「広徳寺」茅葺屋根とイチョウの巨木が荘厳する古刹~晩秋の一日【風景・地域探訪・東京都あきる野市】

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東京都あきる野市のとある山合いにひっそりと佇む「広徳寺」は、1373年創建された名古刹だ。

境内は「厳か」の一言に尽きる。

古刹の最大の見どころは、茅葺屋根の山門よりも「うず高く」そびえる黄金に色づいたイチョウだろう。

苔むした山門をくぐると、そこには落葉したイチョウ葉が敷き詰められている。

まるで黄金の絨毯だ。

朝の清々とした靜かな空気と黄金のイチョウに抱かれたお寺さんだった。

お寺の園内の紅葉も見事!この紅葉を見るために早朝から古刹を訪れる人は絶え間ない。

今日のイチョウ狩りのお土産は「イチョウとモミジの落葉」と「見どころのポストカード3枚」(ポストカードは本堂の縁側に置かれている。あきる野市が作成して無料で配布している。もちろんGetした(笑)

燃えるようなイチョウと苔むした古刹。

晩秋の朝、仕事の前に清廉とした場所で、心靜かに過ごした。

「広徳寺」

所在地→東京都あきる野市小和田234

アクセス→JR五日市線「武藏五日市」駅下車(徒歩30~40分/車6~7分)

拝観料、駐車場(約10台)ともに無料。

イチョウの見頃は11月上旬~11月下旬。




よく晴れた休日は絶好のキャンプ道具メンテナンスの日~これをするのとしないのでは次のキャンプに雲泥の差が!🎶【風景・キャンプ道具の手入れ】

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今日は、先日使ったキャンプ道具のメンテをしている。

せっかく、揃えたキャンプ道具も楽しく使った後の手入れがすご~く大事だ。

芝生に張ったテントや土に建てたタープ。駐車場に広げてみると、芝生や枯れ葉がいっぱい!そうした、ゴミを払い少し天日に充てる。

その間に今回は、タープのロープを新調することにしたので、新しいロープを用意する。↓

ヘキサゴン(6角形)のタープに必要なロープは基本8本~10本。(今回はポール4本で建ててみた)

今回、無事に建てられたが、失敗もあった。それは、使った後のロープの収拾をきちんとしなかったのが原因の頑固なロープ絡み。

つどいの森で楽しくディ・キャンプ。しかし、その後、タープのロープをつけたまま、しまっておいたら、ああ~~~、絡む絡む(泣)

つどいの森のタープ張りで、撤収時にロープをつけたまましまって、葛西海浜公園で海風にさらされながら、絡んだロープを解くのにムダな時間をいっぱい使った(泣)

これでは、限られた時間でキャンプを楽しむのはムリだな・・・と。こころが折れそう(おおげさな・笑)だった。

で、教訓。道具は使った後のメンテナンスがなにより大事!ってことを、肌で感じたのだ。

今日は、タープのロープを全部外した。そして団子と化した白いロープというか純正のひもをすべて一本づつにまとめる。それを一本づつジッパーバッグに入れて保存した。(一本づつ結わえないでいれる。これで絡みから解放されるハズ)

同様に新しく用意した黒のロープとグレーのロープも、端っこを結んで一本ずつ結わえずジッパーバッグに入れた。

「使う時に装着しよう」と、夫と話あって決めた。

そこから、使ったペグの手入れ(泥を払い、曲がってしまったものは取り除くなど)をやって次回、気持ちよく使える準備が整った。

かなり嬉しい状況だ。

キャンプや登山で、これまで壊したものや捨てたものは数々ある。

(登山靴の底が岩を踏んだショックで剥がれてしまった!とか、ペグはテントの付属品が役立たずで使えず買い替えたりトンカチで打ち付けて曲がったり、トレッキングポールは三頭山で下山中に岩に挟まって曲がって壊れたりとか・笑)それだけ自然相手は過酷だともいえる。

