅葉前の緑が眩しいブナに会いに行ってきた。

写真でルートをたどろう。

① 三頭山登山道は「都民の森」の中にある。

② 登山中、「森の巨木」に出会う(トチノキ・胴回り6,7m)

③ 「都民の森」には、樹木を加工したり、森の保全を促進するために「森林館」が併設されている。昨年、訪れた時は「ヒノキ」のくずをもらってきて、家でヒノキ風呂をしたのだ。

④ 東京都が中心になり全国に普及させている「森林セラピー」の実験ロードをトレッキング。ヒノキやコナラの粉砕チップを敷きつめた登山道だ。

すこし、湿ったウッドチップは、いい香りをまとってふわっふわな歩き心地。

⑤ 三頭山ならではの花は「ヤマトリカブト」猛毒を持っているが、花はとても美しく香りは藤を思わせる。

ここで、わたし達は気づいた。

「梢口峠」を目指していたのに、どうらやもうひとつのルートに来てしまったようだった(泣)

今日はお天気も総曇り。

⑥ 気を取り直して、滝と吊り橋方面へ向かった。

⑦ 巨木に出会う。ケヤキ(胴周り3,1m 高さ20m)

⑧ ブナの路を選んだばかりに、ここからが難行苦行の岩沢登りルートが始まった。

穏やかで平坦なウッドチップの道はもう、どこにもない(泣)

➈ 巨木を見つけた。カツラ(胴周り5,7m)

⑩ やっと、山頂にほど近い「ムシカリ峠」に到着。標高もすでに1500m越え。(ここまでで、2時間)

⑪ 「三頭山」の山頂は3つある。その中で、最高峰の中央峰(1531m)にだけ登ってきた。山頂付近はガスが発生していてとっても幻想的!

⑫ すでに13時を回っていた。急いで「見晴らし小屋」へ。ここでランチをする。

メニューはシェラカップレシピから「ガーリッククリームスープ」と「長ネギチャーハン」「セブンのレーズンバターロールと千切りキャベツ」だ。小屋で急いで調理し、急いで食べた。

• ガーリッククリームスープのレシピ

材料(1人分)サラダチキン60g、クリームチーズ2個、牛乳150ml、じゃがピー8本、ドライにんにく、ドライパセリ適量

作り方 ① サラダチキンは食べやすい大きさに切る。② シェラカップに牛乳、ドライニンニクを入れてバーナーで煮る。そこにクリームチーズを入れてスプーンでよくかきまぜ、ほぐす。③ チーズがとけたらじゃがピーを加え1分煮たら出来上がり!

※ 材料はすべてコンビニ調達。山登りを少しでも楽に、ご飯を美味しくする方法。

9月でも、もう山は完全に秋冬モード。温かい食事はなによりの御馳走!

⑬ 急いで下山。

山の夕方ははやい。14時過ぎまで見晴らし小屋で休憩していたが、慌てて下山の支度をした。

途中、道に迷った!と、見知らぬ男性から助けを求められた。その方も一緒に下山。ちょっと冷や汗をかいた。だってその人一人だったら、間違えたまま遭難するかも?!だったのだから。

そんなこんなの、フル登山も無事故で下山できた。(10時~16時までゆっくりコースを登り歩いてきた)

下山後、山バッジを忘れず購入(笑)

山頂のガスに煙るブナ原生林が見られて良かった。

植物が発するフィント(香り)を存分に味わえた「三頭山」のフル登山。

明日は筋肉痛確定!

下町アルプスの半分を縦走ハイキング~都会の尾根道を歩く~3つ登ったが山は1つだけだった(写真多め)【風景・下町アルプス】

【ブログ新規追加482回】

東京アルプス、鎌倉アルプス、沼津アルプスと、日本の各地には低山を数珠つなぎに尾根道が歩ける場所がある。

東京には山の手アルプスと下町アルプスがある。

いつだったか、TV番組の「初耳学」で知った、日本の山信仰は江戸時代の富士山信仰からきたものだと。

東京には小さな丘(20m未満)の山が200はあるそうだ(驚!)