絶えず、メンテナンスが必要なんだね。

                 ★

実は、キャンプ道具の種類の多さと手入れの面倒くささに、軽いストレスをずうっと感じてきた。

そんなマイナスな気分も、先日、自分でタープを建ててから、ガラっと気持ちが前向きに変わったのよ。

驚くほどに。

たぶん、「自分の力で自在にできる!」と、分かったからだろう。

なんでも、他人事ではそこまでの気持ちにはなれない。自分事に持って行けた時に壁が取っ払われる。

手入れも、あれほど「めんどくせえ~」と、内心思っていたのが、今は進んでやりたい!と、思うようになった。

とっても単純なわたし(笑)

「掃除」が大好きで「片付け」も大好きだ。

だから「道具のメンテナンス」もハマれば楽しくて仕方がない。きっと、テントやタープを建てるのと同じぐらいの達成感が「道具のメンテナンス」にはあるんじゃないだろうか?

徹底メンテ楽しすぎ!

(なお、最後に紹介した書籍には、ちゃ~んと、ロープの絡まないまとめ方が記載されていた!以前は自分ごとじゃなかったんだろう。ちゃんと読んでないなんて・泣笑)

「道具メンテナンス」が終わったという、どーでもいいけど大事な話(笑)




東京発・穴場でディ・キャンプ~葛西海浜公園にて~【風景・誕生日キャンプ】

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「葛西臨海公園」の橋を渡ると葛西海浜公園という干潟のような浜辺がある。そこでは釣り場とディ・キャンプやBBQができる芝生地帯も併設されている。

テントやタープが張れて、火が起こせる(直火は禁止)

橋のたもとに管理棟があり、ディ・キャンプと伝えれば、職員が出てきて利用の仕方を教えてくれる。(だいたい1グループ4人まで。3時間ぐらいの滞在で。なぜなら、ここは橋の開門10時閉門15時30分!とても短い時間しか滞在できない孤島感がたっぷりだ・笑)

葛西海浜公園→https://kasaikaihinpark.com/ ディ・キャンプ、BBQなど公園内は無料。駐車場は葛西臨海公園のパーキング(1時間300円)を利用する。

釣をやる人なら秋にはハゼ釣りやカニ採りが楽しめる。

と、いいことばかり書いているが、実際のディ・キャンプでは、かなり大変。

なぜならそれは、「海風」がネックになる。

You Tube動画でここをアップしている人は多い。しかも、皆きれいにテントやタープを優雅に張ってくつろいでいる。

で、お天気が素晴らしかった今日、意気揚々と海浜公園へ11時過ぎに着き、適当な場所を選んで、さっそくタープを建てていくんだが。

強風が・・・。

それでも、抗って夫とふたりで何とかタープを張り終えた。もう、ヒーヒーだったわ(泣)

まわりに風を遮る防風林とかがほぼない。そのせいで、風との真っ向勝負となってしまった。

そこから焚火台で焚火をしながら、お誕生日ステーキを焼く。風のせいで驚くほど火の回りが早い!エリンギが焦げそうで慌てたよ(笑)

本当はすき焼きの用意もして行ったのだが、それはこれから夜の食事にしようと考え、やめておいた。

しかし、アウトドアを本気でやろう!と、考えると自然との戦いで一年が終わる感じがする。

雨、台風、風、強風など。晴天であっても風の心配があるんだものね。

このあと、あの怪獣みたいなカッコいい陸橋のたもとの「若洲海浜公園キャンプ場と釣り場」も視察しようと考えてはいたが、今日はギブアップ!

まあ、海風にやられたけど、海を堪能した一日だった。

久々の海でかなり童心に還って遊べて楽しかったよ。

なお、隣接する葛西臨海公園には巨大観覧車、水族館、水上バス、広大な園内を回るトレイン、だだっ広い芝生のBBQスポットがある。遊び場には困らないぐらいアクティビティ満載な公園だ。

みんな大好き!ブラックサンダー工場直営店(東京都小平市)へ行く~激レア品 トースト専用ブラックサンダー を買う【風景・ご当地探訪】

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昨日、仕事が終わってから、青梅街道沿いにある「有楽製菓 東京工場直営店 YURAKU CHOCOLATE SHOP」に立ち寄った。

ここにはあの駄菓子の王様「ブラックサンダー」の詰め合わせや直営店ならではの企画商品が山ほど売っている。

もちろん陳列用の箱買いもできる。(ちなみに、「ブラックサンダーこんがり雷神」は陳列用ボックス20個入り600円で売っている。消費税は取られない)

わたしが昨日買った商品は、全国に2件だけの直営店とオンラインショップのみで発売中の「トースト専用ブラックサンダーこんがり雷神」(1枚130円)を購入した。

有楽製菓オンラインショップ→https://shop.yurakuseika.co.jp/

7月ぐらいだったと思う。この商品が激レアだとネット記事で知ったのだ。ただ、真夏の暑い時期にチョコレートの話題ではね・・・忘れるよね(笑)

で、先日、ディキャンプでホットサンドメーカーを出したんで、すぐ使える状態なの。

ホットサンドメーカーで焼いたら何でも美味しくなる。

そこで閃いちゃった。あの激レア商品(食パンにのせて焼くだけ)を買わないと!と、急速にこの商品を思い出して、仕事終わりにいそいそと有楽製菓チョコレートショップへ行ったのだ。

そのために小平の仕事アポを入れるわたし(笑)

お店ではその商品はすぐに見つかった。

レジ横に置いてあり、おひとり10枚までの限定品だそう。わたしは、けちんぼで1枚だけ買う(笑)

さっそく、家に帰って試した。食パンは8枚切りで。

ビフォー↓

※ アフター画像はなし。焼きたてをムシャムシャ食べてしまったから(泣笑)

「こりゃ、温かくって、うめえ・・・」

深煎りのブラックコーヒーと合わせたら至福だったよ。

冷凍食パンとホットサンドメーカーの塩梅が分からず、ちょっと焦がしちゃったんだけど、ザクザクのココアクッキーやピーナッツはいつも通りで歯ざわりがよく、ミルクチョコレートのとろりん感がたまらなく贅沢な一品だ。

この商品の特徴は、普通のブラックサンダーとはちょっと違う温めたあとのトロトロ感。

有楽製菓の自慢の品、「デラックス・ミルクチョコレート」を食べているかのよう。

これは、リピート確定!

この「トースト専用ブラックサンダー」は、2020年の冬に登場していた。遅ればせながら知って良かった商品だ。

毎月1回は小平に仕事で出向く。次回は10枚買っちゃおうっと(笑)

最後に

ブラックサンダーという名前の由来を載せておこう。

見た目の「黒さ」と原材料のココアクッキーを連想させたく、「ブラック」をキーワードにした。駄菓子といえば子ども。特に男子が好きな戦隊ヒーローを連想させる「サンダー」をつけたして『ブラックサンダー』と名付けたそうだ。(資料先;https://blackthunder.jp/about/ ブラックサンダー ファンサイトより

秋冬ならではのディ・キャンプ~ずっとおあずけだったのでまず練習をする休日【風景・ディ・キャンプ】

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今年、度重なる緊急事態宣言で、ずうっとお預けだったディ・キャンプ。

もう、タープの張り方も火起こしも忘れちゃった。

だから、薄曇りの今日は、朝から近所(車で15分)「つどいの森」で半年ぶりに練習をした。

山と一緒で、コースタイムを設けて、時間を計りながらやってみた。というのも、今日はわたしがタープを張る練習をするからだ。

自分でテントやタープを張るのを習得したかった。もちろん、ポールを持ってもらったり、適切なアドバイスを夫から受けながらだけど。

見事、トンカチ片手にロープワークさながらのタープ張りができた!