それは、実際には山ではなく、地元の丘を山に見立てて、山が欲しかった住民たちが〇〇山となずけたらしい。

今日、下町アルプスと呼ばれる7つの山のうち、3つを縦走してきた。歩いた距離はすべてで約3キロ。(下町アルプス全行程は約7キロ)

コースタイムはゆっくりの2時間弱(都心ゆえ、あちこち寄り道多し・笑)

ほぼ、平地だし、途中で飛鳥山のパークレール(あすかるご・無料)に乗ったり、帰りも車をピックアップしに行くのに都電さくらトラム(大人168円)を乗ったりと、乗り物を楽しみながら小さな山跡を縦走した。

※コースプラン・・・京浜東北線上中里駅→平塚神社(平塚山)→海野川公園(舟山/ここからはあすかの小径を歩く)→飛鳥山公園(飛鳥山・標高25,4m/あすかるごで下山)→北とぴあ(大展望パノラマ)→都電で王子駅から梶原駅(車を停めてある)で降り終了。

未だ、緊急事態宣言中。なるべく早朝からお昼までに終えられるコースを組んでみた。油断しないで、それでも楽しむために知恵を絞るのだ(笑)

では、写真で順を追ってみよう。

京浜東北線(上中里駅と飛鳥の小径入口)

駅を出ると、急な坂「蝉坂」が現われる。ここの横に1つ目の山がある。

平塚神社(平塚山山頂)上中里駅から2分ほどで山頂に到着(笑)

2つ目の山(舟山)はお隣り、海野川公園に山跡がある。

農業試験場を横目に飛鳥の小径を歩く。国の重要な印刷物製造をする印刷工場など趣のある場所も撮った。

で、最後は3つ目の山「飛鳥山」へ登る。標高モニュメントで記念撮影

ここから王子駅までパークレールあすかるごに乗る。(25.4mの下山)

飛鳥山から北とぴあの大パノラマ展望(無料で利用できる)で東京を眼下に見下ろす。遠くに筑波山も霞んでいた。

最後は王子駅から都電に乗って梶原駅で下車。

               ★

さて、飛鳥山はかの「渋沢栄一」ゆかりの地だ。

本宅(晩香盧)と書庫(青淵文庫)が空襲にも焼けず今でも残されている。

現在、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の撮影展示会(有料/事前ネット申し込み)が期間限定で催されている。

駆け足でゆかりの地を紹介しよう。

本宅(晩香盧)

書庫(青淵文庫)

「青天を衝け」大河ドラマ館フォトスポット(意外とカッコイイ~イラストが・笑)

写真ラストは渋沢栄一像。

朝7時に出発して、9時半から下町アルプススタート。だいたい予定をこなしたと思い時計を見たら12時。

北区王子界隈は意外なほど歩きやすくコンパクトな印象だった。

山あり、トレッキングやハイキングあり。飛鳥山では芝生広場でディ・キャンプを楽しむテントがた~くさん!

歴史や電車、展望も堪能できる。

行って良かった下町アルプス縦走。

次は残りの(田端から上野)の山4つを制覇するかな。

装備もほぼ要らない、地味に楽しい低山ハイク。

それでも登頂気分を味わえるすごさ(笑)

おススメよ。

彼岸花~たまには季節の花をテーマに【写真で綴る旅・植物】

【ブログ新規追加478回】

SNSのタイムラインに彼岸花が多く投稿される今週。

もう、そんな時期?