もう、これだけで大満足じゃ(笑)

で、夫は、キャンプグリルで焚火をする用意に余念がない。しかも、焚きつけから料理をどんどん作るので、なんだかせわしない(笑)

びっくりするほど、杉の角材があっという間にどんどん燃えるから焦る。

でも、子どものころ無心にやった「おままごと」みたいで、すごく楽しい。

今日作ったのは、ホットサンドメーカーで、「チーズ&エリンギ&ウインナーサンド」「焼きバナナ」フライパンで「野菜のトッポキ鍋」ポットで「ホットコーヒー・コロンビア」

野菜は家でカットして保存バッグに入れて。他の食材もほぼ外パッケージを除いて持ち込んだから、あっという間に全部できちゃった。

やっぱり、外で焚火の料理は美味しさ抜群!なんでだろうね。とても新鮮な味がする。

現在、「つどいの森」では、感染防止対策として、一家庭4人まで、利用時間3時間までという決め事がネットには表記されていたが、実際にはかなり多くのファミリー層のグループ、若者のグループが朝からた~くさん!

たぶん、3時間の規定など知らないんじゃないかな。

わたしが第二駐車場についたのが9時過ぎで、すでにあと1台だった。この駐車場は7台と小さいが一番、現場に近く、荷物が多くても、すぐ行き来できるのが魅力だ。

尚、駐車場は離れて3つある。全部で30台と少ない。

まあ、すべて無料だから朝早く行くしかないね。で、わたし達はほぼ規定通り、12時台には撤収して帰ってきた。

ここは、晴天であれば富士山が見え、広い森や遊歩道があり、トイレもきれい。

新しい道具を試したりするのにぴったりな場所。焚火OKなのも嬉しい。

帰ってからすぐに道具のかたずけ。

炭がこびりついたフライパンをゴシゴシとこすってピカピカにする作業も楽しいもの。

今日は、タープの設営や火起こしのコツをつかんだので、次は少し遠くに行ってやってみよう。何事も練習ありき(笑)

手軽に始められて、アウトドアの魅力が存分に感じられるディ・キャンプ。春まで慣らしてから大きな焚火台を買って泊まりをしたい。

段階を踏んで、少しずつ道具を揃える楽しみもあるし。

気温が下がる秋冬でも、紅葉を楽しみながら焚火ご飯最高よ。

焚火(たきび)の準備をはじめた~人はなぜ火に魅了されるのか~【風景・焚火】

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昨日、神奈川県相模原市での仕事を終えたあと、愛甲郡愛川町にある「とくらや」という薪を専門に扱うお店に行き、オーナーおススメの野趣あふれる「広葉樹薪ミックス4キロ」(税込み550円)を買った。

ここでは、薪4キロを一個買うと、杉の端切れを袋に詰めるだけ入れられる「詰め放題」がサービスされている。

わたしが杉の端切れ詰め放題に夢中になっている数分の間に、祝日の前日とあってどんどん薪を買い求めるお客さんが来店してた。

みなさん、わたしみたいに袋にぎゅうぎゅうと杉の端切れを詰め込まず、数個入れたらサッサと去って行った(笑)

小さな、キャンプグリルにはこのすぐ燃えてしまう杉の端切れが丁度いい。で、どーんと杉端切れを詰め込んできたのがこれ↓

薪割り用のA4サイズの板も一枚入れてきたの。

少し角々しい杉は薪割り用のナタで小さくカットする。

さて、焚火に最適な薪の種類の話をしよう。

今回、オーナーのおススメで購入した「広葉樹ミックス4キロ」のミックスとは(ナラ・クヌギ・サクラ・クリ・ケヤキ)がミックスされているもの。

帰ってから薪について調べてみた。

簡単にまとめると、薪には大きく2つの種類が最適。

針葉樹・・・スギ・ヒノキ・アカマツ・カラマツなんかは、着火はしやすいが火持ちが悪いそうだ。

広葉樹・・・ナラ・クヌギ・サクラ・アカシア・クリ・ケヤキなんかは着火がしにくいが、木の密度が高いから火持ちがいいと、復習した。

で、お店の奥さんが、「焚きつけに使える針葉樹の詰め放題だからたくさん持って行って!」と嬉しいお言葉を頂く。

また、薪は「どういった目的で使うのか?」が最も重要だ。

わたし達は「ディ・キャンプ用」だから「広葉樹ミックス4キロ」が丁度いい。

夜、キャンプでテント泊しないのだから、寒さ対策での火を保ち続ける必要がない。寒くなると薪不足は大きなキャンプでの失敗要因になるんだと、某キャンプ雑誌で読んだ。

わたしは主に料理に使う。

もちろん、他の燃料(ガスバーナーや木炭など)も、利用するけど、薪で燻った料理の美味しさは格別だもん。

「とくらや」では、詰め放題もしっかりとやって(笑)雑談も楽しい大満足の薪買いができた話。

とくらや」は日本単独野営協会推薦のお店。

                      ★

さて、なぜ人は火に魅了されるのか?

キャンプの達人だったら、みんなこう答えるだろう「焚火をしないキャンプなんて考えられない!むしろ焚火がしたいからキャンプするんだ!」とね。

古来、人類は「火」と共に進化してきた。これは小学校時代に習った話だ。要するに「火」を怖いものとせず、「操る」ことで生活が豊かになった現象からだそうだ。

「火」に対応する道具を開発したり、野生動物をしとめて焼いて食べると美味いと知ったり、そういった学習する人類の進化に「火」の存在が欠かせなかった。

ありがたい「火」の存在は、「尊敬」の対象でもあったし、「愛情」を表現する対象でもあったそうだ。

焚火を囲んで話せば、なぜだか打ち解けやすいもの。人のDNAに深く入り込んでいる「火」という存在。

「火」があることによって、その場所に人が集まったのは当然だ。

暖かく、美味しい食べ物があり、炎に照らされる人の顔の美しいこと。

こういった、一見地味だが最高の贅沢かもしれない、焚火をするという習慣が持ちたくてわたし達も始めたんだ。

仕事尽くめの毎日にふっと、「焚火しに行こう!」と思い立つ人も多いと聞く。

真に日常から解放されるには焚火の効果は計り知れない。

さて、久しぶりの焚火は、やっぱり練習がなくっちゃね(笑)

文化の日は「焚火」の練習日なのだ(笑)

「天覧山(てんらんざん)・標高197m」埼玉県飯能市でとっておきの低山に登る~広がる山頂景観とミニクライミングを楽しむ(フォト多め)【風景・天覧山】

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やっと時間が取れた11月1日。

笑っちゃうほど可愛い低山に登ってきた。埼玉県飯能市にゆるやかにそびえる「天覧山(てんらんざん」だ。

緊急事態宣言が解除されたら、まず「他県で足慣らしになる低い山から攻めよう!」と、考えていた。

この山の決めては197mという低さだが、山頂の見晴らしが素晴らしいこと(右手前方に富士山、左手には東京都心・スカイツリーまでが見渡せる)だ。

しかも、登山者が気兼ねなく駐車できる、「飯能市公民館駐車場」は無料(約200台)で、いつでも停められる。

また、天覧山は小さな里山だが、麓の登山口には歴史のある古刹がある。

日本画百景にも選ばれるほどの景観を携える「能仁寺」だ。

さらには、山頂まですぐ着いちゃう!と、油断すると、急登さながらなんと!岩場が現われるのだ。

鎖も随所に見られるほど。

岩場から下を覗くと約150mほどの落差に目がクラクラしそうになる。(ちなみに150mだとビルでは42階相当)

その鎖つきの岩場が50mほど続くなかを慎重に登りつめると、一気に山頂へ!