あわてて、近所のお寺さんの駐車場にカメラ片手に出向くと、ほぼ満開に近くところ狭しと咲き狂っていた。

まだ、痛みは少なく夕方でもきれいに撮れた。

今週、台風がやってくるまでの命かもしれない。

間に合ってよかった。

さて、彼岸花の花言葉を調べたので載せておこう。

彼岸花の花言葉

「悲しき思い出」

「あきらめ」

「独立」

「情熱」など。さらに追えばまだまだあるようだ。

「悲しき思い出」の由来だが、お墓のある場所には何故だか彼岸花が咲くケースが多い。

それは、お彼岸頃に咲くからだそうで、特別、不吉な謂れがあるわけではないそうだ。

お彼岸に咲くことから、人の手によって植えられた場所がお墓だった・・・という話。

また、毒性であるが、彼岸花にはリコリス属の植物に多く見られる強い毒性「リコリン」という物質が球根の根に含まれている。

人間が誤食した場合、死に至ることもあるそうだ。しかし、正しい毒抜きを行えば食用花にもなる。

先人の知恵で、毒性のある彼岸花を田畑のあぜ道や寺院に植えることで、モグラやネズミを寄せ付けず、田畑や家、墓を守ってきた。

「きれいな花には毒がある」は、

ほんとうだった(笑)

夏の終わりは地元でトレッキング~大展望ハイク「陣馬山」~写真多め【風景・展望ハイク】

【ブログ新規追加461回】

陣馬山へは四方からの登山道が延び、複数のルート設定が可能だ。

今日は、夏山最後として、「陣馬山・標高857m」へ登ってきた。

東京・神奈川にまたがる陣馬山は、かつて武田氏と北条氏が戦った時、山頂に陣を張ったことから陣張山と呼ばれ、さらに転訛して陣場山となったのだそうだ。

地元で古くから愛されてきた懐かしき里山風景をドライブ(家から40分)、車で行ける登山道「和田峠・標高670m」の駐車場に到着。(一日800円)

和田峠駐車場から約40分かけて山頂を目指して山行スタート。

かなりの急登が続く登山道は半分ほどが木道階段の「男坂」こちらは真っすぐに近い山頂への道だ。ただ、急登がほぼずっと続く。

しかし、山頂まで健脚であれば約30分!と、恐ろしく早いルートだ。

男坂↓

一方の比較的なだらかな山あいを縫うように登る「女坂」心臓疾患を持つ夫は迷わず「女坂」を選んで登り始めたので後を追う。

女坂↓

しかし、なだらかだと思った「女坂」も実はかなりの急登だった。

あと400mの標識に元気をもらい、夏の植物を撮影しながら、山頂近くであの「馬の像」が見えた時は軽く小躍りしたもん(笑)

で、山頂に到着。ここまでで、家からまだ2時間!やっぱり近場の大展望ハイクっていいな・・・と、ひとりご満悦だ。

山頂の清水茶屋で山バッジを買い、さっそく帽子につけてみた。陣馬山だもの「馬」があるやつにしたよ。

清水茶屋の御主人にテラスでお弁当を食べていいか?ガスバーナーは使えるか?など確認して席を取らせてもらった。

今日の山飯・・・トマトとコンビーフのカレー(レシピあり)・くろごまフランスパンとガーリックライス添え・ゆで卵とキャベツのサラダ。

「トマトとコンビーフカレー」トマトジュースのまろやかな酸味で爽やか♪ レシピを紹介する。

• 材料

コンビーフ缶・・・80g一缶

有塩トマトジュース・・・180ml

カレー粉・・・大さじ2

ウスターソース・・・適量(個包装がいい)

塩&胡椒・・・適量(小さな瓶づめを用意)

パン&ご飯

• 作り方

コッヘルかシェラカップにコンビーフ、カレー粉、ウスターソースを入れて、スプーンで良くかき混ぜる。良く混ざったらトマトジュースを全部入れる。

ガスボンベを発火させて、靜かにコッヘルないしシェラカップをバーナーに乗せ沸騰するのを待つ。

すぐに沸騰するのでガスを弱火にし、1分ほど煮詰めて火からおろす。

お好みでフランスパンや白ご飯と一緒に食す。

塩加減が足りない場合は最後に味を調えると良い。

※ パンは最後にカレーをきれいに拭うことができるのでおススメ。作り方のコツは「火にかける前にコンビーフにカレー粉とウスターソースを混ぜ合わせ、味を均一にすること。これで時短調理が叶う。

速攻で本格山カレーができる!