                   ☆彡

ここで「天覧山」の由来を少し。

東京都心からもアクセスのよい奥武蔵山城の玄関口にそびえる「天覧山」だ。

名前の「天覧」とは、「天皇がご覧になる」という意味だが、明治天皇が兵役演習を眺め、絶景を賞賛されたことに由来する。

当時、五代将軍徳川綱吉が重い病に罹り、この山麓にある「能仁寺」に泰基和尚が快癒祈願をしたらたちまち回復したことから、それを祝して生母である桂昌院が十六羅漢像を寄進した。今では、岩場のすぐ手前にその十六羅漢像を見ることができる。

いくつか登山ルートがあるのだが、この十六羅漢像(↓画像は拝借)を見ながら、岩場を鎖で登るルートが一番人気だそうだ。

登山口からの風景を写真で紹介しよう。

駐車場から「能仁寺」の横道を上がると登山口が現われる。しばしゆるやかな舗装道路を歩く。

ぜんぜん、登っていないのに、標識ではもう、天覧山山頂という文字が!(笑)

登山口からは舗装されていない山道を歩く。

50mほど登ったら、もう中段まで来た。だいたい100m毎に休憩できる東屋がある。

5分ほど木陰道を登ると、巨石が出現!

急に道幅が狭くなり登りがきつくなった。

十六羅漢像を横目に見ながら鎖場に臨む。

で、岩場からみた景色。もう少し登ったら山頂だ。

岩肌に手を携えながら慎重に登る。時折、足場を覗くとかなり怖い。

岩の階段を昇り切ったら山頂だ。

登山道のでっかい岩場を越えて登頂!

開けた景観が素晴らしい!

山頂から下山途中の東屋でランチ。

今日は、ネットで話題の山飯「かんたんパスタ・ポルチーニ風味きのこのクリームパスタ2人分175g」(業務スーパー178円)を作った。

きれいな東屋

水150mlとかんたんパスタをコッフェルに入れて、バーナーで15分煮る。水分が飛んだら出来上がり。きのこの香りが秋らしい一品だ。

食べ終わって下山。本来なら往復1時間で充分な山行だ。

あまりの速さに物足りなさを覚える。このままとなりの低山「多峯主山・とうのす山」への縦走が簡単にできるのだ。

しかし、夫は「1時間ぐらいで充分じゃん!飯能の街をぶらぶらしよう!」と、譲らないので今回はここまでとした。

帰りに飯能市のお土産屋で、山バッジならぬ小さな山ホルダーを買い求めた。山頂の看板と同じデザインだね。

天覧山は、老いも若きも健康であれば、誰でも登れる山だ。

岩場が凄そうだが、実は「子ども鎖場」と呼ばれている(笑)

今日もご老人や幼稚園児がたくさん登山しに来てた。

ハイキングだから軽装でもOKだが、あれば助かるのが荷物を背負うザック、歩きを助けるトレッキングポールなどかしら。靴はスニーカーでOKよ。

この界隈は、最近ではTVでも良く特集がされている。吾妻峡の紅葉やキャンプ、アドベンチャー気分になれる「ドレミファ橋」を渡りにゆくとか、アクティビティも豊富にある。

吾妻峡の紅葉とドレミファ橋(画像拝借)

森と湖の国フィンランドとの交流も深い飯能市。美しい森が多く週末ハイクにはピッタリの場所だ。

紅葉を愛でにぜひ!行ってみて。

日本百名山を眺める、そして歩く~登るだけが山じゃない~ハイキングのすすめ【風景・ハイキング】

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日本百名山をご存知だろうか?富士山をはじめ、八ヶ岳、乗鞍岳、谷川岳、筑波山、浅間山、磐梯山、安達太良山、八甲田山などなど。

日本全国に100座ある名山だ。

近年では、コロナ禍から密を避けられる登山が再びブームとなっている。

そんな中、登って「凄い!」眺めて「美しい」百名山は、登山初心者でも挑戦できる山が多いとあって大人気なのだ。

昨今では、100座登頂を目指して挑戦する人のなんと多いことか!You Tube 動画では探せばいくらでも挑戦している人の画像が見られる。

ガイドを雇っての慎重派から、気軽なソロ登山まで幅が広い。思い立ったらわりと近々で本格的な登山に挑戦できるのも嬉しい。

なにせ、日本の百名山はほぼ無料で登れる。

例えばかのエヴェレストは入山許可として多額の費用(公募隊でも渡航費用や宿泊費込みで400万円から1000万円ほど)がかかる。

それを考えれば、「日本の百名山を1座づつ丹念に登って行く」という趣味は、ハマるのにはもってこい!だろう。

わたしも幼い頃、父と父の職場の後輩2人とともに、百名山の「富士山、蓼科山、霧ヶ峰」と、3座の百名山登山を経験してきた。

今、再び登山熱が高まってはいるが、実際にはすべてを登りきれるとは到底考えられない。またそういった縛りを与えて登山をするのは単なるモチベーション維持にとどまってしまいかねない。

だから百名山にこだわらず、近場の低山から順々に登り始めているところ。また、夫の趣味である「絵」を描いたり「俳句」を詠むには、ゆったりとしたハイキングがぴったりだろう。

大自然をごく堪能するハイキングを目的とするならば、「登るから眺める」へのシフトをしたい!と考えていたのだ。

そんな時に山と渓谷社から出版されている「日本百名山を眺めて歩く」ベストコース30 という本と出会った。

日本百名山を眺めて歩く ベストコース30 (ヤマケイアルペンガイドNEXT)

簡単にレビューする。

昔、百名山の頂きに立ったことを思い出し、ただ、頂上を目指すだけの山登りから一歩進んだ、ゆとりのあるハイキングを味わおう!という画期的な本だ。

特に、首都圏からのハイカーにとって、身近な東日本や甲信越の百名山の山々を眺めながら、自然溢れる里山を歩くハイキングガイドとなっている。

熟年登山者、ハイキング初心者、ファミリーにもうってつけのコースが満載!


※「紹介山岳」一覧

甲信越→富士山、天城山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、蓼科山、霧ヶ峰、乗鞍岳、焼岳、穂高岳、常念岳、五竜岳、白馬岳、高妻山、火打山、妙高山、浅間山

関東→草津白根山、谷川岳、燧ケ岳、至仏山、赤城山、男体山、那須岳、筑波山

東北→安達太良山、磐梯山、蔵王山、岩手山、八幡平、秋田駒ケ岳、八甲田山

全30座のハイキングコースを収録される名書である。

ハイキングで百名山を楽しもう!

「低山山頂」でコーヒーブレイク~休日は山でお茶する🎶【風景・山コーヒー】

【ブログ新規追加517回】

今朝、近所の低山山頂でお茶してきた。

もちろん、ザックに「淹れたてコーヒー」を作る道具(あらかじめ挽いたコーヒー豆とフレンチプレス)をコンパクトにまとめて出かけた。(ここの山及び都立公園内では火器の使用ができないため、保温ポットに熱湯を入れて持参する)

今月は、緊急事態宣言明けでたいそう忙しく、毎日かなりの仕事疲れを引きずりつつ頑張ってきた。

わたしの友だちが以前言っていた話を思い出した。

「ちょっと忙しかったりして、山登りを怠ると身体が変なのよね。調子が狂って何だかスッキリできないの」と。

彼女の健康法は、ただ山に登ることなのだ(笑)

その山が低いか?高いか?どのルートをどう登るのか?などには一切こだわっていない。

というより、まさに無手活流で、ひたすら山を目指す。そうすると、おのずから「気」が身体中に蘇るんだという。

要するに何もせずとも、山のほうから勝手に「元気」をくれるのだそうだ。 だから、心身共に健康を保つため、月に二回の登山を計画しているのだと聞いた。

なるほど。

今朝、夫に「外行ってお茶しようよ~」と、話すと、「山以外ならいいよ」と、素っ気ない。

しかし、わたしは「仕事疲れを山の気で追い払うんだから、一緒について来て♪」と、優しく誘った。

案の定、秋の低山は紅葉も美しく気持ちのいい秋晴れに、夫も「森林浴は気持ちがいいねえ」とか言い始めたのだ(笑)