わたしは、ガラムマサラとローリエも入れた。これで味も香りも本格的~~♪

そうそう、食べる前に、眺めの素晴らしいテラスで「ペリエ・レモン」で乾杯!そして、シュワシュワペリエとカレーの山ご飯を堪能した。

で、しばし、憂さを晴らす絶景と山の涼やかな風に吹かれて汗も一瞬で消えた。方向では、わたしのずっと後ろにもくもくした雲のあたりが富士山。

晴れていても霞んで見えない。チョットだけ残念。

さて、季節の花を見ながら下山する。

和田峠駐車場までは、男坂の急下りを頑張る。

木道下だりの途中で一瞬足が止まった。「熊」でるのね(汗)

というわけで無事登山を終えて、14時過ぎには帰ってきた。

約5時間の山行。いい気分転換だ。

9月からの仕事がどうか順調に行きますように・・・と、願いながら歩いた。

悩みや苦しみがある時は「山」へ行こう。

高原や森林の持つ清廉とした空気を吸う。そして山頂から圧倒的な展望を見せてもらい、心や体の根本から元気を注入するのだ。

そうしたら、くよくよしていたことも「なんでもないさ!」ってなる。

そのぐらい、自然の驚異に触れるのは大切なのだ。




ああ~、森で暮らしたい(笑)


47都道府県どこまで足を踏み入れているか~自分の旅記録を徹底調査する🎶【風景・旅記録】

【ブログ新規追加455回】

47都道府県、いったいどのくらいどこへ足を運んだだろう?

徒然に思い巡らせても実際の数字が分からないから、全部書き出してみようと思う。

自分の足跡を知るいいチャンスよ。

自分の国だもの、いつかはすべて踏破したい。

ぜひ、あなたもやってみて。

                 ★

日本地図を見ながらどうぞ。(〇=行った、△=通り過ぎた、✖=行っていない)

1、北海道〇

2、青森✖

3、秋田〇

4、岩手△

5、山形〇

6、宮城〇

7、新潟〇

8、福島〇

9、石川〇

10、富山〇

11、福井〇

12、栃木〇

13、茨木〇

14、群馬〇

15、長野〇

16、埼玉〇

17、東京〇

18、千葉〇

19、山梨〇

20、静岡〇

21、岐阜〇

22、愛知〇

23、京都〇

24、三重〇

25、滋賀〇

26、兵庫〇

27、大阪〇

28、奈良〇

29、和歌山✖

30、鳥取✖

31、岡山〇

32、広島〇

33、山口〇

34、島根〇

35、香川〇

36、高知〇

37、愛媛〇

38、徳島〇

39、福岡〇

40、佐賀〇

41、長崎〇

42、大分〇

43、宮崎〇

44、熊本〇

45、鹿児島〇

46、神奈川〇

47、沖縄〇

ふう~、終わった。というわけで旅好きのわたしの残すところは「青森」「鳥取」「和歌山」

踏破寸前(笑)

これで見ると、✖3△1。

コロナ終息祝いでは、✖&△を攻めてみたいな。

青森や岩手、遠いけどなんとなく憧れがあるし。鳥取砂丘もね。あっ和歌山も~♪

こんな旅の遥か先のことをひたすら考えていた夏休みだった。

で、東京から出ないのが基本だから、まだまだ油断せず晩夏を楽しみたいと思っている。

月末の仕事が始まったばかりで、もう休みのことを考えている能天気さ(笑)でも、こうでなくっちゃね!