そのぐらい、お天気のいい日の山は素晴らしい。ただ、忙しくて「遠くの少し高い山」には今月は行けそうもないから、「近所の歩きで行ける低山」を登って気持ちをなだめているんだ。

仕事中心の疲れが溜まったら迷わず登山する。

山に元気をもらい、自分を見つめ、気が散っていても本来の自分を取り戻せる。

これが登山の一番の効用だ。

それに山にさえ行ければ、健康は向こうからやってくるのだから。

カメラを持って山に行く醍醐味~ふとした気づきを撮る楽しみを知った話【風景・山とカメラ】

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あっ・・・と、気づいた瞬間にシャッターを切っている。

これは、山では当たり前の風景だ。山には信じられないくらいの気づきがある。

だから、常に立ち止まってしまい、ちっともタイムコース通りには登れないんだ(笑)

物陰に小動物や野鳥を見つけてしまったとか、雨のしずくや木漏れ日ごしの光のシャワーなんかが、わたしの足を留めさせてしまう。

これが、わたしの大好きな山歩きの風景なのだ。

写真を撮る・・・それだけのためにわざわざ山に登っている。

山歩きは発見の連続だ。山歩きを始めた時は、「もう、早やく帰りたいなあ」と、密かに考えるほど、疲れることを厭っていたのに、今では、カメラというお供を得て、登るたびに新たな発見があり中毒気味。

これだから、山とカメラはやめられない。

まるで山の一部になってしまったかのような植物の香りを吸い込みながら、自分の10m先も見えないガスや霧で視界が遮られた瞬間。

こんな体験はなかなかできないだろうなと、思いながらシャッターを切る。たぶん、その時はその場に溶け込んでいるのだと感じる。

しかし、山は基本的には危険なところだ。撮影の注意やルールをしっかりと頭に叩き込んでおかなければいけない。

⦿ 撮影登山の注意点

• 装備を整える

• 登山届けを出す(山岳保険に入る)

• 低山ハイクからスタートしよう。いきなり高山には挑まない

• 天気が悪ければ延期する。途中で悪天候になったらあっさりと引き返す

• 地図・コンパス・ヘッドライトは必須携帯品

• 撮影は時間がかかるので、コースタイムは多め(1,5倍ぐらい)に取る

• 事前に地図でルートの確認や時間の把握をする

• 午後3時になったら下山

と、だいたいの撮影登山の注意点を書いてみた。

⦿ 撮影時の注意点

• ファインダーを覗きながら歩かない

• モニター画面の確認をする時は、後から登ってくる登山者の邪魔にならないように避ける

• カメラが邪魔になるような険しい道を歩く場合は、カメラはザックへしまう。

• 撮影後、すぐに立ち上がったりしない。常に後ろの人がいるかもしれないという危機感を忘れずに(ぶつかり防止)

• 登山道から外れない

• 自然や野獣にダメージを与えるような撮影はしない(植物を折る、餌をやるなど)

• 他人の通行の妨げになったり、他人を勝手に撮影しない

• 撮影場所は立つ位置に最も注意が必要

• 撮影のためにぎりぎりまで粘らない

と、山での撮影に大事な点を抜き出してみた。

               ☆彡

山はリスクが高い所だ。怪我や下手をすると遭難という死の危険すらある。だからこそ、こういった、撮影登山の注意点をこれまで幾度も参照してきた。

道迷い、滑落、天候悪化からの遭難は決して他人事ではない。身近にあるもの。

山の中での写真撮影は重要度は低いものだから、安全な登山を最優先させることが肝要だ。

しかし、健康のためだけに山にはなかなか登れない。

山の自然を撮影する・・・といった動機があるから山へ行けるんだ。

しっかりと安全点検して、ルールを守って山の撮影に行きたいものだ。

山にはそこにしか感じることができない発見が無数にある。

秋の一日、ぜひ紅葉を愛でに撮影登山と洒落込んでみては?